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■29.11『さつき断景』読了 重松 清 著 祥伝社 カウントダウンは始まりに向かって数えるものなのだろうか。 それとも終わりに向かって、なのだろうか。 理屈はよくわからない。 長編小説 三人の主人公が 1995〜2000年までの五月一日に 何を思い何を行いどのようにして生きたかを 描いた作品 ■28.11『汝ふたたび故郷へ帰れず』読了 飯島 和一 著 小学館 ……誰もが最初は夢を見るものだ。 そうでなくてはこんな苦行に近い日々を歩くことはできない。遊びたい盛りに。 誰もがだから、それらの精進がいつか報われることを念じて夢を見る。 これは当然のことだ。 辛ければ辛いほど大きな希望を見つけなければならない。それは私にも解る。 しかし誰もが多かれ少なかれ思いどおりにはならないものを抱えている。 たいてい人は思うようにならない壁に当たって、 自分というものを確かめることになる。 現実と呼ぶようなものと向き合わなくてはならなくなる。 そしてそれに向かって戦いを始めなくてはならない。 そこから始めなくてはどうにもならんだろう? ところがお前はどうしても妥協できない。 問題は、お前が現実との距離に疲れてしまっていることだ。 プライドが高いというのは大切なことだ。 誇りを失ったら、人間は奴隷でしかなくなる。 だがな、夢にひきずられて、現実の自分を侮辱してなんになる。 中編小説 ボクシングのことは良くわからないけれど 良い小説だということはわかった 泣かされました ■26.11『りら荘事件』読了 鮎川 哲也 著 講談社文庫 本当の自信、自惚れじゃない、錯覚でもない、 本当の自信があるのです 長編推理小説 古き良き時代の作品 ■25.11『心の中の冷たい何か』読了 若竹 七海 著 創元社 運が悪いのは、生まれつき。 だから本なんか読んでいるんだ 長編推理小説 若竹七海主人公のフィクション 女性の心理が上手く描かれている ■25.11『うろんな客』読了 エドワード・ゴーリー著 柴田元幸訳 河出書房新社 絵本 かなり好み ■24.11『イグアナくんのおじゃまな毎日』読了 佐藤 多佳子 著 中公文庫 何かを大事にしすぎるのってきらい。 バカみたいだし、めいわくなんだもん。 中編小説 産経児童出版文学賞・日本児童文学者協会賞 路傍の石文学賞受賞作 泣けます ■23.11『ダックスフンドのワープ』読了 藤原 伊織 著 文春文庫 知らずに犯罪をおかすのは、とてもかんたんである。 世界で自覚なしにもっともひどい犯罪をおかした人間はだれだろう。 そしてその人間は、自分の罪に気づいたとき、どうしたのだろうと考えた。 なにかに対して祈ったのだろうかと考えた。 短編小説集 4作収められているけれど どれも粒よく揃っていてよろしいかと けれどやっぱりすばる文学賞を受賞している 表題作が印象的かも ■23.11『死ぬためのエチケット』読了 シーリア・フレムリン 著 創元社推理文庫 短編推理小説集 老人が主人公である短編が多い イギリスらしい ■23.11『ねむりねずみ』読了 近藤 史恵 著 創元社推理文庫 もめごとなんてたくさんだ、といつも思う。 本当は誰とも、いさかいなんて起こしたくない。 でも、誰かとうまくやるため、思ってもいないことを言ったり、 気持ちを偽るわけにもいかないのだ。 正しいと思ったことを大事にしてやること、 それは自分に対する最低限の礼儀だから。 長編推理小説 歌舞伎界が舞台 何本か観たことのある演目があって あれ?もしかして同じ舞台を近藤さんも 観てはったのかなと思ったり ■22.11『あんただけ死なない』読了 森 奈津子 著 ハルキホラー文庫 失恋も含めて恋愛というものはイベントだと緋紗子は考えている。 日常から剥離した「ハレ」に属する事象であるがゆえに、 恋はいとも簡単に日々の雑事に呑み込まれる。 長編ホラー小説 森流ホラー ■19.11『ペルソナ探偵』読了 黒田 研二 著 講談社ノベルス 長編推理小説 どんでんがえしー ■18.11『ウェディングドレス』読了 黒田 研二 著 講談社ノベルス 日本語間違ってますよ。 こういう場合は「ありがとう」じゃなくて 「ごめんなさい」っていうんです 長編推理小説 第16回メフィスト賞受賞作 成る程ね ■18.11『錆びる心』読了 桐野 夏生 著 文春文庫 「絹ちゃん。