先週ぐらいからようやくひとやま越えて物理に戻ったかんじ。 まー子供できたら大変ってのは、 手間暇よりも(いやおくさんの手間暇は相当だが)いろいろとおたがいの心理的なケアちゅーかそーいうのをどううまく話し合っていくようにするかが大変なのだな。
といいつつ今日はだめだった。 ネムイと丸一日無駄になるのだがまーなんとかかんとかむにゃむにゃ。 がんばって朝早く起きる生活に慣れるしかないのかな
とはいえ今日はジャーナルクラブをやったのでまったく無駄だったわけではない。 今日の話はまぁまぁ面白かったかな。 今学期最後これから夏休みでバスが空く!
昨日は人生初講義。といっても例の量子力学の、マニュエルの代講。 散乱を教えろとのことだったので、猪木川合の教科書に準拠してやった。
話はそれるが、猪木川合のはなかなかよくて、最初の数章は大変参考にさせていただいた。 ほんとは個人的にはJJ桜井とかディラックの教科書みたいのが好きなんだが、 波動関数からはじめる形式の導入としては猪木川合は素晴らしいと思う。 ただ角運動量のところが突如狂ったように天下りになるのは如何なものか。 あそこをあんなに天下りにするぐらいなら量子力学の導入も天下りにやればいいのに。
というわけで、生徒がエンジニアリング物理とかいう純物理じゃないジャンルの生徒だったこともあり、角運動量以降はJJ桜井を参考に問題を作ってた。 んだが、 散乱について色々見比べた結果猪木川合が良かったのでまた戻ったというか使わせてもらった。
昨日で演習も終わり、色々と反省点もあった。 最大の反省点としてはまずどうもちゃんと量子力学を理解させられなかったようだ(だめじゃんw)。 これは、エンジニアリング物理だからなるべく深いところをパスするように、というマニュエルの方針がいまいちフィットしなかったような気がする。 結局「ちゃんとわかる」以外の分かり方、というのはないのだよ。 もちろんヒルベルト空間をちゃんと数学的に扱うとかは必要ないけど、 有限次元の複素ベクトル空間とのアナロジーでディラック式にやってくのはやはり理解するためには必須だとおもう。 全部波動関数の言葉で押し通したが、結局スピンに行ったところで既に生徒は理解できなくなっていた。
あと昨日の演習ではじめて気がついたが、密度行列の議論はマニュエル式にパスしても問題なかろうと思ってたがやはりこれもちゃんと教えないといかんかったようだ。
あと exp[演算子] を出すのを禁止して、時間発展を全部シュレディンガーピクチャーだけで押し通すのも無理があったと思う。 exp[演算子]は結局演習で教えたんだがどうも身に付かなかった。
まー自分が全部講義するようになったらきっとうまくやれるだろう。
昨日の初講義の反省点は、ノートをTeXじゃなくて手で書くべきだったかな。 セミナー式にやったらどうも雑然としたプレゼンになってしまった。 黒板は一方通行で進行しないといかんな。 いちおう作っといたノートは最初に渡したので多少マシだったかも知らんが。
離れてるときの漸近形の境界条件示して、漸近形のカレント出して、カレントの保存に必要な条件として光学定理を出して、ボルン近似をちょっと紹介して終わった。
一昨日ぼやいたばっかでナンだが、徐々にだがようやくカンが戻ってきた。 昨日は一日集中できて上機嫌であった。 今朝も目が覚めてちょっとした思いつきがあったし♪
過ぎ去ってみて気づいたんだが、 しばらくは「どうあたまをまわすのか」も思いだせない感じで、 ともかく何が辛いって「何も思いつかない」事が辛かった。 なんかもう「自分はこのまま終わってしまうんじゃないか」という、 砂を噛むような絶望感におそわれますなw とりあえずほんとちょっとした思いつきでいいんだけどね。 なんか思いついてる事があると、それがぽしゃるまではユメを見られる(^^;
というわけでこうやってwebに駄文を垂れ流す元気も出てきた私だ。
なんかリオのコンファレンス(行くなら)来週末に出発なんだけど、まだ連絡がない。 催促のメールはトーマス氏とブラジルの秘書さんに送ったんだが・・・ どーなっちゃうんでしょうか。 まーまだ航空券かってないから、行けなくなっても別に損はしないけどw
そーいえばワタクシばたばたしててフォローしてませんが、佐藤康光が棋聖を防衛しましたな。 一ファンとしてうれしい。
