先々週(かその前)の週末に城後さんちに遊びに行くときに上野駅構内の本屋で筒井康隆の魚籃観音記を買って読んだ。 (ちなみに面子は僕・つま・城後さん姉妹・あきえちゃん・三原・石毛の7人であった。)
以前桜新町の家で、新聞の書評で取り上げられているのを読んで、読みたくなっていたモノ。 「発禁覚悟!巨匠・筒井康隆にタブーはないのか?神から猿までを描ききる絶品短編集。」 とかいうキャッチコピーに惹かれましてね。 いや筒井康隆は昔かなり好きで特に中学生の頃いっぱい読んだのだ。
感想:うーん、普通。別につまんなくはないけどこれのどこが発禁覚悟なの?
つーか、土浦花火のときにヤス(いとこ)が20冊くらいの本&まんがとともに家に泊まりに来て 本やまんがの交換をしたんだけど その時ヤスが置いてった古屋兎丸(ふるやうさまる)のPalepoli(傑作!)だとか、 昔ヤスの部屋でよんだ山本直樹の「夏の思い出」(最近近所の本屋で見かけて買ってしまった)だとかの衝撃にくらべるとなんともヌルい。 こんなんで発禁覚悟とは、 小説ってーのはまんがに比べてずいぶんパワーのないメディアに成り下がってしまったのね。(発行部数も内容も。)
分裂病の人の「狂気」もいかにも頭で考えて作ったかんじで、 サイバラ描くカモちゃんのつぶやきの足下にもおよばない。 (例えばゲッツ板谷「インド怪人紀行」の中のサイバラまんが p176 の二コマ目を見よ。) まぁこっちのは元ヘロイン中毒のアル中のダンナ(らぶらぶ)のを実録してんだからリアリティでかなうはずもないけど。 サイバラみたいな素晴らしい描き手がいて、 小説だったら大ベストセラーって言われるような部数をコンスタントに出してるって意味でもやっぱりまんがの方が強いよな。
ところで関係ないけど柳美里ってチョーむかつかない? 胸にガキ抱いた写真を表紙にしたやつが本屋に平積みになってるの見るたびに瞬間的にカーっとなるんですけど。<もちろん読んでいない。
あーいうデリカシーのないやつがのさばってる小説ギョーカイって大っ嫌い。 死ねってかんじ。<僕が斎藤美奈子さんを好きなのはこの手のムカツキを共有できるからってのも大きい。
とかいったすぐあとでナンですが ヤスが家に来たときにマンガに混じって町田康の夫婦茶碗を置いていった。 町田康は初めて読んだがこれはなかなかかなり面白かった。
一部に高く評価されてたけど(福田和也とか)、長い間ブンガク業界ではあんまり認められなくて、 こないだようやく芥川賞取ったって人ですな。(選評が異様に割れてて面白かった。) そーいや斎藤美奈子の本に町田康が落選したときのノミネート作全部の書評とかいう企画が載ってたりもした。
僕はなんでも流動的なもの、評価の定まってないものを自分で評価するのが好きなので、 こうやってギョーカイでようやく認められたのをあとから読み始めるなんていうのはイヤで町田康 興味ありつつも読んでなかったのだが、 ヤスが「町田町蔵の頃から好きやってんでぇ。INUの‘メシ喰うな’も持っとるでぇ」とかいって薦めてくれたことによって 間接的ながら‘あとから感’が薄まって手を出せるようになった。う〜んスノッブ。