INDEX COLLECTION BBS DIARY SEARCH  LINK



2002年3月に読んだ本
 new→ メメント・モーリ 大きな窓には気をつけろ 幽霊は身元不明
 ロケットボーイズ(上・下)  new
 哲学者かく笑えり 神様がくれた指 
 逆襲 あかんべえ レイクサイド ハリーポッターと賢者の石   
 
木野塚左平の挑戦 殺人症候群
 少年トレチア ハルーンとお話の海 大密室 悲鳴  





 『メメント・モーリ
おのえりん 著 理論社/2001.03 発行
十年儀式をこばみ続ける死の瞳をもつ鬼の王子モーリと骸骨になる前に家を出たいと願った少女が出会ったとき、止まっていた時の秘密が解きあかされていく(〜帯より)

 人はときどき、考え違いをするわ。
 弱さを取り払ったところに、本当の自分があるって、
 でもね、ほほ、弱さはその人の始まりよ。
 取り払うことはできないし、取り払う必要はない。その人の芯。


児童文学
非常に不思議な感触をもった作品
主人公たちがそれぞれ何かを拒んでいるから
生まれる雰囲気なのだろうか

 『大きな窓には気をつけろ
レモニー・スコット 著 草思社/2002.03 発行
ボードレール家の孤児たちの物語をまだひとつもお読みになっていない方には、あらかじめ申し上げておきたい。彼らら第1巻『最悪のはじまり』から、巻を追うごとにさらなる不幸に見舞われている。そしてどの巻にもハッピーエンドはない。もちろん本書にもない。(〜裏表紙より)

 

児童文学
シリーズ第三段
これほど容赦なく人が死んでいく児童向け文学作品って…

 『幽霊は身元不明
矢崎 存実 著 角川スニーカー文庫/2002.04 発行
「真人!挑戦状が来たのよ!」姉の咲子のせいで、山奥の大邸宅で夏休みを過ごす羽目にはった真人と守護霊・美海。霊能者(自称)の咲子に、20年もの失踪の後、記憶喪失状態で発見された小沼家の跡取り息子・喜代志を霊視してほしいというのだ。(〜裏表紙より)

 忘れてるけど残ってるものって、あるんじゃないかって思ってただけ。

中編小説
シリーズ第二段
一作目では姉の咲子の性格は
受け入れがたいものだったけれど
今回はそれなりに愛すべき箇所もあるように
描かれていたので、緩和された

 『ロケットボーイズ(上・下)
ホーマー・ヒッカム・Jr 著 草思社/2000.02 発行
1957年、ソ連の人工衛星スプートニックが、アメリカの上空を横切った。夜空を見上げ、その輝きに魅せられた落ちこぼれ高校生四人組は考えた---このままこの炭鉱町の平凡な高校生のままでいいのか?(〜裏表紙より)

 門はどんなに狭くとも、
 そこにどんな罰が用意されていようとも、
 わが運命を決めるはわれなり。
 わが魂の主人はわれなり (〜上巻より)

 あなたは自分で自分をかわいそうだと思っているのよ。
 そして、すっかり自尊心をなくしている。よくない傾向ね。(〜下巻より)


自伝
以前映画化された作品
(日本でドラマ化されたやつではない)
夢を諦めないこと、良い友だちをもつこと、信頼できる大人の存在
どれを欠いても無理なのだろう

 『哲学者かく笑えり
土屋 賢二 著 講談社文庫/2001.12 発行
ホモルーデンスとして生まれた諸君。笑うべし、遊ぶべし。楽しみの先に疑問があり、それが思索へとつながり哲学へ至る(かもしれない)。へ理屈は楽しい。詭弁は愉快だ!”笑う哲学者”土屋賢二のエッセンスがつまったエッセイ+英国留学時にやりとりされた絶品「滞英往復書簡録」が収録された、生活がうるおう一冊。(〜裏表紙より)