前も書いたと思うがなんせ佐藤丸山といえば僕がネット将棋のおかげで将棋に興味を持つようになったころにちょうど名人戦のweb中継があった、いわば刷り込みのカードであるわけでして・・・。 おかげで将棋というのは角換わりと横歩取りのことだという大変偏った刷り込みをされてしまったわけだが。 なにしろはじめて読んだ定跡書がキムキムから借りた「羽生の頭脳7角換わり最前線」(^^;
たしかその後森下卓の「将棋基本戦法」で多少の補完をするも、 「羽生の頭脳9、10(横歩取り)」、「後手8五飛の森下本、中座本」「角換わり腰掛け銀研究(絶版本)」「横歩取りガイド(絶版本)」・・・とストレートに道を踏み外していった。(矢倉を嫌がっていてはいかんだろうと思って森下卓の「現代矢倉の思想、闘い」を読んで感動したりもしたんだが、角道を止めるのが嫌なので自分からはやらない。)
で今だに飛車を振られるとうんざりする。ので全然勝率が上がらないw(いやもう半年ぐらいやってないけど。)というかまぁ元々ヘボなんだけど。
まーこれは単なる負け惜しみだが、なんか対振り飛車ってつまんないんだよね。僕のレベルでは。 (ってこれも前書いたっけ?)
急戦はなんかよく知らないし、だいたい「とりあえず固めといて多少不利になっても最後固さの違いでごまかす」という相手の方針の思うつぼじゃん。 かといって振り飛車側の方針をこっちも採用して固めあいにいったら、なんか盤の右側だけで局地戦やってあとはポロポロと剥がしあい。全然知的じゃないよね。
なんかこう角換わりや横歩取りって盤全体が関わってくるし、ヘボなりに(というかヘボであればあるほど)最後の最後まで刺すか刺されるかのドキドキがあっていくないすか。
でなんの話だっけ?まいいや。今日はこの辺でさいなら。(^^)/
結局「月曜までに返事がなかったらチケットも取れないし行けません。ごめんなさい」というのをなるべく丁重に書いたメールを送ったらすぐ返事が来た。旅費の補助はだめぽ。
んで「レジストレーションの$400だけでも まかりませんかねぇ・・・」と送ったらトーマス氏から 「んじゃ君がオーガナイザーに頼んでみてだめだったら$400は私の研究費から出したる。君の話を聞きたいので」という涙が出るようなおことば。これで行かなきゃ男じゃない。 (今メールチェックしたら結局会議側でもってくれるというメールが来てたが。)
というわけで一時は「奥さんの一ヶ月検診もあるし金もないし面倒だし行かない」にかなり傾いてたんだが、行く決意を固めた。 金曜の夜にwebでチケット予約して土曜(昨日)に取りに行った。 これから月曜にビザの申請に行って、週末出発に間に合うかどうかぎりぎり(^^; ←まぁ発表自体は最後の日なのでいざというときはフライトをずらせばなんとかなるとおもうけど。
しかしアメリカの研究費というのはずいぶんフレキシブルですな。 裏金をプールしないとまともに研究ができないという日本の硬直しきったシステムとはえらいちがいだ。 (例えば四月から予算案が通ってしばらくするまで金を使えない。 ので会議にも出れない。 あとたしか10月以降はでかいモノを買えないとかいうのもあったような・・・。 理論系なんてコンピュータ以外は必要なのはほとんどが旅費なんだが(※研究の面では直接会ってディスカッションするのが非常に重要だし、発表して世界に(笑)アピールするのも超重要)、旅費に使える割合が制限されている。 しかも学会に行くときには使っちゃいけない。 院生の旅費を教授の金から出せない(どやって院生を育てろというんじゃ)。) これでは一番優秀な人はアメリカに出てっちゃうよな。
こないだの水曜の夜今期最後のジャーナルクラブの後は、ガーヒングのギリシャ料理屋でサキス君ことアタナシオス君の送別会。(日本語の「〜ちゃん」にあたるのが、ギリシャだと男はakis女はakiで、アタナシオサキスを縮めてサキスとなるんだそうな。) 久しぶりに外で飲んですごい楽しかった。 欧州は6月の梅雨がないのがなんともいいですな。 高い空が夕焼けにかわっていくのを見ながら屋外で飲むビールは最高でありますよ。
面白かったのは兵役話。基本的に英国以外の欧州の国は兵役がある。 (長い陸の国境線がある国は陸軍の人数そろえないといけないからなんだと思うけど あってる?)
