DIARY
April 99

老人力
赤瀬川 原平 著 | 筑摩書房 | 30・04・99 読了
前から書店に行くたびに気になっていたがあるとき遂に魅惑に負けて購入 老人力論(エッセイ)
ある日 路上観察学会のメンバー藤森先生と南伸坊は長老こと著者赤瀬川のことをボケ老人と呼ぶのはちょっとまずいと思い
この際良い言葉を考えようということになった 結果生み出されたのが老人力
---ボケも一つの力なのだから積極的に老人力とよぼう---そんな老人力を巡る話が10数編書かれている
まあ考えすぎるのはやめましょう。
つい功名心にかられて、何か新しい理論でもおびき出そうとして、考え過ぎるんですね。ムリやり頭の力に頼ろうとする。脳みそへの依頼心。最近の人間はひ弱だから、まず頭に頼ろうとする。ぼくも最近の人間だから、理論的思考というものにはつい従おうとする。
もちろん人間の生活には理論は必要で、一足す一は二じゃなきゃ困るんだけど、それは一足す一の場合のことで、一足す匂いの場合はどうなるんだ、え?それを理論でどう答えるんだい?ということが実生活(フィールドワーク)ではたくさんあるのだ。
その場合はやはり自分の「感じ」だけが頼りですね。たとえば理論的に正しいと思ったことでも、(何か嫌だな)と感じるときは、そっちへ向かうのはやめた方がいい。
ちょっと長めに引用してみた 自分の限界を知ってそれからどうするかという個所もお薦め
老人力を巡るいろいろな話が書かれていて面白かったし考えさせられた 肩の力を抜きたいときに読むといいかもしれない しかし バス停で読んでいて思わず顔がにやけたときにはどうしようかと思った

大統領のクリスマスツリー
鷺沢 萠 著 | 講談社文庫 | 27・04・99 読了
職場の上司に勧められ購入 長編小説
アメリカ留学中 香子19歳のときに治貴に出逢い瞬く間に恋に落ちた 結婚した当初はお互いつらいこともあったが10年経った今では郊外に大きな家を持ちかわいい娘にも恵まれ暖かい家庭を築くことができた そんな家族のこれまでとこれからを描いた作品
こわ つよ
強い心と強い心は違う。そんなことも考えた。心に傷を受けて生々しい傷口をふさごうとすれば心は強く(こわく)なってしまうのかも知れないが、丹念に手あてをすれば強い(つよい)心をつくれるはずだ。
出会った頃から今に至るまでの香子の気持ちがとても鮮やかに書かれている
生きるということを教えてくれる どちらかというと女性向の本かとも思ったがこの本を薦めてくれたのは男性であった やはり面白い本は読者を選ばないということか

カラフル
森 絵都 著 | 理論社 | 27・04・99 読了
帯に惹かれて購入 長編小説
何か大きな罪を犯して死んだぼくは天上にたどり着く前に天使ぷらぷらに呼び止められた ぷらぷらはぼくにおめでとう! きみは再挑戦の抽選にあたりましたと告げた 再挑戦とは前世でなにか失敗をおこした下界でだれか他の人の体を借りて修行をするということだ ぼくはどんな人間の体を借り生活を送るのだろう?
今日と明日はぜんぜんちがう。明日っていうのは今日のつづきじゃないんだ、って
児童文学の作家によりとても優しい気分になれる作品に仕上がっている
子供から大人まで楽しめる本である ここのところ推理物や重い作品ばかり読んでいたので新鮮だった

イントゥルーダー
高嶋 哲夫 著 | 文藝春秋 | 25・04・99 読了
帯に惹かれて購入 長編推理小説 本年度サントリーミステリー大賞受賞作
東証一部上場企業のコンピューター会社 東洋電子工業の副社長兼研究開発部長羽嶋浩司の元に一本の電話が入った 電話の主は25年前に数ヶ月付き合っていたことのある女性からだった 彼女は電話で一言「あなたの息子が重体です。」と告げた 自分の息子は何に関係しこのような事故に巻き込まれたのか 羽嶋は真実をつきとめるために動き出した
ふっと、生きている実感がなくなることがある
非常に硬質な文章 ハードボイルドなのだが普通のハードボイルドとは異質な雰囲気をもつ作品 それはこの作家が工学部の修士まで出て研究職などを経ており結果文体が独特なものだからかもしれない

