HOME COLLECTION BBS DIARY SEARCH LINK |
|
|
■27.09『体は全部知っている』読了 吉本 ばなな 著 文藝春秋 必要以上のことはしない、しかし逃げもしない、 他のいろいろな味付けでごまかさない。 私はその性質をその強さも弱さも含めて 一言で言いあらわせるように思う。 彼女は、気高い人だ。 吉本さんの新作短編集 作風がどんどん変わってきている 作家も読者もそれぞれ成長しているから 仕方ないし、許し難い変化でもないから 良いのです ■22.09『ロンドンパブのメニュー』読了 城 アキラ 著 アスペクト 至って簡単なお酒のおつまみの作り方が紹介されているので 眺めていながらあれこれも美味しそうで材料費がかかるわけでも なさそうだし、これでイギリスを感じられるのならと楽しくなる本 先日日記で書いたフィッシュ&チップスはこの本のレシピによる ■19.09『火蛾』読了 古泉 迦十 著 講談社ノベルス 言葉とは眼前の蝋燭のようなもの。意味という炎を燈し、 傲慢にも世界を照らそうとするが、所詮は玄穹の星芒。 真実の光のまえでは、偽りの光にすぎぬ。 ---表層の意味にたよるな。意味はすぐに剥落する。 ……よいか。ものが意味を喪うのではない、 意味がものから剥落するのだ。 ちょうど、下手な騎士が馬から落ちるようにな。 ---言葉とは、騎士を失った空しい馬にすぎぬ 第十七回メフィスト賞受賞作 舞台は十二世紀の中東で こういう設定でミステリが書けたんだと驚かされた ■22.09『笑い姫』読了 皆川 博子 著 文春文庫 久々に皆川さんの作品を読む 時代ものなら『妖櫻記』の方が楽しめた ■19.09『UNKNOWN』読了 古処 誠二 著 講談社ノベルス 自分の空間をほとんど持たずに今まで生きてきたから、 自然と疑り深くなってしまった。嫌な性格だよ 第十四回メフィスト賞受賞作 現代版「坊ちゃん」の 推理小説 ■14.09『冥王と獣のダンス』読了 上遠野 浩平 著 電撃文庫 奇跡、未だ科学に追いつくこと叶わず… 『ぼくらは虚空に夜を視る』と共通する世界で 語られるラヴストーリー かなり甘い ■13.09『少年たちの密室』読了 古処 誠二 著 講談社ノベルス 問題を前にしたとき、人間はそれを解決したがる習性をもっている。 硬質な文章で綴られた推理 ぼちぼち面白い ■12.09『ぼくらは虚空に夜を視る』読了 上遠野 浩平 著 徳間デュアル文庫 彼は愚かであり、未熟であり、肝心のことは何一つ達成できず、 すべてが曖昧で適当なままだ。あまりにも途中のことが多すぎる。 先に何があるのか、そんなことはわからない。 ひどいことが待っているだけなのかも知れない。 空っぽの方がマシなのかも知れない。だが−−− だが、これでは嫌だ。 こんな中途半端では、嫌だ。こんな半端なところで滅びてたまるものか。 少なくとも、もう少し見通しのつくところまで辿り着かなければ、 善し悪しの判断も何もできはしないではないか。 そして嫌なら−−−そう、この中途半端が嫌ならば、 脱出するためには足掻かなくてはならないのだ。 作品発表のペース加速中の 上遠野さんのSF ■09.09『剣魔天翔』読了 森 博嗣 著 講談社ノベルス 何についてもいえることだが、上がっていくものの後ろ姿は綺麗だ、 と七夏はふと思った。 おそらく、「羨望」という言葉のイメージが、この角度、この構図なのだろう。 Vシリーズ第五段 ってこれまで既に5作品が発表されていたのか 気づいてなかった 今回は飛行機に関する蘊蓄が披露されている分 キャラクター描写は濃くなかった ■08.09『八月の降霊祭』読了 若竹 七海 著 角川文庫 学び知ること、それは裂けてしまった世界を繕うのに最良の糸だった。 なぜ、とか、どこへ、といった疑問に答えられるのは、 残念ながら酒でもドラッグでもない。 そんな安直な手段では得られない。 若竹さんらしいホラー ストーリーも設定も若竹さんらし過ぎて 驚きがあまりなく物足りない ■07.09『吉野弘詩集』読了 吉野 弘 著 ハルキ文庫 生命は 自分自身だけでは完結できないように つくられているらしい 花も めしべとおしべが揃っているだけでは 不充分で 虫や風が訪れて めしべとおしべを仲立ちする 生命は その中に欠如を抱き それを他者から満たしてもらうのだ 世界は多分 他者の総和 しかし 互いに欠如を満たすなどとは 知りもせず 知らされもせず ばらまかれている者同士 無関心でいられる間柄 ときに うとましく思うことさえも許されている間柄 そのように 世界がゆるやかに構成されているのは なぜ? 花が咲いている すぐ近くまで 虻の姿をした他者が 光をまとって飛んできている 私も あるとき 誰かのための虻だったろう あなたも あるとき 私のための風だったかもれない とてもやさしい とても父 あたたかいなあと思う ■07.09『ひまわりの祝祭』読了 藤原 伊織 著 講談社文庫 「あなた、やはりどうしようもなく子どもっぽいのね。 要求することしか知らない」 「駆け引きしか知らないですむ、おとなの世界よりましかもしれない」 ちょろっとかじった美術史や かつて欧米で悪名を馳せたジャパンマネーを思い出しながら読む ところで作品中に出てきた京都は案内可です 希望者がいらっしゃるようならどうぞ ■02.09『ムーミン・コミックス N:1黄金のしっぽ』読了 トーベン・ヤンソン+ラルス・ヤンソン 著 筑摩書房 ”そのうち”なんて当てにならないな いまがその時さ やっぱりスナフキンでしょう コミックは読みやすいけれど 薦めるのはやはり小説の方 ■31.08『ウランバーナの森』読了 奥田 英朗 著 講談社文庫 罪は償うものにあらず、背負って生きるものなり 『最悪』が売れた奥田さんの作品 ビートルズは小学生の頃から聞いていたけれど 彼らにまつわる逸話はほとんど知らない だから完全なフィクションとして読んだ ■29.08『またたび浴びたタマ』読了 村上 春樹 著 友沢 ミミヨ 画 文藝春秋 なくなよるばしかしばるよなくな 回文カルタにショートショートがついてます 春樹さんといったら安西水丸という印象が強かったのですが 今回本人たっての希望で実現したという 友沢さんとのコラボレーションはぴったりでした ■27.08『おきらくミセスの婦人くらぶ〜』読了 けらえいこ・ハヤセクニコ 著 講談社文庫 けらさんの漫画付きエッセー 普通で安心できるわらい |
PAST 12~1999 01.2000 02.2000 03.2000 04.2000 05.2000 06.2000 07.2000 08.2000 |
| HOME | BBS |