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■ 『俺はレッド・ダイアモンド』 マーク・ショア 著 ハヤカワ文庫/1985.03発行 仕事にも家庭にも疲れた中年のタクシー運転手サイモン。彼の唯一の慰みは、パルプ雑誌の蒐集だった。なかでもパルプ・ヒーロー、レッド・ダイアモンドの物語に読み耽るのが無上の喜び---が、無理解な妻がそれらをすべて売り払ってしまった時から彼の人生は一変した。世の悪党と戦い、美女を救うべく、タフガイ探偵レッド・ダイアモンドとなって、彼は夜の街に立ったのだ!現実と妄想のはざまに生きる新ヒーロー登場(〜裏表紙より) 彼は選択できた。腫瘍を患うか、境遇を受け入れるか、だ。 それほどひどい境遇ではなかった。 家、家族、決して幸せとはいえないが長く続いた結婚生活。 ただ、思ったとおりにコトが運ばなかっただけのことだ。 長篇小説 アメリカのハードボイルドや 推理小説を読み込んでいる人にとってはたまらない妄想小説 ■ 『三人のこびと』 フレドリック・ブラウン 著 創元社推理文庫/1962.10.04 発行 興業四日目、夕刻からの雨がカーニバルのテントを叩く。久方ぶりの休みを過ごし、いつしか眠り込んでいたエドは、アム伯父の「銃声がした」という言葉で目覚める。様子を見に行くと、草の上に裸で俯せになった少年がひとり。白い膚に黒い髪、背中にはナイフが。誰だろう?見覚えがないのも道理で、カーニバルとは無関係のこびとらしい。首をひねっている間に第二の犠牲者が……。(〜裏表紙より) きみは、連中を判断するのに、まちがった物差しを使っている。 仲良くやって行くには、連中の目でものごとを見てやれねばいけない。 長篇推理 創元社推理<私の一冊>として江國香織があげているもの 古くささは感じ得ないものの あの時代のアメリカの良さも漂っている ■ 『ママのクリスマス』 ジェームズ・ヤッフェ 著 創元社推理文庫/1997.04 発行 クリスマスを前にして、とある教会が遊園地に転職したかのようなお祭り騒ぎを始めだした。それが連日深夜まで続くから、隣人にとってはたまらない。しかも、抗議に行った青年を逆に訴えてくる始末。その近所迷惑な牧師が殺された。牧師の書き残した謎の言葉、”金と乳香と没薬”は何を意味するのか?ママの名推理は今昔の名探偵にも引けを取らない!安楽椅子探偵ママ第二弾。(〜裏表紙より) 長篇推理 創元社推理文庫<私の一冊>として都筑道夫があげているもの 確かに一風変わっている安楽椅子探偵だ ■ 『トニーノの歌う魔法』 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 著 徳間書店/2002.03 発行 魔法の呪文作りで名高い二つの家が反目しあう、イタリアの小国カプローナ。両家の魔法の力がなぜか弱まってしまって、他国に侵略されそうな危機の中、活路は失われた<天使の歌>をふたたび見出すことしかない。だが両家の大人たちは、互いに相手方を責め、クレストマンシーの「危機は邪悪な大魔法遣いのせいだ」という忠告に耳もかさない。そんなとき、両家の子どもたちトニーノとアンジェリカが、「呼び出しの魔法」に惑わされて行方不明に。(〜裏表紙より) 長篇小説 今回はクレストマンシーの出番少なし。 ■ 『最後の記憶』 綾辻 行人 著 角川書店/2002.09 発行 若年性の痴呆症を患い、ほとんどすべての記憶を失いつつある母・千鶴。彼女に残されたのは、幼い頃に経験したという「凄まじい恐怖」の記憶だけだった。バッタの飛ぶ音、突然の白い閃光、血飛沫と悲鳴、惨殺された大勢の子供たち……。死に瀕した母を今もなお苦しめる「最後の記憶」の正体とは何なのか?本格ホラーの恐怖と本格ミステリの驚き---両者の妙なる融合を果たした、綾辻行人・七年ぶりの長編小説。待望の刊行!(〜帯より) じっとしてても、何の解決にもならいないでしょ。 