4話、美都にほれた!?
「あの、気ずいていますの?」
目の前にかわいい娘地べたにちょこんと座っていた。
「はじめまして。あなたの名前はなんと申しますの?」
「ヘイ彼女かわいい顔してるね。」
クスクスと娘が笑った。
「私は美富という。あなた様は?」
「ジョーだ。ジョー。言えるか。」
「じよーう?あってる?」
「少々ちがうがまあいいほうだ。」
「美富、いい名前だ。美富は目の青い男でもかまわんか?」
顔を赤くして美富が答えた。
「私、かまわない!」
美富はジョーが本気で言っていると思った。最後にジョーが美富の手にさよならのキス
をした。美富はまたまた顔を赤くした。
「ゴメン、。いつものくせでな。俺の国の習慣なんだ。」
ジョーがシュークリーム号に戻るとみんなは服をバックに詰めたりと忙しく支度をしていた。これからシュークリーム号としばしのお別れだ。シュークリーム号には洗濯機、バスタブ、テーブル、ベット5つ、キッチン、食器洗い機、乾燥機など生活に必要なものはひととおうりそろっていたがいまのままの便利な生活をしていると村人となじめないと日本にいる間はテントを張って過ごす事にした。これは500年前につくという予定日の2日前にみんなで決めたことだ。はじめに話を持ちかけたのはジョーでベッカムも賛成した。ポンドはえらく反対したがベッカムの説得でとうとう折れた。そしてテント生活が正式に決定したのだ。
「ジョーてめーはいくつの子にほれてるんだ。」「おいポンド聞いてたのか!」
「あんなかわいい女の子といいムードになってりゃ誰だってのぞき見するぜ。」
ジョーは女をすぐ口説くけれどマジになってほれたのはいまの奥さん以来だ。本当に惚れたのかどうかは残りのものにはわからないが。
「おまえなー!こっちにいる間、家族が心配してるんだ!おくさんを裏切る気か!」
ベッカムはすごく怒っていた。ベッカムがこんな顔つきで怒っているのを見たのは4人は久しぶりだった。
ボビーが腕を組んでいった。」
「ウーン、ジョーは奥さんも子供もいるでしょ!不倫だめね。」「あ〜の〜な〜!!」
ジョーが立ち上がった。
「俺はあの娘をガールフレンドとかそういう目で見てるんじゃなくて、俺から見れば娘みたいな感じなんだよ!分かるか。」
「わからない。」
5人は声を合わせて答えた。ただ一人答えなかったシャクミス博士。
「ん〜わからんでもない。」
「彼女のきずいてないそばから彼女の成長を暖かく見守ってあげたいというかの。」
荷物をまとめたあとオーブンとパンやシュークリームを作るときの材料道具などなど、を運んだ。5人はなつめのくれた基地内にテントを張った。今日から自分たちの寝床はここだ。しばらくの間5人は見つめていた。
楽しい夜の出来事。
そろそろ夕食時間だろう。時計はシュークリーム号に置いてきてないので腹のすきぐあい勝手に決めた。このごろはカップパスタばかり食べていた。だからなにかちゃんとしたものを作りたいとシャクミス博士をのぞいた、4人は思った。
「よしゃーそろそろ夕食の準備に取り掛かるか。」
「パンを作ろう!」
シャクミス博士を除いた男達は一流お菓子人の集まりなので、パンぐらいひょひょいと作れるのだ。パンをこねながらボビーが歌った。
「今日はなにパンをつくろっかなー。」
「そうだな、くるみパン砂糖がけの気分だ。」
ベッカムが言った。もちろんその日の気分というものがあるが彼は甘党だ。
「な〜ジョー?」
いやみったらしくいった。まだ根に持ってるらしい。
「いいやーまいった。それもいいんだがガーリックも捨てがたい。」
いやみたらしく言われたのがよくわかったので弱い声で言った。
「い〜や、コッペパンにベリージャムをつけて食べるのがなんだ-かんだー言って一番うめーんだ。」
ポンドも負けじと言った。
「いっそのことみんな作っちゃえ!」
ボビーの意見にみんなが賛成した。長いテーブルでパンをこねているとただ一人、何もすることのできないシャクミス博士がぼっそといった。
「わしは何をすれば言いかのージョーや。」
「博士?ンー。」
せっかくここまあでうまくいってたのに博士には手を出してほしくないと思うのはみんないっしょだった。
「だいぶ冷え込んできたじゃねーか、博士はたき火してくれよ。」
それがちょうどいいとみんな賛成した。
「しかしわしもそんな昔の人ではない。子供の頃はふつうにガスコンロを使ってたわい。火のおこしかたなんてよく分からん。」
「ここの人達に聞くのが一番早いんじゃない。」
ボビーの意見にそれもそうだと思っていると目の前に10歳ぐらいの男の子が怒鳴ってきた。
「おいおまえらうわさの5人か。どっかの国から来たんだろ?」
「おー、わしらへの挑戦状じゃな。なかなか面白いボウズじゃ。」
シャクミス博士が微笑んだ。ちょうど自分の孫と同じぐらいの大きさだ。
「おいおまえら!どこどこの国から来たかきいてるだぞ。」
「坊主、その話はあとでたっぷり聞かせてやあるぜ。その前にこのじいさんにたき火のやり方教えてやってくれねーか。」
ポンドがシャクミス博士を指差した。
「何じゃじいさんとはマナーというもんがあるうが。」
「じゃあお兄さんていえって言んじゃねーだろ。」
ポンドがむきになって言い返した。
「なにけんかしてんだ。どっちでもいいだろこの坊主困ってるじゃないか。」
けんかを止めるヒ−ローベッカムだ。
坊主は悲しそうな顔をしていた。博士とジョーは英語で言い合っていたが男の子は言葉がわからなくてもケンカをしているのは分かったようだ。博士とポンドの顔をこうごに見つめ、その目は「もうやめて!」となげいていた。
「すまんの。こんなじじいにも教えてくれんか。」
「いいよ。」
男の子は家までとんでいってまきを持ってきた。さそっく作業に取りかかった。火はライターを使った。すぐに火が大きくなり、男の子はライターを見てすごいと喜んでいた。2人は地面に座り火をじっと見つめた。シャクミス博士からしゃべり出した。
「のう、坊主はいくつになる?」
「ぼく・・・よくわかんないや。かあちゃんは9か10て言ってる。ぼくもどっちかわかんないよ。」
「坊主、なぜ自分の年ぐらい覚えられん?このわしかて分かる。65じゃよ。誕生日祝ってもらえんのかい?」
「毎年誕生日になると家族や友人とパーティを開いて祝ってもらうんじゃ。もうわしの年ではあまりやらんが子供の頃はよくやってもらった。豪華なごちそうにバースデーケーキみんなからプレゼントをもらうんじゃ。もう最高にいい気分になれる。自分の誕生日の1ヶ月前になると子供は必ず思うのじゃ。早くこいこい誕生日。」
「え、おじさんのお国ではけいきを食べたりするの?けいきてなんじゃい?」
「ケーキといってもいろんな種類があるんじゃよ。一般の家庭でよく作られるケーキはショートケーキといってな。白い生クリームにジューシーなイチゴが絶妙なハーモニーなんじゃ。それまでショートケーキしか食べたことがなかったんじゃがあのお兄さんに出会って変わった。あつあつのアップルケークとかベリー生パイとかこういう変わったケーキを食べさせてもらっての感動したわい。もう最高じゃぞ。んだがしょみんてきなショートケーキもいいがな。」
そのお兄さんを博士が指差した。
「おじいさん名はなんと言う?」
「シャクミスじゃ。言いにくいじゃろうか博士と呼んでほしい。」
「博士ね、わかったじょ。」
「ぼくの名はしょうはっぺいというだ。みんなからはしょぺいちゃんて呼ばれているんだ。でもなれないでしょう博士。」
「ではやはり坊主でいいな。」
坊主はさっきから4人がなにをしているか気になった。4人はきれいに形を整えたパン達をオーブンに並べているところだった。
「ね〜、何しているの。」
ベッカムに聞いた。
「坊主、いまからみんなのかわいいパン達を焼きはじめるから見てな。どんどんふくらんでそのうちいいにおいがたちこめてくるから。」
ジョーのガーリックパン、ベッカムのクルミパン砂糖がけ、ポンドのコッペパン、ボビーはチーズハムパンにした。これを巨大オーブン(これらすべてがよゆうに入る、東芝液晶形オーブン商品名 コンパクトなのに中は広々。日本製)にきれいに並べた。100個はゆうにこえているだろう。焼きはじめるとすぐにガーリックの強烈なにおいつぎにこうばしい香りが空気中を舞った。バターのとろけるあまじょぱいにおいで人々は表に出たり歩く方向をにおいのするほうへかえた。オーブンと男達の前にどんどん人々が集まってきた。人々の目はの先はすべてオーブンの中でおいしさをふくらますパン。ちいさい赤ちゃんから、老人まで男の人から女の人までみんながもらうのを待ちわびている。およそ200人の気持ちを男達はたやすく裏切るわけにはいかない。
「村人にも分けちまわねいか。」
ポンドがこのありさまじゃあなー。という顔をしながらいった。
「おっしゃ!分けるぞ!」
ジョーの掛け声にみんながうごいた。おしゃれな長テーブルにチェクのペーパーを置いてそのうえに焼きあがったパンをおいた。村人達は目をかがやかした。子供達は全部置きおわるまえにパンを手にとった。大きな口でかぶりつく瞬間を男達はみていた。いい眺めだ。大人は(とっていいの?)という顔をした。なのでジョーがいそいでマイクを手にとって呼びかけた。どうせ食べるなら焼きたてを食べてほしいのだ。
「どうぞ皆さん、お好きにおとり下さい。ぼくらの愛情がこもったパンを食べてください。」男達はしばらく村人の感激する姿をみていた。村人達がいっせいにパンにかぶりついた。
幸せの風がふいた。村人はみな笑顔をうかべた。風景がまるでピンクのようだ。あたたかくて優しくて笑顔が満ちたりている。子供達は楽しくおどったりはねたり、しわをたくさんひそめ中には号泣している老夫婦がいた。
「どうしてそんなに泣くの?おばあちゃん、泣くほどおいしかったパンは誰のパン?」
ボビーは老夫婦のもとへかけよった。号泣している老人をなぐさめるつもりでしゃべりかけた。老人が感動をまじえた声で言った。
「うまかったよ。すばらしいごちそうじゃ。こんねーうめーもんどんないばった将軍も食ったことめーだにや。なあばあさん、なんと言おうかの。」
「まあるいきれいな形をしていました。」
老婆がつけくわえた。
「ああポンドのコッペパンだ。やっぱりポンドの言うとおり普通のコッペパンがなんだーかんだーいってもいちばんおいしいんだよね。」
「なあ他国の者や。」
老人が熱く語りかけた。ボビーはそれをくいるように聞いていた。
「この世は乱れておる。こうやっているうちにも日本のどこかで争いごとがおき人間同士が殺しあってるんじゃ。わしらは年貢ばかり納めさせられ、生活は苦しいばかりなのじゃ。こんな暗い世の中にあんたらは幸せをくれた。食の幸せじゃ。あんたらの作る食べ物を食べればみんな幸せになれるんじゃよ。」
ボビーはしばらく無言のまま立っていた。感動して涙がにじみ出ている。嬉しい。いままで自分の作品を食べた人は何億人もいる。しかしこんなに心がゆれるコメントをもらったのは初めてのことだ。老婆が星空をながめてささやいた。
