これまでも度々書いて来たが,いろいろな場面でタンザニアと日本の違いに驚かされたり感心させられて来た.
今回は長い間結果を報告すると言っておきながら,してこなかった両国間の生徒の意識について考えていきたいと思う.
第1回目の質問は
「Secondary Schoolを卒業したらどうしますか?」
「中学(高校に進学予定なら高校)を卒業したらどうしますか?」
対象人数は
タンザニア:Form1 (2000年度,2001年度)計256名
日本:中学1年生 (2000年度) 計131名
で複数回答である.
ちなみにタンザニアではSecondary SchoolのOrdinary(Form1〜4)レベルの後,Advance(Form5,6)レベルに進学し,その後にUniversityがある.
まずはタンザニアの答を下記する.
1位 医者 64名
2位 先生 63名
3位 パイロット 27名
4位 進学 9名
商売をする 9名
銀行員 9名
大体予想していた通りだが,上記のうち比較的男性が多い(決して差別的な気持ちはありませんので誤解の無いように)と思われる職業の医者26名,パイロット9名が女子と言うところが面白い.
学校での様子を見てもイベントがあると女生徒の方が明らかに活発で乗りが良く元気であるし,その辺りが関係しているのだろうか?
少数意見で面白いものをあげてみると農夫(婦),兵隊,大統領と言ったところで,特に大統領は是非実現してもらって自分が余生をのんびりと送る頃にタンザニアに「昔の恩師」として招待してもらいたいものである.
全体的に見て,タンザニアの答はそれなりに納得するものばかりであったが日本の場合は少し様子が違う.
1位 高校進学 41名
2位 大学進学 23名
3位 就職(大卒後を含む) 17名
4位 わからない 9名
5位 専門学校 5名
「高校進学予定ならば高校を卒業したら」と質問しているにも関わらず,1位は何と「高校進学」で,更に4位には「わからない」
この結果を見て正直言って「これからの日本は大丈夫なの?」と不安を持ってしまった.
特に「わからない」と言う答にはびっくりしてしまった.
協力隊隊員の中でも「クイズ100人に聞きました」形式でこの問題を出してみたのだが彼等も同じ感想をもらしていた.
気付かれた方も多いと思うが,日本の答はタンザニアのそれに対して曖昧なものになってしまっている.
「大学に行って何をしたいの?」「どういう仕事をしたいの?」「どういう関係の専門学校に行きたいの?」と言ったところが今回の質問の意図だったのだが,そう言った事に関しては考えていないと言わざるを得ない結果になってしまっている.
タンザニアに比べて日本は選択肢が多いから今は決められないと言う考え方もあるが,だからと言って具体的に答えられないと言うのはどうなのだろう?
正直言って,自分が教えている生徒達が医者やパイロットになるのは無理だと思う.
ただ,たとえ実現が難しい事でも,その時その時で「これから自分がこうなりたい」と言う具体的な目標を持つ事はとても大事なのではなかろうか?
タンザニアはそういうものをみんなが持っているのと,3人の生徒が
Nitakuwa mwalimu kama Hide! (ひでの様な先生になる)(しかも,そのうち1人は今年Form1で1番を取った女生徒)と答えた事を考えると,前途洋々であると言うのが今回の結果から得られた結論である.
日本の生徒達へ.
進学する事は社会に出るための通過点であり最終目的ではありません.
ちゃんとした目標を作ってそれに向かって頑張りましょう!
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