Namba Nne (14.Apr.2000) 新入社員,新入生の姿が初々しい今日この頃,如何お過ごしでしょうか? 我々協力隊も例外ではなく,3月末に訓練を終えた隊員が間もなく赴任してきて(タンザニアの新 隊員は4/11に着任とのこと)先輩隊員になります. 同期隊員の皆さん.お互い今まで以上に頑張っていきましょう. で,こちらはと言えば, 先日日本から送られてきた「プレジデント」という雑誌(この雑誌はとても面白いのでお勧めです) で初めて長嶋監督が背番号3になったことを知りました. 野球をやっていた自分としては,絶対に長嶋の背番号「3」を見たいので今年だけは巨人を応援する ことにしました. 皆さんも今年だけは巨人を応援しましょう!!! 生活の方は,タンザニア同期隊員が次々と体調に異変を訴えていく中,一度37℃の微熱を出した くらいで大きな病気も怪我もなく順調にきています. 先月中旬から暦の上ではタンザニアも雨季に入りマラリアの季節ですが,雨は時々30分くらいの 大雨が降る程度で,相変わらず日中は30℃を越す暑さが続いています. しかし,それでも風がさわやかになってきており確実に雨季に近づいているようです. さて,本題に入りますと. 早いものでこのシリーズも第4弾. タンザニアに来て3ヶ月半経ち,やっと生活も軌道に乗ってきたと言うことで今回は,「タンザニア での一日」についてだらだら書きたいと思います. 学校がある日は,6:40に起床します. ただ,ここはイスラム教の人が多いので毎日(平日のみ?)やっている,4時くらいからのお祈りの 放送で目が覚めることもしばしばあります. ベッドから出て,靴下とアイスノンを持って日めくりカレンダーをめくって,まずは冷蔵庫に行き ます. そこでアイスノンを冷凍庫に入れ,それと交換にパンとジュースを取出します. ここで何故アイスノンかと言いますと,寝室は風通しが悪い上に扇風機がないので,とても暑く寝 苦しいので,毎日アイスノンを使用しているという訳です. 牛・鶏・猿・山羊・猫などの鳴き声を聞きながら朝食,歯磨き,洗顔,前日に着た上着の洗濯を終 えてから登校します. 学校にはスラックスにポロシャツで行ってます. 一応TPOという目的もありますが,持っているズボンの中でスラックスが一番涼しいと言うのが実際 のところです. 7:10に家を出て大体10分くらいの道のりをのんびりと自転車で学校に向かいます. 学校での生徒の一日は朝の掃除から始まります. これはタンザニアのほとんどの学校がそうしているようです. 7:30からの朝礼の前に登校してきた生徒から順に,ほうきで学校の周りの道路や校舎内を掃いたり 草木に水をあげたりしています. 自分が学校に着く頃にはほとんどの生徒が登校してきており,しかも家が自転車で40分くらいのと ころに住んでいる子もいるのでみんな6時には起きているようです. 掃除の方は特に先生が見ている訳ではないのですが,とにかくまじめにやっています.これは子供 だけでなく大人にも言えることだと思いますが,掃除と植物への水撒きは不思議なくらい丁寧にやり ます. おかげで草木はいつも青々していますし,学校の周りもいつもきれいです.タンザニアで使われているほうきは日本のそれとは少し違っていて, 何故か柄がありません. それを生徒達は腰をかがめながら使っています. 同僚の先生にほうきに柄がない理由を聞いてみたところ「この国の道路 や庭は平らじゃないところが多いから,ほうきを立てて使うより寝かせて 使った方が効率が良いんだよ」とのこと. 確かにタンザニアの道は国道を外れれば凸凹だらけですが,それにして も「姿勢が良くないし,砂埃を吸ってしまい易く体に良くないのでは?」 と思い,更に聞いてみたところ,やはり「柄があるほうきは値段が高い」 のもその理由のひとつとのこと. ほうきは学校のものではなく生徒が自分で持って来ているようなので, 実際は後者の理由の方が大きいのではないのでしょうか. 草木に水をあげるための容器も当然じょうろというものはなく,食用油 の空容器を再利用しています.Primary Schoolも同様です. 青いワンピースを着た8歳くらいの女の子が身長の半分位のほうきや黄色 い食用油の空容器を持っている姿はとてもかわいく微笑ましく,Tanzania で見られる光景のお気に入りの一つです. 朝の掃除は朝礼開始の鐘で終わり,その後ダラダラと生徒が集合場所に向かいます. 時間割では10分間なのですがいつも終わりは7:50くらいになり,1時間目は常に15分は短くなって しまいます. 授業は月曜日から木曜日までは前半5時間,後半5時間の1日10時間. 金曜日は前半5時間のみとなっています.通常,一つの科目は1時間40分の授業を2時間.80分通し て行われます.ですから,生徒達も授業の後半になってくるとさすがに飽きてくるようで無駄話が 多くなってきます. すでに報告していると思いますが,今年の自分の受け持ちはHead mistressの「あなたは英語が できないから」という配慮により,form1(中学1年程度)の数学を週に12時間のみと比較的楽を させてもらっています. 彼女の言葉を借りれば「数学は黒板に数式を書いていれば良いだけだから,英語のできないあなた でも大丈夫でしょ」とのことでしたが,実際に授業をしてみるととても大変でした. 