「見なされな、星があんなに美しく輝いていますよ。」
ボビーは夜空を見上げた。そこにはボビーの人生の中で一番きれいな星があった。ボビーがみんなの方に戻るとベッカムが声をかけた。
「ボビー、シニアとなにを熱く語ってたんだ?」
「いいや、ちょとねー。」
村人がパンをおなかいっぱい食べ終わると、大パーティが始まった。ジョーの掛け声でまるくなって歌ったりおどったり。なつめは村長の座をのっとられるのではないかと膨れていた。5人は日本人が知らないオクラホマミキサやタンゴでダンボをとても苦労しながら教えた。5人の中で一番リズム感がよくてダンスがうまいのはポンドだ。
「俺はな今の職業のほかだったらダンスに人生を燃やしてたつもりだ。」
こんな自信だ。オクラホマミキサは3周もやると村人達はもうなれてとても楽しんでいるようだった。今夜はとても楽しかった。みんな最後まで笑顔でだった。もうタンゴでダンボを19回もやったのにまだ何かやろうというのだ。5人はさすがに疲れて地べたに座った。そこへ尽かさずなつめがやってきた。
「ほりの深い顔の者達や、」
ジョーの口説きがまたはじまった。
「いいや、ジョー達と呼んでくれればいいよ。何、なつめの心に僕に伝えたいラブなメッセージがあるの?何でも聞くよ。」
「ジョーさん達や、伝えたい愛はございません。」
冗談の分かるいい女だ。4人はジョーには美富よりなつめの方が合ってるのではないか。と思った。
「今晩は村人達にすばらしいおもてなしありがとう。わたしもパンというものをいただきました。おいしいものでした。」
「そうかい。よかった。」
「ですがもう夜も遅いのです。終わりにさせていただきいます。よろしい?」
「ええーもう少し大丈夫だろう!みんな毎日忙しく働いてんだから、今日ぐらい夜更けまで遊ばせてやってもいいとおもわねーのか!」
ポンドがいかった。
「いいえ十分に夜更けです。」
その通りだった。もう12時は過ぎているだろう。
「本当にありがとう。今日という日は一生忘れないです。明日は明日で仕事があります。気を引き締めていかねばなりません。」
なつめがこう言ったのでパーティは終わった。村人達は自分の家に帰っていった。
500年の時をへだてた無線
5人は狭いテントのなかで前自分達がいたところから500年の時空をこえた初めての夜を過ごしていた。
「あー、ねむれやしねー。」
ポンドが言った。シュークリーム号にいた間、夜は毎日2時までMD鑑賞会をしていたので12時なんて彼らにとっては早すぎるくらいなのだ。もっともシャクミス博士はMD鑑賞会が始まったばかりにいびきをかいて寝てしまうのだが、今日も寝てしまった。
「ヒマだからさー、無線でジェ二ファーの声でも聞く?」
ジョーの意見にベッカムとポンド、ボビーが賛成した。
オランダタイムマシーン監視センター
午後2時 社員達があわただしく仕事をしているとき。ジェ二ファーはというと無線部の中でテレビ局のインタビューに答えていた。
「では1回目の無線ではジョーダンを言うほど余裕があったのだね。」
「ええそうなの。ジョー彼はわたしに愛してるよ ジェ二ファーなんていったの。でもこの事ニュースで言っちゃだめよ。ジョーダンとはいえ彼には妻も子供もあるのだから。」
「うん、そこはプロという者、プライバシーだからね。それから無線は届いてないのかね?」コーヒーをすすりながらジェ二ファーが答えた。
「あれから無線は届いてないわ。幸いなことなの。無線はね、大きな知らせ、緊急事態のみ使う約束になってるから、何もないということはうまくやってくれているはず。」
監視センターのすべての部がへいとへいの間にあった。立てば1000人の社員達があわただしく働いている姿が見える。そして無線部は女子だけと限られていた。男だらけ生活をするご一行にせめて無線だけは女の声にしてあげようというブージャン氏の気配りだった。そのとき無線が鳴りひびいた。
「無線だわリリー。」
ジェニファーが叫ぶように冷静なように言った。カメラマンは手に汗を握ってわくわくしながらカメラを抱えた。リリーは喜びあふれてつい叫んでしまった。
「みなさんー聞いて! ジョーさんたちから無線がきたんですよ!ね、ジェニファーさん早く無線を取ってください!」
社員達からはおおきな拍手がまきおこった。みんな気ずいてない。いままで順調すぎる5人だったから、社員達もリリーもうれしい知らせにすぎないと思ってる。拍手のなかで、ジェニファーには不安がよぎった。5人に何があったのかしら!
「静かに!」
ジェニファーが思いっきり叫んだ。拍手がぴったと止まった。
「さわいでると声が聞こえなくなるでしょ。わたしね、この前のでおおきな失敗をおかしたと反省してるのよ。録音しておけばよかったとね。リリー録音ボタンセットして。」
一回深呼吸をして無線を手にとった。
「はい、こちらシュークリーム号監視センター無線部ジェニファーです。シュークリーム号隊長ジョーですか。」
「ハーイ愛しのジェニ声が聞きたくてかけちゃったよ。」
ジェニファーがずっこけた。心配してそんした。
「ばか、心配しじゃない。」
思わず涙がこぼれおちた。
「泣いてんのか?」
声が変わったのにすぐ気がついた。
「あなた、ベッカムね。すぐわかったわよ。」
「ジョーとは朝しゃべったばかりばっかだろ。おれとしゃべったのは久々だな。」
「元気そうでなによりだわ。」
「そっちはノーマンとうまくやってるか。」
ノーマンはベッカムが紹介したひとでジェニファーとはいい付き合いをしている。
「今は仕事でせいいっぱいでるくに会ってないの。でもね、彼との約束があるの。」
「約束?」
「そう。あなたたちが無事に戻ってきたら、結婚しようて。だからちゃんともどって来てくれないとこまるのよ。」
「結婚!そうか、約束する。5人そろって帰ってくるよ。シュークリームの形したシュークリーム号‘25で。」
声変わった。
「ずいぶんべッカムも力んでかったてくれるな。」
「ハーイポンド!みんなとなかよくやってる?あんな怒りっぽいでしょ。ケンカうったりしてない?」
ボビーの声に変わった。
「ボビーあなたともしゃべりたかったのよ。」
「大変なんだよ!ジョーがね、日本にきて愛しちゃった女性がいてね!」
「ばか!ちがうっていてんだろ!」
ジョーの声が聞こえた。ポンドがわらい、ベッカムが怒ってる。シャクミス博士がないている。
「わしの出番はまだなのかい。」
そのときちょうどテントが開いて朝会った美都がはいってきた。
「美都じゃないか。」
とジョー。
「これがうわさの愛人だっちゅの。」
とポンド。
「この子か!おまえのほれた子って!ぜんぜんおまえのタイプじゃないな。」
ベッカムは何か気にいらないようだった。
「で、こんな夜中に女の子がひとりなにしにきたのかね?」
シャクミス博士がたずねた。美都は5人のまえにすわっておじぎした。
「ジョー達がおなかをすかしているのではと思いまして。あなた方がパンというものを私たちに作ってくれたのですけど全部わたしたちが食べてしまってなにもたべていないでしょ。握り飯をつくってもってきたんです。寝ているところならおこしちゃいけないと思ったんだけど、楽しそうにしゃべってる声がきこえたから、なつめねいさまのすきを見てこっそり持てきたんです。」
「ありがとうな!」
そういえばおなかがすいている。ベッカムのジョーへのいかりもおさまった。
「サンキュー」
ポンドが美都の額にキスをした。ジョーがむきになった。
「あ、おい!」
「ねー、ボビーねえ、ボゥビー?返事して!ハイ、ハイ、」
無線のジェニファーの声だ。
「ごめんごめん。ジェニ、今ね、ジョーの愛人がきてるんだ。日本の女の子だよ。」
ボビーが興奮していった。
美都がゆびさして言った。
「あの肌の黒い方は、ボビー、ねえ、ボビーの持ってるものはなに?」
「いつ名前をおぼえたんだい?」
ベッカムが不思議に思いたずねた。
「どうせジョーがおしえこませたんだろ。」
「そのとおり!」
ポンドの言ったのが本当にあたっていた。
「さっきからボビーがはなしかけている物はなに?ジョー達の国の武器です?」
無線機は実際、シルバーでとてもコンパクト、軽いのにべんりな機能がたくさんついていてとても性能がよかったこれもシャクミス博士の作り上げた自信作だ。500年後にもどったら「シュークリーム号でも使っていた無線機」という商品名で世の中に売り出すとシャクミス博士もいっていた。
「これは武器じゃないんじゃよ。無線といってな。わしらがいた国と電波がつながっていてジェニファーという強い母と話できる
要求すればリリーとも話しができるぞ。こちらは打って変わって可愛らしい少女じゃ
ジェニーもかわいいがのもう29だからな・・大人の女じゃ」
「博士は話が長いぜとにかく使ってみればいいじゃん」
ボンドが持ちかけた。
「やってみる」
ジェニーいまから美都が無線を使ってみるって言うから。「日本語しゃべれるだろ。」
「本当にブラボー500年前の女の子の声が聞けるなんていいわ。日本語しゃべれるのは私じゃなくてリリーよ。」
「ねえリリー録音ボタンちゃんとできてるかもう一度確認してちょうだいボリュームは一番大きくして。
それとあなた日本に留学した事あるでしょ。日本語べらべらにしゃべれる?」
「ボリュームはOKです。日本語はだいたいしゃべれるわ。」
ジェニファーのヘッドホンもリリーのも相手の声は両方、流れるとようになっている。こちらの声はジェニファーりりなのか、
リリーなのか送られる声がボタンひとつできりかえることができた。ジェニにセットしてあったボタンがリリーにきりかえられた。
「こんにちわ。私の名前はリリーと言います。私の声聞こえてますか?」
美都はとてもおどろいて5人のほうをむいた。
「すごいー!!何これなんで声が聞こえるの?中に人がはいってるの?」
5人は顔をあわせて笑った。
「わたし美都といいます。あなたはどこの村に住んでいるんですか。」
リリーはいっしゅんためらった。彼女はわたしが日本の村に住んでいると思ってる。
「わたしはね、あなたの国から海をへだてた遠くの国に住んでいます。オランダというのよ。ジョーもそこからきたの。」
「ジョーはわたしのちかくにいる。とてもいい人ですね。」
「美都、ジョーの彼女になったて本当の話なの。」
「やだ彼女だなんて!」
美都はかおをあかくした。
「わたしもあの方はいいところはいっぱいあると思うわ。美都はジョーのどこに惚れたの?」
「わたし、ジョーの顔を見てひとめぼれしてしまったんです。こんな気持ち初めてで。」
日本語なのでジョーにもみんなにも何を話してるのかさっぱり分からなかった。
「わたしもあった!ひとめでその人に恋してしまうことは。そっちにベッカムって人がいるでしょ。わたしはこの会社に入社してから
まだ2年でベッカムに出会ったのも二年前なんだけど、初めて顔をみたときは、かっこいいって思ったのよ。」
ジェニが切り替えボタンを自分のほうに押した。
「そう。いっそうのことジョー達が帰るときのせていってもらえばいいわ。」
「そんなまさかなー!!]
