サッカーで考える。

ジェフ戦とペルージャ。(99/3/15)
 レッズの前半は何をしたいのかまったく見えなかった。ジェフのコンパクトなライン・引き気味の守備と速いプレスに、パスミスを連発。ロビングボールを前線に入れて、はね返され、ルーズボールを奪われる。選手の動きも少なく、マークをはがす動きがない。で、きっちりマークされてて僅かにフリー?な選手にボールを出してしまい、あっさりカットされてしまっていた。ジェフの速攻を食らい、レッズは最終ラインで辛うじてクリアするという展開が続く。前半も終わり近くになって、ようやく攻撃の形が見えてくるがそこで終わってしまい、シュートまで持って行けない。
 後半、前半と同じような流れが続くが、レッズが動く。大柴に変えて盛田を投入。それまでレッズの3トップはムービングタイプのFWだけで、中央にどっしりと構えたFWはいなかったが、盛田がそのターゲットとなり、徐々に彼をねらったボールが増える。というか、むしろ彼を狙うことしかしない。まあ、それでレッズがペースを握るが、小野の姿がピッチから消える。右サイドから山田のクロスが上がることが多くなり、しっかりと中盤を形成して……という攻めではなくなる。こういうサッカーは、チームのメイン戦術としてはやって欲しくないものだが……。ただ、山田のクロスを盛田がヘッドで落として……という69分の福田のボレーは決めるべき。こういうところで決めることが出来ないと、これから大事な試合で競り負けるぞ。ジェフもFW林を投入。レッズのDFラインのミスを付く、スピードを生かした攻めを展開する。レッズはCBの池田・ザップのマークの受け渡し・マークを離す位置の連携が完成されていないのか、再三、林に裏を取られる。それでもオフサイドなどで救われていた。西野の状態がどうなのか知らないが、守備陣はいきなりルーキーを使うべきではなかろう。
 延長でもそんな展開。盛田も、ヘッドでは競り勝てるがそれ以外のプレーではミスを連発。林もゴールを決めたと思ったが、ハンドに救われる。そんなこんなで終わる。はっきり言って、凡戦。
 地上波でしか観られないペルージャ戦。ペルージャもラストパスの前の段階でミスを連発。最終ラインで何とかカットしたボールを中盤まではつなぐが、その後でカットされて速攻を食らう。3点をリードされていたのもあったのだろうが、ラストパスが浮きダマでヘッドを狙わせようとしていたが、FWにはヘッドが強い選手はいない。第一、守備陣が戻ってるのに。結局何をしたいのか見えず。中田を経由した攻撃ではそこそこいい形が出来るのに、意識して彼を使おうという感じも受けない。中田を生かせ!!まあ、試合全部を観られた訳じゃないし、ヴィチェンツァのスタジアムは柱が邪魔だからイラついたけど。


ヴィッセル戦とポストプレー。(99/3/21)
 この試合のレッズは、立ち上がり、ハーフウェイラインあたりから左右に開き、サイドを使った攻撃を意識していることが伝わってきた。2枚のゲームメーカーの小野・広瀬がチームメートを動かす。ペトロが右から左から前線に飛び出して攻撃の起点となり、シュートも積極的に打つ。そのため山田のオーバーラップも生きる。だが、接触プレーで足を痛めたヤスがアウト、ちょっと目を離した隙にザップもアウト。このあたりからリズムが崩れ、出足の良くなった神戸のペースとなる。崔成勇・河錫舟がスピードを生かして左右から突破し、浦和ゴール前で決定機を演出する。乱れ始めた浦和DFラインの裏を1度目は金度勲、2度目は崔成勇が突破するが、共に池田学・田北が防ぐ。浦和はパスの出し所に関する受け手と出し手の共通意識が見られない場面もあり、ミスパスが多い。また、ラストパス・シュートの精度も低く、ボールが枠に行かない。ボールサイドに固まってしまう傾向もあり、逆サイドが空いている。ボールを回している間に神戸のDFが戻ってしまい、使えるスペースがなくなってしまう。流れの中では攻勢に出る場面もあり、いい攻めをしていたが、最終的にはDFラインと中盤・前線との間が空いてしまい、神戸にいいようにボールを回される。盛田のポストプレーは1試合ごとに成長しているのが良く分かる。いや、Jのプレーに慣れてきて本来の力が出せるようになってきたというべきか。
 ところで、日本に“ポストプレー”の概念が現れてきたのは、ハンス=オフトが代表監督に就任した頃からだと思う。つまり、高木琢也を中央に置き、彼に当ててからの攻撃を展開するという形である。この形は、“ターゲットマン/ポストプレーヤー”としての動きが多かれ少なかれ、世界のサッカーの主流であり、2枚のFWが共に動き回るだけというのは少ない。中山もまず当ててもらってから前線に出ていくという動きをするし、ヘディングも悪くない。当たりにも弱くはない。さて、レッズにもかつて佐藤慶明という、長身のFWがいた。ガンバからの移籍選手で、188cmの身長を生かしたポストプレー・ヘディングシュートでそこそこ点も取れていたし、足でのキックも良かった。何より、伸びる若手を発掘することに定評があった(?)ファルカンによって代表にも選ばれ1試合出場したほどの選手だ。ちなみに、その時のパートナーはカズ(オーストラリア戦。途中で小倉に交代)。つまり、ポストプレーヤーとしての動きを期待されていたのだ。だが、その後低迷。サンガに移籍し、そのまま引退してしまった。盛田にはそのようになってほしくない。神戸戦の盛田は、足元でのキープ・ヘディングでのパス・当てられて戻しての前線への飛び出しに、ジェフ戦からの成長が見られた。このまま消えずに、“原2世”の呼び名通りの選手になってほしい。