1回目のテストの結果は散々なもので,Primaryで勉強しているはずの分数の計算が全くできないし 整数の大小比較でも ”-8>-1” としてみたり,−符号を計算の途中で忘れてみたり,とにかく Primaryでの授業はほとんど理解されていないことがわかりました. と同時に,一応自分も復習という形で授業をした上での結果なので,生徒達にとっては英語だけで 授業をされると理解しようとする前に話を聞こうとする気がなくなるようであるということもわかり ました. どうやら数学は黒板に書いていれば大丈夫という考えは甘かったようで,改めて人に教える事の難 しさを痛感しました. ということで最近は,授業に積極的にスワヒリ語での補足説明を入れるようにしたり,表情やゼス チャーを大きくしてなるべく生徒の興味を引くようにしています. 話は戻りまして,前半の5時間目が終わる11:00から20分間break timeに入ります. 学校の敷地内にアイスやジュース売り,更には鍋と火を持ち込んで,ちょっとした料理をする人達 も来ているので,そこで買った物を食べながら談笑しています. 一度このジュースを飲んだことがありますが,かき氷のシロップを水で薄めたようなものでとても 美味しいとは言えないものでした. また,学校では昼ご飯の時間がなく生徒は授業が終わって帰宅してから昼食を取るそうです. この間,自分はやはりお腹が空いてしまい6時間目の授業は一つもないので外に昼食を取りに行って います. メニューは大体mayai na chipsi(egg and chip)かwali nyama(rice and meet)とCoca Cola. mayai na chipsiとはフライドポテトを卵焼きで固めてケチャップをかけたもので一つ600シリング. wali nyamaとは皿に乗ったご飯とトマト,人参,ピーマン,にんにく,玉ねぎ,牛肉をただ煮込ん だだけのスープで400シリング. このnyamaの味付けは塩だけなのですが意外とだしがきいていて侮れません. このふたつは大体どこに行っても食べられるタンザニア料理です. 時々スープやご飯に小さな蟻や虫がたくさんいることもあり,最初は驚きましたが最近は「またか」 と言った感じで軽く流しています. Coca Colaを含むsoda類はいずれも瓶で350mlが200シリング,500mlで300シリングとなっています. ちなみにレートは,1$=800シリングくらいです. 後半の授業は11:20からですが,さすがにこの頃になると暑さも増してくるので生徒も大変なのでは ないのでしょうか. 自分も授業がない時は,本拠地であるchemistry laboratoryでぐったりしていることがたまにあり ます. 終業時間は14:40ですがそれが終わってもすぐには帰れません.帰りにも生徒全体が集まり先生の話 を聞いてからの下校となります. こうして学校での一日が終わります. こっちの学校の特徴として,授業間の休み時間がないということが挙げられます. 前半,後半共に3時間20分間通して授業が行われることになっています. しかし,実際のところは先生が授業に遅れたり授業に現れなかったりするので,3時間20分連続で 拘束し続けられることは滅多にないようです. それにしても,自分は教科書を全部をcoverするのに時間が足りなくて困っているのに,他の先生は 本当にきちんと教えているのかと疑問を持つ今日この頃です. 学校が終わった後は,暑い中自転車をこいで家に帰って昼寝をするか食材の買い出しに行きます. 16:30くらいまでボーとした後,まずは水汲み. 30mくらい離れた水道に18リットルのバケツで二つ分を汲みに行っています. 内訳は,水浴び用1杯,トイレ用半分,飲用(当然濾過器を通して,さらに沸騰させたものを飲用と しています)半分と言った感じです. その後,米を洗いしばらく水を含ませ17:15くらいから晩御飯の準備を始めるのですが,その前に まずは靴下を履きます. 理由は一つ.マラリアの原虫であるハマダラ蚊に刺されないようにするためです. ご飯は炊飯器はないので普通の鍋で炊いており,少し目を離すとふいてしまうので,その間におか ずの準備をします. おかずといってもレパートリーは肉野菜炒め,カレー,炒飯,野菜と肉のトマト煮くらいしかでき ないので,準備といってもただ野菜を切るだけなのですが.料理用のストーブ(中国製の灯油を燃料 とするコンロ)は一つしかないので,ご飯が炊けるまで待った後,おかずを作り始めだいたい18時に は食べ始めることができます. 「自分が食べるだけなら料理は簡単!」 などと思いながら食事を取り終えた後ものんびりできません. まずは忘れないうちにマラリア菌の繁殖を抑える薬を飲まなくてはなりません.毎日2錠で木曜日 だけは他の種類をもう2錠. そして暗くならないうちに外の水道に行って食器洗いをし,この時に隣のママやお手伝いのお姉さ んと話してスワヒリ語を勉強します. 最後に家の鍵は防犯のため3つして一段落します. 風呂には一応シャワーはあるのですが,前述の通り水が出ないので,浴槽の中に立って石鹸で体を 洗って大きなごみバケツに溜めてある水を洗面器に汲んで流すだけです. 汗を流した後は,寝るまで次の日の準備やスワヒリ語の勉強をしたりしています. 寝る前に,歯磨きをしアイスノンを持って寝室に行く訳ですがベッドに入る前にもマラリア対策を 忘れては行けません. まずは風呂を上がってから履いていた靴下を脱いで虫除けスプレーをします. そして蚊取線香を二つ焚いてから蚊帳のついたベッドに入ります.隣の子供の泣き声や牛の鳴き声 を聞きながら,Tanzaniaでの一日が終わって行きます. ながながと読んで頂いてお疲れ様でした. 次回は「職場の紹介」として,授業中の生徒の様子や同僚の先生の紹介など学校について書きたい と思います.
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