リリーがジェニファーの顔をみた。ジェニはいたずらっぽくにやりとした。
5人は、美都がどうして照れた顔をしてるのかわからないまま美都は自分の家に帰っていた。美都は家でこのことを話すのであった。
「お母さま、ジョーたちに無線というまか不思議なものを使わせていただいたの。びっくりしました。しゃべりだすの
とても楽しいおしゃべりを。」
母にはなにをいっているのか、まったく分からなかった。
ジョー達の学校 ・・・
ジョー達がこの村に来てもう2週間たった。村人達はあの盛大なお祭りがおわった夜明けから百姓仕事をしてかれらが来る前
と少しも変わらずせっせと働いていた。ただ楽しみなのは夜になるとジョー達のところへ集まっては楽しいお話を聞くこと。
オランダの町並みの話や、ポンドやボビーが働いていたスービリヤお菓子メーカーの工場の話。スービリヤお菓子メーカー
の工場にはミルクチョコのどこか懐かしいにおいやビスッケトの甘いにおいがする話。ジョー、ベッカムの女の口説き方
子供、大人、猫までが聞きに来るのであった。シャクミス博士のへそのうとその夫と愛人の話もとてもおもしろく好評だった。
5人の話を村人はくいいるように聞いていた。そしてそこには必ずわらいがあふれた。このときばかりは村人も5人も楽しくて
楽しくて時間がすぎるのがとても早い気がした。そして美都の言った無線機、ライター、ランプ、めずらしいものを見るのも
村人はまた楽しかった。するとシャクミス博士が
「これは一部のものにすぎないのじゃ。」
といって村人達に自分が発明した品を説明してみせるのだ。
この2週間の間、5人はまわりの村人が働くのを見て、自分たちだけぶらぶらしてるのも悪いと考えて働くのを手伝った。
夜にはほんの少しばかり料理をごちそうさせてあげることもあった。びっくりしたのは小さい子供もいっしょになって
働いているところだ。今頃、現代の子供たちはプレーステーション7に夢中になってやっているだろう。子供たちは
学校にいっていない。学校はお寺でこの村でも修行にいっている子供もいたがそれはほんのごくわずかだ。
「じゃあおれらで学校作っちゃう?」
ということになった。
「ここらひとっちはみんな、百姓だえ。勉強なんて必要ねえ。いくらしんらいれてるジョー達のていあんでもねえ。」
「いんや。」
シャクミス博士を中心を5人はあきめなかった。
「わしらお国には学校があるんじゃ。わしは大学教授をやったこともある。サイエンスに関してはいいことを教えられるはずじゃ。
子供たち学習を教えたいんじゃ。わしらの教えてくれることは生きていくのに必要なこともある。生きていくのには
必要ないこともあるが、わしららの学習を通して、これからの日本をうごかしてほしいんじゃ。」
学校は大きな木のした。昼間は子供たちは働かなくたはならないので、夕暮れ5時から、約2時間となった。なつめは
この計画に賛成してくれた。
「学校とやらには、あなた方の名、好きなはな、なんでもすきな名をつけるがいい。忘れていた。女の名でも良いぞ。」
5人は学校の名前について話し合った。
「んー、あんなのなまえじゃ、ジョーの場合、美都学校になっちまうぞ。」
ポンドが言った。
「ちょっとまって!考え直そうよみんな。ジョーには奥さんもこどももいるんだよ。」
「考え直そうよっておまえが一番そのことに関してうるさいけどな。」
ベッカム笑いながら言った。
「じゃあ、ジョーにはっきりさせてもおうじゃねーか。美都と女房どっちをとる?」
沈黙がながれた。みなジョーに注目した。
「妻を取る。きまってんだろ。愛してるんだから。」
ジョーはまよいなく答えた。4人はほっと一息ついた。
「よくきっぱりってくれた。おらはジョーが美都とか答えたら、なにしたかわかんねえよ。あーよっかたよかった。
そういえばジョーおまえには幼稚園児と3歳のこどもがいたな。」
「そーじゃ、そーじゃ、ジョーはよくシュークリーム号タイムスリップ計画の会議中に子供の便所を見守るといっては
会議をぬけだしたわい。」
博士が昔の思い出をふりかえっていった。
「いや、便所をみまもりにかえったんじゃなくて、あの時は運動会だったんだよ。」
ジョーがいった。博士のいったことはやはりまちがえていた。
「それだけじゃんねえ。」
ポンドが言った。
この5人、ブージャン氏ジェニファーこのメンバーは7年前出会った。そしてその7年間のうちにジョーは結婚という経験をした。
もちろんこのメンバーは結婚式に招待された。ジェニファーも同じだ。式はあげなかったが結婚という人生のおおきな
経験をしたが結果はざんねんにおわった。毎日のように夫に暴力されついに離婚した。ジェニはもともととてもつよい女だった
このときばかりは泣いた。しかしみんなのまえではけして泣かなかった。このつらい経験をきにジェニはもっともっと
強い母親になった。現在はマンションで1人のこどもといっしょにくらしている。
「妻の誕生日には必ず仕事を休んで妻のためにバースデーケーキやシュークリームを1日かけて作ってたんもんだぜ。
毎年そんなたべきれないのわっかててこれがおまええの愛の大きさだとかいってこのシュークリーム号ぐらいでかい
の焼いてたじゃなーか。3日もかけてハート型とかも作ってたじゃねーか。」
「いいだろ。おれはつまをあいして」
ボビーが口をあんぐりあけて絶体絶命なかおをした。4人が後ろを振りかえると猫をだいた美都がなみだをなんつぶも流し顔はまっかだった。泣いてる顔もかわいかった。その場に
沈黙がながれた。5人はただただやばいと思っているだけだ。もっともジョーが一番やばいという顔をしていた。
「み、美都、いいつからここのいたの?」
ベッカムがきんちょうに静まったこの場を盛り上げようとむりやり元気にいようとしていた。マイクを美都にわたした。
「あーうあー、そうだったのね。知らなかったわ。」
けして白くはないがほくろひとつないつやつやなはだにすきとおったしずくが鼻の上をとおった。
「あーあ、泣かしちゃった。女を泣かすなんて罪はおもいよ。」
ボビーがいった。
「そーじゃそーじゃ。女を泣かすなんてなんて男じゃ。」
シャクミス博士だ。
「あのなーおまえらが言わせたんだろうが。」
ベッカムがやさしくたずねた。
「もしかして、今の全部聞いてた?」
「あー、ミチがあーしんでしまったわ。ちいさい頃からのお友達が。」
「ミチ?」
5人がこえをあわせていった。
「飼い猫のこと。」
5人はいきをついた。
「じゃあ、今のはなしは聞いてないんだね。」
「ジョー達の国の言葉はわからないわ。」
よかった。自分たちは英語でしゃべってたんだ。すっかりそのことを忘れていて美都に言われたときはじぶんたちは
そんなにはらはらしてばかだと思った。学校の名前は5人の愛するものにした。
「おらは妻と子供たちだ。ジョーの妻と子供学校にしよう。」
ジョーが勝手に言ったのでみんなはおこりだした。
ベッカムはおれだって好きな彼女がいるんだ。自分の好きな家族ばっかかくなと。シャクミス博士もすごかった。
わしはピンクのチューリップがにあうシャクミス博士のおくさんにしたい!そしてポンドはもともとの故郷の国スイスに
遠距離恋愛しているおんなのこがいた。そのこを書くという
ボビーは彼女すっごく好きらしい。
なまえはスコット。まとめあげた結果
「(ジョー)ダイアナ、子供マフィン、ケリー(ベッカム)エイミー、キッド(ポンド)スイスの乙女(ボビー)スコット
(シャクミス博士)ピンクのチューリップがにあうおくさんその他を愛する男たちの学校。」
これでも短縮したほうだ。博士はどうしてもピンクのチューリップがにあうをいれたいと聞かなかった。ここの名にあがって
いる人は1度や2度あったことのある人だがボビーのスコットだけみんなにお披露目したことはなかった。学校の名は
自分たちが見つけた石に「シャクミス博士の何がなんでも絶対消えません!」たkたペンでていねいに書き上げた。字がいちばん上手なのは
やはり博士なので任せた。石にはわざわざにほんごでかかず英語でかいた。これはいつか日本人読めるようになるかもしれない。
それを願って英語でかいたのだ。5にんはやはり大好きな自分の国を日本にひろめたいと考えていた。そんなときがくるのは
なん十年さきのことかわからないが。時間と場所はなつめが村人たちにおしえてくれた。しかし
「行かせてもないもよいものはいかせなさい。行かせたくない者は行かなくてよろしい。」
と付け加えた。
いよいよ5時5人が大きな木にむかってみると子供は1人しかいなかった。それはいつか親しく話したことのある子だった。
「いやー、おうおう、坊主ではないか。」
身長は130センチ小柄なあの坊主だ。
「博士たち・・ごめんねぼく友達さそったんだけどみんな来てくれなかった。」
坊主はいかに申し訳なせそうな顔をした。
「期待はしてなっかたけどな。」
ベッカムが残念なのをわざとふりはらっていった。しかし本当はとてもがっかりしていた。みんな来てくれるとばかり
思ってた。博士が坊主をはげました。
「坊主のせいじゃないんじゃよ。しかたないんじゃ。」
5人はとてもしょぼくれた。坊主はうつむいた顔を急ににこやかな顔をした。
「なーんちゃって。がっかりした?そんなことあるわけないよ。」
「どういったことじゃ。」
「みんなーでてきて!」
坊主がそう呼びかけると木の上家のかげから、20人ぐらい子供がでてきた。小さい子は6歳ぐらいから大きい子は
15歳くらいまで。まえから作戦を考えていたかのようにみんなわらってる。その顔が日にあったてひかっていた。
5人はうれしかった。子供たちは自分たちが好きなんだ。それがいつになくうれしかった。ジョーがめざまし時計のアラームを
鳴らした。じょうぎょう開始の合図だ。今日はシャクミス博士担当のサイエンスをやることを前から企画していた。
「ではわしのサイエンスを始めるとする。」
子供たちからは拍手がわいた。博士は子供たちに5人にひとりの割合できのう作ったてんびんを分けた。そして男たちが
2025年から持ってきたコーヒーの粉とシュガーも分けた。コーヒーのつくりかたはコーヒーの粉におゆを注ぐだけといったて
簡単にできるようになっていた。お好みでシュガーを入れてもよい。つまりココアのつくりかたとほとんどかわらない。
こんなかんたんに作れるのを一番最初に作り出したのはスイス一を誇るスービリヤお菓子メーカだ。そしてこの作品は
ポンドが作り出した。そのまま溶かすのに味はいままでのコーヒーと同じつぶも残らない。博士がつづけた。
「今日の実験はとてもかんたんで、小学校の低学年で習うやつじゃ。内容をいうからよく聞いてるのじゃぞ。」
「博士は苦いコーヒーがにがてで、コーヒーにはシュガーを入れんじゃ。それもはんぱな量ではなくて、コーヒーの粉末と
おなじ量いれる。コーヒーはわかるんじゃなあ。」
ジョーがあわてて付け加えた。
「まえにみんなに飲んでもらったやつだよ。」
コーヒーはまえお話をしてあげたときに飲ましてあげたのだ。子供たちはそれを聞いてあ〜といっていやな顔をした。コーヒーは
子供たちにとても不評だった。
「今からみんなにやってもらおうと思うんじゃがなにをやるかわかったかえ、かよ。」
「つまり、この茶色い粉と白い粉を同じ量にする。」
「そうじゃ、よく聞いていたのお。だがそれを調べるためにはどうすればいいか、こっつあん?」
こっつあんはしばらく考えてから答えた。
「これ。」
てんびんを指さした。
「おーよしよし。」
「これはてんびんという。その昔からエジプトで使われてきた方法じゃ。てんびんの皿にコーヒーとさとうわけておく。うでが
テーブルから平行になっていればOKなのじゃが、少しでもかたむいていればどちらかが少ないか多いかということじゃ。やってみい。」
子供たちは興味津々でとりくんでいたがてこずっていた。コーヒーやさとうをテーブルにこぼしてしまった。てんびんは複雑なので
大きい子たちが中心にがんばってくれたいた。ジョー達はサイエンスなんてこれっぽちも分からないのだがてんびんは子供の頃