サンフレッチェ戦。(99/3/28)
 この試合のレッズは、神戸戦よりほんの少しの改善は見られたが、調子が悪い事に変わりはない。FWの左右の揺さぶりがなく、広島のマークを引き離せない。球離れも遅く、持ちすぎて取られる場面や、マークされている選手への無理なパスでカットされる場面が見られる。ボールに対する動き出しも遅い上に、パスも出し手と受け手の意志の疎通が見られない場面が多く、広島の速い寄せもあって合わないパスが頻発する。サイド攻撃を意識しているのだけは見て取れたが、それも中途半端。しかも前線の選手が動くのではなく、ペトロや両サイドバックの上がりを待つ状態。さらに悪い事に、右サイドバックの山田が上がったその裏のスペースを、広島の左ウイングバック服部に使われて再三チャンスを作られる。広島はFWの久保とビドマーが左右に開いて味方の深い位置からのボールを受け、レッズの乱れたDFラインの間を突いてMFが前線に飛び出すという形が何度も成功し、レッズはGK田北がギリギリのセーブを続けるという展開が多くなる。広島は、服部が左サイドからニアポストへの短いループパスで久保・ビドマー・山口を捕らえる。さらにGK下田の的確なキックによる組み立てもあり、レッズは自分たちの形が作れない。レッズは守備の場面でも、マークする相手を捕まえ切れておらず、セットプレーでもただ立っているだけ。そのために3点を失った。点数的にも、内容的にも広島の完勝。レッズの泥沼脱出はまだ先になりそうだ。吉野はまだ完璧に「使える」と言い切れない。この試合でも、前線への飛び出しにいいものはあったが、自分がゲームを組みたてるという動きは出来ず、持ち過ぎやパスミスで自分たちの流れを切ってしまった。MF宮沢克行はまだ使えないのだろうか?


武者震い。(99/3/31)
 今日は日本対ブラジルの試合が行われたが、その感想とかは“試合結果”の方に書いたので、ここでは別の話をば。
 タイトルにした【武者震い】。経験あります?僕がそれらしき震えを感じた試合というのを挙げると、
  • 1993年10月25日アメリカワールドカップアジア最終予選日本対韓国
  • 1993年10月28日アメリカワールドカップアジア最終予選日本対イラク
  • 1997年11月1日フランスワールドカップアジア最終予選韓国対日本
  • 1997年11月16日フランスワールドカップアジア第3代表決定戦日本対イラン
  • 1998年6月14日フランスワールドカップ予選グループHアルゼンチン対日本
……てな試合。どうも、ワールドカップに関わる重要な代表戦で武者震いが起こるらしい。テレビの前に座って放送開始を待っていると、何故だか訳も分からないのに、体が震えているのだ。家の中だから寒いわけでもないし、風邪をひいていたわけでもない。「ああ、これが武者震いって奴なんだな……」。
 別に僕は試合に出る選手じゃないし、スタジアムにいるって訳でもない。なのに、体が震える。自分で言うのもなんだけど、「僕って本当にサッカーを、そして日本代表を愛しているんだなあ」と感じる瞬間です。その試合の重要性を肌で感じ取っているということが、武者震いという形になって現れてくるんでしょう。「この試合を落としたら終わりだ」「この試合に今後の全てがかかる」といった試合ばかりですもんね。レッズも好きだけど、日本代表は別格。レッズ戦での中山のシュートは「外せ〜!」と思うけど、代表戦での中山のシュートは「外すな〜!」と思う。当然でしょ?