動きを止めてあれこれ悩んでないで、とにかく何かできることをする。 気懸かりな問題があるんだったら、 ちょっとでもそれが解決に向かうような動きを始めてみる 長篇ホラー推理 待望の綾辻長篇の新刊に期待しすぎていた ■ 『姑獲鳥の夏』 京極 夏彦 著 講談社文庫/1998.09 発行 この世には不思議なことなど何もないのだよ---古本屋にして陰陽師が憑き物を落とし事件を解きほぐす人気シリーズ第一弾。東京・雑司ヶ谷の医院に奇怪な噂が流れる。。娘は二十箇月も身籠もったままで、その夫は密室から失踪したという。文士・関口や探偵・榎木津らの素9里を超え噂は意外な結末へ。京極堂、文庫初登場!(〜裏表紙より) いい加減にご自分を偽ることはお止めなさい。 この世には不思議なことなど何もないのです。 あるべきものしかないし、起こるべきことしか起こらないのです 長篇推理 シリーズ第1作 ■ 『十八の夏』 光原 百合 著 双葉社/2002.09 発行 本年度最高の感動を呼ぶ癒しの物語。 朝顔、金木犀、ヘリオトープ、夾竹桃。四つの花が彩る珠玉の連作ミステリー(〜帯より) いい気なもんよね、あなたって(中略) 自分がいつもきれいごとで生きているから、 そばにいる者はバランスをとるために現実を見つめなきゃならなくなる。 それに気づかないの 短編推理小説集 第55回日本推理作家協会賞受賞作 ■ 『世にも不幸なおとぎ話』 ステラ・ダフィ 著 アーティストハウス/2002.04 発行 昔々、遠くて近い国に美しい女王クシュラが生まれました。美しさと知性をそなえたクシュラでしたが、ただひとつ欠点がありました---妖精の失敗で、思いやりの心が抜けおちてしまったのです。成長したクシュラは、”けがらわしい”永遠の愛に溺れる恋人たちを別れさせるため、ロンドンへやってきます。自由自在に姿を変えられるクシュラのまえに次々と恋人たちが犠牲になっていきますが、やがて娘の暴走を阻止すべく、王様とお后が美しい心をもつ王子を指しむけたことから、クシュラのハートにある変化が……(〜裏表紙より) わたしが信じられないなら、 わたしたちのあいだにどんな関係が築けるっていうのよ? なんでいまさらぼくが信用できないなんていうんだ? ぼくが信じられないなら、一緒にいてどうしようというんだ? あなたに信じてもらえないなら、こんな関係、意味ないわ。 長篇小説 ああこういう小説は日本の作家では書けないなあ ■ 『イリヤの空、UFOの夏その3』 秋山 瑞人 著 電撃文庫/2002.09 発行 浅羽を巡る恋の三角形が進行中、ということで、ついに井里野と晶穂の正面切ったバトルが発生!最終決戦の場となった「鉄人屋」では……!血と涙の吹き荒れる『無銭飲食列伝』他収録。(〜裏表紙より) なんにも知らない奴の善意なんてただの無責任よ!! ノラ猫に餌をやる程度の覚悟しかないくせに!! 長篇小説 シリーズ第3作 いよいよ物語が始まる ■ 『イリヤの空、UFOの夏その2』 秋山 瑞人 著 電撃文庫/2001.11 発行 浅羽直之と伊里野可奈の初めてのデート。それを尾行する者が、一人、二人、三人……当然のことながらただではすむわけが無く、実際に”ただではないこと”が起こり---『正しい原チャリの盗み方・後編』他収録。(〜裏表紙より) いい気なものだ、本当は何が起こっているのかも知らず、 何も見ようとせず何も聞こうとせずに祭りだ祭りだと大騒ぎして。 自分たちで勝手に決めた日常の縄張りに安住して、 そこから一歩踏み出せば英雄で、 二歩踏み出せば気違いで、 たとえ彼方に何物かの姿が仄見えることがあっても、 それは出来の悪い想像図に書き換えられてうらぶれた 見世物小屋に押し込められ、好奇の視線と嘲笑を浴びるのが関の山だ。 長篇小説 シリーズ第2作 何かが起こる前触れなのか 次の展開が楽しみな第二作 ■ 『イリヤの空、UFOの夏その1』 秋山 瑞人 著 電撃文庫/2001.10 発行 「6月24日は全世界的にUFOの日」新聞部部長・水前寺邦博の発言から浅羽直之の「UFOの夏」は始まった。