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2001年1月に読んだ本
 偶然の祝福 北京原人の日 金閣寺に密室 
 ONOGORO イーシャの舟 鵺姫神話
 星虫 少年の時間 ましまる 冬の教室 MOUSE 螺旋階段のアリス
 心では重すぎる 黒い仏 ニジンスキーの手 
 工学部・水柿助教授の日常 今夜はパラシュート博物館へ
 失踪HOLIDAY やさしさの精神病理 ジャンプ 猟死の果て 
 優雅に叱責する自転車 
  *今月からあらすじを復活させてみました (かなり適当ではありますが) 






29.01『偶然の祝福読了
小川 洋子 著 角川書店
登場する人と物
不遇な女性作家 その息子(乳飲み子) 飼い犬アポロ
失踪者たち 嘔吐袋 万年筆 涙腺水晶結石
老人 アナスタシア

 世界は春で、私は一人きりだった。

短編集
ちょっとマイルドな小川ワールド

27.01『北京原人の日読了
鯨 統一郎 著 講談社
銀座の銀座の交差点に老人が落下してきた。
軍服を着たその男は北京原人の化石を持っていた。
現場に居合わせたカメラマン達也と雑誌記者のさゆりは…

 気をつけなさい。臆病になったら夢は逃げるわ。

推理小説

26.01『金閣寺に密室読了
鯨 統一郎 著 詳伝社ノン・ノベル
応永15年足利義満の死の謎をといてほしいという
以来が建仁寺の小坊主一休のもとに舞い込んだ。

 秘すること。秘すれば花か

推理小説

26.01『ONOGORO読了
鯨 統一郎 著 ハルキ文庫
5歳のときに種子島でみたロケットの打ち上げに
感動し絶対ロケットのパイロットになると決意した氷室友美
その夢は高校生になった今でも変わらない

 この世の初めには何があったのだろう

歴史?
かつて橋本治という作家が桃尻語訳枕草子という
作品を世に出しそこそこ受け入れられたことがあった。
そして今鯨統一郎が現代語訳古事記を出版した。
今回は一般大衆にあまり受け入れられなかった模様…

26.01『イーシャの舟読了
岩本 隆雄 著 ソノラマ文庫
天邪鬼伝説の残る『入らずの山』に
産業廃棄物処理場が作られることになり
付近で不思議な現象が起こりだした…

 やらずに諦めるのは、なしだよ。

SF

25.01『鵺姫神話読了
岩本 隆雄 著 ソノラマ文庫
姫森神社の御神木には『鵺姫様』が宿るという
二十五年の寿命を差し出せば
どんな願いも叶えてくれる神様に向かい
懸命に祈る姿が…

 大丈夫。時間はきっと、私たちの味方だ、と。

SF

24.01『星虫読了
岩本 隆雄 著 ソノラマ文庫
5歳のときに種子島でみたロケットの打ち上げに
感動し絶対ロケットのパイロットになると決意した氷室友美
その夢は高校生になった今でも変わらない

 気をつけなさい。臆病になったら夢は逃げるわ。

SF
十年前に新潮社から出版されて以降
手に入りにくかった作品がソノラマ文庫から再刊

24.01『少年の時間読了
上遠野 浩平他 著 徳間デュアル文庫
なぜ私たちは「面白いもの」を欲しがるのか?
答えは簡単、けれど単純ではない。

 たとえ本心がそう願っても、それが俺の全てじゃない

ハイブリッド・エンタテイメント・アンソロジー
他に菅浩江、西澤保彦等が執筆
なかなかやるやん徳間デュアル

23.01『ましまる読了
吉野 朔美 著 大和書房

 半日ほど世界を逆さまに見ました
 足元に青空が広がって
 雲や鳩や烏が
 時々 わたくしの下を泳いでいきます
 おうちが空に落っこちそうで
 おばあさんも乳母車も落っこちそうで
 どきどきします


絵本

23.01『冬の教室読了
大塚 英志 著 徳間デュアル文庫
冬がもう半世紀も続いている地に
転入してきたぼくにとって
冬はまだ慣れることのできないもの

 ぼくたちはやはりどこにもいけないのかもしれない

中編小説
プロの文章書きじゃない人が
書いた作品っぽい

23.01『MOUSE読了
牧野 修 著 ハヤカワ文庫
ネバーランドは廃墟島。
そこでは子供たちが
身体に常時ドラッグを摂取しながら生きている

 好きなんだ。ラジオのジージーっていう音が。
 天国ではこんな音がしていると思うよ。
 いろんなものが詰まってて、
 詰まってるから意味がなくてさ、
 いろんなとこを向いてて、で、何処に行くかもわかんなくて、
 役立たずだけど気持ちいいんだ。
 ねえ、ぼくたちに似ているよね。


短編連作
久々に浸ることのできた異世界

23.01『螺旋階段のアリス読了
加納 朋子 著 文藝春秋
大手企業のサラリーマンだった仁木は
会社の「転身退職者支援制度」なるものの
恩恵を蒙り、50過ぎにして夢であった探偵社を開くことにした

 箱は開けてみなきゃ、中身はわからない。
 電話は出てみなきゃ、相手はわからない
 ……少なくとも、旧式の電話はね。
 人の心だってそうよ。こうして……(中略)
 ノックしてみないと、わからないの


