しずだいUFOふじりょー
(published 1999/4/17)

はじめに...
あなたは静大雄萌寮を知ってますか?むさ苦しい男子寮です(1990〜1994当時、今もそうだと思うけど)。
場所は静岡市南部の小鹿にあり、大学まで2kmぐらいあったと思います。
建物は5F建てで、各F毎に名称が付いており、私は3Fで「不二寮」と呼ばれていました。
なんでも、旧制時代の名残だそうで、昔実在した各寮の名称を残すためにこのような名称をつけたと言われています。
食事は、朝夕二回付いてます。それなのに寮費は1万5千円以下。とってもリーズナブルな学生寮なのです。
この辺が、国立大の自治寮というところなのでしょう。自治寮のため、寮生の仕事は多岐にわたるのですが・・・。
部屋は4人合部屋で、各階50名ぐらいで総勢250名が集団で生活しています。
このお話は、元雄萌寮生や現役寮生、特に不二寮関係者が「そうそう、そんな感じ」、「いやいや、ちょっと違う」
なんて思うかもしれませんが、基本的に楽しく過ごせた寮生活をみんなに知ってもらいたいという、
自己満足でここに記述してしまいます。
一応、後で問題となるといけないので、個人名の使用はなるべく避けるようにします。
前置きはこの辺で止めておきましょう。今から、この不二寮に入るきっかけから、
寮での生活を昔を思い出しながらお話しましょう。
では、始まりです。
住むとこないよ!!
そもそも、男子寮の生活なんてする気は全然なかったのです。ワンルームマンションで一人暮しがしたかったから。
インテリアとかに凝ってお洒落に暮らしてみたい等と男ながらに考えていたのです。
3月の末に入学手続きのため、はじめて静岡大学に訪れ(受験は静岡東高校だった)、早速下宿探し。
しかし、1Rには空き部屋がなっかたのです。その頃の大学周辺は、風呂トイレ共同の下宿が多く、1Rはまだまだ少ない時代でした。
よって出足が遅かったため、自分が満足できる下宿はなっかたのです。
その結果、その辺の下宿も寮もあまり変わらないということで(ホントは大差あったのですが)、
念のために登録しておいた学生寮に入ることになったのです(何で念のために・・・)。
まあ、はじめはすぐにでも1Rを探して寮を出るつもりだったのですが・・・。
とりあえず寮に入る手続きをして(もちろん、入学手続きもね)静岡を後にしました。
ちょっと後悔しながら・・・。
引越しだー、でも・・・
4月1日に名古屋から荷物をまとめ、雄萌寮にやってきました。
すでに階と部屋が決まっており、3Fで同室になる先輩(O川さん)がいろいろ案内もしてくれました。
はじめて寮の中に入ったのですがまず第一印象は、寮独特の匂い(臭い?)があると言うことです(今となっては懐かしい匂いですが・・・)。
とりあえず荷物を部屋に運び、娯楽室(各F毎の溜まり部屋)、調理場、トイレ、風呂など見せてもらいました。
ホントはその日から寮に住み込むつもりだったのですが、O川さんに「いつから来ればいいのですか?」と聞いてしましました。
やっぱり、寮生活にためらいがあったのですね。そうしたら、「6日の夕方までにくればいい」と言うお答え。
なんだ、今日からここで暮らさなくてもいいんだ。じゃあ帰ろう。すぐ帰ろう。いきなりこんな匂いがするところで暮らすのは辛い。
そんな思いで帰ることにしました。後で知った話ですが、帰ってしまったことで、逃げた新寮生と間違えられるわ、
朝の朝礼に出てないetc、いろいろ、同期の寮生に言われることになりました。
そうなんです、心温かい(?)先輩方により新入寮生歓迎の催し物がいろいろとあったそうです。
それはまた今度お話しましょう。
えっ、いきなりフンドシ買うの!?
4/6、新幹線で静岡に向かう。その新幹線の中で生まれて初めて(と思うのですが)富士山を見ることができ、
とても新鮮な気分が漂ってきました。いよいよ、新しい生活の始まりです。寮生活だけど・・・。
駅からはタクシーで雄萌寮に。16:00頃、また寮に来てしまった。あ〜、とうとう寮生活の始まってしまう。
正直言って、あんまり知らない人達といきなり真っ当な生活できるわけがない。自分の生活がしたい。
往生際が悪いかも知れないがそんなことを考えていました。
とりあえず、気持ちの整理をして、寮の中に入りました。なんか慌しい状況です。
今日は新入寮生の歓迎会があるのです。そんなのを尻目に自分の部屋を目指して上がっていきました。
「あの〜Y田ですけど・・・、今来ました。」そんな調子で自分(達)の部屋に入ると、部屋の先輩のSガ沼さんが、
「フンドシ買って!」、「・・・」何それ状態です。確かに噂には聞いていました。この寮の恒例行事に、みんなで
フンドシ巻いてその辺を走り回る、ということを。確かにフンドシは持ってませんが、いきなり買わなければならないとは・・・。
言われるまま、フンドシを売りさばいている先輩がいる部屋に行き、フンドシを買いました。
確か、鉢巻と合わせて1500円位だったと思います。「赤フン」でした。つけ方わかんないな〜、
と既にフンドシをしようとしている自分が悲しかったです。「うちの階は赤だからいいよ」
「白フンなんて、水に濡れると透けて大変だよ」そんなことを先輩方は言ってました。
「赤が一番フンドシらしいっすよね」、自分で何とか納得しようと必死だったのを覚えてます。
赤フンも手に入れ、部屋に戻って、同室のもう一人の新人で関西出身I藤ちゃんと軽くおしゃべり。