習ったので、さすがに手伝うことができた。こんな感じで4チーム全部がクリアーすることができた。
「こうして博士はあまいコーヒーが飲めたそうな。めでたしめでたしじゃ。」
子供たちからは拍手がかっさいした。
「今日の実験はどうだったかな。答えてみぺーちゃん?」
「楽しかった!むずかしかったけどやりとげられた喜びはおおきい!」
ぺーちゃんが感想をいった。みんなからも拍手がかっさいした。
「やりとげられたのは俺らがいたからに決まってるじゃあねえか。」
ポンドが鼻をふんとならした。
授業に参加し始める女性
今日も5時からの学校がはじまろうとした。今日は家庭科。ジョー、ベッカム、ポンド、ボビーの活躍すべきところだ。ポンドの提案で
カップケーキを作ろうと言うことになった。カップケーキはとてもかんたんで初心者にもできるからだ。子供たちがしだいに集まってきた。なかには子供たちの人のよさそうな母親が一人いた。
「あたしゃも覚えたいんですよう。かまえませんか?」
と聞いてくると5人はこころよく引き受けた。目覚まし時計のアラームを鳴らした。みんながぴったと席に着いた。
「きょうはみなさんの大好きなおかしを作ろう。」
子供たちからは歓声がひびいた。とてもうれしそうだ。作業は計りからはじまった。さとう80グラム小麦粉100グラム卵3こ女の子が中心にがんばっていた。母親はそれを感心したように見ていた。頭の中にカップケーキの分量を入れようとしているようだ。男の子が早く食べたいことを期にざつにやろうとすると女の子たちが
「ちゃんとやってよ。わたしがやる。」
などといってボールを取り上げている姿があちこちでみられた。シャクミス博士はサイエンスのときと立場がぎゃくになってしまって
やることがなさそうだった。あるグループに手伝おうとすると
「いいわ、わたしがやる。」
といって女の子はボールをとりあげた。5人はとても慣れた手つきだ。でもカップケーキなんて世界から集められた天才お菓子人としてはこんなものどおってことなかった。
「じゃあ、焼き始めるとするか!」
ジョーが威勢よくいった。
「おー!!」
返ってくる言葉は倍以上だった。カップケーキは1人に1つの計算で作った。それをボビーがオーブンにつめ始めると女の子たちもてずだいだしてくれた。男の子はなにも手ずだわずただにやにや見ているだけだった。それをみたベッカムが
「これからは男達も料理をしなきゃいけない時代なんだぞ。みてみろ。ここにいるお菓子人はみんな男だ。お菓子作りには力も必要なんだからなあ。」
こういって男の子達に教えてきかせた。女の子は食べるのもたのしみそうだが作るのも大いに楽しんでいるようだった。そういう子を見ると4人はすごくうれしい気持ちになった。だが、自分たちのように男のお菓子人を作りたい。村の男の子たちは食べることにだけ夢中。作ることには興味をしめさないのだ。まだ何十分もかかるのに子供たちはオーブンの前に立って待っていた。まだ焼き始めたばかりなのに子供たちは
「まだー?」
をくり返すのだ。すると4人のだれかが
「まだー。」
と言い返すのだった。何分もたって子供が8回めのまだーを言ったとき
「よし、いいだろう。」
という子供たちが期待に期待していた言葉が返ってきた。熱いのでポンドとボビーがオーブンからカップケーキを取り出すとそこからはカップケーキのいいにおいがした。こういうときが一番子供たちは輝かしい目をしている。自分たちにとってはただのカップケーキを
子供たちはたまらなくうれしそうだ。その様子を見ると用意をしてあげるかいがあるなと思うのだった。
「みんな食おうじゃねーか!」
ポンドが笑いながらいった。そうすると子供たちは喜びの叫びをあげてカップケーキに食いついた。(男の子)それを見て女の子はまったく。という顔をしながら女の子どうし顔を見合わせ、カップケーキにかぶりついていた。
「せんせーおいしー!!」
みんなそういってくれた。本当においしそうに食べているのだが、よろこべばよろこぶほど先生はまたクッキングでおいしいものを食べさせてもらえると分かっているのだ。それでカップケーキのおいしさをそのまま口や顔にだしている。その作戦は男達にはもうばればれだった。まったく、子供らしいなあ。と笑うのだった。5人がぺちゃくちゃしゃべっていると、来ていた母親が話しかけてきた。
「あったしゃね、がんばってさあー、分量を頭に入れてんだけどさ、分かんなくなってしまったのよ。小麦粉いくつだったかしら。」
「ああ、100グラムだよ。」
ジョーが答えた。
「お母さん、カップケーキ食てみた?うまかっただろ。」
ベッカムが聞いた。
「やーねえ、いい男にお母さんだなんて。食べさせてもらったわよ。おいしかったわ。いつだがのパンも最高だったけどね。カップケーキっていうのはあんたたちが考えだしたの?」
「カップケーキはむかしからある親しまれてるお菓子なんだよ。僕たちの考えたお菓子じゃないんだよ。」
ボビーが残念そうに答えた。
「ああ、そう。でもねえ今日は本当にとくしたよ。またクッキングんときは習いにいかせてもらってもいいよねえ。」
「もちろん。」
ジョーがこころよく返事した。
「じゃあ、今度は仲良しも連れてくるからね。」
にっこり笑って帰っていった。男達もにっこりわらった。
「もうちょっと若い子ならいいじゃねーか。」
ポンドが母親のいい性格を感じ取っていった。
「あん、もうちょっと美人だったらええのう。」
シャクミス博士はそういうのだった。日に日にクッキング を習う母親たちが増えてきた。はじめはあの人のいい母親の口コミからはじまってきた母親たちがまたいいうわさを広めるのだった。しまいにはここのいる子供の母親ではない女性もクッキングを習いにくるようになった。ベッカムは何年か前にお菓子教室というのを作って全国をまわったことがある。教えるに関しては得意中の得意だ。そしてクッキングのレベルも日に日に上がっていった。ただし、これはお母さんたちの教室ではないので、子供たちが着いていけるレベルなのだが。カップケーキから始まってクッキー、スポンジケーキ最終てきにはジョーの世界一のシュークリームも教えたい。ほかにボビーは自分のいたスービリヤお菓子メーカーの代表作マーマミーヤミルクチョコレートを作りたいというおん念があった。そして習いに来るのは女性だけにとどまらなかった。男性はシャクミス博士のサイエンスを習いに来るのだ。クッキングではすかっり存在感ない博士だが
サイエンスに関しては世界で指折りの天才博士だ。こんな博士にサイエンスを教えてもらっている子供たち大人を2025年の弟子たちが見ればなんともうらやましがるだろう。村の人々の考え方も変わってきた。なつめが村人たちに5人が教えてくれることがいかにも尊いことか説得してくれたのだ。なつめの話はとても説得力あるものですぐに村人は気がかわってしまった。さすが村長とばかりに5人はなつめを尊敬したくなった。なつめばかりではなく村の人々が学校を訪れるようになった。そして5人は決断した。子供は昼間、おとなは夕方に分けてじぎょうすることになった。学校の関心も大きくなっていることだから子供は仕事をしないで学校へいってもいいだろう。なつめに相談してみると、
「それはよい考えじゃ。よろしい。村人に話をつけておきましょうな。」
とこころよい返事をくれた。このこころみは大成功となった。
アムスデルダム国立美術館からルーブルゴッホ登場
季節は秋にうつりかわった10月。2025年でも秋をむかえた。
タイムスリップ監視センター無線部ジェニファーがブージャン氏から呼び出された。
「ジェニファーさん、ブージャンさんが応接室で呼んでます。」
助手のリリーがいった。
「あ、そう。ありがとう。なにかしら。」
「なんか大切なお客様みたいですよ。」
応接室は監視センターで一番高価な部屋で、オレンジ、きいろ、あお、みどり、しろ、くろの基本色でできていた。かわいらしくも、上品さがある。有名なインテリアコーディネーターが作った特別の部屋だ。この部屋は会長のブージャン氏でも年に一度も入らないだろう。ジェニファーはこんな応接間によぶ客はなかなかの大物にちがいない。と思った。なんたって、応接室はこの高級応接室のほかにもすこしランクの落ちた部屋があるのだ。そこによばずに高級応接間によぶということは・・緊張と期待が体のなかをぐるぐるまわった。それと同時にうれしさもこみあげた。部屋はできて3年にもたつが入ったのは3年前。たった1度入っただけでおわった。またこの貴重な体験をできると思うとわくわくもした。ジェニファーはとにかく応接室へと急いだ。そこには緊張でおちつきがないブージャン氏がいた。
「しつれいします。」
クリスタルでできたドアのノブに手をにぎりしめて開くとそこには未知の世界が広がっているようだ。なぜかまぶしくはない光が部屋にさしこんでいる。なんたって家具がオシャレ。モダンなソファーのうしろにはいったりきたりしている落ち着きのないブージャン氏の姿があった。
「とにかく座ったらどうかしら。」
「いやあそれどこじゃない。ソファーがしわになる。」
「大切なお客様がこられるのでしょ。それってだれなの?」
ジェニファーがわくわくどきどきな声で聞いた。
「あーあの方はコーヒーがお好きだ。しかもボスだ。ルーブルゴッホ様のことはホームページでよくよく調べた。好きな花、好みの女の子。」
テーブルの中央にはシャクの花が花瓶にさされていた。
「ルーブルゴッホ?」
「そうだルーブルゴッホだ。あと1時間もすれば到着なされる。」
「ルーブルゴッホ?」
ジェニファーはなにもおどろかない。いったて冷静だ。画家と言うことは知っていたがそんなに有名な人とは知らなかった。近くにかれの美術館、アムステルダム国立美術館がある。通ったことはよくあるが中に入ったことはなかった。
「そのとおりだ。」
「まあ大切なお客様なのね。もっとはやくおしえてくれればいいのに。」
「わたしだって聞きたい。今日こちらにルーブルゴッホがくると電話があったのだ。アムステルダム国立美術館から。」
「ルーブルゴッホがシュークリーム監視センターになんの用?シュークリームは?もちろんだすでしょ。コーヒーはだれがだすの。
おむかえは?」
ブージャン氏がひとりでとりもってだいじょうぶか。心配になった。
「それはだいじょうぶだ。今日のためにバイトをたのんである。」
ルーブルゴッホはかのゆうめいなファンゴッホの子孫だ。ルーブルはファンの才能を受けついでかれのかく絵は何億という単位で売りだされる。もっとも作品のおおくはアムステルダム国立美術館に展示されている。そしてあのルーブルゴッホはこのシュークリーム監視センターにいったいなんの用か一番の疑問はそれだ。なんたってあのルーブルゴッホだものヒマな人ではない。いろんな国々の大きな受賞式にでたり、パーティに招待にされたりいそがしいはずだ。ブージャン氏のいうバイトはルーブルゴッホのホームページでちゃんと好みの女の子のタイプを調べてから、バイトをたのんだ。高いお金をバイト料にすると、すぐにきれいな女性たちが集まってきた。その20名の中でブージャン氏と何人かでルーブルのタイプにあった子をえらびぬいた。選んだ子を20名のなかで発表すると、女性たちは
(あの顔のどこが!)と選ばれた女性を見た。そして(わたしのほうがきれいよ!)とだれもが思った。ルーブルゴッホの絵は個性的だ。自分の世界に入り込んでいて人からは感じとれないなにかがある。それとおなじで顔の好みも自分にしかわからない個性のよさ。ル
ーブルゴッホは個性的な顔のこがすきなのだ。ここの来た女性たちはルーブルゴッホのおむかえやお茶だしなのだからあるていど顔に自信がある女性たちだった。落とされたの19名は最後までなっとくいかずに帰っていった。
「ジェニ、まさかそんな格好でルーブル様とお会いしないだろうな。」
