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■22.10『この島でいちばん高いところ』読了 近藤 史恵 著 祥伝社文庫 あの頃の自分は、ひたむきで、意地悪で、なんだか曖昧で、そうしてひどく棘々しかった。あらゆるものがまだ未整理のまま散らかっていた。 今、その感覚を思い出そうとしても、まるで霧がかかったように遠くて、もどかしい。 中編推理小説 羽菜名和 ■22.10『なつこ、孤島に囚われ。』読了 西澤 保彦 著 祥伝社文庫 恋愛っていうのは、たしなむ程度でちょうどいいと思うんですよ。 色恋沙汰如きに眼の色を変えて他人と争うなんて、わたし、嫌いだな。 かっこ悪いじゃないですか 中編推理小説 羽菜名和弐苑(バナナワニえん)という名前の 小料理屋が出てくるお耽美風味のパロディ推理物 西澤さん…ここまでやるんですね ■22.10『クール・キャンデー』読了 若竹 七海 著 祥伝社文庫 無罪と無実の間には深くてクラーい河があって、 殺人の嫌疑をかけられて、それが晴れてないってことになると、 そのひとの社会的生活は真っ暗になるらしいのね。 中編推理小説 女子中学生の主人公により 話が語られているので、かるいテンポで 話が進められている ■23.10『殺しへの招待』読了 天藤 真 著 創元推理文庫 長編推理小説 天藤 真推理小説全集6巻 解説若竹七海 「百組の夫婦があれば、百の悲喜劇があるように 思います。何も知らない同士が、何もかも知っているつもりで、 平気で同居している夫婦という存在くらい、ふしぎなものは 他にないのですから」と語る筆者がその夫婦をテーマに描いた 推理小説 久々の徹夜本になった ■22.10『鈍い球音』読了 天藤 真 著 創元推理文庫 見てもわかるだろ。運なんだ。 人間ひとりがなにを考えようとどうにもなりゃしないんだ。 長編推理小説 天藤 真推理小説全集4巻 解説倉知淳 タイトル通り野球がテーマの話し ■20.10『死角に消えた殺人者』読了 天藤 真 著 創元推理文庫 面と向い合っていても、人の心はわからない。 自分のことだけはよく知っているようで、実はこれほどわからないものはない。 それでいてお互いに、何となくわかったような気で辻褄を合わせていく −−−私たちの日常生活の大方は、 いわばこうした独断と錯覚のおかしなバランスの上に 成立っている気がします。 長編推理小説 天藤 真推理小説全集8巻 ■19.10『湖底のまつり』読了 泡坂 妻夫 著 創元推理文庫 人間の一人一人は全部不完全なんです。 男性は女性でないから不完全、女性は男性でないから不完全。 ですから完全な人間というのは、男と女が結ばれて産まれるんです。 従って、セックスは生殖のためにあるんじゃないの。 完全な人間の姿を求める本能として、セックスがあるわけ 長編推理小説 大変遅まきながら評判の良い 「湖底のまつり」を読み唸らされる ■19.10『裏庭』読了 梨木 香歩 著 理論社 あらわになった傷は、その人間の関心を独り占めする。 傷が、その人間を支配してしまうのだ。 本当に、癒そうと思うなら、決して傷に自分自身を支配されてはならぬ。 第一回児童文学ファンタジー大賞受賞作 エピソードをもう少し書き込めたのでは あっさりしすぎている部分が結構あって それが全体的な雰囲気を中途半端なものにしていて惜しい 児童文学の賞を受賞しているけれど、大人向けの作品 ■19.10『予知夢』読了 東野 圭吾 著 文藝春秋 すごい偶然が起きた場合、それはもしかすると必然だったのではないか と考えてみるのは、科学の世界では常識なんだ。 短編連作 探偵ガリレオシリーズ第二段 一段目から確実に上手くなっている。 どの作品を契機に こんなに読者に読ませる人になったんだろう ■18.10『探偵ガリレオ』読了 東野 圭吾 著 文藝春秋 学問も、やはり戦いなんです。誰にも甘えてはいけない 短編連作 ■17.10『山の上の交響楽』読了 中井 紀夫 著 ハヤカワ文庫 自分が自分だということがどうやってわかるのかというと、 まわりの人間が、この人間はだれどれであると認めてくれるからだ。 それ以外に自分が自分だとたしかめる術はない。 いままで生きてきたさまざまの場所で、さまざまに関わりを持った人が、 ぼくのことを、ぼくだと認めてくれたからこそ、 自分が自分であると信じていられたのだ。 しかし、ぼくをぼくだと認めてくれる、 そのぼくというのはどれほどたしかな実体のあるものなのか。 考えてみればなにもない。 いろいろな人の頭のなかに、それぞれの人の感じ方で、 なんとなくまとまった形としてぼくという人間の像が形成されているのだろうが、 それがどんなものなのかぼくにはわからない。 そんなものは幻にすぎない。 自分が自分であるということなど、それほど不確かなことなのだ。 短編SF小説集 表題作の「山の上の交響楽」で1988年度星雲賞を受賞している 作品にはどれもあたたかさが感じられホッとする ■16.10『不可解な事件』読了 倉阪 鬼一郎 著 幻冬舎文庫 どんな妄想も表現されてしまえば弱められる 書くことは途方もない救済である 短編サスペンス集 前から名前だけは知っていた 倉阪さんの本を読むのは今回が初めて 作中電波系が沢山でてきたお陰で 夢にまで電波系の人が登場。 