当然のように夏休みはUFOが出るという裏山での張り込みに消費され、その最後の夜、浅羽はせめてもの想い出に学校のプール忍び込んだ。驚いたことにプールには先客がいて、手首に金属の球体を埋め込んだその少女は「伊里野可奈」と名乗った……。おかしくて切なくて、どこか懐かしい……。ちょっと”変”な現代を舞台に、奇才・秋山瑞人が描くボーイ・ミーツ・ガールストーリー、登場(〜裏表紙より) もう一度、最後までちゃんと目を通してみればいいのに。 長篇小説 シリーズ第1作 一見「漫画やん」という設定なのだけれど ひと味も二味も違うのである ライトノベルスに抵抗がない方お薦め ■ 『流星ワゴン』 重松 清 著 講談社/2002.02 発行 38歳・秋 「死んでもいい」と思っていた。 ある夜、不思議なワゴンに乗った。 そして---自分と同い歳の父と出逢った。 僕らは、友だちになれるだろうか?(〜帯より) 疲れるっての、わかりますよ。 悲しいとかつらいとか、けっきょく、疲れるってことなんですもんね 長篇小説 三年ぶりの長篇。 何処で間違えてしまったんだろう、過去と未来の狭間で揺れる心 泣けます。 ■ 『赤緑黒白』 森 博嗣 著 講談社ノベルス/2002.09 発行 深夜、マンションの駐車場で発見された死体は、全身を真っ赤に塗装されていた。数日後保呂草は、被害者の恋人と名乗る女性から、事件の調査を依頼される。解明の糸口が掴めないまま発生した第二の事件では、色鮮やかな緑の死体が……!美しくも悽愴な連続殺人!快調Vシリーズもクライマックスの第10弾!(〜裏表紙より) 個の人格、個の自由、個の尊厳、そして個の欲望、 それらすべてが封じ込められている。 人の形の殻の中に、 そして、人々が手をつなぐ、その鎖の内側に。 長篇推理 Vシリーズ第10作 読了後、他のサイトを周り初めてこの作品に隠された シリーズのネタを知り、また自分が真面目な読者じゃなかったことも 知った。 ■ 『猫丸先輩の推測』 倉知 淳 著 講談社ノベルス/2002.09 発行 『病気、至急連絡されたし』手を替え品を替え、毎夜届けられる不審な電報、花見の場所取りを演じられた孤独な新入社員を襲う数々の理不尽な試練、商店街起死回生の大イベントに忍びよる妨害工作の影……。年齢不詳、神出鬼没、掴みどころのないほのぼの系、猫丸先輩の鋭い推理が、すべてを明かにする……?(〜裏表紙より) 短編小説集 猫丸先輩シリーズ登場第4冊目 無駄な文章がちらほら ■ 『愚者のエンドロール』 米澤 穂信 著 角川スニーカー文庫/2002.08 発行 「折木さん、わたしとても気になります」文化祭に出展するクラス製作の自主映画を観て千反田えるが呟いた。その映画のラストでは、廃屋の鍵のかかった密室で少年が腕を切り落とされて死んでいた。誰が彼を殺したのか?その方法は?だが、全てが明かされぬまま映画は尻切れとんぼで終わっていた。続きが気になる千反田は、仲間の折木奉太郎たちと共に結末探しに乗りだした!さわやかで、ちょぴりほろ苦い青春ミステリの傑作!!(〜裏表紙より) 誰でも自分を自覚するべきだ。 でないと。……見ている側が馬鹿馬鹿しい 長篇推理 真面目な推理小説 ■ 『紅天蛾』 太田 忠司 著 講談社文庫/2002.08 発行 新宿駅前に”空飛ぶメリーゴーラウンド”が現れた。回転する木馬から舞い降りた少女・紅天蛾は七人の忠実な下僕を操り、超常なる力によって破壊と略奪を繰り返す。警察なんて当てにはできない。新宿少年探偵団が無垢なる悪意に闘いを挑む。江戸川乱歩の世界を現代によみがえらせる長編冒険ファンタジー!(〜裏表紙より) 明日は今日の続きじゃないってことさ。 うかうかしていると、見たこともない明日がやってくる 長篇推理 シリーズ第4作 いきなりこれから読み始めたのはやはり失敗だったか。 登場人物とストーリーの流のバランスが悪い ■ 『ウィニング・ラン』 ハーラン・ベーコン 著 ハヤカワ文庫/2002.04 発行 マイロンの前に現れた元恋人のエミリーは、病気の息子を助けてほしいと懇願した。