いよいよ学校で生徒達と一緒に遊ぶのも正味2ヶ月となった.
と言う事で,先週は授業の合間に同僚の先生にお願いして今年受持っている各クラスの生徒達と一緒に集合写真を撮ってもらった.
また前回少し触れたが,早速週末に後任の隊員候補生からメールも入り,改めて「もうすぐTangaを去らなくてはならないんだなぁ」と感じている今日この頃である.
さて,早速本題に入るがその前に.
今回の内容は自分の文章表現力不足から誤解を招く可能性もあるが決して悪気はないので大目に見てもらいたいと思う.
一昨年(もうそんな前になるのか・・・)Tanzaniaに来た時に,その違いをいろいろ感じたが,その中でも特に「おやっ?」と思った事の一つに「身体の不自由な人が多いな」と言う事がある.
これまでも,タイ,シンガポール,アメリカ,カナダ,アイルランドに行った事があるが日本も含め街ではこんなにそういう人達を見なかったような気がする.
しかし,ここTanzaniaは国際空港のあるDar es salaamの街中でも脚が曲がっていたり,切断されたりしていて松葉杖や木の棒をついていたり,手こぎの三輪車に乗っている人達がとても目につく.
Tangaも例外ではなくやはり同じ状況である.
そういう父兄の様な人達が月に2,3度は学校にやってくるし,そういう先生や生徒もいる.
自分がいる学校にもそれぞれ1人ずついるし,数学研修会の時にも先生の1人がつえをつきながら出席していたのを見て少し驚いたものである.
脚が不自由なだけならば,移動するのは大変だが一度腰を落ち着ければ勉強する分にはさほど影響は無いのかな?と思ったりしたのだが, やはり移動に費やす労力は尋常ではないだろうし,その上勉強までするのだから本当に大変だと思う.
よく頑張るな!と頭が下がる思いでいつも彼等を見ているのである.
そんな状況にもすっかり慣れた今年の1st termの途中,1人の生徒が転入して来た.いつもする様に出席簿に名前を書いてもらうために彼の席のところにそれを持って行ったのだが,その後の彼の行動を見て思わずおっ!と口に出して驚いてしまった.
なんと左手の手首から先が無いのである.
最初は本当にびっくりしたが,誰の助けも借りずにちゃんとノートを取っているし,器用に定規を使って線を引いたりもしているし,態度も他の生徒同様明るいし積極的でもある.
お前は本当に偉いな!と彼を見る度にまた感心してしまうのである.
こんな感じでその都度驚いたり感心するのだが,やはり一番驚いたのは赴任した時に同じForm1を受持つ数学の先生を紹介された時である.
なんと彼は目が見えないのである.
「本当に授業ができるの?」と思いすぐに見に行ったが,ちゃんと授業をしており,曲がる事もあるが字もちゃんと書くし,なんと図まで描く事ができる.
50歳くらいなのだが(画像左端)同僚の女性の手を握って離さないと言うセクハラまがいの事をしたり「今日はまだ朝の紅茶を飲んでいないんだよ」とおねだりしてきたり,新しい女性隊員が来たと言うと「かわいいのか?今度連れてきて紹介してくれよ」とお願いしてきたり,「新型トラックの名付け親になりたいから三菱自動車の住所を教えてくれ」と言い出したりする茶目っ気があり「本当にこの人は目が見えないのか?」と疑ってしまうくらい面白く気さくなおじさんである.
だいたい毎朝この先生と一緒に,朝礼をやっている間は入口にあるベンチに座って談笑しているのだが,ここでもまたまた本当にすごいな.この人はと感心するのである.
こんな感じで,身体が不自由にも関わらず楽しそうにしている彼等を毎日見ているので本当に良い刺激になり「これだけでもTanzaniaに来た甲斐があった」と思っている.
これからも彼等に「なんでそんなつまらない事で悩んでいるんだ?」と笑われないように,楽しく毎日を過ごせるようにしていきたいと思う.