ブージャン氏はジェニファーの格好を上から下までみて言った。ジェニファーの今日の格好は黒い長袖にまえを開けてらくにはおったスーツにダブルのパンツだ。キャリアウーマンなジェニファーはいつもこんな格好をしているのだがこの服装のどこがいけないかジェニファーは疑問に思うばかりだ。
「このスタイルのどこがいけないわけ?」
「あん、そのスタイルがダサいわけじゃないけど。ルーブル様はパンツよりスカートがお好きだ。」
「まあよく調べたことね。気持ち悪いほど。・・・ってそれ私にスカートをはけってこと!!」
「ファイナルアンサー?」
「ファイナルアンサー。」
「正解だ。」
「遊んでる場合じゃないでしょ。とにかくいやよスカートなんてもう何年も入ってないんだから!冗談じゃないわ!!」
ジェニファーは本気でいやがっていた。
「そんなこというな。もう用意はしてあるのだ。お着替え部隊お願いします!!!」
ブージャン氏が呼びかけるとジェニファーは
「なに、なに」
といってる間に5人くらいの女の先生にひきずりこまれ試着室に入れられた。ジェニファーがあっといってる間にパンツをずり落としてスカートにはきかえしていた。そして試着室のとびらが開かれるとそこのは変身をとげたジェニファーの姿があった。ベージュのスーツにぴちぴちのミニスカ。顔には最近のメイクがほどこされ、髪はきちんとしたアップにされていた。ブージャン氏はしばらくうっとりと見ていた。ジェニファーは全身がうつる鏡のまえに写るとびっくりしていた。
「なにこれすごくない?!これわたし!!」
ただおどろくばかりだ。ジェニファーは化粧をあまりすることがなかった。過去のつらい出来事とキャリアウーマンにオシャレは必要ないと思ってたからだ。それにジェニファーじたいスカートをはくキャラじゃなかったからだ。しかし今はうれしいばかりだった。すこしきれいかも。そう思ったからだ。ブージャン氏もおきがえ部隊がつかわれた。ジェニファーが
「ついでだから、ブージャンもやってくれる?」
そして抵抗していたブージャン氏も強引的に試着室につれこまれた。10分後試着室の扉が開かれた。そこには・・・
「あなたほんとにブージャン!!うさんくさいおやじがたかっぽい紳士に変わったわ。」
ジェニファーはブージャン氏の大変身にぜっくした。ブージャン氏ははやりのヒョウがらのネクタイにアルマーニャのブランドスーツ高っぽい皮のぐつにはししゅうがほどこされていた。しらがまじりだった髪の毛にはしっかりとちゃいろに染められ、ムースでぴっしときまっていた。
「おきがえ部隊すごいわ。いくらでやっとの?」
「ふふふ知りたいか。1万だ。」
ブージャン氏はこれまでにない満足なで顔でわらった。
監視センター内に放送が流れた。
「15分以内にルーブルゴッホ様がご到着なされます。普段とかわりなく仕事に取り組んで下さい。おむかえは見に来ないでください。おむかえの様子はテレビで放送されます。そちらをはいけんしてください。」
そしてよろんでいたブージャン氏にも明るい顔は消え、表情はこわばっていた。いっぽうのジェニファーも緊張はしていたがブージャン氏よりはひどくない。なぜならジェニファーはこういうのが得意だからだ。お客様をすぐ自分のほうにもってきてしまう。ジェニファーを呼んだのはぜつだいなしんらいをしているからだ。社員たちはいそいでテレビをつけた。するとすべてのチャンネルが「シュークリーム監視センターにルーブルゴッホ出現!!」という報道をしていた。そしてついにシュークリーム号監視センターに一台の高級車が止まった。そうルーブルゴッホのご到着だ。
ルーブルゴッホ監視センターにあらわる
ドアがひらかれ夫人の手をひいてルーブルがおりてきた。ブラウンのひげはカールにまかれ、年齢にはむかないタータンチェックのぼうしにはぼうしとあった柄のサングラスがかかっていた。黒いスーツをみにまといここでもタータンチェックのちょうネクタイ。手にはしろいてぶくろ。はやりではないファッションだ。かれのファッションセンスはかれのかく絵とおなじく個性的なのだ。いっぽうの夫人は赤いマーメードドレスにピンクのバスローブ。あまりのふたりのセンスのなさに報道を中継するアナウンサーはわらってしまわないようにふんばるばかりだ。ルーブルと夫人のまえにいよいよあの女性がでてきた。そうブージャン氏が20名のなかで選びむいた女性だ。ピンクのスーツにあわいピンクのくちべにがつけられている。顔はこれまでもかというほどまあるくぐりぐりの大きい目がとびだそうだ。
「ようこそルーブルさま夫人さまごあんないさせていだたきます。」
「ははは、わたしごのみのかわゆい顔だねえ。」
ルーブルがそういうと夫人はおこってつっついた。なかに上がるとエスカレータで2かいにお連れした。2かいの通路をあるくとガラスごしに1かいの社員たちが働いているのがみわたせた。ルーブルは少しとまって風景をながめていた。
「ビューティフル」
こうつぶやいてまた歩きだした。ひとつだけ豪勢なドアがみえた。応接室だ。バイトがそのドアをあける。そうしてルーブルゴッホと夫人がなかにはいった。
「ああーああようこそおこしいただけた。わがシュークリーム組織グループに」
ブージャン氏がすぐにたちあがった。握手をかわした。
「こちらこそ。ブージャンさん。会えてうれしい。」
つぎにジェニファーと握手をした。
「お会いできて本当に光栄ですわ。ルーブルゴッホさま。」
「ははは、わたしもです。」
夫人にも握手をかわした。ジェニファーなにをいおうかまよって夫人の格好の上から下までのぞきこんだ。なんともセンスのない格好にわらってしまいそうだ。
「ようこそイライザご夫人さま。さあジェニファーもあいさつなさい。」
ブージャン氏はあせって言った。
「あ、あ、すてきなお格好でみとれてしまいましたの。」
ちんもくしていたその場がぱっとあかるくなった。
「あらまそう!!ごじょうだんでしょ。」
それを言われるのが一番うれしいようだ。
「いいえ。イライザご夫人は世界のファッションリーダーですもの。」
夫人をほめるだけほめといた。心のなかではくちが張り裂けしうなくらいわらっていた。こんな格好で外に出られる事さらヘンだ。こんなイライザ夫人を世界のファッションリーダーなんていっている自分がとてもばからしくておかしかった。イライザ夫人はとてもいい気分になった。ブージャン氏はジェニファーによくやった。というように顔でサインした。
「さあおかけください。」
ソファーに夫妻がこしかけた。ブージャン氏の計算では30秒後にコーヒーとシュークリームがでる予定だ。
「すわりごこちが実によろしい。」
ルーブルがせもたれをさすりながら言った。
「フランス製ですから。」
ジェニファーがつくり笑顔をした。
「しかしながら、このソファー、個性がないでしょう。」
ルーブルが突然へんなことをいいだした。
「個性がないとは?」
ブージャン氏がなにかしでかされるのではと心配になりながら言った。
「ないにはないけど・・」
ジェニファーが不思議そうに言った。
「どういいけんですわ。この世界一の画家の夫がいうことですのよ。まちがえてるとでもおっしゃるの?!」
顔のとうり夫人の性格はきついようだった。
「ははは、そんなにきつくいうことじゃないだろうイライザ?」
ブージャン氏はしかたなくくちをあけようとした。そのときジェニファーがゆかにひざまついた。
「イライザご夫人をしかることはなにもありません。わたくしらのあやまちで。
世界一のルーブルゴッホさまですわ。ご夫人のお言うとおり個性がないのにかわりありません。わたくしたちよくわかっておりませんでした。どうぞゆるしてほしいわ。このとおりで。」
ブージャン氏は思った。やはりジェニはしんらいできる。そのときバイトがやってきてシュークリームとコーヒーをだした。それをルーブルと夫人がすこし手をつけていた。
「意見がまとまりました。ではいまからわたしがこのソファーを個性的なものに変身させましょう。」
ブージャン氏はがくぜんとした。しかしここはがっかりしちゃいけない。拍手をしときなさい。という顔をジェニファーはした。
「ブージャン氏あなたは世界中のなかの大のしあわせものだわ。この尊いおかたにソファーをリメイクさせていただけるなんて。」
そして2人でとてもよろこんだふりをした。本当はくやしくてにくくてしょうがなかった。ブージャン氏しかソファーの値段をしらない。知っているブージャン氏はとてもかわいそうだ。ルーブルはまずカッターはもってくるように指示した。カッターでなにをするのせかせかしながらブージャン氏とジェニファーは見ていた。刃の部分がソファーにまっすぐもっていかれてつけられた。ブージャン氏はもうだめだ。と思って顔を手でおおって見えないようにした。ブージャン氏のかなしみもルーブルは無視し、ソファーのかわをだいたんにもギタギタに切った。目をふせていたブージャン氏の前にひびくカッターの音は残酷だった。それを半分ペロンとさせなかのわたをルーブルの個性的に芸術的にとりだした。かなしみを顔にださないようにがんばっていたブージャン氏だがその顔はすでにおまえは死んでいる状態だ。あぜんとしていた。すでにおまは死んでいる状態のブージャン氏をジェニファーはみることができなかった。とてもかなしくなってくるのだ。ルーブルは自分の思いどおりにできたソファーをみてほこらしげしわらった。
「ビューティフル!」
「まったくすばらしいわ。イライザは感激ですのよ。さすがわがおっとですわ!!」
題をつけるなら「月曜日はごみの日」だ。たかっぽいソファーがえたいのしれないものになってしまった。まるでごみである。こんなごみをすばらしいというイライザ夫人はいったいなんなんだろう。ソファーをめちゃめちゃにされてあわれなブージャン氏をみてうれしいのだろうか。それでいやみをいってるのだろう。いやそれとも本気で言ってるのだろうか。考えられなくもないことだ。なんたってこんな変わり者のルーブルの夫人だもの。ジェニファーの頭にこんなことばかりがうずまいていた。言葉もでないどうしよう。ブージャン氏はおまえはすでに死んでいる状態だ。そのとき夫人がくちをひらいた。
「ビューティフルなおっとの作品にさっそくすわってみましょう。どうかしら!!」
ジェニファーがブージャン氏を見るとうつむいていた。夫人は自分の提案にだれも答えないのでそれに激怒した。
「なんなの!おっとの作品に文句がある人はいいなさい!!もしいったらね、この会社をさんざん悪くマスコミのまえでいいはなってやりますわ。こんな会社わたしの力で倒産させることだってできるんですから!あとで後悔してもしりませんわ!!!」
「あなたね〜さっきから聞いてればなに!!?」
ジェニファーもがまんにがまんをしてきたがとうとうキレた。
「ジェニ!いいんだ。ほんとうに申し訳ございません。ほんとうにもうしわけございません。」
「なんなのこの会社うったえてやるわ!!」
イライザ夫人がいかった。ルーブルはおちつけというようにイライザ夫人はなだらめた。
「くやしいわあなた!!」
「だまんなさい!」
ルーブルが大きな声で言った。イライザ夫人はレースのハンカチをかみしめながら静かになった。場におもい空気がながれた。ブージャン氏はこんなはずじゃなかった。というように顔をかかえた。ジェニファーも反省した。なんであんなしつれいなまねをしてしまったんだろう。あのときはシュークリーム組織をバカにされてとてもはらがたってたんだ。
「おちついてコーヒーでも飲みませんか。」
ルーブルが言った。みんなはそのとおりにした。
「じつは今日は大事なはなしがあってこちらにまいったんです。」
「こちらからお聞きしなくて申し訳ない。」
ブージャン氏がコーヒーをおいて言った。ジェファーはしばらくだまりこくってしまった。
「わたしは生涯をかけて超大作を書きたいと思っていたのです。超大作に書きたいと思っているものは・・歴史に名を残すであろう、5人の男。たまたまついていたニュースで見ました。かれらのタイムスリップが成功したときの輝かしい顔!これです。わたしは男の中の男