ユーゴ空爆。(99/4/3)
 NATO軍によりユーゴの空爆が行われている。民族問題に端を発するものに限らず、戦争というものはどっちが勝っても虚しい。そして今日、ユーゴの首都ベオグラードに空爆が行われた。
 僕がベオグラードと聞いてまず第一に思いつく単語は、【レッドスター・ベオグラード】。知る人ぞ知るユーゴ最強のサッカークラブで、トヨタカップで優勝もしている。現在所属する有名選手には、元ACミランでユーゴ代表ののサビチェビッチがいたりする。そんなクラブがあるベオグラードに空爆が行われているということは、そこに所属する選手やその家族、スタッフに被害が及ぶかもしれず、クラブそのものも危ない。この事はひいてはサッカー界にとどまらず、ユーゴスポーツ界全てに被害が及ぶということもあるのだ。
 戦争状態は、政府や軍隊だけのものではなく、その国の文化全てに大きな被害を与える。僕がサッカーファンだから言うのではない。戦争という手段でしか物事を解決できない(いや、解決できないこともある)という事態は悲しむべきものである。陳腐な言葉ではあるが、「戦争反対」。


ヴェルディ戦とスギ。(99/4/4)
 この試合、僕はレッズのプレーと同じくらい重要視して(?)ヴェルディの杉山弘一のプレーを観ていた。スギは去年までレッズにいた選手。何と言うか、懐かしさ(?)もあったのだ。だけど、「こりゃレッズをクビになるわ」と思っちゃいました。つまらないミスを繰り返すし、攻め上がろうとしてレッズにボールを奪われても急いで戻ることはなく、スギの守るべきスペースを使われる。ヴェルディもスギを使わずに、右サイドの山田の調子の良さを生かそうとするし。林も右サイドへの展開が増える。案の定、スギは前半で交代。スギって結構好きな選手だから、もっと練習して上手くなってくださ〜い。まあ、この試合に限って言えば、【スギがプレーしている】という事実が観られただけで良し。
 で、レッズ。広島戦の敗戦の反省からか、1人ひとりが持つ時間が短くなり、ダイレクトとまではいかなくても、結構早い球離れを見せる。また、ヴェルディにキープされる時間が長かったのもあったからか、自分たちが組み立てるというよりは、カウンターや速攻をベースにした攻めを見せる。持ちすぎて取られるということは少なく、小さいサッカーではなかった。池田が2列目からの飛び出しを見せ、前半はまあまあ。一方のヴェルディで印象に残った選手は新人の17番小林。ラストパスも良く、テクニックもある。視野も広く、これからが楽しみというか怖いというか……。ある意味印象に残ったのは、本並の髪型。昔の方がいいのに。後半は眠くってあんまり印象に残ってない(ビデオだけど)。ただ、ヴェルディは北沢・ジェフェルソンの2列目からの飛び出しが冴え、レッズはほとんど組み立てられない。北沢の動きが良い。「いい選手や〜」と思う。レッズはパスミスも増え、得点場面以外はいい形がない。盛田を投入したが、彼は当たりに弱くヘッドも狙ったところに飛んだのは数えるだけ。むしろ足技の方が良い。延長に入っても、共に惜しいチャンスは作るものの、全体的に観れば凡戦。そりゃ眠くなるわ。


エスパルス戦の盛田について思うこと。(99/5/1)
 前半のレッズは小野とペトロビッチを左右の起点にいい攻めを見せていたが、その中でポイントとなっていたのが盛田だった。第1節以来の先発の盛田は今までとは見違えるようなポストプレーを披露した。味方の位置をしっかり把握し、「ここに福田さんがいる」「ここに走り込んでくれ」という意図が読み取れる場所にボールを落としていたし、足元に来るボールも相手との間にキッチリ体を入れて確実につないでいた。また、自分でドリブルで持ち込んだり積極的にシュートを打ったりと、今日の盛田は良い動きをしていた。ただ、放つシュート・ヘディングが1本も枠の中に飛ばない。これは問題。これからは正確性を身に付けてもらわんと。福田はスピードドリブルでサイドを崩したり2点決めたりとキレてるんだから、盛田に得点力が付けばいいコンビ(マークの分散も誘える)になるんだけど。
 エスパルスは右サイドの安藤のオーバーラップが攻撃のポイント。そこに安永や澤登が絡んで攻めを形作ってた。よって、城定の守備が大事だったのになぁ。