遺伝性の貧血症を患う息子には骨髄移植が必要なのだが、手術を前に骨髄提供者が謎の失踪を遂げたという。突然の依頼に戸惑うマイロンに、さらに彼女は衝撃の告白をする。(〜裏表紙より) 長篇推理 シリーズ第7作 ■ 『パーフェクト・ゲーム』 ハーラン・ベーコン 著 ハヤカワ文庫/2001.02 発行 スポーツ・エージェントのマイロンに超弩級のピンチが訪れた。共同経営者のエスペランサに、顧客の野球選手の殺害容疑がかかったのだ。しかも、なぜか彼女は口を閉ざしたままだった。マイロンは被害者がドラッグ・テストで陽性だったことに不審の念を抱く。再起を賭けて麻薬と手を切った彼がなぜ?(〜裏表紙より) 世のなかには名台詞がたくさんあって、どれもがもっともらしく聞こえる。 だが同時に、たんなる自己の正当化みたいにも聞こえる 長篇推理 シリーズ第6作 ■ 『スーパー・エージェント』 ハーラン・ベーコン 著 ハヤカワ文庫/2000.03 発行 万能スポーツ・エージェントのマイロンでもボディーガードはお断りだ。が、予想外にも女子バスケ界の期待の新星ブレンダを脅迫者から守ると請け負ってしまった。一週間前、彼女の父親が失踪した直後から執拗な脅迫電話に悩まされているという。父親の行方を追う一方、マイロンは脅迫が20年前に姿を消したきりのブレンダの母親となにか関係があると確信するが…(〜裏表紙より) 執拗と愚かさの差は紙一重だ(中略) 一線をこえないよう、注意してほしい 長篇推理 シリーズ第5作 ■ 『ロンリー・ファイター』 ハーラン・ベーコン 著 ハヤカワ文庫/1999.08 発行 マイロンにはいつもトラブルが降りかかる。名門ゴルフクラブを訪れたことがきっかけで、彼はプロゴルファーの夫婦の息子を誘拐した犯人を捜しだすことになったのだ。ゴルファーとして不遇だった少年の父親は再起を賭けて全米オープンに出場中だった。(〜裏表紙より) 長篇推理 シリーズ第4作 ■ 『カムバック・ヒーロー』 ハーラン・ベーコン 著 ハヤカワ文庫/1998.10 発行 選手としてチームに入り、失踪したスター選手を探し出せ?バスケットボールのチーム・オーナーの依頼にスポーツ・エージェントのマイロンは愕然とした。選手をやめてから十年たつというのに。(〜裏表紙より) 夢はけっして死なない。 ときには死んだように見えても、 じっさいには老いた大熊のように冬眠しているだけだ。 夢の冬眠期間が長くなると、目覚めたとき、 熊は不機嫌で腹を空かしている 長篇推理 シリーズ第3作 泣けます ■ 『偽りの目撃者』 ハーラン・ベーコン 著 ハヤカワ文庫/1997.05 発行 スポーツ・エージェントのマイロンはまたもや事件に巻きこまれた。射殺体で発見された元プロ・テニス選手の女性の手帳に、彼の顧客の名が残されていたのだ。調査を始めたマイロンは、数年前にその女性が恋人に殺され、犯人は行方不明のままだという事実を突きとめた。マイロンは二つの殺人に関連があると信じ、真相を探るが……(〜裏表紙より) あんたは、”事実が人を自由にする”みたいにいうけど、 事実自体は知らない。 事実がいつも人を自由にするわけじゃないんだぞ 長篇推理 シリーズ第2作 ■ 『沈黙のメッセージ』 ハーラン・ベーコン 著 ハヤカワ文庫/2002.01 発行 スポーツ・エージェントのマイロンはプロ入りを控えたフットボール選手クリスチャンの契約金の交渉を請け負った。ところが、オーナーはクリスチャンの恋人が失踪に関係があると疑い契約金の引き下げを要求する。マイロンが調べると、彼女の父親が数日前に殺されたことが判明した。(〜裏表紙より) 長篇推理 シリーズ第1作 ■ 『黒いトランク』 鮎川 哲也 著 創元推理文庫/2002.01 発行 本書は棺桶の移動がクロフツの「樽」を思い出させるが、しかし決して「樽」の焼き直しではない。むしろクロフツ派のプロットをもってクロフツその人に挑戦する意気ごみで書かれた力作である。