 成熟や成長などといっても、愚かさがなくなるわけでもなければ、
 幸福に近づくわけでもない。人間は何かすればするほど幸福から遠ざかり、
 能力を身につければつけるほど愚かな行為をする可能性は増えていく。
 人間は未発達であればあるほど、
 また無力で無知で無能力であればあるほど善いのではなかろうか。


エッセイ
最初は笑いのオチがワンパターン化しているかとも思えたが
それも実は計算のうちだったのか?
ともかく
ケラケラ笑える本

 『神様がくれた指
佐藤 多佳子 著 新潮社/2000.09 発行
出所したばかりのスリは家に戻れなかった。オケラになった占い師は途方にくれていた。なにかに導かれるように、二人はひとつ屋根の下に暮らし始めた。スリが手を伸ばそうとし、占い師の抜き取ったタロットのカードと交錯した、そのとき二人は身も心も引き裂く嵐に巻き込まれていた。(〜裏表紙より)

 ダメになった恋というのは、言葉にすると、
 どれも、どことなく似ていて陳腐ですね


長編小説
発売当初読みかけたが
物語の設定に馴染めず今まで放置されていた作品
この人らしいテンポが刻めていない

 『逆襲
東 直己 著 光文社文庫/2001.06 発行
しがない探偵・法間謙一は我知らず大事件の渦中にいた!?発端は市議会議員・師山史輔からの依頼だった。彼は娘の縁談を反古にするため、婚約者・柿又正吾の弱みを探ってほしいと頼む。ところが、調査中、法間は何者かに襲われ、監禁されてしまった!彼が触れてしまった禁忌とは!(〜裏表紙より)

 人間というのは、本当に業の深いものなのさ

短編小説集
一つ一つまとまってはいるのだけれど
この人は長編の方が持ち味を出せている

 『あかんべえ
宮部 みゆき 著 PHP研究所/2002.03 発行
いったい誰が、こんな寒くて怖くて寂しい夢を見たのだろう?見る間に月は瞼を閉じるように夜空のなかに姿を隠し、あたりには真の闇が訪れた。と、呼吸ひとつする間もなく、再び白く細い月の縁が夜空に姿を現した。さっきと同じように膨らんでゆく。月が満ち欠けを繰り返すのを見守るうちに、おりんは気づいた。これは、時が経ってゆくということを意味しているのだと。井戸の底に落とされたままおりんの頭上で月日が経過しているのだ。(〜帯より)

 あんたの切ない気持ちは、充分によくわかるよ。女同士だもの。
 だけどね、おつた。
 どんなに切なくても、諦めなきゃならないものは諦めるしかないんだ。
 自分から離れて、目をつむって、諦めるんだよ


長編小説
宮部さんの時代ものは苦手だったが
今回は時代背景と人物設定とが実にうまく出来ていて
楽しく読めた お薦め
おまけとして大極宮通信vol.001がついている

 『レイクサイド
東野 圭吾 著 実業之日本社/2002.03 発行
あなたは”真相”にたどりつけるか!?−東野圭吾からの新たなる挑戦状−(〜帯より)

 あたしたちは子供たちを信用できるほど、自分たちに自信がないのよ

中編推理小説
上手いことが徒になることもある

 『ハリーポッターと賢者の石
J.Kローリング 著 静山社/1999.12 発行
9と3/4番線から魔法学校行きの汽車がでる。ハリーを待ちうけていた夢と冒険、友情、そして生い立ちをめぐるミステリー。(〜帯より)

 夢に耽ったり、生きることを忘れてしまうのはよくない。
 それをよく覚えておきなさい。


児童文学
ハリーポッターシリーズ第一段
映画より小説

 『木野塚左平の挑戦
樋口 有介 著 実業之日本社/2002.02 発行
国民的な人気をほこる村本啓太郎総理が57歳の若さで急死した。日本の今後を憂える私立探偵・木野塚氏の周囲に、総理が推進する政策を阻止したい勢力による暗殺らしい、という不穏な噂が駆けめぐる。気がつくと、こんな重大事件の真相調査に巻き込まれていた木野塚氏の運命や如何に!(〜帯より)

