Sura ya 5 Happiness

 この国の女性達はとにかく良く働く.
 男尊女卑がまだ残っているせいか道を歩いていても薪集めをしている男性を見たことが無い.かろうじて7歳くらいの小さな子供がやってるのを見るくらいである.

 差別的な表現になってしまうが,女子供の仕事として位置づけられているようである.
 それを結婚しているような女性がやるならばまだわかるのだが,小さな子供から60歳くらいのおばあさんまでが自分達より太い木を斧で切ってそれを頭の上に載せて運んでいる.

 そういう姿や自分が持っても重いと感じる18gの水入りのバケツを頭に載せて平気な顔で運んだりしているのを見るといつも感心してしまう.
 そんなたくましさを持ったTanzaniaの女性達だが,一方では庭に咲いているきれいな花を耳にさしてどれが似合うか迷っていると言う全く違った一面もちゃんと持っている.

 先日,学校で宿題のチェックをしていると女生徒が二人やって来て,そのうちの一人が"Naomba kadi!"とお願いして来た.(kadi=Card
 どうやらBirthday Cardが欲しいらしく,一方的に誕生日を告げて恥ずかしそうに去っていった.

 その生徒は学年で上位10人(160人中)の中に入っている唯一の女生徒でそういう事にはあまり関心が無いと思っていたので少し意外であったが,逆にそういう生徒だからこそこういう物を欲しがるのであろうと言うことを改めて感じた.

 こういう点はやっぱり世界共通のようである.

 と言うことで,彼女のために街に行ってBirthday Cardを買おうとしたのだが,とにかくこっちのそれは何故か趣味が悪い.
 すでにCardにたくさんの言葉が書いてあり自分のメッセージを書くスペースがほとんど無い物ばかりである.
 それでもスワヒリ語で書いてあればまだマシなのだが全て英語ばかり.
 結局気に入ったものが無かったので同任地の先輩隊員から折り紙の本を借り,親からは折り紙を送ってもらい手造りのプレゼントをする事にした.

 最初は動物でも折ってあげればと思っていたのだが偶然千代紙も送られて来たので,それを封筒にしてその中にメッセージを書き,鶴と象(見てすぐわかりそうな物を選んだだけで特に大きな意味は無い)を折ってあげることにした.

 彼女の誕生日の3日ほど前に他の女生徒に計算をした紙で鶴を折ってあげるととても喜んでいたので,「このプレゼントはどのくらい喜ばれるのだろう?」と思いながら折り紙を折り当日に彼女にそれをあげると,意外なほどに反応はなく"Asante!(Thank you)"と言って去って行ってしまった.
 少し拍子抜けだったが「まぁこんなものかな」と納得してその後ろ姿を見送った.

 今回の件では人にプレゼントするために費やす時間の有意義さを教えてもらった.

 彼女の名前は偶然にも"Happiness"

 これからはそういう時間も大事にして行きたいと思う.
 喜びの多い人生を送るために.



( Sura ya 4 ) ( Top ) ( Sura ya 6 )