ルール講座:その1【オフサイド】(99/5/12)
 基本的にサッカーの反則は、「進路妨害だ!」「足蹴った!」「手を使って相手を止めた!」などの“暴力”に該当するような反則、「手でボールに触った!」「GKがボールを持って5歩以上歩いた!」「オフサイド!」などの“いかにもサッカー”というような反則に分けられますが、その中で一番「どういうこと?」というのが“オフサイド”でしょう。
オフサイドについて:その1
攻撃側… 守備側… 攻撃方向…↑
▼GK
▲1     
                          
▼        ▼              ▼ 
           ▲2
 基本的に“オフサイド”とは、こういった状況の時に、▲1の選手に対して▲2の選手からパスを出したらダメだよ、という反則です。攻撃側の選手の一番前の選手とゴールラインまでの間には2人いなくてはならないということ。つまり、守備側のゴールキーパー(▼GK)と▲1の選手の間にはもう一人の選手(守備側)がいなくてはならないわけです。まあ、実際の試合では、守備側の最終ライン(  )よりもゴール側に攻撃側の選手がいるという状況を注意して見てみてください。要するに、“待ち伏せ禁止!”というルールです。
オフサイドについて:その2
攻撃側… 守備側… 攻撃方向…↑
▼GK
 
      ▲1                   
▼        ▼              ▼ 
           ▲2
 オフサイドが適用されるかどうかは、▲2の選手がボールを蹴った瞬間▲1の選手がどこにいたか」で決まります。ですからこの場合、▲1の選手は守備側の最終ライン上にいますね?もしこの瞬間に▲2の選手がボールを蹴ってラインとGKの間にボールを出しても、▲1の選手が動き出すのが「ボールを蹴る瞬間よりも後」だったら、たとえラインの裏でボールを受けても、決して「オフサイド!」にはならないのです。
 かつてJリーグ・名古屋グランパスエイトにも所属していたことがある元イングランド代表のストライカー・ガリー=リネカーは、そういったルールを逆手にとって、ラインの裏に抜け出すのが非常に上手い選手でした。ですが、Jリーグでは、線審の技術がお粗末だった時代でもあり、その力を存分に発揮することは出来ませんでした。
オフサイドについて:その3
攻撃側… 守備側… 攻撃方向…↑
▼GK
 
▲A        
           ▲B        ▲1    
▲C          
 では、浅い(=ゴールラインから離れている)守備ラインをドリブルなどで突破してしまい、前にはGKしかいないといった場合などはどうなのでしょう?この場合は、ボールを持っている選手がオフサイドラインの基準となります。例えば▼GKがボールを持っている選手に対してプレッシャーをかけシュートコースを狭めるために間合いを詰めてきたとします。もしこの時にもう1人攻撃側に選手がいれば、たやすくゴールできます。が、この時、その“もうひとりの選手”の位置が重要になってきます。
 簡単に言いましょう。▲1の選手が、もし▲Aの選手にパスを出したら「オフサイド!」です。つまり、ボールを持っている選手が、「その1・その2」の守備側最終ラインと同じ意味を持つということなのです。
 かつて、Jリーグ・広島−川崎で、ドリブルで抜け出したカズと併走していた武田がGKと1対2の状況になり、カズは武田にパスを出して川崎が得点しましたが、その時ボールを受けた武田は▲Aの位置にいたような気がしたんですが……。
オフサイドについて:その4
攻撃側… 守備側… 攻撃方向…↑
▼GK
          ▲1
                          