むかし僕が死んだ家
東野 圭吾 著 | 講談社文庫 | 25・04・99 読了
東野さんの本がもうちょっと読みたくなったので購入 長編推理小説
大学の理学部研究助手として働く私のところに7年前に別れ今は結婚し
子供までいる沙也加から連絡が入った 「あなたにしか頼めないことがあるから
是非力になって欲しい」ということだった 私は沙也加の望みをかなえることができるのだろうか
「いろいろなことを話したけれど、一言でいうと、自分たち以外のすべての人間を否定していたのよ。周りの人間は皆馬鹿、誰も信用できないし、誰も本当のことがわかていない---よくそんなふうに話したわ。」
さて東野さんの本を一気に3冊読んだ 当分はこの作家のは読まないと思う
伏線伏線の連続でどうなることかとドキドキしながら読んだ
面白かった

私が彼を殺した
東野 圭吾 著 | 講談社ノベルズ | 24・04・99 読了
東野さんの本が読みたくなったので購入 長編推理小説
OL兼詩人として活躍中の神林美和子は脚本家穂高誠と婚約中
量子力学研究室の助手である兄の神林貴弘 穂高の事務所を運営している
駿河直之 神林美和子を担当する編集者雪笹香織 この人間関係の中で
殺人事件が起こる 犯人は誰だ
同じものを見ても、角度が違えば全く違うものに見えるということ
ちょっと中だるみしたもののすんなり読めた
すっと読んだのは良いものの読後何度も読みなおすはめになった
何度もページをめくりなおしたのだが ともかく 誰かにこの本を読んでもらいたい
そして読後是非ご一報願いたい (既に読まれた方含め)
今晩は寝つき悪そう・・・そんな読後の本

どちらかが彼女を殺した
東野 圭吾 著 | 講談社ノベルズ | 24・04・99 読了
久々に東野さんの本が読みたくなったので購入 長編推理小説
「お兄ちゃん以外、誰も信じられなくなっちゃた。」ということばを残して
音信不通になった妹の安否を気遣い愛知から東京の妹の部屋を訪ねた和泉康正
愛知県警交通課に勤務している彼はそこで最愛の妹の憐れな姿を発見する
彼女は自殺なのかそれとも他殺で犯人は妹が親しくしていた
二人のどちらかなのか?
真相をつきとめるべく和泉は単独で捜査に乗り出した
破壊には必ずメッセージがある
導入部分はこんなもんだったかな?と思いながら読んでいたが
中盤からそんな思いはどこへやら 一気に読めた 面白かった
東野さん うまい

スプートニクの恋人
村上 春樹 著 | 講談社 | 23・04・99 読了
村上さんの本だから購入 長編小説
ごく普通の家庭に育ち5歳年上の姉をもち 小学校の教師として働いているぼくとぼくが大学時代に出会ったすみれ そして彼女が生まれて初めて恋に落ちた相手ミュウ この恋で何が始まり何が終るのだろうか
「あなたはすみれのことが好きだったんでしょう?」ミュウはぼくにたずねた。「つまり女の人として」
ぼくはパンにバターを塗りながら簡単にうなずいた。バターは冷たくて硬くて、のばすのに時間がかかった。それから顔をあげて付け加えた。「そういうのはおそらく、選びようのないことなんです。」
久々の新作ということでゆっくり味わうように読んだ
久々の春樹ワールドは懐かしく でも 以前とは違うんだということを改めて感じさせられた この本もきっと何度も飽きることなく読み返すのだろうけれどきっと読むたび毎に思い出がつのっていくのだろうな...

舞姫通信
重松 清 著 | 新潮文庫 | 21・04・99 読了
重松さんの本だから購入 長編小説
四月から古文の教師として私立名門女子高に着任した岸田宏海 着任早々彼は職場で「舞姫通信」なる匿名の生徒が作成したビラと出会う その学校に伝わる舞姫の伝説とは何を意味するのか? そして彼の双子の兄のかつての恋人で芸能大手プロダクションの次期社長 八木佐智子との関係は? 彼女が現在手がけている新人は社会にどう受け入れられるのだろうか?いろいろな思いが交差して行く.....
生きることと、”いる”こと。
死ぬことと、”いない”こと。
それは絶対に違う。生きているけど、いない。そんな人はたくさん---私だってそうだ。
幼い頃は、その他大勢になんてなりたくなかった。でも、いまは、自分の居場所はその他大勢のところなんだろうと思う。卒業して何年かしたら、みんな、絶対に、私のことを忘れるだろう。私だって、同級生のほとんどの人を忘れるだろうと思う。意地でも忘れてやる。私だけわすれられるのって、悔しい。
これまたかなり重いテーマだが本当に一気に読めた 読み終わってからもったいなかったと後悔するほどのスピードで読んだ
やっぱりこの人は上手い 何度も繰り返して言うがすごい!
あまりにもすごいので このお話の辛さにしばらく浸っていることになりそうだ...やばいな