をシュークリーム号隊員を書きたいのです。わたしをかれらとおなじところへ送ってください。」
「正気ですかあなた?」
ジェニファーがまぼろしをみるような目でルーブルを見た。
「このルーブルゴッホいつでも本気です。」
「そんなバカな。やつらの絵をおかきしたいならどうぞ無事に帰ってきてからさしあげます。いつでもなんなりと。」
ブージャン氏がとんでもないというように言った。
「それじゃあだめですわ。」
静かになったかと思られたイライザ夫人が口出しした。
「おっとは究極の本物をいつでも求めるんですの。それがおっとの絵です。おっとはその現場にいってかきたいんですのよ。でなければあらわせきれない男達の表情がきっとあるんですわ。この一流の画家のおっとがいいますのよ!そうですわねあなた。」
「ははは、わたしが言おうとしていた事すべてを言われていまいました。」
ルーブルの茶色いひとみに光がはしった。真剣だ。ジェニファーが小声でつぶやいた。
「急すぎるわ・・・」
「わたしは本気で言ってます。なんとかなりませんか。」
ルーブルはブージャン氏の目を見て言った。自分の真剣さを強調しているようだ。ブージャン氏をゴホンとせきをしてみせた。
「ああ見えてもです。タイムスリップが成功となったあの日まで7年の月日がながれました。やつらもねんみつな会議、訓練をおこなったうえであの場にたっております。」
「それに、ちょっと失礼します。」
ジェニファーが席をたって自分の仕事バックからファイルをとりだした。はさまっていた紙にはシュークリーム号‘25タイムスリップ計画書がはさまっていた。とてもあつい2000枚はこえてるだろう。
タイムスリップ計画書 シュークリーム号‘25 汗と涙の7年間
訓練1、2018年 4月9日 今日の訓練は水中のなかでおこなわれた。水中のなかで息をとめトランプゲーム「7並べ」をする。(トランプには水防止トランプを使われた)勝った人から抜けることができる。この訓練のねらいはどんな困難なごえで状況でもただしい知識をもって行動する。(1番に抜けることができたのはボビー)最後のほうまで残ってしまったシャクミス博士が気を失ってしまったので訓練は終了した。
訓練2、2018年 5月9日 掃除、洗濯の訓練。掃除機のかけかた、洗濯機をまわして乾燥させてたたんでしまうまで40分間でこなすこと。この訓練のねらいは男の集団生活をすごすための身の回りの知識を覚えることができる。(40分間以内にできたのは家庭的なパパジョー。ギリギリのセーフでクリアーした。)
「過激な訓練ですね。ビューティフル!」
ルーブルが言った。
「見てほしいのはこれからなの。」
ジェニファーは深刻な顔をした。こわがらせているのかのように思えた。ブージャン氏はジェニファーの深刻な顔がなにを意味するのかわかった。深刻のもとはタイムスリップ計画書の2000枚めぐらいにあった。
タイムスリップ計画書 成功率
2025年 6月3日 シュークリーム号‘25タイムスリップ成功率がでました。成功率は30%
きわめて難しいとされる
6月5日 5人ひとりひとりに成功率を話した。ジョーはだまって、頭をかかえた。ベッカムはまじめな顔つきになって、いってしまったら彼女と2度と会えなくなるかもな。と語った。ポンドはそんなんじゃ死ににいくもんじゃねーかと泣きごえでさけんだ。ボビいーはうそでしょ。ねえそう言って。をくりかえした。シャクミス博士はこの成功率結果を聞いてシュークリーム号のモーターの機会部分にぜったいこわれないように作り直した。この悲しそうな顔をみてられない。
「いろいろな条件をパソコンにハークさせ成功率をだしたものなの。わたしたちはこの成功率30%にはあ然としたわ。そしてこの企画は失敗に終わるんじゃないかと社内じゅうはうわさした。もちろんこの結果は社員たちにはもれないようにしたんだけどね、どっかでもれたんでしょ。うわさは早いものだわ。つまりね、シュークリーム号が成功したのは奇跡としかいいようがないの。あなたみたいに有名な人を危険にさらさせられないのよ。」
「危険は承知のうえです。」
「むりです。いけません!ルーブルさまはおとどまりください。」
「なにをいってるのあなたたち!うちのおっとがいってますのよ。なんか文句あります!」
「あるわ。危険なことなんですもの。」
ジェニファーは窓の外をみた。青い空がルーブルを応援しているようだ。コーヒーをすすった。
「かれらはすごい男達だ。なんとも美しい。美しい男達をこの目で見て書きたい。」
ルーブルがすこし前にすわりなおした。ルーブルの熱意が二人に伝わってきた。ブージャン氏がはじめてルーブルに味方した。
「ルーブルさまのお熱意はとてもよく分かりました。わたしはとても興味がありますな。」
「ブージャン!?それでいいの!?」
ジェニファーが正気かとでも言うように言った。
「わたしの言っている事を理解してくれる人がまた増えました。後はジェニファーさんだけだす。」
ルーブルが鋭いめでみつめてきた。顔の奥にはもう勝ちほこったような微笑みをうかばせている。
「分かりました。計画をすすめていくなら死ぬ覚悟はしておいてください。わが社は命の保障はいたしません。」
ジェニファーが鋭い目でみつめかえした。ルーブルはもう覚悟はできている。という顔をしていた。
魔のサイン
ルーブルとイライザ夫人が仲良く帰っていった。マスコミがさっとうしていた。ブージャン氏やジェニファーにコメントを求めてきたが「また公式の場で発表があります。そのときにコメントします。」
そういって会社に入っていった。
ジェニファーはたちまち社内の見物になった。女性社員からもうわさされ、だれもが私もやってほしい。とブージャン氏にねだりにいった。男性社員からも普段とは違う目で見られているのがわかった。通りかかると、だれもが「かわいい。」と言っているようだ。ジェニファーのいつもとはちがう格好をみた男性社員あだなSがプロポーズしにやってきた。そのときにはもう普段の格好にもどっていた。ジェニファーははじめての経験だったかも知れないが聞いていなかった。そんなこときずいてもいなかった。とにかくあてせってしまった。気が動転してしまったのだ。そんなジェニファーを見て会社の同僚クリスタがランチを外に食べに行こう。とさそってくれた。それでリリーもさそって3人で会社からあるいて3分ほどのところにあるレストラン「ボーノ」にいった。「ボーノ」はよくランチに行く店でジェニファーたちは常連客だ。店にはいるとドアについたベルが鳴った。なつかしい音がとてもいい。リリーははじめてこの店にきて喜んでいた。
「わたしイタリアン大好き。」
おおはしゃぎだった。そんな姿をみてるととてもなごんだ。
「ジェニここにきたのもひさびさね。」
クリスタが言った。
「うれしいわ。いっぱいしゃべりたいことがあるんだから。」
カウンター席にあしを運んだ。仲良しの店員チャンに会いたかったのだ。
「チャン、ひさしぶり。」
気がついてふりむいた。
「おうジェニ、クリスタなかなかきてくんないからさ・・」
チャンがなにかに気がついた。
「ジェニ、きれいじゃないか。化粧だろ。いい感じだよ。」
「ありがと。」
ジェニファーがお礼した。
「あら、チャン、さっきなんてもっときれいだったわ。格好もプロの人のやってもらってたんだもん。なのにすぐ着替えちゃうんだから。もったいない。」
クリスタがうらやましそうな顔でジェニファーをみつめた。
「なんだ見たかったよ。おじょちゃんは?」
リリーに気がついた。
「リリーよ。はじめまして。ジェニファーさんの部下です。」
「よろしくね。」
ジェニファーはカルボナーラをたのみ、クリスタはぺペロンチーノ、リリーはというと
「まよちゃう!全部食べたいの。」
「ははは、食べたいの全部たのんじゃいな。ひとさらぐらいまけてやるよ。」
「ほんとに。ありがとうチャン!」
それでトマトスパゲティーとボンゴレ、ラザニアを注文した。
「リリー食べれる?」
「平気平気!」
こう言った。話はとてもはずんだ。まずはジェニファーのルーブル文句。
「ルーブルゴッホってそんな人だったの!わたしアムステルダム国立美術館の展示会いくのやめる。」
クリスタはけっこうルーブルの絵が好きでよくデートにアムステルダム国立美術館を選ぶ。
「ソファーの金額は教えなかったけどけっこう高いと思うわ。せいぜい100万ね。」
「かわいそ。ブージャンさん。」
リリーが言った。
「それで、契約は結んじゃったの?」
クリスタがホークでをスパゲティーをまきながら言った。
「それがまだなんだけどね、近いうちにまた契約結びにくるみたい。またなんかしでかされると困るから今度はホテルの会場借りるんですって。」
「でもブージャンさんももの好きよね。尊敬しちゃうわ。」
そして話はクリスタの彼の話。バラを100本プレゼントされたとか、指輪じゃなくてガラスの靴をもらったとか。
「あなたは?はやく彼氏つくんなさいよ。」
「うん、実はねもうプロポーズされてるの。でも戸惑ってる。」
「え!」
大親友クリスタでもこの話は初耳だった。
3日後
ホテルの七階でおおやけの場で契約をし、記者会見をするということでルーブルと話になった。それを聞きつけマスコミが会場にさっとうした。このもようは世界のテれ美局で生中継された。
「クリスタわたしテレビにでるのよ。記者会見の席にたつんだから。」
ジェニファーは緊張でゲロゲロしていた。車で移動している際もマスコミがそのもようをちゅうけいしていた。テレビの前でクリスタやリリーをはじめとする1000人の社員がどこかのテレビで見守っていた。社員たちにはまえもってブージャン氏が知らせてあった。あとはブージャン氏がおおやけの場でどのような演出で知らせるのかである。
午前11時55分 ルーブルとイライザ夫人も到着し、記者会見がはじまった。すべてのカメラがブージャン氏たちにむけてシャッターをきる。4人はまぶしくてしょうがなかった。
「えー、今日この場をかりてみなさまに発表することがあります。」
ブージャン氏が大きな声で言った。声には緊張の色もなくジェニファーは尊敬するばかりだった。
「世界的に有名なルーブルゴッホさまが・・・5人の勇士ある男達のもとに来月たびだたれます。」
会場がざわめきついた。ルーブルが立った。
「私はいきます。5人の男達の勇士にあふれた美しい顔をかきます。」
その姿にはなんの迷いもなかった。
2025年からやっかいなお届けもの
日本 肌寒くなり日本にも本格てきな秋がやってきた。山々は赤や黄色にそまりとても美しい。5人はインスタントコーヒーを飲みながら、紅葉を楽しんでいた。富士山をばっくにした山々が紅葉を美しくかざっている。
「山の紅葉なんてはじめて見るのお。」
山ひとつないオランダで育ったシャクミス博士が言った。
「そんなに生きてて初めてか。覚えてねーだけじゃねーか?」
ポンドだ。
ベッカムが笑った。
「静かだな。ジョーが寝てると。」
ジョーはぐっすり夢のなかだ。きっと妻の夢でもみているにちがいない。ボビーが地面にねっころがってつぶやいた。
「スイスの山のほうがずっときれいだ。」
「モンブランが食べたいなあ。」
ベッカムがつぶやいた。
「モンブラン。とてもきれいだよ。食べたくなちゃうぐらい。」
ボビーが興味あるの?とでもいうようにののしあがった。
「おれはケーキのことをいってるんだ。」
「わしはワインでも飲みたいわ。」
シャクミス博士が言った。
「ワインならシュークリーム号につんであるじゃねーか?」
もしかしてと言う声でポンドが言った。
「いいねー!」
ベッカムとジョー以外がみな喜んだ。ジョーが目をさました。
「ワインなんてつんでないぞ。仕事しにきたんだ。アルコールはつまなかっただろ。」
ジョーが3人の喜びをけした。
「すまん。」
シャクミス博士があやまちをおかしたような弱い声で言った。
「おい、じいさんもしかして!」
ベッカムがシャクミス博士の白衣のエリをつかんだ。
「ごめんくさい。ごめんくさいの。秘密でつんできてしまいました。ワイン3本。」
