僕は今年で大学院を卒業する。6年間、大学に通った。しかし、(6年間、大学に通った)=(6年間、勉強した)=(さすがだね)と言うわけではない。僕は、何も知らない。6年間大学に通ったが、何も身に付いていない。大学院を卒業したにも関わらず、全く英語はしゃべれない。大学院で得た知識など所詮、薄っぺらいものだ。その分野の表面を覆っている薄皮をちょっとかじった程度だ。大学院で得た実験技術など所詮、高価な試薬、高性能な機械を使えばカバーできるものだ。所詮、大学院卒でもこの程度でしかない。ちっぽけな人間だ。ダメ人間だ。修論発表が終わり、会社の研修が始まるまでの一ヶ月間、何でもいいから知りたい。実際に偉大なものに触れ、自分がいかにちっぽけな人間か再認識したい。異文化に触れ、国際化社会に向けての第一歩を踏み出したい。今、意気込みだけはすごいなって思っただろ。だから取りあえず、アメリカに行く。テレビでしか見たことがないアメリカに行って、どんなんか確かめてくる。僕は英語なんぞしゃべれん。しかし、アメリカンになって帰ってくる。「Thank you」と言われたら、間をおかず「No probrem」と言えるようになって帰ってくる。
これは小心者4人で行ったアメリカへの卒業旅行の記録である。小心者4人組、4年間ラクロスに打ち込み、その後二年間、大学院で勉強に打ち込むはずだったメンバーである。H、I、S、そして僕。なんだかんだ言いながら6年間つるんでた。特に仲が良いわけでもない。ただ気付けば4年間ラクロスばかりやっており、他に友達がいなかった、4人とも。些細なことでけんかをする。でも、そんなことはすぐ忘れる。でも、特に仲が良いわけでもない。10日間も旅をすればけんかぐらいはするだろう。それぞれやりたいことがある、意見が食い違うのは当たり前である。そこで、まず、問題が生じた。「誰が計画を立てるのか」みんな修論提出、発表などでそれなりに忙しい。だから結局、某旅行会社のツアーで申し込んだ。ツアーの名前は「ニューヨーク、ナイアガラ、ラスベガス、3大夜景とロスアンゼルス10日間」。男4人で夜景はないだろ、って今思っただろ。僕も思った。そんなこんなで大雑把な計画のままアメリカに旅立った。だって旅行の細かい日程表が出発の前日に届くんだもん。ホテルの場所もわかんなかったんだもん。どうなってんのJTB日本交通公社。
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