2000年 プレイングカートフェスティバル レポート Vol.5
第5話 ブラックの裏切り

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《予選-タイムトライアル》
 予選3番グリッドから、おやぶんコースイン!(っていうか早いモン順なのだけど、コースインは、笑) わっきー@黒と共にピットウォールにしがみついておやぶん@赤を凝視!(笑) いけーいけー!抜いちまえー!と思ってたら本当に2台抜いちゃった(笑) 早々にトップに躍り出る。はぁ、これが予選「ヒート」ならなぁ...タイムトライアルだもの。前に出てもタイム出さねば意味がない(ーー;)
 その時でした。いきなり実況のピエール北川氏が「おーーっ お嬢様が飛んだかーーーっ!?」と言うではないですか(^^;) いや、お嬢様はここにおりますが...(笑) もちろん「お嬢様」というのが「お嬢様とそのしもべたち」の略であるのは分かってますけどね(^^;) おやぶん@赤はちゃんと走ってまっせー。ま、良いけどさ(^^;) トップ独走だし(^^)v
 けどね、全然良いことなかった...。トップ独走だったのはちょっとの間だけで、ハッと気付けば3番手に落ちていた(ーー;) うーん、どうしたレッド!? 松浦センシュ(FDドライバー、来期はドイツF3)に後ろからツンツンされてるぜ〜?あ、抜かれた!一瞬ムカ(ーー;) でもまぁ松浦センシュなら良いペースメーカーになるし、後ろついていけばタイムは出るでしょ。なんてったってワールドの覇者だしィ。ん?アジパシだっけか?どっちでもいいや(笑) なーんてまだまだお気楽モードだったが...おやぶんは見る見る離されていった...(T-T)
 ちょっと待ってよ、どういう事なーん?他のコーナーならまだしも、ストレートで抜かれるかい?離されるかい?おやぶん@赤の方が松浦センシュより軽いと思うんだけど....。もしや!ARTAのカートだけ特殊チューンエンジン???そうだ、そうに違いない!!くっそーズルしやがって〜 ..そう思っていたら、さらに特殊チューンエンジンが現れた。今度はどう見ても普通の参加者のようだ。あっさりとおやぶん@赤を抜いていく。いや一つだけじゃない、次から次へとおやぶんを抜いていくマシンが...まさか全部特殊チューンエンジン??? ま、まさか...我々はハメられた!?おやぶん@赤以外のマシンはすべて特殊チューンだったのだ〜〜!!しもべファイブぴぃーんち!!!....ってそんな訳ございませんってば(笑) どう考えても、おやぶん@赤が極端に遅すぎるようです(ーー;) ラップタイムはさきほどのフリー走行の2、3秒落ち。なんでなの?(T-T) 次から次へと抜かれていくおやぶん@赤。初めはわっきー@黒も私も半信半疑でありました。クリアラップ取れないからなぁ、とかタイヤのエアが暖まるまでは..なんて思って我慢して見てました。しかし..いつまでたっても電光掲示板にはカーナンバー「1」が表示されない(5位まで表示)。遅い、遅すぎる...。ホームストレートをおやぶん@赤が通過する度に「イケーッ」と合図するけれど、タイムは伸びず。っちゅーかストレートが伸びず。ストレートでガンガン抜かれて行くのだ。逆にコーナーはそれほど離されるでもない。うん、やはりエンジンか。
 初めから2人の頭には「エンジンかも」という可能性がよぎっていたのだが、なんとなくフリー走行ではちゃんと走れてたのにいきなり??みたいな感じもあって、なかなか決断できないでいた。しかし、明らかに遅すぎる。エンジンが不調なのか、キャブがあってないのか、全開値が狂っているのか...。どちらにせよこのままでは絶対に前に出ることは不可能。タイヤのエアもあがりつつあり、おやぶん@赤のタイムも上がりだしたが、しかし当然ながら、それと比例するようにトップのタイムもどんどんと上がっていった。このままじゃイカンよね。どうしよ。普通のレースと違って、自分たちではマシンを触ることは不可。決められた担当の車両管理者が、マシンが破損した時のみ修理してくれるルールなのだ。何度もおやぶん@赤をピットインさせようと思ったが、ピットインさせたところで、走れるマシンを見て貰えるのかどうかもわからない。ふぅーむ、どうしたものか。気がつけば、わっきー@黒も私も真剣な顔つきになっていた。
 
《緊急ピットイン》
 「車両管理者に聞いてくる!」走行開始8分くらいのところで、私は耐えかねてピットロードを横断し、車両管理者のところへ走った。しかし...見覚えのある管理者がおらん(ー'ー) なんか全然見知らぬニーチャンが座ってるぞ?確かにそこはウチのピットで、そのニーチャンはスタッフジャンバーを着ている。うーん、こんなニーチャンだったっけ?うちの管理者。
 「あのー、ゼッケン"1"の車両管理者の方ですか?」 恐る恐る聞いてみた。「はい、そうですけど..」ちょっと頼りなさ気な、しかし優しそうなニーチャンが、いや、男の人が答えた。...なんか、フリー走行までと人が違う気がするけど...ま、いっか。「ストレートが全然伸びないんですけど」と私は即座に訴えた。フリー走行よりタイムが2、3秒落ちていること、体重軽いはずのドライバーがストレートでばっかり抜かれることを伝え、エンジンまわりなど見てもらえるのかどうか聞いてみた。「エンジンは見れないですけど、それ以外のところなら見ますよ」と快く引き受けてくれた車両管理者の人。ええ人や〜(笑) おやぶん@赤を緊急ピットインさせるため、私は急いでわっきー@黒のもとへ戻った。
 「おやぶん〜〜 ピットインだ〜〜い」お手製のサインボードでピットインのサインを出す。おやぶんも「心得た」とばかりに次の周にピットインしてきた。車両管理の人もすでに準備してくれていて、ピットに到着後、すぐに調査が始まった。

 さあ、読者の皆さん。何が原因だったと思います??? 私はねぇ〜「全開値」だと予測していたんですがハズレ(笑) なんとブレーキローターがずれていたのでした。(そもそもプレイングカートとKTでは作りがちゃうんか?もしや^^;)
 ブレーキローターがずれてブレーキパッドにすれていました。つまり、ずっとブレーキがかかった状態で走行していたと言うこと。そりゃあストレート伸びんわな(ー'ー)
 それにしてもやっぱ現役カーター3人組み。ピットにマシンが入ったとたんにジロジロとなめるようにカートを見てまわりました(笑) 本当なら自分たちでアレやコレやとやりたいところですが、マシンをいじっちゃいけないルールなので、もどかしそうに車両管理者に託す。ブレーキのローターのボルトをゆるめ、ガンガンと位置を修正して締め直す。しかしそこで我々は気付いた...おいおい、チェーンレーンがずれてるよ? ってぇことは、ブレーキローターがずれたのではなくて、シャフトそのものがずれていたのだ〜〜(ーー;) 答えはイモネジか〜〜〜(泣)
 しかし、今さらそちらもなおしてる時間もない。チェーンレーンちょっぴしくらいなら大丈夫でしょ。仕方なく、チェーンレーンはずれたまま、再度予選にチャレンジすることになった。タイヤのエアもちょっぴし下がっちゃったかな。おやぶん@赤には死ぬ気で頑張ってもらいましょう(^◇^) こんな逆境切り抜けて貰わなくっちゃ、全日本なんて勤まりませんわよ〜(笑)

 予選の残り時間はあと10分弱。さぁ、おやぶん@赤はどこまで上がっていけるのか!!!

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