すぐにはなした。ポンド、ボビーは歓声をあげた。
ちボビーだ。
「よ!まってました。じじい!いいじゃあねーか!!」
ポンドがはしゃぎまわった。それでも日光がびんびんひかっていた。
「まだ昼間だ。やるなら夜にしよう。」
ベッカムが誘惑に負けじといった。
「こうやって紅葉を楽しみながらワインをのみたいんじゃ!」
子供がおもちゃをねだるように博士がなだった。
「ダメ!」
ジョーがリーダーリーダーらしく宣言した。
「夜飲もう!」
こんな言い合いをしていると突然ものすごい音で大きなものが落下してきた。村人の悲鳴が聞こえる。美都が走ってきた。
「たいへん!なんか大きい箱が落ちてきたんだけど、その中に人が入っているの!!!」
5人はよをけっして現場に走った。200メートルぐらいはなれたところだった。すごい勢いで落下したのだろう。衝撃でまるでマンガのように地面が丸い跡をしてた。ベッカムがいそいでそこをおりていった。下は5メートルぐらいふかい。つずいてジョーボビーポンドとおりていく。シャクミス博士は立ち止まっていた。
「おいだいじょうぶか!」
ベッカムが気を失っている男を激しくさすった。それでも気がつかない。男は鉄でできたプレゼント箱から体が半分とびだしていた。頭は鉄のヘルメットをかぶっていたがすごい衝撃をうけたようだ。ヘルメットがボッコとへこんでいた。顔は口を開けていた。男達はもしもの時の対処の訓練をうけていたのでそれが役に立った。鉄の重いヘルメットを男4人がかりではずした。汗が出てくあるほど大変だった。それから宇宙服ににているものを着せられていたのでぬがして、楽な格好にさせた。息はしていた。男を5メートル先まで引っ張ってくのにまた大変だった。
「ああ、かわいい女の子がお届けものだったらよかったな。」
うえまでついてシャクミス博士が顔をのぞきこんだ。
「どっかで見たことある顔じゃわい。ノーマント大学の教授かの。」
「大学の教授か。そうにはみえねーじゃねーかよ。」
ポンドがまたまた顔をのぞきこんでいやそうな顔をした。地べたに男を寝かせて起きるのを待った。ジョーが鉄のプレゼント箱にシュークリーム組織グループのロゴがきざまれているのに気がついた。
「みてみろシュークリーム組織だ。」
「ブージャン氏が送ったんだろ。」
ベッカムが言った。ブージャン氏は何を考えているのだろうと疑問に思うばかりだ。とりあいず携帯用無線機でシュークリーム組織と無線を取ることにした。
「こちら無線部ジェニファーです。」
「応答、こちらジョーだ。」
「ジョー、まさか届いた?!うそよね?!」
「とどいったってコイツのことか?」
「うそうそ!ぜったい死んだわ。」
ジェニファーが信じられないという声をしていた。興奮していてなにがなんだかさっぱり分からないようだ。
「いや息してる。こいつなんなんだ。」
「ルーブルゴッホよ、画家なの。あのゴッホの子孫なんですって。」
「ゴッホ?知らないな。」
絵画なんか何の興味もないジョーは頭をかしげるばかりだ。
「ルーブル彼ね、あなたたちの世界一のシュークリームを分けているすばらしい顔をかきたいんですって。一ヶ月前ぐらいから準備しはじめてたの。私もブージャンも一ヶ月ではぜったい無理だと思ってたの。だから死にに行く気でいきなさいって。それでもいくっていうから。でも信じられない!」
「ああ見た目はすごいがこいつはじょうぶだ。」
ジョーがもう一度ルーブルをみた。口をまげて開けている。鼻を近ずけたらとてもくさそうだ。ひろがった鼻からは鼻血がだらだら出ていて、いつもならばっちりきまっているブラウンのひげもむなしく千切れてしまっていた。
「ああ、愛してるジェニ。」
「あいからわずねジョー。」
いつも終わりはこの言葉でしめられる。ジョーはルーブルゴッホを知らないのは自分だけなのだろうか。みんなは知っているものなのだろうか。と不安になったのでみんなに聞いてみた。
「こいつルーブルゴッホっていう画家らしい。有名なゴッホの子孫らしい。」
「画家か。やっぱりな変わった顔してえるぜ。」
ポンドが言った。
「ルーブルなんてしらんのお。」
博士も首をかしげた。絵画の個展なんて行ったこともないのだ。
「俺らはお菓子作りと好きな女優と映画ぐらいしか興味ないみたいだからな。」
ベッカムもそう言ったのでジョーは安心した。ルーブルはようやく気がついた。
「きみだいじょうぶ?」
ボビーが心配の言葉をかけてあげた。
「だいじょうぶ。」
よわよわしく答えると歯が一本落ちてきた。
「ああ、前歯が。」
ボビーがひろった。
「ああ私の大切な前歯!!」
ルーブルは自分の前歯を手にとって悲しそうだった。
「おまえは、なんか俺らのいい顔をかきたいらしいが・・」
ジョーがくわしい話を聞こうと本題にはいった。
「おおわしは顔の作りがよいぞ。」
シャクミス博士がどうぞかいてくれというように言った。
「どこが。」
ボビーにつっこまれることは数少ないことなので、博士はショックを受けた。
「私のかく絵はビューティフルなものばかり。このビューティフルな絵ばかりをかく私があなたたちの村人にシュークリームを分け与える喜びにみちた顔をかきたいのです。」
「まあ、好きにしてくれればいいよ。」
ベッカムが言った。
「テントがせまくなるのは苦痛だぜ。」
今の状態でも狭いテントに六人も入れないのだ。
「ワインはどうなったんじゃ。」
博士がワインという言葉を口にするだけでもうれしそうだ。
「だからワインは夜。今はコーヒーでも飲もう。」
ジョーが言った。
「コーヒーは私作ります。得意ですから。」
「作ってくれるのか。助かるよ。」
ベッカムが軽い気持ちで言った。だがこの言葉が後で取り返しのつかない事と発展してしまう。
「あのコップはどこどこでしょう?」
「インスタントコーヒー作った事あるでしょ。専用のカップがついてるんだからあとはお湯いれるだけだよ。」
インスタントコーヒーというものは専用のカップにコーヒーの粉末が入れられているので後はお湯をながすだけなのだ。
「いけないんです。せっかくコップという物があるのに使わないなんて。コップを作った人に失礼じゃありませんか。」
こちらもせっかくである。せっかく専用のカップがついているのにもかかわらずコップをだすなんて。洗い物がふえるだけだ。
「テントのなかにグラスが5つ、1つ余分に6つある。」
ジョーがルーブルに言った。
「なんで言っちゃうのかよ。それは夜ワインを飲むためのグラスじゃねーか。」
ポンドが怒った。ジョーは大人っぽい顔で言った。
「まあ見てろ。今からなにをするか。」
ルーブルはさっそくテントからグラスを6つとりだしてきた。グラスにコーヒーの粉末を入れなおすのではなく、彫刻をとりだしいた。5人は見ていない。その彫刻でグラスを割り始めた。いかにもグラスの飲み口が割れて危ない。それに絵の具で赤や緑のぬってしまった。
「ビューティフル!」
いつもとは三倍おおきなビューティフルだ。そのルーブルの趣味でめ ちゃめちゃに細工されてしまったグラスにコーヒー粉末をいれ、ようやくお湯をいれた。コーヒーを作るだけに30分もかかった。30分も待たせてようやくコーヒーを出した。
「ああおそかったな。なんだ!」
ジョーがグラスを見てためらった。言葉もでてこなかった。
「だいじょうぶかジョー。どうしたんだ。」
ベッカム達もグラスを見た。瞬きもできないままだ。博士がくやしそに地面をたたいてなげいた。
「ああ!!グラスが!かわいいわしのワインちゃんたちをつぐグラスちゃんが!!どうしてくれるんじゃルーブルや!!」
ルーブルはそんなこと聞きもしないで満足げグラスを眺めている。
「だいじょうぶだよ。博士、湯のみならシュークリーム号にあるから。」
ボビーがなだらめた。
「ああ、これじゃあルーブルは2025年から送られてきたやっかいな贈り物だな。」
ジョーがそういうとみんなの息がぴったりあった。
「だな。」
村人が初めての体験クリスマスパーティ
12月オランダはもうクリスマスムード一色。こちらでもクリスマスの準備が始まられていた。テントにも村の家にもクリスマスの華やかなかざりをつけ、クリスマスムードに包まれている。ツリーにするもみの木がないので、男達の学校のまえにある大きな木にかざりのりんごやリボンをかざった。村人達おどろくばかりだ。
「これはジョーさんたち国の行事なの?」
そしてオランダへのあこがれもおおきい。しかしクリスマスはごちそうがなきゃ始まらない。ひちめんちょう焼きでも作りたいものだ。なつめに相談してみた。
「村人に食べさせたい!ひちめんちょうを取りたいのです。」
「ひちめんちょう。なら村で飼っている家がありますぞ。私も頼みにまいりましょう。」
「ありがとう。」
こうしてひちめんちょうを飼っている家に頼みに行くことになったああ。家の人は5人がとてもいい人でいろんなおいしいものを食べさせてもらえるのでお礼としても、どうぞどうぞとくれた。今や村の人々はみなそうだ。5人にとても親切だった。ちゃんとお礼もして帰った。
「このひちめんちょうでおいしいごちそうを作りますから。」
こう言うと家の人はにっこりした。大収穫だ。ひちめんちょうを飼っている家は少くなかった。何件もまわったのでひちめんちょうを10羽もらうことができた。ジョーがひちめんちょうを大量に持って帰るとテントの前ではひちめんちょうにつめる野菜をきっているところだった。
「おうジョー!そんな大量にもらえたのか!」
ベッカムが言った。5人ともとても嬉しいかった。いつもテーブルにあるのは一羽だ。だが今日は10羽なのだ。テーブルに10羽もひちめんちょう焼きがのっている事を考えるとたまらなかった。野菜も村からどうぞともらったものだ。さっそく切った野菜をひちめんちょうにつめこんだ。スパイスを何種類かいれた。昼間から学校が始まるので子供達につめこむ作業をしてもらった。男達がつめた何羽とは少々形はへんだがだいじょうぶだろう。子供達のおかげもあってすべてのひちめんちょうに具をつめおえた。もう4時だった。なので焼きはじめることにした。巨大オーブン「コンパクトなのに中は広々」でいきよんょに4羽ずつ焼いていった。しだいに子供達が集まってきた。いいにおいにさそわれてきたのだろう。
「12月なのに雪が降んないんだね。」
ボビーが温かいコーヒーを飲みながら言った。
「ここらへんは雪がなかなか降らないんだ。」
ボウズが言った。
「そうなのかえ。」
シャクミス博士がおどろいた。
「5年に一度降ればいいほうだね。」
「雪なんて降んないふうがいいもんだぜ。アルプスは大変なんだからな。さーみーし毎日雪かきしなきゃ何ねー。ここの人は幸せなもんじゃねーかよ。まあアルプスはきれいにこしたことはねーけどな。」
雪国アルプス出身のポンドが言った。
「そんな事ない!!雪ふってほしい!」
ボウズがじれったく言った。
「雪にさ、シロップをかけて食べるとうまいよな。」
ベッカムが言った。
「ああ、ちびの時よくやった。そのたび母親に叱られてたもんだ。」
ジョーが懐かしそう話した。オーブンの中のしちめんちょうもいいぐあいのこげめがついてきた。こんがりといい匂いがたまらない。そろそろいいだろう。4人の気がぴったりあった。いつも使うおりたたみテーブルを2台用意して、つなげた。
「焼けたぞー!!」
ジョーがただそう大きな声で号令をかけただけなのに、子供からつずく村人達はしっかり4列にならんでいる。その手には自分の家から持ってきたお皿を持っている。お皿を持っているのは準備のいい子供達だ。それに気がついて家に取りに帰る大人もいた。先にもらった子供達ははしでひちめんちょうをつついていた。みな友達同士で楽しそうにほうばっている。なにか言いながら食べているがきっと「おいしいね。」と言っているのだ。男達にはそれが分かった。お皿をもってき忘れていた大人が帰ってきた。その頃には4つのしちめんちょうはきれいに食べられていたので、大人はがっかりした様子だった。でも
「まだ焼くからだいじょうぶだよ。」