ゴールドラッシュ
柳 美里 著 | 新潮社 | 20・04・99 読了
帯に惹かれて購入 長編小説
14歳の少年が主人公 彼の母親美樹は長男の光樹がウィリアムズ病で完治する見こみがないと知ったとき
姉の美歩と少年を家政婦に任せ家を出た 父親の英知はパチンコや他の事業の運営にかかりっきりであった
生まれたときから商売の後継ぎと父親にかわいがられて少年は成長していった そしていつのまにか彼は得体の知れない領域に迷い込んでしまった なぜ彼は殺したのか・・・
「沈黙は卑怯だ」
重いテーマだが一気に読めた
現代の少年というテーマに対して硬質ながらもドロドロとした生理的なものが見え隠れした こういう語り口は女性ならではなのかもしれないと思った

ぼくのミステリアスな日常
若竹 七海 著 | 創元推理文庫 | 20・04・99 読了
ネットでお薦めだったので購入 推理連作長編小説
中堅建設コンサルタント会社に勤める若竹七海は仕事に面白みを感じられず辞職を考えていた そんなときに月刊の社内誌が創刊されることになり彼女が編集長に抜擢された 四苦八苦しながらも資料を集め土台を作り上げたところで上層部から小説を掲載せよとのお達しがきた しかしプロに依頼するには予算が足りない そこで彼女の大学時代の先輩から紹介された匿名作家による小説が社内報を飾ることになったのだが・・・
したくないことをさせられている状態を忙しい、という。したいことをしているのは、ひま、という。
作中に食べ物の話がちょくちょく出てくるのが良い 中でも「熱帯スペシャル」というかき氷がとても興味をそそる代物
楽しく読みめたが最後にぞくっとさせられた かなり凝った趣向のある小説なので二度読んでも違う楽しみ方ができると思う

季節の記憶
保坂 和志 著 | 講談社 | 18・04・99 読了
帯に惹かれて購入 長編小説
フリーのライター中野は妻と別れ息子のくいちゃんこと圭太と二人で鎌倉の稲村ガ崎の借家に住んでいる ご近所には松井さんとその妹の美沙ちゃんがいて4人のすごく良い関係が存在する そんな人たちの繰り広げる日常のふと手を伸ばせば届くような生活が描かれている
光の速さが有限だっていうのは、すごい発見だよな。
すべての情報は光の速さより速くは伝わらない、瞬間に伝わることはありえない、すべての伝達はA地点とB地点のあいだでタイムラグがある、っていうのはすごいことだよな。世界像が劇的に変わるよ。
この作品は谷崎潤一賞と平林たい子賞をダブル受賞したそうだ
読みはじめから終わりまで結構時間がかかったのは作品のテンポのせいといろいろなエピソードについて考えながら読み進めていたからだ 主人公の息子くいちゃんがとてもかわいくいきいきと描かれているので自分の子供時代を思いだしたりしながら読んでいた 今まで読んできた小説と比べ登場人物の考え方が丁寧に描写されており 珍しい感触のあった作品だった

マグネット
山田 詠美 著 | 幻冬社 | 12・04・99 読了
本当に久々に山田さんの本が読みたくなったので購入 短編集
殺人を犯してしまった恋人と共にアパートに隠れる黒木 新聞の三面記事に載った同級生の姿をみて過去に思いをはせる俊也 一夜の間男を買った美加など罪を巡る9編のストーリーが描かれている
体には、誰でも性的な匂いが、まとわり付いている。美しくても、醜くても、同じことだ。否定出来ない。しかし、そのことを意識させるか、させないかで、人の風情は変わる。さらに言えば、それを有効と思うか否かで、他人のために立ち止まる回数が変わる。他人が自分のために立ち止まる回数も。
久々に読んだら作風が変わったことに気がついた 以前のようなポアゾンの匂いの漂うような文章と比べると洗礼されたというか...文学的になった気がする
作品もこの作者もかなり好きです わたし