ちなみに話は跳ぶがKEK友のシュテファンはドイツのフリゲート艦の通信士をしてた。 (徴兵でも海軍に行くこともあるみたい。) それはいいんだが、一番下っ端だったので消火班にも回されたそうな。 これがえらいしろもので、おもい酸素ボンベを背負って、極端に狭い艦内の奥深くもぐっていかないといけない。 訓練の時ですらドアを通るのが大変で「こりゃ艦がやられたときにはまっさきに死ぬな」と思ったそうな。 で あまつさえ、もうすぐ兵役終わりというときに第一次湾岸戦争が始まって、ドイツもフリゲート艦を派遣することになって、かなり青くなったそうな(^^; 結局いかずにすんだらしいけど。
ドイツは「軍国主義に陥らないために軍隊に一般の人々が入ることがとても重要」という理念が憲法に書いてあるらしい。確かに軍人というのはかなりヤバイのもいる、それを一般人が広汎に実体験するというのは大事だ、とシュテファンは言ってました。
んで、ドイツは兵役の代わりに半年長いシビルサービス(老人ホームで働いたりとか)を選べるんだけど、 ギリシャでは選べない。 でサキス君はなんと徴兵逃れしてるそうな。 ギリシャに帰ると空港から軍隊に直行させられる、という状態だとか(^^; 45歳まではこれが続くそうな。同じ境遇で海外にいるのが1万3千人いると言ってたw
んで面白いのが、選挙の時だけはギリシャに帰ってきてよいといわれている事。 4年に一回だけ帰れる。去年ギリシャで結婚式をあげたのも選挙の時だそうな。
日本だったら選挙権なんてまっさきに剥奪されそうだけど、さすが何千年か前に民主主義を発明した国、選挙の権利というのが(徴兵逃れした人ですら平等に保有している)もっとも重い権利なのだな。 選挙の前にはそりゃもうそこらのおっさんまで全員侃々諤々議論しまくるそうな。 投票率も8割から9割はいくとか。 選挙前になると候補者同士の討論番組すら禁止になり、一票の格差が何倍あってもほったらかしの日本とはやはり民主主義の成熟度が違う。
最後に、シュテファンの教えてくれたジョークを紹介: 「もし民主主義がギリシャの発明でなかったら、トルコは何百年も前に民主化していたであろう。」 (※トルコとギリシャは仲が悪い。)
結局月曜日にビザ申請して火曜にはゲットできた。 ビザの申請の役人というのはどの国でも例外なくかんじ悪いわけだが、 ブラジルは別だった。なんかえらくフレンドリー。 んーみんなブラジルにかかわるとファンになるのわかる気がするなぁ・・・ かなり楽しみになってきた。
ちなみにビザ役人がかんじ悪いのは日本も例外ではないらしい。 シュテファンによると、彼はヨーロッパから来た白人なのでとても丁重に扱われたが、 それが逆にアジアから来た他の人への横柄な対応と無茶苦茶コントラストがあって「なんて人種差別の激しい国なんだろう」と思ったとか(--)
んで水曜(昨日)に「出発あさってなんだけどホテルの予約まだすか?」とブラジルのコンファレンス公式旅行会社にメールしたらすぐ返事が来て予約完了。あした出発。
なんかリオの情報調べてみたら「銃撃戦がおきたときは云々」とかあってびびったんですけど大丈夫なんでしょうか(^^; まー安全とされる南側(たぶん会場の近く)にホテル取れたし、だいじょぶとおもうけど・・・
ともかく気をつけていってきますわん。 機会があれば向こうからも更新します。
やーやーどもども。みなさまいかがおすごしですか? 現在リオの安宿で書いてます。
初日の18日金曜日は昼過ぎにミュンヘンを出てリスボンへ。 なんとなく日本国内の感覚で、一時間ぐらいでつくだろうと思ってたら3時間もかかるのね。 ヨーロッパは広いな。 なんかえらい下手なパイロットで離陸の時は二回も軌道修正(?)の横Gがかかって機内がシーンとした。 離陸の時も揺れて、無事着陸したときには拍手が出た。私も思わず拍手(^^;;