とボビーが言ったので生き返ったような顔をした。シャクミス博士がボウズを見つめた。嬉しそうに食べている。博士がみつめているのに気がついたようだ。博士の方へかけよってきた。
「博士、どうしてこんなにおいしいの?」
「ン、それはジョー達に聞いとくれ。わしはへそのうとその夫と愛人の話しか分からん。」
ボウズは笑った。ボウズははしゃいでさけんだ。
「雪だ!!!!!!!」
真っ暗な空から白い雪が降ってきた。ボウズは博士の白衣から手をはなして友達の方へ走っていった。
「ホワイトクリスマスだな。」
ベッカムが雪を手にとって言った。雪は手のなかでさっととけてしまった。子供達は雪だるまを作ったり、雪合戦をしていた。男達はお皿をかたずけようとすると若い女達がやってきた。美都と仲のよい友達のようだ。
「ジョー、私達がかたずけるからだいじょうぶ。ジョーはゆっくりしてて。」
美都は着物のうでをまくって言った。
「気がきく女の子はいいのう。」
シャクミス博士が言った。かたずけは美都たちがやってくれた。ジョーたちはテントにもどって静かに乾杯した。村の男たちが日本酒をくれたのだ。それで残ったしちめんちょうを1羽焼いて日本酒で乾杯した。
「メリークリスマス!!」
いよいよだ!世界一のシュークリームが村人の口に試される時
いよいよこの時がきた。5にんはそういわんばかりに太陽を見つめた。2月の太陽が光っていて男達を照らしていた。世界一のシュークリームが村人の口に試される日に今日はぴったりだ。何年の努力もないでひょっこり現れたやっかい者には関係のない話だが。
「まぶしい!」
ボビーの顔が太陽に照らされこれまでにない笑顔で言った。白い歯がとても輝かしい。
「こんな見つめてりゃなあー。」
ポンドがまぶしい顔をした。
「長かったな。7年の努力が今日試される。」
ベッカムがかっこいい顔でいてさらにかっこいいセリフを口にした。
「みんなこれからだ。」
ジョーが言った。まるで映画のワンシーンのようだ。ひとつの言葉に役者でも演技できないぐらいのはかりしれない感情がこめられていた。物語のクライマックスはこれからだ。ジョーは大切に保管してあった世界一のシュークリームのレシピが書かれている秘伝書ノートを取り出した。ページをめくってみると当時28歳だった自分が一生懸命手がきで書いたレシピだった。ノートの後ろをめくっていくと日記がかかれている。28歳の時の日記だ。
4月3日 僕のシュークリームがグランプリに輝いた。僕のシュークリームは世界に認められたのだ。
この短い日記でも、とても嬉しかったのだろう。涙の後が茶色くしみに残っていた。
「バターは何グラム?」
世界一のシュークリームの味を少しでも変えてはいけないと思い、4人は確かめ合いながら慎重に慎重をかさねて作った。ジョーの秘伝書をめくりめくりこね方、順序のひとつのまちがいもなく作った。3人はジョーに細かやく確かめジョーも細かく説明した。残されたシャクミス博士とルーブルは折りたたみイスにすわっていた。ルーブルは厚い色紙と筆を持っていたがその手は止まっていた。
「わしらが手をだすすべもないの。かかんのかいルーブルや、」
「私は一番いい場面をねらってかきます。まだこれから。もっといい顔をしてくれます。」
ジョー達の指示で白い折りたたみテーブルをシュークリーム号から博士とルーブルとで一生懸命になって運んだ。とちょう体型のいい村の男達も手伝ってくれ、50台ものテーブルを運ぶことができた。1018年にシュークリーム組織グループで行われた「世界一おいしいシュークリームを作った男1018年」の審査会場と同じセッティングだ。公平な審査をしてもらうために赤ちゃんから老人をふくむ村人、一人ひとつは必ず食べてもらえるように数を用意したのだ。なつめの号令で村人が全員、席についた。家族はまとまりになるように座ってもらったのでとても楽しそうだ。今回はいつも大助かりな巨大オーブンに加えて大鍋も使った。なんと油であげている。1018年に世界一に輝いたシュークリームはぱりぱりにあげたものだった。しばらく風とおしのよいところでさました。さめたシュークリームのかわの中にミルクたっぷりの生クリーム、1対1の割合でカスタードもいれた。シュークリーム組織グループが行った審査は見た目でも大きく審査の点数が左右される。お皿は大会で使ったものと同じものをシュークリームの分だけ作ってもらった。お皿にラズベリーソースをきれいにかけ、そのうえからシュークリームをのせる。ぱりぱりのシュークリームのうえからは白い粉砂糖をかけた。お皿のすみに生クリームをかわいらしくしぼり、4つぎりにきったいちごをふたつちょこんとのせた。これをおよそ200枚一流お菓子人5人で手作業していった。最後のほうになってもあきることなくていねいに終わらせた。ようやく完成だ。シュークリームを分けてからでは自分達の使命の話を聞いてくれなさそうなので分ける前に話すことにした。
「ああ、僕らがここにきたのもあるやりとげなければならない使命があったからです。僕らは今から500年後に生きるものたちでオランダという国からやってきた。オランダにシュークリームという、ああこれ。」
シュークリームをボビーがもちあげた。
「このシュークリームを熱心に研究する変わった会社がある。僕ら国では今は2025年なんだ。だがその7年前に行われた世界一おいしいシュークリームを作った男で僕は一位になった。この世界一になったシュークリームが500年前の人の口にもおいしいと思われるのか。それで僕らは500年後のここへきた。」
村人は首をかしげた。ながながとした説明で分からなくなってしまったのだ。ポンドがジョーからマイクをうばった。
「ああじれったいじゃねーかジョー。だから要するに俺らは食というもので人を幸せにできるか。それを確かめにきたんだよ。」
「ポンド!?」
ジョーがそんなんでいいのか。というような声で言った。
「ああ、いいんだよ。」
ベッカムが言った。シュークリームを運んだ。村の女の人も手伝ってくれた。村人はとてもおどろいた。
「すっごい!!こんなきれいなもの食べちゃうの!!」
おそらくこんな言葉のやりとりをしているのだろう。なつめがあいさつをした。
「では、5人に感謝の意をこめていただこう!!」
大きな声で言うとくり返す村人たちの声はひとつになった。なつめの声の何倍もだ。村人は初めてホークを使いシュークリームをほうばった。おいしい!!食べた瞬間あまりのおいしさにこの言葉しか村人は口にだせなかったのだ。顔がほろんだ。これぞまさしくおいしいという顔だ。そして幸せだ。という顔だ。5人は村人の笑顔が大好きだ。この顔が大好きだ。美都をはじめとする村人達が5人をとりかこんだ。みんなないている。美都が顔をくしゃくしゃにしながら言った。
「ジョー、日本はあなたたちのおかげで争いはつきるわね。」
そしてルーブルの筆はすすんだ。
さようなら村人たち
あれから男達はほかの村でも有名人になった。幸せのシュークリームを作るといううわさだ。このうわさをききつけた日本中に権力を持って支配していた殿様が男達のシュークリームを食べたいと言った。殿様は都へまいりなさい。と申し付けてきたがジョー達はあっさり断った。食べたい人がまいりなさい。と。殿様は大事な戦をひかえていたがどうしてもシュークリームが食べたくて村へ大名行列のようにやってきた。なので男達は喜んでシュークリームを作って食べさせてあげた。すると殿様はその味に口がほろんでそしてもう一生戦をしないと5人にも村人にもちかった。敵の殿様もそのうわさを聞きつけシュークリームを食べに村へやってきた。こちらの殿様ももうぜったいに戦はしないとちかった。そして今から戦をしようとしていたふたつの殿様が手をつないで踊り始めた。こうしてたくさんの命を無駄にする戦はしないですんだのだ。
別れの朝 シュークリーム号を村人たち全員でかこんだ。男達になつめが頭をさげた。
「あなたたちは、はじめ来たときはとてもあやしかった。でも、おいしいものをたくさん作れくれて、学校も作ってくれた。あなたたちの使命に学校を作ることなんてなかったはず。博士、あなたのサイエンスの話は最高におもしろいものだった。とくにへそのうのお話が。あなたたちと過ごした8ヶ月、大きな思い出が作れた。こころよりお礼を申す、ありがとう。」
なつめが5人にむかってお辞儀した。目には涙をながしていた。
「泣かないで、僕らも本当に楽しかった。」
ボビーがなつめをなだらめた。
「へそのうとその夫と愛人そんなに好評だったのかの。」
シャクミス博士がてれながら言った。後ろから女の子がでてきた。そう美都だ。
「ジョー!」
美都がジョーにだきついてきた。
「あちゃー。」
ポンドが目をわざと伏せて言った。
「美都俺には妻と子が。」
ジョーがあわてていった。
「いいじゃないか、最後なんだから。」
ベッカムが言った。
「私も連れてって!!」
直前になってこんなことを言い出したのだ。ジョーがだめだというが先に博士が言った。
「だめじゃわしら国にきても実験にされるばかりじゃよ。」
強い声で言った。美都は泣きだした。ジョーは
「愛してるよ美都。」
と美都の場合でもくどきで終えた。シャクミス博士の胸にボウズがとびこんできた。
「博士、僕、博士に会えて・・・」
泣きながらしゃべるのは苦しそうだった。
「会えてよかったよ。」
「そうかそうか。」
博士はボウズをだきあげた。博士は涙を白衣でぬぐった。さよなら。村人に握手をかわしながらシュークリーム号へ入っていった。博士がひくレバーによってシュークリーム号は発射した。何メートルと村人たちが小さくなっていく。おもえばはじめなんて恐れられていて、村にもいれてもらえなかった。今はとても村がこいしい。でもいかなくちゃいけない。ブージャン氏がシュークリーム組織グループでまっている。ジェニファーが・・男達は悲しみにくれながら下を見た。するとそこにはながい色紙をもった村人たちがいる。
「thank you Iamhappy]
ありがとう。わたしは幸せです。5人は涙した。ルーブルはすみにすわって絵をしあげていた。
「ああ、食で幸せにできたんだな。」
ベッカムが言った。
「みんなありがとう。」
ジョーがお礼した。
シュークリーム号が帰ってきた!!
4がつ6日 シュークリーム号が監視センターの飛行場に帰ってきた。シュークリーム号からゆっくりと5人が降りてきた。
「みなさーん!!!帰ってきたよ!ジョーさん達が帰ってきた!!!」
リリーが大声で叫んだ。シュークリーム飛行場に社員達が拍手しながら走ってきた。ブージャン氏ジェニファー、リリーが先頭に走ってくる。5人にだきついた。ジェニファーはいつの日かルーブルに会ったときに変身した姿だ。
「なんだジェニ!化粧がきれいだな。」
ベッカムがおどろいて言った。
「ウフそうでしょ。私うれしいわ。彼と結婚できる!!」
ブージャン氏が涙をながした。
「本当にすりきずなしでかえってきたな。シュークリーム組織もかぶが上がる。」
チューリップがかわいらしく咲いて彼らの帰りを喜んでいるようだった。監視センターに1000人の拍手がひびいた。マスコミがこの感動の瞬間をとろうとさっとうしていた。感動の場面のなかカメラのフラッシュが光った。
ホテルで喜びの会見が行われた。
「ジョーさんリーダーとしてコメントをどうぞ。」
記者がマイクをうばりあいながら言った。
「僕らのシュークリームで日本を争いのない国にすることができました。僕らは嬉しい。食で人々を幸せにすることが本当にできた。作る分野では才能を発揮できないシャクミス博士。博士がいなかったらできなかったよ。僕らは歴史に名を残すだろう。シュークリーム号バンザイ!!!」
「バンザイ!!!」
5人は抱き合って笑顔をこぼした。目には大きな事をやり遂げた美しい涙をながしていた。ルーブルの絵は村人の喜びあふれた顔がかかれている。「笑顔ある村人達」という代名で出展され現在、アムステルダム国立美術館に展示されている。