細部の計算がよく行き届いていて、論理に破綻がない。こういう綿密な論理の小説にこの上ない愛情を覚える読者も多い。クロフツ好きの人々は必ずこの作を歓迎するであろう−−江戸川乱歩(〜裏表紙より) 長篇推理 パズルがお好きな方にお薦め ■ 『黒い白鳥』 鮎川 哲也 著 創元推理文庫/2002.03 発行 労働争議に揺れる東和紡績の常務令嬢敦子と、労働組合副委員長の鳴海は恋人同士。さながらロミオとジュリエットだが、社長の死を契機に労使間は雪融けを迎えつつあり、二人の春も遠くはない。その気分も手伝ってか、敦子は社長殺しの一件を探偵しようと提案。怪しいと目星をつけた灰原秘書のアリバイ調査に赴いたバー『ブラックスワン』で、鳴海は事件の鍵を握る人物と出逢う。(〜裏表紙より) 哲学者は偶然の存在を否定する。 一見偶発的と考えられる場合があるとしても、 それは原因の追及が不十分であるために そう認識されるにすぎないというのである。 長篇推理 そうきてこうきて ああそうなのか ■ 『人形幻戯』 西澤 保彦 著 講談社ノベルズ/2002.08 発行 巨大シャンデリアの落下事故は、”意図した超能力”による犯行か、あるいは”意図せぬ超能力”によるものか!?−−−極めて情緒的な同期を、苦いまでに清明な論理で解き明かす表題作ほか、”論理の神業”が冴え渡る。どう見ても中学生にしか見えない美少女・神麻嗣子ほか、今回は能解匡緒、遅塚聡子ら美女が大活躍!(〜裏表紙より) 人間は、それでもなお”非日常”を希求する。 たとえその果てに待ち受けているのが、 いまとは比べ物にならぬほどの不幸であったとしても。 まるで魅入られたかのように破滅へと突き進む。 それを、魔がさすと、ひとは呼ぶのだろう。 短篇推理 いつものような切れ味がない ■ 『残酷な材木工場』 レモニー・スコット 著 草思社/2002.08 発行 まあ、いいこともあるさ、と思っているのなら、本書の主人公たちに限ってはそうはいかないと申し上げよう。物事の明るい面を見よう、と反論される方には、なるほど楽天家ですな、とお答えしておきたい。 両親と家を火事で失い、孤児となったボードレール家家の三姉弟妹。本書では薄汚れた工場にたどりついた三人は、不幸なばかりかとても怖い思いをすることに。弟のクラウスのようすが変なのだ。クラウスじゃないみたい。まさか、これは……。(〜裏表紙より) 外見はとても重要である。 それが証拠に、たいていの場合は外見でその人がどんな人物かわかる。 児童文学 シリーズ四作目 3人も子供たちがいるといろいろな いじめかたがあるようだ ■ 『クビツリハイスクール』 西尾 維新 著 講談社ノベルズ/2002.08 発行 「紫木一姫って生徒を学園から救い出すのが、今回のあたしのお仕事」「救い出すって……まるで学園がその娘を拘禁しているみたいな言い方ですね」人類最強の請負人、哀川潤から舞い込んだ奇妙な依頼に従って私立澄百合学園、またの名を<<首吊高校>>に潜入した「ぼく」こと”戯言遣い・いーちゃん”は恐るべき殺戮の嵐に巻き込まれる−−−。(〜裏表紙より) 詳しいことは神様に訊いてください。 中篇推理 シリーズ第三作 持ち味を発揮させるにはちょっと短かったかも ■ 『確信犯(上・下)』 スティーヴン・ホーン 著 ハヤカワ文庫/2001.08 発行 わたくし、あの男を殺しました−−さえない弁護士フランクのもとを訪れた美貌の依頼人アシュレーは、衝撃的な告白をする。父を自殺に追いやった復讐として元商務長官の大物政治家を射殺したというのだ。彼女の境遇に同条したフランクは、弁護を引き受ける。目指すはあくまで無罪評決だ。しかし、検察側の体勢は盤石。次々と繰り出される不利な証拠を覆す秘策はあるのか?前代未聞の法廷激の火蓋が切って落とされた!(〜裏表紙より) 長篇推理 う゛ーん ■ 『神学校の死』 P.D.