先週末の時点で取れた便はリスボン一泊のしか残ってなかった。 で、TAP(ポルトガル航空)もちで一泊できるときいてこりゃいいやと思ってたんだが、 ホテル取るまでえらい待たされた。カウンターが行列してて。 まー只ほど高いものはないといいますからな。
んでもロハでそれなりにいいホテル(Hotel Roma)取ってもらって(しらなかったけど往復のタクシーも飛行機会社もちなんだね)、チェックインしてからフロントで「どこに行くのがよろしいか」ときいたら断然旧市街にいくがよろしかろう、という。 んで地図をもらって地下鉄でRossioでおりて地上に出てみてこりはびっくり。
いやーなんかもう完全に別世界ですな。 宮崎駿の世界が目の前に(ちゅーか宮崎駿が真似してるつーかこういう雰囲気好きなんだろうけど)。 石造りの建物が重層的に丘に縦に段々に重なる感じであるわけっすよ。そこら中に路地やらなんやら不規則なかんじであって。 青い空。くっきりとした色達。
んで丘の方に向かって路地にフラフラと入ってみたらなんか「あれ?ちょっとやばいところ?」(^^; いきなりしょんべん臭い。 まーでも露地といってもそんなに狭くはなくて明るいし、いざとなったら振り向いて全速力で逃げ出せるように内心ややびくびくしつつ上っていく。 じつにうらさびれて、廃墟みたいな感じなんだけど洗濯物はかかってたり窓の中がのぞけたりして人はすんでいる模様。 まー胡乱な若者にも会わず、昇りきってぐるりと回ったら Castelo S. Jorge に着いた。
いやーここがまた別世界。 岡の上からリスボンを見下ろす古城。 造りがまたなんか重層的でしかもほとんどの所(壁の上)に行ける。
城の中庭でギターを弾く若者あり。良い。これは我々のすんでるアパートもそうだが、乾燥した空気、石造りの建物できくとギターの音というのはまるで別物のシャープさでありますよ。
そこで2、3時間ぐらいすごしてから20時過ぎに丘の上を移動。途中なんかかっちょいい音楽を黒人DJがかけてるオープンエアのカフェでいっぱいカクテルを飲んだりしつつレストランに。 緑ワインというのを飲みつつモロッコ料理(魚とトウモロコシ粉(?)のカレー風団子)を食べる。美味。
(そーいやリスボンは黒人が多くてかっこよかった。民族衣装きてるひとが多くてね。アフリカに近いだけはあるな。次の日の朝の空港なんて黒人しか居なかったぞw)
んで晩メシを食い終わったら当然日が落ちている。私も妻子のある身。危険をおかすわけにはいかないので、 親切なウェイトレスに「こっから地下鉄の駅まで歩いて降りてゆくのは危険か?」と聞くと 「まっすぐいくのはあまりナイスではなかろう」とのおことば(^^;; んでぐるっと回って南から地下鉄の駅に。途中通った Ruo Dos Correeiros という歩行者天国の通りにはずらりとレストランがテーブルを出してて、ここで食べてもよかったな、と思った。
行く前は「たぶんもう一生来ない」と思ってたが、行ってみてまた行きたくなった。 次は是非家族と一緒に。
で次の日19日土曜日は朝早くリスボンを出て新大陸へ! いやーアメリカ大陸に来るのは初めてでしてね。なんか飛行機が南米大陸の上空に来たときはそりゃもうワクワクしましたよ。 なんかこう人の手があまり入ってない感じで荒涼としてますな。赤土で。 川もなんかそりゃもう野放図にくねりまくっている。
頭の中は中森明菜のミ・アモーレがループしてました。「リオの〜、ま〜ちは〜カーニバル〜♪」アホや。 ためしに歌詞を覚えてるかどうかノートに書いてみたらほぼ再現成功。 (関係ないがあの曲は歌謡曲のくせにバックのピアノとかけっこうカコイイんだがあれは実は松岡直也が弾いているということは御存知か?)
