新人歓迎旅行
今の仕事の前は金融機関で8年間働いていました。入社して間もない頃.支店長代理A氏の考案で得意先旅行に
行くことになった。最初は断ろうとしたが.新人の自分を会社に早く慣れさせると言う理由で企画したものだったので
有無を言わさず参加と言うことになっていた。旅行先は伊豆半島の雲見と言う所。何処で観光したとかどんなコースを
通ったかは.覚えていない。覚えているのは宴会での出来事。
宴会は6時開始。支店長代理A氏の知り合いの宿とかで宴会は時間を気にせず.何時でもいいとの事。たまたま客が
自分達だけだったので貸し切り状態だ。その当時自分はビールが苦手だった。先輩K氏に『何を飲む?』と聞かれ
『ビール以外だったら何でもいいです。』と答え.結局ひとりで日本酒を飲む事になった。(当時は今みたいに焼酎はメジャーではなく.
宴会と言ったらビールか日本酒だった)最初は緊張してあまり話しが出来なかったが.酒も入ってきて少しずつ話せるようになって
きてとなりにいたK先輩にビールを注ごうとした時.突然支店長代理A氏が...
支店長代理A氏:『(ちょっと怒ったような口調で)ライズ.それはなんだ?』
ライズ:『お酌のつもりですけど...』
支店長代理A氏:『そんなのお酌じゃない。ちょっと来てみろ。』
おそるおそる支店長代理A氏の側へ行った。(支店長代理Aは学生時代柔道をやっていて体格がよく威圧感がある。)
支店長代理A氏:『お酌って言うものはな.半分以上グラスを空けてから注ぐもんだ。』
ライズ:『はい。』
支店長代理A氏:『半分以上グラスが空いてからじゃないと注いじゃだめだ。失礼に当たる』
ライズ:『(何が失礼に当たるの?って思いつつ)はい。』
支店長代理A氏:『じゃあ.お前がやってみろ。』
ライズ:『はい。』
支店長代理A氏の態度があまりにも怖かったのではいを連発したものの...
お酌に回ってみたが新人のお酌でそんなに簡単にグラスを空ける人はいない。結局一周回るまでにはこっちが飲まされ
酔っ払い状態。でも.場はだんだん和んできていい感じ。だくだん慣れてきた自分に向かって
支店長代理A氏:『ライズ.ビール3本頼んでこい。ビール3本頼んだらついでに自分の日本酒も2本頼め。』
ライズ:『はい。』
支店長代理A氏:『ライズ.これからは俺が言わなくても.ビール3本頼んだら日本酒2本。忘れるな』
ライズ:『はい。』
頭の中にずっとビール3本頼んだら日本酒2本自分が飲む。ってことが...緊張していることもあって
飲んでもあまり酔わない。カラオケも嫌いじゃないし歌えって言われれば歌う。飲んで歌ってビール3本.日本酒2本(笑)
延々と続く。それから支店長代理A氏の甘エビの食べ方の講習会?
支店長代理A氏:『甘エビの食べ方知っているか?』
ライズ:『えっ.甘エビの食べ方ですか?そんなのあるんですか?』
支店長代理A氏:『おお.じゃあ俺が教えてやる』
教えてくれとも言っていないのに勝手に語りだした(笑)
支店長代理A氏:『甘エビの食べ方はな.殻をむいて頭としっぽを持ってまず身を食べる。これからが大事だからよく聞いておけよ。』
ライズ:『はい。』
支店長代理A氏:『頭にみそが入っているからチュルって吸うんだ。』
ライズ:『チュルってですか?』
支店長代理A氏:『そうだ.チュルってだ。ここが大事だからよく覚えておけよ。』
ライズ:『はい。』
何分かしてみんなの前で支店長代理A氏(かなり酔っているらしく声がだんだん大きくなる)
支店長代理A氏:『ライズが今から甘エビの食べ方の講習会やるからよく聞いておけよ。』
一同:『(さっき.あんたがやっていたじゃないの.って顔をしつつも)はい。』
支店長代理A氏:『ライズ.さぁいけ。』
ライズ:『いいですよ。』
支店長代理A氏:『いいじゃない.みんなにも教えてやれ。』
ライズ:『はい...』
ライズ:『じゃあ.説明させていただきます。甘エビの食べ方は...』
途中まで説明すると.突然支店長代理A氏が
支店長代理A氏:『違う!ツルっとじゃない。チュルっとだ!』
この人いい年して真剣に甘エビの食べ方を語る。なぜかこの時だけは真剣だ。いろいろな人がいるもんだ(笑)
結局チュルをツルって言ったのが原因で説明は支店長代理A氏が引き継いだ。本当は自分が説明したかったんだ(笑)
そうしているうちに12時になって宴会は終わった。そこでチョット片付けをってことになり片付け始めた。
カラオケ10000円(50曲).ビール.30本以上.日本酒16本。6人でよくも飲んだもんだ。
日本酒はひとりで飲んでいたので16本と言うと1合徳利の8分目入ってたとして1升3合ぐらい?
凄まじいのみっぷりであった(笑)それから今年の新人は違うぞと.1日で『のんべえの称号』をもらったライズスター
でした。でも.この旅行があったからすぐに会社に溶け込めたので感謝しています。