あんたの料理好きってさ、 何かの代替行為だと思ったことない?」 (中略) 「何の代替行為なの」 「あらゆることに満たされていないっていうのかしら」 短編小説集 神経のたてるきりきりとした音が聞こえてきそうな 作品が多かった こういうのはかなり苦手 ■16.11『ヴィーナスの命題』読了 真木 武志 著 角川書店 いまや多数となったかにおもわれる強者。 これがオレのみるところの可能性ってやつでして。 強者とはいっても、こいつらはその地位に安穏としていられるわけじゃない。 大多数はいつ弱者へ転落するのかと戦々恐々としている。 多様化ではなく細分化の極まった価値体系のなかで 「なんだかなあ」と感じながら思考停止ボタンを押して、 そのボタンが生きるスキルなのだという思想に また「なんだかなあ」と割り切れないものを抱えている。 皆が皆、加害者の側面をもちながら被害者ヅラしてやがる。 この上辺だけの強者をむしろ潜在的な弱者と位置づけるのが、 オレの認定するところの新しいマジョリティーなんですよ 長編推理小説? <綾辻行人氏絶賛>帯が付いていて 他にも有栖川有栖氏や小野不由実氏 の評もついている作品 とりあえず二回読み返しました ■14.11『沈黙博物館』読了 小川 洋子 著 筑摩書房 沈黙は自分の外側にあるのではなく、 内側に存在すべきものなんです 長編小説 晴れた午後 正しいホットドックを食べながら 沈黙の伝道師に出会いたいと思った ざわざわ神経をなでられる描写もあったが 面白く読めた ■13.11『大いなる聴衆』読了 永井 するみ 著 新潮社 結局、どこかで踏ん切りをつけなければいけないということよ。 そして、自分にとって何が大切かを見極めるということ 長編推理小説 無自覚の罪ですか… ■12.11『Twelve Y.O』読了 福井 晴敏 著 講談社 もはや社会参加を理想に掲げることができず、 後ろ向きで刹那な世過ぎしか口にしない社会に育てば、 それも自然の成り行きなのかもしれない。 すべてを委譲していた経済論理が バブル崩壊の帰結を迎えるさまを直視して、 この国の人々は明日を託すべき対象を見失ってしまった。 国も、会社も、学校も、親も。帰属するすべてのものが曖昧で頼りなく、 疲労と倦怠だけが支配する世の中で、 約束された成功と、何度でもやり直せる保証のある デジタルの虚構世界だけが増殖していく---。 長編推理小説 第44回江戸川乱歩賞受賞作 ■11.11『光源』読了 桐野 夏生 著 文藝春秋 ひとつ罪悪感が湧き上がると、 優子はそこから容易に抜け出すことができなくなる。 その感情が、何かを考えたり行動するときの出発点となってしまうからだ。 罪悪感から逃れるためには罪滅ぼしをしなくてはならない、 と考えてしまう自分。 あるいは、何かまずことが出来した時に、 自分がかつておかした罪に対する償いだと考える自分。 意識していなくても、優子の心は勝手にバランスを取ろうとする。 長編小説 直木賞受賞後長編第一作目 一本の映画が出来るまでの過程を背景に 「人間」が描かれている 一体どんな展開を見せてくれるのだろうと 読者にどきどきさせてくれる、読ませる作品 ■10.11『脳男』読了 首藤 瓜於 著 講談社 大半の人間が、おれがおれでありつづけているのは 感情などという低級なもののせいではなく、 難解な思想や気高い信念をもつからこそだと思いたがるけれど、 思想も信念もただの言葉よ。 言葉というのは他人のもので、 わたしたちはそれを勝手気儘に剽窃してきて それを組み立てたり壊したりしているにすぎない。 いくらでも更新できるし、消去することもできるわ。 その証拠に、思想や信念を変更しても 自己はもとの自己でありつづける。 それに反して感情は、気分や気持ちといったものだけど、 途切れることがない。そうでしょう。 長編推理小説 第46回江戸川乱歩賞受賞作 ■10.11『希望の国のエクソダンス』読了 村上 龍 著 文藝春秋 何か無駄な繰り返しが若い頃には必要だとか、 そういう風には決して思わない。 安心できるものに囲まれて暮らす方が 平凡だけど幸福なのだとも思わない。 ただ確かなことがあるような気がした。 それは、無駄なことの繰り返しはおれたちを安心させるということで、 そのことが妙に悲しかったのだ。 