で2、3時間ぐらいブラジル上空を飛んだ後にリオについて着陸!ここで盛大な拍手があったのはブラジル人だからかな。別に飛行機が揺れたわけではない。
んで気温は20度くらいで高いんだけど、入国の手続きでえらい待たされる間に5時ぐらいにもう日が落ちて、こっちは冬だということを実感。
ホテルはPaysanduというところで、飛行機で隣の席にすわったブラジル人はタクシーがよろしかろうというんだが(言葉が通じないので英語とポルトガル語の共通の語彙以外は身振り手振り他しか使えないんだがなんとかなるもんだ)、 コンファレンスのホームページにあったRealというバスで国内線の空港まではバスで行こう、と思って乗ってみたら、 車掌さんが「Paisandu通りまで行ける」という。んで結果オーライでバスで行った。R$6。タクシーの10分の一の値段で行けてラッキー。
(ここで時間切れ。続きはまた明日)
いやいやどもども。今コンファレンスから帰ってきてシャワーあびて一服中です。
で19日土曜日のつづきなんですけど、ま無事ホテルに着いた、と。 んでまぁインドの安宿に比べると、窓も鏡も割れてないし、壁にもドアにも穴は開いてないし、ベッドメークはしてあるし、シャワーはお湯が出るしシャワーカーテンもあってしかも黴びてないし、石鹸はあるし、多少カビ臭いというかタバコ臭いというか要は陰干しの臭いだけどバスタオルはあるし、ま極上なんですけど、 なんせ値段がインドの10倍以上。これでR$81(4000円)か〜と思うとちょっと高い気がする。 奮発してUS$50のコパカバーナのにすりゃよかったかな・・・
そうそう、空港からホテルに向かうバスの中で「パイサンドゥで降ろしてくれ」と車掌さんに確認してたら、隣の席の太った小汚いおっさん(後にフランス人と判明)が「もう20年も毎年バカンスに来てて朝飯はパイサンドゥでとってる」という。 (みるからに労働者風のおっさんでも年に10週間もバカンスを取れるのは羨ましい限り。日本もどうせ毎年3万人も自殺者がでるぐらいあくせく働いても10年も不況続きなんだから、このさい真似したらいんちゃうか。)
んでそのおっさんにセーフティボックスを要求しろと言われてたのを思いだして、言ってみたら最初の102号室にはなくて、106号室に移される。がなんかこっちは絨毯が敷いてあるせいで湿っぽくて臭い。 シャワー浴びたあとやっぱ嫌になって102に戻してもらった。 なんか106号室入るなり「ヘイアミーゴ」とかいってノックしてくる輩がいてゲンが悪かったし。 (もちろん絶対鍵開けないよ。)
でホテルの食堂で不味いラザニアを侘びしく食った。途中例のフランス人と一緒になるも侘びしさが増すばかり。 (いや色々現地情報を得てありがたかったけど。)で寝た。
はい次が20日日曜日。 様子を見たら一人で歩いてる人がいっぱいいて安全そうだったからフラメンゴから会場までビーチ脇のサイクリングロードを歩く。みんなの真似をして上半身裸で。 昼前に着くも「レセプションは2時から」と言われ、すぐそばのロープウェー乗り場からシュガーローフへ。 いやー最高。トンビを眺めつつ2時間ぐらい過ごす。
でもいいところなんだけど、そういや僕旅行嫌いだったというのを思いだした。 なんか旅行とか観光ってやってるときは面白くないよなー。とくに一人旅って。 でも色々記憶や印象が残るから、後になってみるとまたどっか行きたくなるんだけど。
そしたら偶然シュガーローフ上でHさん(後で会話の内容を無断で載っけるので仮名^^;)を発見。一人旅の侘びしさ終了。 一緒にコンファレンスの登録手続きをしたあと、タクシーに同乗してコパカバーナのHさんの泊まってるホテルへ。
んで二人でコパカバーナビーチを足を波に洗われつつ歩く。いやー最高。 まわりにシュガーローフやらコルコヴァドの丘やらの巨大な奇岩がたちならぶ景観と美しい砂! ほんとにきれいな砂で、それが延々と優美な弧をえがいていて、これはちょっと日本にはないですな。
ちゅーかなんせ褐色・黒・白のおねーちゃんや少女やおばちゃんやらがみんなビキニなんだけど、 そのお尻等を横目に歩きつつひたすら物理談義(^^;;;
最初Hさんがストリングの会議についてボヤくのを聞く。僕はその会議出てないからしらんけど:
といったあたりか。 昔は今大御所になってる人達が20代で中心になってバリバリやってていい雰囲気だったんだけど、 その人達がそのままスライドしてしまったのはどうか、という感じかしらん。 (そういや今回パラレルセッションのバーコヴィッツのアブストの〆が「 ... This talk is based on work in progress with Edward Witten. 」となってて笑った。誰と一緒にやってるかが重要なのね。)