▼      ▲3  ▼              ▼ 
           ▲2
 最後は、ここまでのオフサイドの状況を分かっていても「ナンデ?」と思う事例です。
 現在、守備側最終ラインよりも前に▲1の選手がいます。また、最終ラインよりも手前に▲3の選手がいます。ここでラインの裏に▲2の選手からボールが出たとします。本来なら▲1の選手がいるため「オフサイド!」なのですが、唯一オフサイドにならない場合があります。それは、▲1の選手が「私はボールに対するプレーに関与しておりません」という態度を示した時です。例えば、ラインの裏にボールが出ても、▲1の選手がボールに向かって走ったりせず、自分のチームの陣地側に向かって歩いているなどしていれば、彼はオフサイドにはなりません。ですから、そういった場合に▲2の選手がラインの手前から走り込んでボールを受けても、走り出した位置がラインより手前だったら、全く問題にはならないのです。ただし、この例は、ボールが出た方向が▲1の選手のいる位置とは全然違う方向だった時の話です。▲1の選手に向かってボールが出た場合は、オフサイドと取られても文句は言えません。
 1994年のアメリカワールドカップ準々決勝ブラジル−オランダ戦でのブラジルの2点目は、このルールが適用された有名な例です。ブラジルのFWロマーリオがオランダの最終ラインより“3ヤードも前に”いた時、ブラジルの中盤の選手からラインの裏にボールが出ました。オランダのDFは「オフサイドだ」と判断し、当然プレーが止められるものと思い足を止めました。ですが、ロマーリオは「私はプレーに関与しておりません」とばかりに自陣に向かって歩いていたのです。足が止まったオランダDFを尻目に、ラインの手前から走り込んだもう1人のブラジルFWベベットがボールを受け、そのままシュートを決めました(その時初お目見えしたのが有名な“ゆりかごダンス”です)。オランダDFは審判に抗議しましたが、ゴールインという判定は覆らず、その後このオフサイドルールは非常に注意されることとなったのです。
 いかがでしょうか?少しはオフサイドというルールが分かっていただけたでしょうか?もしかしたら、この説明を読んで更に分からなくなった人もいるかもしれませんが、実際の試合を観たらそんなに難しいものでもありません。特に“その3”のケースは頻繁にあるわけでもないですしね。まあ、サッカーを観ましょう。そうすればおいおい分かってくると思います。
 「サッカーのルールってよくわかんなーい」という人もいると思いますが、実際サッカーで「よくわかんなーい」と言われるようなルールは、“オフサイド”と“5ステップ”くらいのものでしょう。大丈夫。サッカーは、観るのもやるのも全然難しくない。というわけで、次回のルール講座は“5ステップについて”です。


ルール講座:その2【5ステップ/ロスタイム】(99/5/19)
 ルール講座その2です。僕の記憶だけで書いてるので、正確に合っているか不安と言えば不安。特に、これから書く“5ステップ”の「以上」「以下」の使い方。曖昧です。不安です。詳しくはカズさんに聞いてください。適当に書きます。
5ステップについて
 4月に行なわれたワールドユースの決勝で、日本は間接フリーキックからスペインに先制点を許し、大敗のきっかけとなりました。この時、「何の反則なの?」と思った人もいると思います。この時GK南雄太は“オーバーステップ”の反則を取られたのです。“オーバーステップ”とは、「ペナルティエリア内で、ゴールキーパーはボールを持ったまま5歩以上歩いてはならない」という反則を犯したもので、南はこれを取られました。
 ゴールキーパーは、相手のシュートを止めるのが仕事です。その止めたボールを味方にフィードしなくてはならないのですが、その時にペナルティエリア内で手にボールを持って歩いていいのは5歩未満と決まっているのです。5歩以上歩くと間接FK(誰かに触ってからでないとゴールを認められないフリーキック)を取られます。ただし、GKが空中にあるボールに飛びついてキャッチした時の、着地した時に踏む“トントン”という「体を止めるためのステップ」はこのうちに入りません。そんなものまで入れてたら、反則取られっぱなしですからね。
 この反則を取られたケースでは先の南のケースが世界的に知られることとなりましたが、今シーズン(98−99)のイタリア・セリエAでも、ACミランのGKロッシが引っかかっていました。
ロスタイムの取り方について
 先日、ある友人から「ロスタイムの取り方が良く分からない」という質問がありました。というわけでここで解説。
実際の時間
審判の時計
5分
5分
6分
アウトオブプレー
30秒
7分
6分30秒
途中略
89分
87分
90分
アウトオブプレー
30秒
ロスタイム
88分30秒
89分
90分
アウトオブプレースローイン・コーナーキック・ゴールキックなど、フィールドのワクの外にボールが出たり、フィールド上で怪我人が出たりして、プレーが止まっている時間。審判は時計を止める。
 ……とまあ、簡単に言うとこういう事です。“実際の時間”の流れからアウトオブプレーになった時間を引いた時間を、審判が管理しているわけです。
 う〜、説明しづらい。審判は、本当の90分間と、その90分からアウトオブプレーになった時間の2つを計っています。しかし、アウトオブプレーになると片方の時計を止め、プレーが再開されると再び時計を動かします。その間、“本当の90分”を計っている時計は動かしたままです。“本当の90分”が経つと、本当の時間を計っていた時計は止まりますが、アウトオブプレーを引いていた時計はまだ90分になっておらず、90分の数分前を指しています。この“数分間”が「ロスタイム」なのです。
 テレビの試合中継の上の方に出ている時間は、この場合“本当の90分”です。ですから、テレビの時計が90分を回っても試合は続いているわけです。
 あー、説明めんどい。このページ用のテキスト文書もいっぱいなので、ここで終わり!