Namba Sita (25.Jun.2000) ジメジメした雨がうっとおしい今日この頃如何お過ごしでしょうか? さて,すでにご存知の方もいらっしゃいますと思いますが,なんと先日Tanzaniaに反町隆史がやっ てきてキリマンジャロ山登頂に成功して,そこで夢であったキリマンジャロコーヒーを飲みながら 涙したそうです. 7/25(19:00〜)の火曜ワイドスペシャルで放映されるそうなので時間がありましたら,自分の愛し ているTanzaniaを是非見てみて下さい. と言ってもほとんど彼しか映らないのでしょうが・・・ 一方で,こちらはと言えば. 早いもので日本を離れてから半年が経ちました. 来タンした当初は「自分一人で半年もやっていけないのでは?」と思っていましたが,ここまでは 大きな病気・怪我・人間不信・”日本に帰りたい”などのストレスは全くなく順調に来ています. 同任地の隊員からも「いつも楽しそうに笑っているね」と言われるくらいです. 身体の方も, 1.今も日中の気温が34℃となっているが涼しく感じる. 2.視力検査(日本式)で2.0がはっきりくっきりと見え良くなり2.5くらいはありそうな感じ. 3.出国時から体重が6kg減った. と言った感じで確実に心身共々Tanzanianの”平民”に近づいてきているようです. 本題に入りまして,お蔭様で第6回を迎えたこのだらだらメール. 今回は,「学校」について書きたいと思います. まずは,前回少し触れた体罰について. すでに紹介した通りここでは生徒への体罰は公然と行われています. 男子に対しては,枝でお尻を思いっきり引っ叩いたり,グーにしての腕立て伏せ.女子に対しては 枝で手の平を思いっきり引っ叩いたり,手の平に大きな石を載せての正座と言った感じです. 時々,悲鳴を上げたり振り下ろされた枝をよけたりする姿を見ると可哀相になってきます. しかし,そういったこっちの心配とは裏腹に彼等はひょうひょうとしたものです. 体罰用の枝を自らその辺りに生えている木から鼻歌を歌いながら作ったり,笑いながら「これから 体罰を受けるんだよ」と言って枝を実験室から持っていったりしています. 最初のうちは生徒に「なんでひでは体罰しないんだ?」と聞かれたので「痛そうだから」とか「か わいそうだから」と答えると「臆病だな!ひでは.少し体罰した方が良いよ!」と逆に奨められる 始末です. とこんな感じで”悪いことをしたから体罰を受けるのは仕方ない”と言う感覚なので,体罰をした 後,すぐにその先生と生徒が談笑すると言う,とても日本では考えられない光景もしばしば見られ ますし,先生を逆恨みするなどと言うことは決してありません. そういう関係を作ることができるタンザニアの親と先生と環境をとても羨ましく思えましたし, とてもすごいと驚いてしまいました. ただ,良く考えると彼等も特別なことは何一つしていない訳ですし,そう言う点から見ると「少年 時代には,好きなだけ外で遊ばせて感性を育て,躾をする時には大人が毅然とした態度で子供に接 していくことが大事」と言うのが今のところの自分の中での結論です. 自分も親になる可能性があるので,これからもどうしたら良いか観察を続けていきたいと思います. いろいろ体罰について書いてきましたが,自分の学校のそれについては全面的に賛成とは言えませ ん. と言うのも,当然のように遅刻してくる生徒に体罰を加えるのに加害者の先生が平気で学校や授業 に遅刻してくるのです. いつも時間通りに登校しているのは自分を含めて5人だけ. しかし,それでもうまく行っている学校での先生と生徒との関係. ここはとても不思議な空間です. 次に,学校の設備について. この学校は,1948年(?)にできたのでかなり古い校舎です. 教室には,蛍光燈・カーテンはありません.また,窓はありますがガラスははまっていません. ですから晴れると黒板が光って見え難いですし,雲が多くなってくると暗くて見え難くなりますし 雨が降ると窓から雨が入ってくると言った感じです. 黒板は壁をただ黒く塗っただけでなので場所によってはチョークが滑って書けないこともありますし 黒板消し,教壇,教卓と言う贅沢品はもちろんありません. 職員室でさえ先生の机は2〜3人がけですし,教室と違うのは蛍光燈と扇風機があることくらいです. 設備としては本当に必要最小限のものしかありません. また,教科書は日本の様に全員に支給ではなく生徒2人で1冊づつしか貸与されません. 宿題を教科書の例題から出した後の休み時間に,一つの机に何人かが集まって問題を写しているのを 見たり,「自分にも教科書おくれよ」とお願いされると本当に切なくなりますし,いろいろな本が簡 単に手に入る自分ももっと勉強しなくてはと考えさせられます. 以上のように,とにかくここの備品は不足しています. せめて,教科書くらいは全員に渡るようにできると良いのですが・・・ もちろん,生徒自身もお金があまり無いのでノートをなるべく使わない様に計算をカバーにしている 新聞紙の空白部を使ったり,すでにたくさん計算しているくしゃくしゃの紙をポケットから出して使 ったり,中には手の平に直接書いている子もいます. 定規もみんなが持っていないので,隣の子に借りたりもう一本の鉛筆を定規代わりに使ったりして います. こんな感じで,ここの教育環境はあらゆる面で整っていないのが現状です. 今回はこの辺りで終わりにしたいと思います. 次回は,1st Term(1学期)の授業で感じたことについて書きたいと 思います.( to Top / to Namba Saba )