- そもそもトークの公募がなくて数名のオーガナイザーが全部決める。
- オーガナイザー自身も全部自由には決めれなくて半分ぐらいは暗黙の枠で決まっている。 (新しい結果を出してようが出してまいが毎年恒例で話をするメンバーで。)
- ちゅーのはえらく階層的で不健全である。パラレルセッションもないので若い人は話をさせてくれという機会すらない。 (話をできるかどうかが、大御所のコネがあるかどうかで決まってしまう。)
- そして若い人はそれを疑問にも思わず、ただかしこまって偉い人の御意見を拝聴している。
- 今年はせっかく日本でやったのに日本人は3人(?)しか話をしていない。
あとそうやってプリンストン(?)の人々が「今年のトレンドはこれね」と言ったのを、いち早く勉強して理解してすぐ論文を書けば、みんな勉強したいから日本国内では引っ張りだこになるけど、結局そんな二番煎じの研究では、残らないんですよね、と言ってたな。このへんはずっとアメリカにいた人ならではの視点でせうか。
というと今回はダイグラーフ・ヴァファが念頭にあるわけだろうが(といっても僕はこのへん全くフォローしてないので具体的に誰か個人の名前が念頭にあるわけではありません、悪しからず)、 そういや似たようなことを僕も院生の時サイバーグ・ウィッテンが流行ってるのを横目に思った。 確かに二番煎じの研究は見事に何も残っていない。ような気がしないでもない←弱腰w (だいたい、サイバーグのN=1の論文で アノマリーマッチングで有効理論の場の選び方が正しいことを推察できるとかホロモーフィでポテンシャルが強く制限されるとか そいう物理的に面白い部分は尽きてて、サイバーグ・ウィッテンのえらいところは対称性を上げて厳密解があるときにほんとにそうなってることを示した点じゃないすかね。 (まぁモノポール凝縮の描像はサイバーグ単名のにはなかったかもしらんけど。) でそれをさらに他の場合に調べました、とゆうだけではそれは利根川進いうところの 「あっちのチョウチョで成り立つことが分かってることをこっちのチョウチョでも示しました、というだけの研究」 にすぎないんではないかな、と思っていた。ってこれ前も書いたっけ? ※といいつつサイバーグ・ウィッテンの論文自体はちゃんと読んでないのでこのへん書いてあること間違ってたら突っ込んでください。消します。)
んで若い人がそういう勉強の早さ競争になってるのはいかんなぁと。 んでそういう点で、例えば はっしゃんのトークなんかは流石に自分自身の論理で考えを組み立てていたと褒めていた。
まー私もミーハーなので「で次は何が流行るんですか?」と聞いたんだが(^^;、 「次はc=1 matrix modelというのが流行るそうですよ」といってだいたいどんな話か教えてくれた。 なんか調和振動子のポテンシャルさかさまにしたのを考えて、下側は全部ディラックの海みたいに埋まってると思って解くかんじなんすか。 みんな勉強会とかやってるようですな。 (弦理論をフェルミオンだけで書くというのをバーコヴィッツが話してたが関係あるのかな。重力でも最近spinor gravityとかいうのが出てたね。)
あと、昔の会議のトップクラスの基調講演というのは例えばワインバーグとかがやってて、 宇宙も現象論も全部視野に入れた上での「これからしばらくはこれが重要だ」という言い方だったが、 今の大御所の基調講演は完全に弦理論内だけで閉じた視点でやってるのはどーなんでしょ、ということも言うてはった。 (これは実はタチカワ君のページ(6/13)から仕入れたネタで『グロスが「ネバーネバーギブアップ」とゆってたそうですね』といってみたらこう返事が帰ってきたものだ。なお、グロスのトーク自体はたいへん面白かったと言ってた。)
あとなんだっけな。あー弦理論の会議と言いつつ、(弦理論じゃなくて)場の理論としてしか面白くない話が多いというのもゆってたな。 20年前から知っててその頃は捨ててた解を、弦理論の発展から新たな意味づけをして拾ってきて解けるから解いたとして、それが弦理論にどれくらい貢献するのか、というかんじ? あんまり知らんけど。 (そういやAdS/CFTの時もストリングじゃなくて場の理論側でしか面白くない研究の方が多かったような・・・)
以上かな。なんとなく聞いてるだけで面白かったので(他分野であんまり自分に火の粉がかからないということもあり(ぉぃ))脳内記憶装置(しばしば誤変換アリ)から再録。