鴉
麻耶 雄嵩 著 |幻冬舎ノベルス | 12・03・99 読了
ネットで話題だったので購入 長編推理
珂允-かいん-はある目的のため 会社も家族との生活も捨てて山あいの地図にも載
っていない村を探し回っていた 旅を続けて3週間が過ぎ ようやく目的の村にたど
り着いたものの鴉の大軍に襲われ重症を負う そんな彼を村の小長 千本が助け看護
する 千本の家に居候しながら珂允は必死であるものを探し続ける 時代の流れから
取り残され独自の価値観を持つ村で 果たしてそれは見つかるのだろうか
あなたが考えないことには意味がないでしょう。何しろあなたが自分の手で切り拓か
なければならない問題なのですから。人に教えてもらっては、あなたも救われない
のではありませんか。
いわゆる本格派推理小説
五行の説明やそれに関連した話しなど出てくるけどわたしにはちょっと難しかった
勉強不足が否めないな...
なにはともあれ あっと驚く結末付き
小説自体には明治大正位風の雰囲気が漂っている 最近はこういうのはやりなのかな?

天使の卵
村山 由佳 著 |集英社文庫 | 09・03・99 読了
ネットで薦められ購入 中編小説
美大受験を失敗し浪人生活を送るぼく(歩太) には彼の幼少期に精神を病んだ親父と代
りに飲み屋をきりもりして家族の家計を支えてきたおふくろがいる
そんな彼が電車で運命的な出会いをするものの 彼女の名前も声すら知らないままわからないまま時は過ぎる
もっとも彼には夏姫というれっきとした彼女がいる だが夏姫が自分に対してどういう意味をもった存在なのか掴みあぐねていた最中の出逢いだった そしてある日彼は偶然運命の人と再会するが・・・
どれだけ涙を流しても、死者には届かない。逝ってしまった者と遺
された者とは、永遠に分かれたままなのだ。「死」というその一瞬を境にして、その
先は---未来永劫。
恋愛小説らしい恋愛小説
透明感に溢れていて癖もなく読みやすかった
春から夏にかけて読むのが良さそう そんな感じのお話

十三番目の人格 ISOLA
貴志 祐介 著 |角川ホラー文庫 | 09・03・99 読了
ネットで薦められ購入 長編ホラー
自分の持っている特殊な能力-相手の感情の波を読み取るエンパス-を活かして主人公 加賀由佳子は震災後の神戸で心理的な外傷に対するケアを行うボランティアをしていた
そこで彼女は入院して一ヶ月近くなるのに見舞客もなく誰にも心を開こうとせず 会うたびごとに印象の変る女子高生 森谷千尋と出会う 森谷と接触しているうちに多賀はあることに気付き森谷の通う高校のカウンセラー野村浩子に救いを求めるが・・・
感情があるから、人間は生きていられるんだと思うわ。というか、感情があるから、生きる価値があるんじゃないかしら?
一気に読めた 面白かった 今回のネタは題名からもわかるように心理学
角川ホラー文庫を読むのは多分初めてだったのでどきどきしながら読んだが怖さという点においては 個人的に「天使の囀り」の方が勝った
最後まで読んでどっかで似たような本を読んだ気がしたのだけれど まさか以前読んだことがあるなんてこと...ないと思う...

インターネット中毒〜まじめな警告です
キンバリー・ヤング 著 |小田嶋 由美子 訳 | 毎日新聞社 | 08・03・99 読了
ネットで一時期話題になったので購入 ノンフィクション
行動型の中毒症はある種の逃避願望が強い人がなる傾向が強いが
どんな人がインターネット中毒にかかりやすいかまた回復するための対策法が何ステップかに分けて書いてある
具体例としてターミナルラブ(ネット恋愛)の被害者
教育のためにと親が勧めたコンピューターが子供に悪影響を及ぼしている場合
ネット環境に恵まれすぎていて勉強に手が着かなくなった大学生の場合
仕事をそこそこにネットに没頭し解雇される社会人の場合があげられている
自分の「行動」とそれをしているときに経験する「感情」の中毒になる。
この手合いの本独特の訳文でちょっと慣れないと読みにくいかもしれないが
「昼間はシャイでも、夜はセクシークイーン」なんて題の章もあったりしてなかなかあなどれない
ともかくアメリカの大学で新入生の43%がインターネットの乱用で退学になったということ
(いつの数字かは不明)や他にも深刻な被害がでていることを知り驚いた
日本ではどうなんだろう?かくいうわたしも職場からネットにつなげられる環境にあるので
注意しなくてはとまじめに反省した

