Sura ya Kwanza 同じ星

 このキーワードを見て"歌の題名だ!"とわかる人はまずいないと思う.
 何しろ初めてこのTangaで,この歌を知っている人に出会ったのだからかなりマイナーだと思われる.

 Jangle Smileと言うグループの歌でメロディが気に入っているのだが歌詞もまぁまぁで,その中に,こういうフレーズがある.

   "離れた空の下で,同じ時,同じ星を見上げてため息ほらしてたかもね"

 Tanzaniaに来て8ヶ月.日本で見える位置とはかなり違うさそり座やオリオン座を見る度に,この歌詞の様に「あの子も今この星を見ているのかな?だけど時差があるからもう寝ているだろうな」等と少し日本を思い出しながら,大きな病気怪我無くここまで過ごして来た.
 残りの任期もこの調子で頑張って行きたいと思う.

 さて,かなり前置きが長くなったが本題に入ると.
 先日ダラダラ(Tanzaniaに走っている乗合いワンボックスカー)に乗っていると後ろにいたおじさんが「お前は何人(なにじん)だ?」と話しかけてきた.
 いくつかの問答があった後,結局初めて会ったTanzania人と話すと,まず間違い無く行き着くここで嫁さんをもらっていったらどうだ?」という話になった.
 確かにこっちの女性は異常な程によく働くので良い奥さんになるとは思うのだが,その気は全然無いので「残念ながら日本に彼女がいるんだよ」といつもの様に断った.
 すると今度は「黒人をどう思うか?」と言う話になり「アパルトヘイトを知っているか?何で同じ二つの目,一つの鼻,一つの口,二本の足,二本の手があるのに,白人に奴隷扱いされなくてはならなかったんだ?我々は同じ地球(星)に住んでいるんだぞ!空の色,海の色,土の色だって同じだろう」と捲くし立てられた.

 確かに彼の言っている事は全然間違っていないし学生時代に勉強した時も「黒人を人種差別する南アの白人はとんでもない!!」と思ったものである.
 勿論"自分が人種差別なんかする訳はない"と信じていたのだが,どうも彼の話を聞いて以来自分に自信が持てなくなってきた.

 ここの子供達の90%以上は我々を見ると「○ナ」と叫ぶのだが,その一言に自分はカチンとくるのである.
 一方で「ムズング(mzungu(白人))」と呼ばれても何も感じない.

 これでは,自分では意識していなくても"心のどこかで「○ナ」を見下している"と言われても仕方ない状況である.
 実際はそんな事は少しも思っていないかもしれないがそういう誤解を招く可能性は十分にある.

 これからは「○ナ」声をかけられても"かわいい子供達の間違い"と広い心で受け取って行きたいと思う.



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