電波系って怖いですね… ■15.10『ねじまき鳥クロニクル第三部鳥刺し男編』読了 村上 春樹 著 新潮文庫 人は真実を伝えるためにメッセージを送っているとはかぎらないわ 再読 小説 ずっと『ねじまき鳥クロニカル』と思いこんでいた。 前二巻が書き込み過ぎているのに対し この鳥刺し男編は最終巻だけあって 少し押さえられている これからも恐らく何度も読み返すであろう恋愛小説 ■12.10『ねじまき鳥クロニクル第二部予言する鳥編』読了 村上 春樹 著 新潮文庫 ねえ、ねじまき鳥さん、 あなたが今言ったようなことは誰にも出来ないんじゃないかな。 『さあこれから新しい世界を作ろう』とか 『さあこれから新しい自分を作ろう』とかいうようなことはね。私はそう思うな。 自分ではうまくやれた、別の自分になれたと思っていても、 そのうわべの下にはもとのあなたがちゃんといるし、 何かあればそれが『こんにちは』って顔を出すのよ。 あなたにはそれがわかってないんじゃない。 あなたはよそで作られたものなのよ。 そして自分を作り替えようとするあなたのつもりだって、 それもやはりどこかよそで作られたものなの。 再読 小説 すっかりツボにはまる この作品に関しては沢山書きたいことがあるのだけれど 書いたとして、書けたとしても多分ネットでは公開しないと思う ■11.10『ねじまき鳥クロニクル第一部泥棒かささぎ編』読了 村上 春樹 著 新潮文庫 金で買えるものは、得とか損とかあまり考えずに、 金で買ってしまうのがいちばんなんだ。 余分なエネルギーは金で買えないもののためにとておけばいい 再読 小説 6年前に一度読んだが当時はあまり好きになれなかった作品 時間を経て読んでみると、いろいろなことがわかるようになっていた ■07.10『光の帝国−常野物語−』読了 恩田 陸 著 集英社文庫 あれ、さっき言っていたことと矛盾しない? 毎日の平凡な繰り返しが嫌いなのは、 矢田部さんが生きている意味を求めてるからじゃないの? 意味を考えないなら、毎日時間に流されていればいいでしょう 再読 短編連作 ゼナ・ヘンダーソンの<ピープルシリーズ>読後 読んでみてもひけをとらない面白さ 恩田さんってやっぱり巧い ■06.10『壺中の天国』読了 倉知 淳 著 角川書店 自分の妄想に、現実のこちら側にいるはずの自分まで蝕まれるなんて、 少し何というか、悲しいな、と思ってね 推理小説 妄想と正常の境界、思い込みの強さと深さが 問題なのだいうテーマが興味深く読めた ■04.10『血は異ならず』読了 ゼナ・ヘンダースン著 宇佐川晶子・深町真理子訳 ハヤカワ文庫 まことより高ぶることなかれ(中略) 多くを与えられし者、多くを受くるならんと思う。 先なる者は後になるべし。 頭たらんと思う者は、凡ての者の僕となるべし SF短編連作<ピープルシリーズ第二段> 初出が1965年とは思えないほど古さを感じさせない 面白さがある ■04.10『これからは歩くのだ』読了 角田 光代 著 理論社 くっきりした輪郭から、どうしてもはみだしてしまう。 意味もなくはみだして、はみだしたままでいる勇気も気骨もないくせに、 もとの場所に戻ると息苦しくなる。 エッセイ集 表紙のピンクに花柄のワンピースからして すごく好み。 同年代で同じような教育環境で育てられたからだろうか 彼女のことはすごくわかりやすい ■03.10『果てしなき旅路-PILGRIMAGE』読了 ゼナ・ヘンダースン著 深町真理子訳 ハヤカワ文庫 「わたし、いつかよくなることがあるかしら?」 「あなたがあまりに自分の問題に溺れきっていなければね。(中略) あなたが”あなたの心の願望により近く”自分をつくりかえようと、 あまりにかたく決心していなければね。 この世のなかは”くだらない仕組み”になっていると思うのは勝手だけれど、 わたしたちは自分自身の判断が完全に正当なものでなく、 航海の指針となるものでもないことを学ばなくてはならないのよ。 往々にしてわたしたちは、自分の考えることが あらゆる物事の基準でなくてはならないという前提に立って動きすぎるわ。 じっさい、それは慰めになるものよ ---自分が宇宙を動かしているのではないと認めることは。 自分はなににたいしても責任をもっていない、自分でやらずに、 ほかのひとに任せられること、任せなくてはならないことが たくさんあるってことを認めることは--- 」 SF短編連作<ピープルシリーズ第一段> これを子供の頃に読んだ恩田陸 が書いたのが『光の帝国』 ちなみにこれはハヤカワ文庫創刊三十周年記念フェア 読者が読んでみたい名作第一位を飾った作品 ■01.10『仮釈放』読了 吉村 昭 著 新潮文庫 これが自分の定めであり、それはどうにもならないことなのだろう。 長編小説 長期間服役しようやく仮釈放にこぎつけた 主人公の一挙一動に違和感を覚える。 重い小説 |
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