追記:友人から次のようなコメントあり。まー頑張って大御所に取って代わってくれ。
この Strings conference というものはそういうものです。 個人的解釈ですが、 発表の内容について、break でわいわい議論し合う、 というのがこの strings conference の本意だと思っています。 つまり、発表者は議論のきっかけ、ダシ、とでもいいましょうか。 (なので、break のときに議論できなかったら無駄なわけです。 その意味で、今回僕の行動はほとんどダメダメでした。 議論らしいものはほとんどできずに終わってしまいましたので。) 他にも string conference はあって、たとえば Caltech やサンタバーバラでは M-theory program が走っていたりします。 そこでは若い人たちも講演できる、はず。 韓国の KIAS でもよく会議があります。 まあなんにせよ、世界中に strings 研究会と銘打つものはたくさんありますが、 そのなかで Strings200X などは、それを引っ張っている(た)研究者の発表の場、 という暗黙の了解があるのです。 この「暗黙」というのが、お気に召さないのかもしれません。 ちなみに僕は、会議は何でもかんでも、 発表者がわんさかいるのが好ましいとは思っていません。でコパカバーナビーチの端まで歩いて帰りはHさんの解について話した。 負の質量が本当なら凄いけどまだ色々怪しそう。
ビーチからホテルに向かって砂浜の上を歩いてるとき 色っぽいブラジル娘二人組が「ハァローウ」とかいってシナをつくる。 「なに?おれモテモテ?イケテル?」とは思わなかったがw 振り向いてハローと言って通りすぎた。 んで砂浜の終わりでベンチに座って足を乾かしながらHさんの解について話してたらその二人娘が「これどーぞ」といってチラシをくれる。みたらストリップとか書いてあるし(^^;;; なーんだ営業か。まぁ東洋人のオジサン二人組になんで声をかけるんだろう、とは思ったが・・・ 「サンキュー」といって受け取るもベンチを立つときに置いてゆく。
で一旦ホテルに帰って一服して昨日のを書いてからまた会場にいって、晩飯はオープニングカクテルなんちゃらってのを参加者みんなで食べた。見事に誰も知り合いおらず、Hさんとミオさんと喋ってた。
でやっと今日になるんですけど、もー書き疲れた。 なんか一口で言ってここまでbadly-organizedなコンファレンスもあるのか、という印象。さしゅがブラジル・・・
これから外に晩めし食ってきます。昨日の夜20分間ぐらい銃撃戦のような音が聞こえたのはたぶん花火だと思うので(^^; いやーここ一応南地区だし、ねぇ・・・?
これがアップされていたら無事帰ってきたということなので御心配なく。 ちゅーかそいう花火というか爆竹というかがよく使われるという話も聞いたしな。 音も映画できく乾いた銃声とだいぶ違ったし。子供の歓声も途絶えてなかったし。 うん大丈夫。行ってきます。
いやいやいや無事帰ってきましたよ。 おそるおそるホテルの入口から偵察したら、一人歩きの人が複数居て人通りもけっこう多かったので全然問題なしでした。 まさに案ずるより産むが安し。 こないだから目をつけてたオープンエアつーか屋根付き壁なしのレストランで食ってきました。 美味かった。コンビーフと、ホウレンソウからアクをなくしたような野菜たっぷりと、カレーからスパイスを除いたような茶色い出汁ペースト、をごはんにぶっかけて混ぜる、という料理。あとビール小3杯飲んだのをあわせて1000円ぐらい。
ちなみに、badly-organizedというのは特にパラレルセッション、15ぐらいあるんだけど、どの部屋がどこにあるんだか表示がどこにもなし。プログラムにも建物(複数)にも。 たどりついて座長に次のスピーカーは誰だと聞いたら「僕もよくわからないんだよねー、なんか来てない人もいるし適当に呼んで居る順にやってる」というありさま。当日になってもプログラムができていないw (追記:というか座長が来てないセッションがあったそうなんですが^^;;;;;)
まー今日はとりあえずヨシノ君と知り合いになれたのは収穫。 あと Moreira という人のは今考えてるのと関係ありそう。
それからプレナリートークではタイテルボイムの宇宙項→BHの話はちょっち気になる。 本当ならけっこう重要ではないか。 まーフェンとマーチラッセルがやってるというから、あんまり考えないですぐ言える現象論は彼らにおまかせw むしろポルチンスキーのとやらを早く読みたい。