ひみつの印日記


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2004年02月07日(土)

うちの直下がバッコというイタリア食材店、ワインやサンドイッチやコーヒーなんかの軽食も立ち食いできるとこ、で、そこのいかにも気の弱そうな気のいい(たぶん)イタリア人の主人が好きで時々通っていた。 (味も内装もなかなかよし。) なんつーかおじさんのにおいのする((c)つま)店で、近所の一人者のおっさんとかが常連。 (僕は混んだ店は嫌いなので必然的にちょっと寂れたかんじのとこがすきになりがちなんだが、そういう店はどうもおじさん率が高い。類友?)

で最近うちの真下から、駅の階段上がってすぐのとこに店を引っ越したんだけど、妙に明るく小綺麗な東京とかにいかにもありそうな雰囲気になっちゃっておじさんのにおいがしなくなってしまった。 ありゃーおくさん(なかなかやり手風、(たぶん)ドイツ人)の趣味だな。 こないだの土曜につまと移転後初めて行ったら、案の定ぼくらの他に誰も客おらず暇そう。 なんか握手を求められて「いやーいいかんじだねー」とかいったら(?)サービスでニョッキをつけてくれた。

まぁつまによると平日は仕事客で大繁盛らしいから経営は大丈夫だろうけど、ちょっと残念。


ドイツの医療はスバラシイという話の続き。 ちょっと前、娘がおむつかぶれになって、ペナーテンのクリームを塗ってもなおらないもんで医者でもうちょっと強力なのをくれとつまが頼んだ。

そしたらお医者さん曰く「紅茶を塗りなさい」。

いいわぁ〜(ウットリ)。 日本じゃ考えらんないっす。 なんかこっちの医者は無駄に薬を出さずに極力自然のものを使おうとする。 しかも紅茶塗るようにしたら本当にすぐ治った。

日本の医者がドイツの医者に比べてとりわけガメツイのか、それとも制度が悪いのか。 (たぶん後者だな。)ここにも医師会&自民党の(以下略)


ところでドイツで子育てしてていいのは、なんかこう社会全体が子連れにすごく温かい点。 (ハンブルグで「ドイツは子連れに冷たくてイカン」とこぼしてるひとがいたので、もしかしたらドイツ全体というよりは南ドイツとかバイエルンだけかもしれないけど。)

なんかさー日本って、いうたら「子供なんて作る方が悪い」「あんたの勝手で作ったんだから全部自分で面倒みろよ」って雰囲気じゃないっすか? そりゃ出生率も下がるわ、みたいな。

こっちだと、子連れで歩いてるとすごく多くの人が微笑みかけてくれるし、「んまーなんて可愛いんでしょう」「何ヶ月?」とか、おばさんのみならずおじさんもしょっちゅう声かけてくれる。 巨大な乳母車でデパートにも小さな店にも行けるし(たたまずに)エスカレーターでも電車でも路面電車でも乗れる。乗り降りの時は周りの人が乳母車を優先してくれたり手伝ってくれたりする。 (関係ないが自転車もって電車にのれるのもステキ。)

なんか日本だと親だけが過剰に危険防止の義務をおってるかんじしませんか。 こないだ昼に「日本では乳母車で電車に乗ってはいけないらしいな」という話になって、 フェリックスが「混んでる時間帯はいけない、というのはリーズナブルだろう」というのに対してシュテファンが「いやいや日本では混んでる時間帯だからいかんというのではなく、乳母車をたたまずに電車に乗り降りするのは『危険』だから、というリクツなのであるよ」といったら「アンビリーバボー」といっておった。

こっちだと一ヶ月未満の赤ん坊でもガンガン公園に連れ出してるしな。

あと公園いくとドイツ人は自転車の後ろにカバー付きの台車みたいなのを引っ張って、その台車に赤ん坊を入れたりしてる。

そういうのって日本だとなんかあったときにものすごい非難されるからちょっとできないかんじでないですか。でも実際はリスクが非常に小さいことに対しては、便利や楽しみをとるようにした方がいいことってあると思うわけです。


過剰な規制といえば道路行政もね。 ドイツではちょっと酒飲んで運転するのは完全に合法。 (ビアホールには息の中のアルコール濃度が法定以下かどうか測定する機械とかもおいてある。) ←やったことある人は分かると思うけどホロ酔いで運転したってそれ自体では事故のリスクはほとんど変わらない。(そもそも急ブレーキをかけずにすむように気を配りながら運転することが寛容なのだ。) あと「車庫証明」なんていう馬鹿げたものも存在しない。車庫がなくても車を持てる。 ミュンヘンの街中でも駐車禁止じゃない道路がほとんどで、ちょっととめるのにものすごく便利。 速度規制も日本みたいに無意味に厳しくない。 (なんかこの辺の法律達って、東京の特殊事情を無理矢理日本中に当てはめて無理がきてる感じがする。)