短編連作
アリスがこう絡んでくるのか

22.01『心では重すぎる読了
大沢 在昌 著 文藝春秋
探偵佐久間公はある日ふと人々の前から
姿を消した人気漫画家の行方を探してくれと
ある金持ちに依頼された

 人の心は、いつだって危ういところに浮いている。
 底なし沼の水面のような場所でな。
 浮かせているときは、そいつの道徳心や倫理観だったり、
 他人との友情や愛情、家族との絆や何かさ。
 それがないと、むきだしの心ってやつはひどく重たい。
 憎しみや嫉妬、欲望が、のべつ渦まいているからな。
 どんどん沈んでいくだけだ。


長編ハードボイルド
実は初の大沢作品
人気漫画が出来上がるまでの過程に興味が在りすぎて
読了までに時間かかったけれど
大沢作品を読み始めるのならこれ以外の作品から
読まれることを勧める

21.01『黒い仏読了
殊能 将之 著 講談社ノベルス
9世紀唐から一人の天台僧、円載が
ある教典を携え日本に帰国しようとしていた

 すべてを知りつくしたいという欲望に比べて、
 人生はあまりにも短すぎた。
 知りたいだけのすべてを学ぶ時間がない。


長編小説
元ネタ知らなくても楽しめるでしょう
でも殊能作品をこれから読み始めるのは
お薦めできません

20.01『ニジンスキーの手読了
赤江 瀑 著 ハルキ文庫
ニジンスキーの再来とパリで謳われた
舞踏家弓村高
ニジンスキーと弓村の人生が重なりながら
共鳴しようとするとき…

 毒を喰らわにゃ、毒の味はわからねえよ。
 人間、毒がありゃこそ、花も実もなる。耀いもする。
 毒を喰らわにゃ、おまえさん、
 いつまでたっても、紺屋の白生地。
 味もそっけもありゃしねえ。
 有り様を言やあ、人間おそろしいものよ。
 身上の毒が、人を花にするんだからねえ


短編小説集
ああ、上手いなあ

17.01『工学部・水柿助教授の日常読了
森 博嗣 著 幻冬舎
国立大学工学部建築学科で
建築材料を専門に研究している水柿助教授の
日常

 どんな場合でも、ものごとを客観的に評価する目が大切だ。

フィクション
最近の森先生の作品は
良くも悪くも実験的なものが多い
研究室勤務経験ありの身としては
非常に楽しめました
*これがこのサイト始めてから
読了したとサイトで報告した
555冊目の本となった

16.01『今夜はパラシュート博物館へ読了
森 博嗣 著 講談社ノベルス
犀川&西乃園コンビが登場する二作品
他六作品が収録されている

 「世の中、いつもいつも、
 すぐに答えが見つかるわけじゃないんだよ」
 犀川は淡々と話す。
 「どれだけ沢山のものを保留していられるかが、
 重要な能力の一つだ」


短編小説集
なんだかもてあそばれてるような
気がする…

11.01『失踪HOLIDAY読了
乙 一 著 角川文庫

 世の中には、絶望したくなるようなことがたくさんある。
 ぼくも、村井も、それに対抗する力はなく、
 ただはいつくばって神様に祈ることしかできない。
 目を閉じて耳をふさぎ、体を丸めて
 悲しいことが自分の上を通り過ぎるのを待たなくてはいけない。
  ぼくは雪村のために何かできるだろうか。


中編小説
本当に上手いです

11.01『やさしさの精神病理読了
大平 健 著 岩波新書
”やさしさ”は現代の”時代の気分”なのかもしれない

 人づき合いの技能としての”やさしさ”は、
 人が(自分も相手も)皆、傷つきやすい、
 ということを前提にしています。
 不用意に「親切そーなこと」をして
 手を傷つけるのは”やさしさ”にもとります。
 お互いに相手を傷つけないように「気づかい」すること。
 それが”やさしい人”どうしの”やさしい関係”なのです。


近代のやさしさと現代の”やさしさ”の比較
あまり深く考えたことのないことだったので
非常に面白く読めた

07.01『ジャンプ読了
佐藤 正午 著 光文社
日本全国で一年間に、
自分の意志で姿を消してしまう人間は
七万人
かれらと自分の違いってなんだろう?

 自分で自分の人生を選び取ったという実感はないんです。
 ただ、ここまで時が流れて、こんなふうに、なるようになった。
 ちょっと無責任だけど、そう思えるだけ。


長編小説
本の雑誌の選ぶ2000年度ベスト10第一位

05.01『猟死の果て読了
西澤 保彦 著 ハルキ文庫
卒業を間近に控えた青鹿女子学園の生徒が、
公園で全裸死体となって発見された。
しかし犯人の動機がつかめない間に次の事件が…

 「一般的な話です。人間て、どうして現状に満足できないんだろう。
 よく言うじゃないか。欲望には、きりがないって。
 (中略)どうしてなんでしょう?」
 「私には月並みな答えしかできそうにない」
 「月並みでいいんです。どうしてなんですか?」
 「だから人間は結局、自分が何を欲しいのか知らないのさ。
 知らないから、とりあえず自分が持っていないものを欲しがる。
 そういうことなんじゃないのか」
 

長編推理
救われない話を新年早々読む

29.12『優雅に叱責する自転車読了
エドワード・ゴーリー著 柴田元幸 河出書房新社

絵本
よくわかりませんでした
 
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