 わたしだってケイタイの便利さは承知はしている。
 しかし人生に必要なのは便利さではなく、美学ではないのかね


長編小説
ほら吹き私立探偵が主人公の
かなりコミックタッチのハードボイルド

 『殺人症候群
貫井 徳郎 著 双葉社/2002.02 発行
警視庁内には、捜査科が表立って動けない事件を処理する特殊チームが存在した。そのリーダーである環敬吾は、部下の原田柾一郎、武藤隆、倉持真栄に、一件無関係と見える複数の殺人事件の繋がりを探すように命じる。(〜帯より)

 思いを定めることで、呼吸がこれほど楽になるのか。

長編小説
悪とは正とは何によって定められるのか

 『少年トレチア
津原 泰水 著 講談社/2002.01 発行
都市のまどろみは怪物を育む。
みんなが云う。
悪いのはトレチア。殺したのはトレチア。(〜帯より)

 生々しいというのはつまり、世間と折り合いがつきすぎるという意味だ。

長編小説
新興衛星住宅団地を舞台に繰り広げられる物語
連鎖する生

 『ハルーンとお話の海
サルマン・ラシュディ 著 国書刊行会/2002.01発行
王国一の語り部ラシード・カーリファとその息子ハルーン。ある日突然、物語る力を失った父のために、ハルーンはお話の力を司る「オハナシー」の月へ、水の精モシモとともに旅立つ。一方オハナシーでは、シキタリ一団の教祖イッカンノオワリが闇の世界を支配し、「お話の海」を死滅させようと企んでいた……。(〜裏表紙より)

 ひょいと思いついただけだ。
 わたしだってきみとおなじで、たいして思慮はない


中編小説
原文で読んだ方が良かったかもしれない
リズム感がとても大切な文章だと思うから

 『大密室
有栖川有栖他 著 新潮文庫/2002.02発行
緻密な論理で構築された密室という名の神聖な魔空間。ミステリのトリックでも最も人工的であるが故に幻想性さえ帯びているこのジャンルに、手練れ8人が挑む。(〜裏表紙より)

 考えてみりゃ日本人が太陽暦取り入れたのだって
 ここ百年かそこらのことだし、そんな生活に根付いていない暦でもって
 日曜だの祝日だのって喜んでいるんだから現代人なんてお目出たいやな。
 狭い枠の中で一喜一憂してさ、何だかみみっちいじゃないかよ。
 人間いつだって休みたい時休みゃいいじゃないか、
 暦なんてちっちゃいものに捉われないでさ
 (「揃いすぎ」倉知淳)

アンソロジー
参加作家は有栖川有栖、恩田陸、北森鴻
倉知淳、西澤保彦、貫井徳郎、法月綸太郎、山口雅也

 『悲鳴
東 直己 著 角川春樹事務所/2001.02発行
バラバラ死体が民家に投げ込まれる怪事件。私立探偵を執拗につけ狙うストーカーの影。札幌を揺るがす事件の驚愕の真相は!?(〜帯より)

 人間は、得体の知れないものだし、
 人間同士は理解できないものです。


長編小説
日本推理作家協会賞受賞第一作長編
畝原シリーズ第三段
人間の闇の部分を東流に描くとこうなる
力のある作品

 
PAST
12~1999
01.2000
02.2000
03.2000
04.2000
05.2000
06.2000
07.2000
08.2000
09.2000
10.2000
11.2000
12.2000
01.2001
02.2001
3~4.2001
05.2001
06.2001
07.2001
08.2001
09.2001
10.2001
11.2001
12.2001
01.2002
02.2002
  INDEX     BBS