シュテファンが「日本では法律を厳密に守ることは不可能なようにできていて、実際完全に守っている人は誰もいない」とこぼしていたが、全く同感。 (「飲んだら飲むな」とかつくばで言ったら自宅で独りで飲む以外には酒が飲めないぞw) こっちだと法律はゆるゆるだけどそのかわり破ったら言い訳なしでアウトってかんじ。 日本のは誰も守れないような厳しい法律にしておいておかみが恣意的におめこぼしをすることで権力を行使するシステムになっておるんかね。


本田透さんのを読んでて「トラウマ」系言説がちょっと気になることがある(→たとえばこれ)。いやつーか本田さんのはあんま気にならないんだけど他の人の(←今思いだそうとしたが見つけられなかった)をみてて気になった。 のでふとこんなのを引用してみた。 (←いやー家に日本語の本がほとんどないのでなんか「小説のバイヤーズガイド」を繰り返し読むとかいう不毛なことになっている、という状況を反映している・・・^^;)

なんつーか萌え小説よんだりエロゲーやったりで癒されてるよりはイノキイズム方面にいくほうがまだ好みつーか(意味不明)


2004年02月15日(日)

今週は前半はりきりすぎて後半は息切れ気味であった。がいちおう計算に必要な道具は全部そろった。 coming soon

先週末、ロスト イン トランスレーションを見る。 映画館で金を払うにやぶさかではないのだが赤子がいるため映画館にはいけない、ので、 某君にアカデミー賞かなんかの審査用のDVDの流出ビデオ(?)をダウンロードしたやつを焼き焼きしてもらって家でみる。 かなり面白かった。 ガイジンから見た日本のヘンさを、単に嗤うだけじゃなくて、それを逆におしゃれな いけてる(っていう表現はまだ大丈夫?Cool word soon gets uncool...)ものとしてとらえている所が日本人としてはウレシイところ。

後半わりと何事もおこらず淡々とすぎてゆくのは、ああいうのが今風なの? (しかし京都のシーンの必然性のなさは、純粋にスタッフが京都旅行をしたかったからだけで入れたシーンという事なのだろうな。) あと病院のシーン、英語で話しかけてくる相手にあんなに堂々と慇懃に日本語で押し通すのはあまり日本人らしくないと思ったw

ところでドイツでは映画館は芸術ってことで(ハリウッドの娯楽大作やるようなとこでも)国から補助金が出てるそうで、かなり安い。500円くらい。 (ちなみに月火が一番安くて水木がその次、金土日が一番高い。) なのでみんなかなり映画を見ている。教授でも毎週一二回ぐらい。 なんとなく小説より映画の方が「教養」の大きい部分を占めるかも。 (←いや単に会話によく出てくるという意味でね。 あとロック関係も例えばクィーンとかあんまり聞いたことないとヘン扱いされた。) 日本もどうせ補助金出すならこっち方面に使えばいいのに。 (関係ないが大学でもよく昔の映画の上映会をやっている。別にゲージュツ映画じゃなくて娯楽映画ね。)

今週のシュテファン提供のムービーナイトは黒澤明の影武者(ドイツ語字幕付き)。 黒澤明の映画ってちゃんと見るの初めてかも。なかなか面白かった。 武田信玄の影武者の話なのだな。なんか日本に帰ったら長篠の古戦場とか行ってみたくなった。

ちなみにアンディの感想としては、本当にあんなかしこまった話し方を(軍議の時とか)したのか?と可笑しがっていた。どうなんでしょね。ほんとうにああだったのか、時代劇の中だけなのか。


昨日つまと、子連れで念願の現代美術館に行く。ずっと行きたかったのだが、赤子連れで行くのも憚られて行ってなかった。

んが最近子連れでも行けると聞いたので行ってきた。いやーえがった。 子連れOKなのはおろかベビーカーの貸出までしていた。(もちろん持参のベビーカーでもオッケー。)

もともとぼくは絵方面の素養はまるでないので近代絵画あたりまでは文脈が分からなくてあんまり面白くないんだけど、現代美術はマンガや映画(はあんまし見てないけど)の文脈で見ても楽しめるのでけっこう好きなのだ。よくわかんなくても単に「なんかカコイイ」「これはちょっと」あるいは「これなら寝室にかざっといてもいいんじゃない」とか、もっと即物的に「これなら3万までなら出す」とかでもけっこう楽しめる(^^;;

日本の美術館と違って作品のすぐそばまでよれるのもよい。 (さすがにさわると警報がなるんだが、しょっちゅうあちこちでなりまくってたw)

もうだめぽ _| ̄|○ の像発見。(←写真とってよいかときいたらフラッシュたかなければよいといわれた。)