長編小説 大人とコミュニケートできない国での 中学生たちの行動を描いた秀作 読後これほど興奮させられる本と出会えたことに 感謝 ■08.11『製造迷夢』読了 若竹 七海 著 徳間文庫 目という器官。 五感のうちで一番信用をおかれているのは、これだ。見るということ。 音を信じるということだってできる、 味覚を信じることも。触覚や嗅覚を信じることも。 なのに一番に、ひとは見たものを信じる。見るものを信じる。 見えなければ聞こえても空耳と思う。 触られても、振り返って触るものを見いだせなければ、気のせいだと思う。 ガスの臭いをかいでもガス管が閉じているのを見れば、なにかの間違いにする。 見ることができないものは信じないのだ。 それがどんなに愚かしいことであるか、理解しようともしない。 短編連作推理小説 信じること信じたいこと 信じて欲しいこと ■07.11『わが師はサタン』読了 天藤 真 著 創元推理文庫 長編推理小説 天藤 真推理小説全集11巻 当初は別の作家名で発表された作品 ■04.11『文字禍の館』読了 倉阪 鬼一郎 著 祥伝社文庫 言葉は電光石火のごとくに伝わるものです。 中編ホラー 字字字字字 ■02.11『ギャシュリクラムのちびっ子たち』読了 エドワード・ゴーリー著 柴田元幸訳 河出書房新社 どこにカテゴライズすればいいのだろう… 一見"cautionary tales"(教訓譚)のようにみえるが 全くブラックな作品集 その他同作者のものでは: 『うろんな客』(200年11月刊行予定) 『優雅に叱責する自転車』(2000年12月刊行予定) ■02.11『炎の背景』読了 天藤 真 著 創元推理文庫 女ってものは、ほめればのぼせるし、叱れば泣くし、 ケンカをすればひっかくし、その上殺せば化けて出る、 どうにもならぬ生物である(中略) ところでこういうどうにもならぬ生物がいないと、 生きる甲斐も楽しみもない、もっとどうにもならぬ生物が男ときてるんですからね。 ……どっちにしても救われない 長編推理小説 天藤 真推理小説全集7巻 解説新井素子 『皆殺しパーティー』に比べると テンポがよく格段に読みやすい ■01.11『皆殺しパーティー』読了 天藤 真 著 創元推理文庫 肉親の絆というものは、 この戦いの世にせめてはひとつのよりどころとして 神が与えたものではないだろうか。 それすら安んじて依ることができないとしたら、 人間に心の休まるときはないではないか。 長編推理小説 天藤 真推理小説全集5巻 解説辻真先 登場人物が多くややこしい因果関係もあるので 憶えるまで大変というか出来れば 一日で読み切ることを薦める ■01.11『puzzle』読了 恩田 陸 著 祥伝社文庫 人々は過去の記憶に引き寄せられる。 かつて存在した生活、 かつて存在した感情、 そして今はない営みに。 中編推理小説 この祥伝社文庫15周年記念特別書き下ろしシリーズ!?で 読んだ中では今のところ一番楽しませてもらった作品 関根春くん登場! ■31.10『この島でいちばん高いところ』読了 近藤 史恵 著 祥伝社文庫 あの頃の自分は、ひたむきで、意地悪で、なんだか曖昧で、 そうしてひどく棘々しかった。 あらゆるものがまだ未整理のまま散らかっていた。 今、その感覚を思い出そうとしても、 まるで霧がかかったように遠くて、もどかしい。 中編推理小説 推理小説というより青春小説 ■31.10『なつこ、孤島に囚われ。』読了 西澤 保彦 著 祥伝社文庫 恋愛っていうのは、たしなむ程度でちょうどいいと思うんですよ。 色恋沙汰如きに眼の色を変えて他人と争うなんて、わたし、嫌いだな。 かっこ悪いじゃないですか 中編推理小説 羽菜名和弐苑(バナナワニえん)という名前の 小料理屋が出てくるお耽美風味のパロディ推理物 西澤さん…ここまでやるんですね ■30.10『クール・キャンデー』読了 若竹 七海 著 祥伝社文庫 無罪と無実の間には深くてクラーい河があって、 殺人の嫌疑をかけられて、それが晴れてないってことになると、 そのひとの社会的生活は真っ暗になるらしいのね。 中編推理小説 女子中学生の主人公により 話が語られているので、かるいテンポで 話が進められている |
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