ジェイムズ 著 ハヤカワポケットミステリ/2002.07 発行 サフォーク州の人里離れた海岸に位置する聖アンセルムズ神学校の生徒が、近くの砂浜で砂の下に埋もれた変死体となって発見された。公式会見は事故死とされたが、納得しない学生の義父が、ロンドン警視庁に再捜査の圧力をかけてきた。少年時代に同校で夏期休暇を過ごした経験をもつダルグリッシュ警視庁に白羽の矢が立ち、彼は構内に滞在して調査にあたることになる。時を同じくして、同校の閉校を推進する教会幹部も到着するが、ダルグリッシュはそこに不穏な空気を感じた。はたせるかな、嵐が荒れ狂う夜、彼の目と鼻の先で残忍な殺人事件が!(〜裏表紙より) 人生が混沌だとしても、 混沌を解決するために愛を求めてもだめなんじゃないの? 長篇推理 主人公クラスがストイックなのが好きなんだなあ ■ 『世界音痴』 穂村 弘 著 小学館/2002.04 発行 末期的都市に生きる歌人、穂村弘(39歳・独身・総務課長代理)。寿司屋で注文無視されて、夜中に菓子パンむさおり食い、青汁ビタミン服用しつつ、ネットで昔の恋人捜す。唖然茫然、爆笑そして落涙の告白的エッセイ(〜帯より) ほんとうにおれのもんかよ冷蔵庫の卵置き場に落ちる涙は エッセイ ここまで書かなくていいのに… いやそもそもどこからが本当でどこまでがフィクションなのか すらわからないエッセイ ■ 『母恋旅烏』 荻原 浩 著 小学館文庫/2002.04 発行 花菱清太郎が家族全員を巻き込んで始めたのは、レンタル家族派遣業。元大衆演劇役者という経歴と経験を武器に意気揚々と張り切ったものの、浮草稼業に楽はなし。失敗につぐ失敗に、借金がかさみ火の車。やがて住む家すらも失い、かつての義理で旅回りの大衆演劇の一座に加わることとなったが−−−。はてさて、一家六人の運命やいかに!?(〜裏表紙より) 長篇小説 一歩間違うとべたべたの人情話になっていただろけれど 上手さがそうさせてない ■ 『トキオ』 東野 圭吾 著 講談社/2002.07 発行 1979年、浅草。 時を超えた奇跡の物語。 男は父親になっていく。 「彼」との出会いによって。(〜帯より) 明日だけが未来じゃないんだ。 それは心の中にある。 それさえあれば人は幸せになれる。 長篇小説 そのうち夏休みの課題図書とか 銘打たれそう ■ 『飛蝗の農場』 ジェレミー・ドロンフィールド 著 創元推理文庫/2002.03 発行 ヨークシャーの荒れ野で農場をいとなむキャロルの前に謎めいた男が現れた。一夜の宿を請われ断るのを段を経て、不幸な経緯から、ショットガンで男に傷を負わせたキャロル。介護の心得のある彼女は応急処置をほどこしたが、意識を取り戻した男は、以前のことを何も覚えていないと言う。幻惑的な冒頭から忘れがたい結末まで、悪夢と戦慄が読者を震撼させる。驚嘆のデビュー長篇!(〜裏表紙より) 神そのものは信じていないわ。 だけど、どこかに何かがあると思う。 物事を引き起こしたり、導いたりする力。 あらゆるものの法則を生みだす力と言ってもいい 長篇推理 ここまでイッてしまうとは、と思わせるところが イギリスらしい作品 ■ 『コンビニ・ララバイ』 池永 陽 著 集英社/2002.06 発行 とっても不器用で、素敵なあなたに 小説すばる新人賞から3年半、心に滲みる7つの物語 (〜帯より) 許しあうことなどほとんどの場合できないのが普通です。 我慢するだけです。憎しみあったり罵りあったりしながら。 でも人間だからそれでいいんです。 愛するということはそういうことだと思います。 決してものわかりのいい男と女になることじゃないと思いますよ 短編連作小説 ■ 『奥様はネットワーカ』 森 博嗣 著 メディアファクトリー/2002.07 発行 スージィこと内野智佳は、某国立大学工学部化学工学科の秘書。彼女の勤める大学周辺で暴行傷害事件が多発する。智佳の周辺でも不気味な出来事が続き、友人ルナも被害に遭ってしまうが……。大学の工学部を舞台に、それぞれに秘密を抱えた6人の支店で連続殺人事件を追う、ちょっとフーガな新感覚ミステリィ。