最後の売店で居間と寝室用にそれぞれカンディンスキーとクレーのでかいポスターを購入。御満悦。


今日おくさんとだいぶ前にミヒャエルに借りてたSABU監督のMONDAYを見る。 (日本映画。最初「A SABU film」って出たからホモ映画かと思ったw) いやーなんかバッドなテイストが面白い。 最後エヴァエンドかよと思いきやさすがにそれは外してたな。

あと麿赤兒、最高にわろた。←むかし新宿のホコテンでやってんの見たことあるけどあれが暗黒舞踊ってやつですよね?「白塗りでくねくねする」(c)O村、の。

そのへんもふくめて現代日本文化の層の厚さだな。なんかドイツで見たらかなりかっこよくかんじた。 (前半テンポが悪くてかったるかったけど。)

どうもさいきん日本関係きてますなー。 日本映画なんて日本では見向きもされてないけどけっこう他にもおもしろいのいっぱい出てるんだろうな。


2004年02月20日(金)

また例によってここ↑まで書いて、「もうちょっと書き足してから」と思いつつ止まっていたのでもうこのまま出しちゃう。

映画ネタ続き。 昼飯の時、テーブルにモンティ・パイソンの「ブライアンの人生」の上映会のちらしが置いてあって、僕が「モンティ・パイソン見たことない」といったら今週のシュテファン提供ムービーナイトは次のような事になった(^^;(文面はもちろん冗談)

to cure a recently discovered, shocking gap of Kinya's knowledge of European Culture, we are going to watch Monty Python's Holy Grail ("Die Ritter der Kokosnuss") on Thursday at ~ 19.30 in the seminar room.

おもろかった。


ちなみに病院がなるべく薬を出さないようにしてる事についてシュテファンに聞いたところ、 システムの問題というよりは、ドイツ人の気質に由来するものではないかと言っていた。

ドイツ人は自分で把握できないものを他人まかせで処方されるのがとにかく嫌、というところがあるらしい。 処方箋なんかも事細かく書いてあって自分で色々調べられるようになってる。 (彼が日本で薬を処方されたときに「この赤いのが毎食後、青いのが寝る前」とかいう、そもそも何の薬だかも分からない処方のされ方をしてかなりびびったとかw)

んで必然的に医者もなるべく自然の物でやろうという方向にいくみたい。 (でもなるべく自然の物で、というのはわりと最近の傾向かも、とも言っていたのでなんかシステム的な理由もあるのかも知れない。)


計算は今日と明日でがーっとやっちゃう予定。でっきるっかなできるかな。


うちに育児書はいくつかあるのだが、シアーズ博士の本がお気に入り。(僕はなんか適当にマシューズとかトミーズとか呼んでいる。)

日本人の本はわりと無駄に不必要な手間をかけさせたがるとこがあるが、それに比べてシアーズ本はそうじゃない点がよい。あととても実践的な点と。それから、「赤ちゃんの個体差というのはものすごく大きいのだから何ヶ月になったらこうじゃなければいけないなんていっても無意味」という発想で統一されているのもよい。 (例えば何ヶ月になったら離乳食、という書き方ではなく、赤ちゃんが欲しがるようになったら(といって具体的なサインが色々書かれている)、という書き方。) ←自分自身が8人子育てしてみんなバラバラだった、という体験の重みがある。 (特に「感受性の強い赤ちゃん」の章には大変すくわれた気がした。)

日本人のは、おくさんが比較的そういう傾向のない本(例えばこれ←我が家では悦二郎本と呼ばれる)を選んで買ったのだが、それでも一ヶ月から果汁を与えろとか、運動させるために散歩に出るべし、とか無意味なことがかいてある。

前者は、ドイツの医者は「アレルギーの観点から離乳食をはじめるのは遅ければ遅い方がよい。できれば6ヶ月になって以降にはじめる方がよい」といっていた。 (シアーズ本にもアレルゲンの多い食材と少ない食材のリストが載ってたが悦二郎本には肝心のそういうデータは載っていなかった。) 後者は、やってみれば分かるが3ヶ月とかの赤ちゃんを外出させても全く運動にはならない。 歩けないんだし、つかはいはいもできないんだし。 自分でちょっと赤ちゃんの面倒を見たことがあればわかりそうなもんだが。 (気分転換になるし赤ちゃんの機嫌がよくなるからそういう意味ではもちろん良いのでおくさんわりと毎日出てたけど。)

ちなみに実践的、というのでいうとシアーズ本のこのには大爆笑であった。 「こんな図見なくても分かるに決まってるじゃん」って思うでしょ? ところが自分でやってみると、つい食べさせたくなっちゃうのよ。 この図がなければ我々もやっていたと思う。(やりそうになったらはっとこの絵を思いだすわけ。)

我が家で一時「この赤ちゃんは明かに今〜したがっていません」という言い回しが流行ったのは言うまでもない。


相変わらずジーコ日本はぐだぐだのようですな( ´_ゝ`)


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