しゃべれどもしゃべれども
佐藤 多佳子 著 | 新潮社 | 08・03・99 読了
帯に魅かれて購入 長編小説
三つ葉 噺家で古典落語を愛し普段の生活でも着物を着ている26歳 主人公
三つ葉の従兄弟 大学生でテニスのコーチ 良
鋭くとがり無愛想で黒猫のような女性 十河
東京に転校してきてからいじめられるようになった小学生 村林
プライベートでは毒舌なのに仕事の解説ではとんと力を発揮できない元代打選手
湯河原
しゃべることに何らかのなやみを抱えている4人のために三つ葉はひょんなきっかけから話し方教室を開くことになった
自信って、一体何なんだろうな。
自分の能力が評価される、自分の人柄が愛される、
自分の立場が誇れるーーーそういうことだが、それより、
何より、肝心なのは、自分で自分を”良し”と納得することかもしれない。
江戸前の”いき”が伝わってきて心がほのぼのとする話
本を読みながら笑をこらえるのに苦労したし後半は思わずほろりときてしまった
なんだか最近妙に疲れる...というときに読むと良いかも

悪霊がいっぱい!?
小野 不由美 著 | 講談社x文庫 | 07・03・99 読了
ネットで薦められ購入 中編ホラー?
谷山麻衣の通う高校では 過去に旧校舎を何度も取り壊そうとするがその都度事故がおき工事は延期になっていた
度重なる事故に校舎に関する不吉な噂が飛び交い始める
そこで校長は渋谷氏(心霊現象の調査事務所所長)や
巫女 坊主 エクソシスト 霊媒師(口寄せ)に徐霊を依頼する
果たして旧校舎を無事に取り壊すことができるのだろうか
アタシはリコウだから引きぎわを知ってるの。
一日で読めた オカルトに詳しくなくても分かりやすく読める
本著はシリーズ物の第一作目 シリーズは7作で完結しているのであと6冊読める
小野さんの本を読むのは二冊目だけれど前の「屍鬼」とはがらっと違う作風 今回はあまり怖くなかったけれど
とりあえず次回作以降 夜には出来るだけ読まないようにしたい・・・

天使の囀り
貴志 祐介 著 | 角川書店 | 07・04・99 読了
ネットで薦められ購入 長編ホラー?
ホスピスで精神科医として働く婦北島早苗には デビュー作でそこそこの評判をとったもののその後スランプに陥った作家 高梨という恋人がいる 彼は雑誌の取材でアマゾンの奥地に旅立つが帰国後激変した それまで死恐怖症ータナトフォビア-であった彼が死愛好症的-タナトフィリア-な行動をとるようになったのだ そして事件が発生した
−−− 「生存」と「幸福」という必ずしも一致しない二つの欲求の相克によって、人類の文明が発達してきた
一日で読めた 面白かった
理系の分野での知識など皆無に等しくても分かりやすく読めたのは筆者の取材が行き届いていたからだろう
インターネットや株の話に至るまでいろいろな知識がちりばめられていてなおかつそれがくどくならないところがこの作家の上手さだと思う
作中でてくる「死恐怖症ータナトフォビア-」ということばを聞くのは初めてだった こういう精神疾患があるのも知らなかった だが これからこういう症状に悩まされていく人が増えていくのだろうか?

永遠の仔
天童 荒太 著 | 幻冬舎 | 05・04・99 読了
帯に惹かれて購入 長編小説
現在看護婦主任補佐の優希 個人で弁護士事務所を開いている笙一郎
警察官の梁平の三人ははかつて瀬戸内海の病院の児童精神科で治療を受けていた
彼らは励まし合い支え合い病院生活を送っていた しかし 大人により追いつめら 行き場をなくした
三人はある人物を殺害することで それぞれが抱えていた問題を解決しようとする
事件及び退院から17年後 ふとしたきっかけで再会が実現する そして三人の運命は狂い始めた
−−− きっとこの世界が滅ぶときが来る。誰からも本当には愛されていないこの世界は、じきに滅んで、誰も救われない。ただ、もしかしたら、自分たちだけは可能性があるかもしれない。この世界で、捨てられ、否定されてきた自分たちだから、この世界が否定されるとき、初めて浮かび上がるチャンスが与えられるかもしれない・・・
今年 今まで読んだ中でベスト1か2に入る本 お薦めの一冊 しかし 元気なときに読むことを薦める
悲しみ 辛さ 家族 大人 愛 憎しみ 生きるということ 汚れ 精神的および肉体的な傷 アダルトチルドレン・・・小説の中にでてくることばがひりひりと心にしみる 読んでいる最中からかなり精神的ダメージを受けた
ともかくすごい本
ハードカバー上下二巻で¥2,700ちょいならかなりのお買い得!
面白い本 お薦めの本がありましたらメールまたは掲示板にて
教えていただければ 幸いです
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