
| 赤ちゃん アゴの成長に母乳と人工乳との違いがあるでしょうか? 赤ちゃんは,お母さんのおなかの中で,親指を口にくわえ,チュパチュパと吸う練習をしています.これは出生後直ちにオッパイを飲む練習です. 母乳は,お母さんの乳首に口をつければでるものではありません.アゴと舌の動きが関係しています. 乳首を上あごに舌で押しつけ,咬むように口全体を使って飲みます.まるで,大人が物を咬む動きとそっくりな運動です.咀嚼筋(そしゃくきん)と言って物を咬むための多くの筋肉が働きます.アゴの骨には筋肉が付着しており,筋肉の刺激によって骨は発育します. 哺乳瓶での授乳は吸っているだけです.おまけに待っていれば次々と口の中にミルクが流し込まれます.アゴを動かす筋肉はほとんど働いていません.これではアゴの発育は望めません.咬むという習慣の無い子供の誕生です. 最近,赤ちゃんが咬まなければミルクが出てこない乳首があります.研究によれば,母乳を飲む時と同じアゴの動きをしています. アゴの発育にとっては物を咬むという習慣が必要です. いつから歯磨きを始めたら良いのでしょうか? 生後6ヵ月前後から下顎の前歯が顔を出し始めます.個人差が大変大きいので大体の目安と考えて下さい.離乳開始の有無に関らず,歯が口の中に生え始めたら歯磨きの開始時期です. お乳の成分には糖質も含まれています.この糖は虫歯の原因となります.お口の中に長い間お乳がある事が問題となります.つばの分泌を考えても寝かせながらの授乳はいただけません.濡れたガーゼでぬぐってあげて下さい.濡れたガーゼを右手人差指に巻き,膝枕で歯肉の方から歯の方向をぬぐってあげて下さい. 歯の萠出本数が増えたら歯ブラシに登場です.ご両親が磨いてあげて下さい. お口の外傷(ケガ) 歩き始める当初は一番外傷の多いい時期です.乳歯の外傷では大きな問題を提起しています.たとえば,一番多いのは乳歯の前歯をぶつけたお子さんです.歩き始め,御両親のお慶びの時期でしょう,しかし,一生の問題が関係しています.上の前歯の永久歯の歯胚(球根)は,この時期に作られ始めます.乳歯の根っこと永久歯の球根の位置の関係が問題です.永久歯は乳歯の根っこの先端の内側に形成されます.玉突き状態で乳歯に外力が加われば永久歯の萌出する方向への影響が生じます.結果,変な方向への永久歯のはえ方となります.一番の予防は歯をぶつけない事です.この年齢ではレントゲンでは診断できません.一番恐いのは乳歯が脱落するケースです.永久歯の球根まで一緒に取れてしまう場合ですが判断がつきません.予防第一です. |