寄り道をすること
日本語っていうのは、わりと難しいもので。
おんなじことがらを伝えるにしても、
淡々と事実だけを述べるのと、
脚色といえば言いすぎだけど、
伝えるときにある程度言葉を選ぶことによって聞く側の印象が全く変わってくる。
チャリンコで買い物に行ったときにちょっと寄り道したり、
なんていう日常的でなんの変哲もない事も、
話の上手い人にかかればちょっとした探検のように聞こえる。
えてしてそういう人は道中に小さな発見をいくつもして、
その発見を自分の言葉で生き生きと説明してくれる。
買い物道をまっすぐわき目もふらず走っていくのもいい。
でも道すがらいろいろな脇道にそれたり、
目的以外のものをちょっとつまみ食い的に楽しんでみるのは、
チープだけどある意味贅沢な楽しみだと言えるかもしれない。
道でほかの人たちが笑いながら話してるのをちょっとだけ盗み聞きしてちょっとだけ笑う。
公園なんかで咲いてる花を横目で見ながらちょっとだけやすらぐ。
満貫全席を一通り全部、ひとくちづつ味見してごちそうさまする贅沢さ、
って感じかなぁ。
そんな生き方っていいなぁと思いつつ、
自分の腹具合を見極められずにもっとたくさんの種類を、
と欲張って結局は自分の中で消化不良になったり。
そういう失敗を繰り返しながら、
ある程度以上の年齢になったときに「違いの分かる私」
になってるってのが理想だな。あと、近所のワルガキの人気者ってのも悪くない。
バカガキは嫌いだけどね。