(〜帯より) 長篇推理 使ってる紙も上質だし一部カラーだし お金かかってるのに… ■ 『手紙魔まみ、夏の引っ越し(ウサギ連れ)』 穂村 弘 著 小学館/2001.07 発行 今までにまみからもらった手紙を数えてみたら、全部で五九一通ありました。最初の手紙の日付は一九九九年十月七日で、宛名は「穂村弘先生」。やがて宛名が「穂村弘様」になり、使われるペンの色がどんどん鮮やかになり、呼びかけが「穂村さん」から「ほむほむ」へ、さらには「ハロー、金のひつじさん(直毛)」「六等星のみつけ方を教えてくれたひとへ」「「編み物童貞ほむへ」「ひょむひょむ」「まみの江東区、滝壺にねむるひと、お元気?」「爪に半月のないあなた」「ほむほむ、まみの内出血」となって、この辺で僕もさすがに、これは、なにか、ただごとではない、と気がつきました。まみの内出血?(〜帯より) 早く速く生きてるうちに愛という言葉を使ってみたい、焦るわ こんなにもふたりで空を見上げてる 生きてることがおいのりになる 短歌集 ■ 『短歌という爆弾』 穂村 弘 著 小学館/2000.04 発行 短歌はSHOUTだ! 冷たく無気味な世界のすみっこで、世界を覆す呪文を唱えよう。ロックシンガーのシャウトのように、君の短歌は世界の心臓を爆破する。都市を疾走する歌人、穂村弘が贈る、まったく新しいタイプのスーパー短歌入門(〜帯より) 短歌入門 ■ 『短歌はプロに訊け』 穂村弘×東直子÷沢田康彦 著 本の雑誌社/1997.11 発行 漫画家もいれば、主婦もいます。女優もいれば、OLもいて、プロレスラーも大工も小学生もオリンピック選手もいます。恋愛中の人も、キワキワの人も。下は九歳から、上は八十二歳まで… 短歌を詠んだ人詠まされた人はこの二年間でのべ二百人・一千首を超えました。そんなシロートたちの歌を、ばっさり斬る!これは、そういうオソロシイ本です。 (〜帯より) 短歌+批評集 吉野朔美先生の作品からターザン山本氏の作品まで いろんなものがずらっと並べられていて面白い ■ 『ドレミふぁんくしょんドロップ』 桝野 浩一 著 実業之日本社/1997.09 発行 全人類と愛し合いたい。 (〜帯より) ばなな的悲劇が欲しい デニーズのコーヒーとうに致死量こえて 短歌集 ブタの絵はがきが… ■ 『てのりくじら』 桝野 浩一 著 実業之日本社/1997.09 発行 気づくとは傷つくことだ。(〜帯より) 真夜中の電話に出ると「もうぼくをさがさないで」とウォーリーの声 短歌集 ぶたの絵が… ■ 『龍宮』 川上 弘美 著 文藝春秋/2002.06 発行 小さな曾祖母。人間界になじめなかった蛸。男の家から海へと帰る海馬。台所の荒神さま。遠いカミの世から訪れたものとの交情を描く傑作短篇集。(〜帯より) 君のことを好きらしいよ、おれは。 だけど、好きっていったい、何だっけ。 短篇集 サイン会に行ってきて名前まで入れてもらっちゃったので 思い出の本となること間違いないしの一冊 噛めば噛んだ分だけ味の出てくる作品集 ■ 『推定無罪(上・下)』 スコット・トゥロー 著 文春文庫/1991.02 発行 アメリカ中部の大都市、地方検事を選ぶ選挙戦のさなかに、美女検事補が自宅で全裸の絞殺死体となって発見された。変質者によるレイプか、怨みが動機か、捜査に乗りだしたサビッチ主席検事補は、実は被害者と愛人関係にあった間柄、容疑が次第に自分に向けられてくるのを知って驚く−−−現職検事補による世界的ベストセラー(〜裏表紙より) 長篇推理 夏休み休暇先で読むのにほどよく お薦めの一冊 ■ 『猫たちの聖夜』 アキフ・ピンチ 著 ハヤカワ文庫/1997.11 発行 頭がよくてちょっと生意気な雄猫フランシスは、頼りにならない飼い主のグスタフとともに古ぼけたアパートに引っ越してきた。ところが、そこで待ち受けていたのは無惨に殺された猫の死体だった。近所を縄張りとする猫”青髭”の話では、猫殺しはこれで四件目になるという。