その中で歓迎会の時に、全寮生の前で自己紹介と一発芸をしなければならないということを知りました。
おいおい、そんなことさせるのかよ。全く、古臭い習慣をそのままに扱っている寮なんです。
それに「今日の飲み会はかなり激しいらしい」と言って、I藤ちゃんは胃腸薬を10錠くれました。
おいおい、そんなに飲むものなのか?よくわからないので、胃腸薬は後で確かめてから飲むことにしました。
芸って何をすればいいのだろう。そんなことを考えるまもなく、歓迎会は始まろうとしていました・・・。
新歓コンパの始まり・・・
1Fの食堂に全寮生が集合し、その数約250名。とても暑苦しい。テーブルは縦に5列並んでおり、
各階毎に別れていました。前にはビールケースと畳で作られた壇があり、その周りの来賓席には、
大学職員の寮担当者と、栄養士、食堂のおばちゃん達がいました。
まずは、寮長のお言葉・・・。「・・・」なんと言っていたのか忘れました。
続いて、来賓者方のお話もあったような気がします。その辺のことをあまり覚えていないのは、
その後からの出来事が自分にとって、かなり印象に残っているからです。その頃には、来賓方は既にいません。
「続いて恒例の自己紹介を始めます。」どこかの階の新入寮生らしき団体が先輩方に引きつられ前方で
で集まっていました。1人の新入寮生が壇の上にピシッと姿勢を正して立つと、いきなり大声で
「○○県立○○高校出身、静岡大学○○学部○○学科1年、(氏名)○○○○、よろしくお願いします。」
というと、全寮生が「よお〜し」「そお〜れ、イッキ、イッキ」でその新入寮生はイッキのみをし、
その後、「一発芸やらせていただきます」で芸をするのです。そんなのを新入寮生約100名が行うのです。
呆れた集団です(でも慣れると楽しい・・・)。
自己紹介の恐怖・・・そしてハミングへ
ちゃんと挨拶しないとブーイング。このブーイングは見ているだけでも怖いものです。
声が小さい、姿勢が悪い、指先がきちんと伸びていない、etcといろいろと注文が付けられます。
そして、みんなが満足するまで挨拶のやり直し。挨拶が無事すんでも芸が面白くないと、またブーイング。
この時は、同じ階の先輩寮生の出番となります。先輩寮生が、挨拶、イッキ、芸を行うのです。
でもこの芸も面白くなかったら、またやり直し。その階の先輩方の出番は増えます。きっと、こういうことで、
同じ階の寮生は団結力が強まっていくのだと思います。 不運なのは出番が最後になった階の寮生です。なぜならみんないい感じに酒が入って怖いから。
なかなか「よお〜し」の声がかかりません。
一つの階が50人ぐらいだから敵は200人、数的に不利です。新入寮生だけでなく、先輩寮生もふらふらになってしまうのです。
我が3階不二寮はこの最後の階にあたっていました。ホントきつかったです。私の芸ですか?もちろんブーイングでした。
3階は20人の新入寮生のうち、1人以外はすべてブーイングの嵐でした・・・。
そんな挨拶も終わると、そろそろフィナーレ。
食堂の明かりを消し、全員起立で肩を組み、寮歌を歌い、そして、「mm〜mm〜」のハミングの中、階毎に掛け声を掛け合い・・・
こうして、新入寮生は、ホントのUFO寮生として迎え入れられるのです。
フンドシ初体験
いや〜、終わったと思うのもつかの間、今度はフンドシの出番になるのです。部屋に戻り、新品の赤フンを見よう見真似で巻いて、
不二寮と記された赤の鉢巻を頭に巻き、玄関に集合です。4月とは言え裸はちと寒い。そう思っていると始まりました。
階毎に輪になって、また掛け声です。「富士の○○、そーれ、富士の○○、そーれ、・・・」ちょっと忘れてしまいました、(^^;
そんな中、いきなり水がかけられます。とても寒いです。そうして、不二寮の旗を掲げた階の代表に続き、走り出すのです。(でもどこに??)
時間は19:00ぐらいだったのかな?まあ、外は暗かったです。でも、恥ずかしい。それに寒い。走り遅れ、取り残されたらもっと恥ずかしい。
そんなことを考え走っていたら、我が大学に来ていました。最終目的地は、大学に隣接している片山寮でした。我が大学に寮は3つあります。
UFO寮、片山寮、浜松にある工学部用のあかつき寮で、片山寮以外は完全なる男子寮。そうなんです、片山寮は男性・女性が生活する寮なのです。
と言っても、食堂だけが兼用になっているだけで、部屋等は別々ですよ。片山寮も今日が新歓で、寮同士の交流と言うところです。
ただ、向こうはフンドシはしてません。後ろから聞こえてくる、「おしりさわらせてもらいなよー」がとても居心地を悪くしてました。
ただただ恥ずかしい・・・。
新歓はまだまだ続く・・・不二寮飲み会
フンドシで走り回り、寮に戻ったらみんなで風呂に競って入ることになりました。みんな身体が冷えているので・・・。これで終わりと思ったら大違い、飲み会は今から始まるのです。各々の階毎で・・・。
またまた、自己紹介を例の方法で行います。とりあえず、でかい声を出して・・・。でもってイッキを行い、歌を一曲歌うことになっているのです、うちの階は・・・。約50人いるからそれだけでも時間がかかります。しかも談話室と呼ばれるところで飲み会は行われるのですが、広さは約9帖なので狭いし、とにかく暑い。でも窓を開けると、近所迷惑になるほどうるさいので、窓は開けられない。結構きついです。でもみんな酔っ払い、楽しく、辛い飲み会は朝まで続くのです。もちろんメンバーは減って行くのですが・・・。