コンピューターを操る長老猫パスカルの協力を得て、フランシスは調査を始めるが…世界中で絶賛された極上の猫ミステリ。ドイツ・ミステリ大賞受賞作(〜裏表紙より) 灰色という色は居心地が悪い。 灰色はものを複雑に、絶望的に見せて、 白と黒の概念をぶち壊してしまう。 灰色には善と悪がない。 善がすこしと悪がすこし。黒がすこしと白がすこしあるのだ。 灰色、それは吐き気をもよおさせる色だ。 だけど現実の色、たぶん現実に近い色なのだろう。 長篇推理 いかにもドイツ人が書いたミステリ ■ 『神様のボート』 江國 香織 著 新潮文庫/2002.07 発行 昔、ママは、骨ごと溶けるような恋をし、その結果あたしが生まれた。”私の宝物は三つ。ピアノ。あのひと。そしてあなたよ草子”。必ず戻るといって消えたパパを待ってママとあたしは引越を繰り返す。”私はあのひとのいない場所にはなじむわけにはいかないの””神様のボートにのってしまったから”−−−恋愛の静かな狂気に囚われた母葉子と、その傍らで成長していく娘草子の遥かな旅の物語。(〜裏表紙より) 不自由。私はときどきそれについて考える。 子供のころから自由ばかり求めていた。 求めるというより、それは私にとって食事や睡眠のように必要なものだった。 自由を求めてけんかをした。自由を求めて家出をした。 でも、自由と不自由はよくにていて、 ときどき私には区別がつかなくなる。 小説 主人公である母親に同調できるかどうかがキー 一つの恋を生き続ける女は端から見ると痛々しくって わたしはダメだった ■ 『GOTHリストカット事件』 乙 一 著 角川書店/2002.07 発行 GOTHICの略だが建築様式とはあまり関係がない それは文化でありファッションでありスタイルだ 人間を処刑する道具や拷問の方法を知りたがり殺人者の心を覗きこむもの 人間の暗黒部分に惹かれるものたちがGOTHと呼ばれる 僕と クラスメートの森野夜がそうだ(〜裏表紙より) 人間には、殺す人間と、殺される人間がいるのね 短編連作小説 鮮烈な赤じゃなく、時間が経ち変色した血の色や匂いが 漂ってくる作品 ■ 『月の光』 花村 萬月 著 文春文庫/2002.06 発行 排気量2000ccの改造バイクを愛する売れない物書きのジョー。新興宗教団体に麻薬で縛られた知人を助けるため、絶世の美女にして空手の有段者である律子とともに、東京から丹後半島までバイクで駆け抜け、教祖と対峙する。性と麻薬と宗教を描いた長篇ハードボイルド。(〜裏表紙より) 痛みの本質は、不安感である 長篇ハードボイルド 前半に比べ後半のしまりが断然悪い ■ 『Jの神話』 乾 くるみ 著 講談社文庫/2002.06 発行 全寮制の名門女子高「純和福音女学院」を次々と怪事件が襲う。一年生の由紀は塔から墜死し、生徒会長を務める美少女・真理亜は「胎児無き流産」で失血死をとげる。背後に暗躍する謎の男「ジャック」とは何者か?その正体を女探偵「黒猫」と新入生の優子にも魔手が迫る。女に潜む”闇”を妖しく描く衝撃作!(〜裏表紙より) 長編小説 どろどろとした女子校の雰囲気と 作者の斜めからのストーリーの切り方が ざらっとした読後感をもたらす ■ 『13人目の探偵士』 山口 雅也 著 講談社ノベルズ/2002.07 発行 奇妙な童謡どおりに探偵ばかり次々襲う殺人鬼”猫”による残忍で狡猾な事件。密室の中には喉を切られた偉大なる探偵皇と記憶喪失の男。血文字の伝言は何を語る?現場から消えた謎の凶器とは。ミッシング・リンクの連続殺人、アリバイ崩し、探偵士とパンク刑事たちによる推理合戦。ここにミステリのすべてがある!(〜裏表紙より) だいたい、この世界で、何が現実で、何が幻想だと言うんだい? 長編推理小説 元々はゲーム本のシリーズとして書き下ろされた 面白いからという理由ではなく 推理が、ストーリーのもっていきかたに興味があるから 読んだ、という感じ |
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