World Cup 1954-1998
1954 Switzerland
1958 Sweden
1962 Chile
1966 England
1970 Mexico
1974 West Germany
1978 Argentine
1982 Spain
1986 Mexico
1990 Italy
1994 U.S.A.
1998 France
2002 Korea/Japan
2006 Germany
2010
2014
参照:JapanSportsVision発売のワールドカップビデオシリーズ
1954 Switzerland ;
Champion : West Germany
マジック マジャール ハンガリーの死闘
やはりこの大会の注目は“Magic Magyar”の異名をとったハンガリー代表について触れないわけにはいかないだろう。チームの軸であるプスカシュの左足が有名だが、そのタッチは「強烈」と言うよりは「繊細」。強いシュートを打つわけではなく、とにかく正確に「流し込む」感じだ。またヒデグクーティやコチシュの得点力も高く、決勝では西ドイツの前に敗れたとは言え、その強さは感じられる。
だが、この大会で僕の目に強い印象を残したのはブラジル代表だ。ドリブル主体のこの時代にあってもそのテクニックは抜きん出ており、ブラジル人しかやらないようなフェイントで抜いていく。またドリブルとショートパスの使い分けも絶妙。
全体的には非常に攻撃的なサッカーをしている(編集の都合かもしれないが)。キックオフからのボールをいったん後ろに下げて……ということがなく、とにかく前か横つまりプラスのパスを出していく。そのため、すぐにボールを奪われ、それを奪い返すために必然的に団子サッカーになるが。テクニックとしてはシンプル。“マシューズトリック”も、今となっては大して新鮮ではない動きではあるが、実際に僕がマシューズに相対したらどうだろう。実は抜き方の間が絶妙なのかもしれない。それにしても、なぜ2〜3人のDFで2−0などという試合ができるんだろう?
1958 Sweden ;
Champion : Brazil
サッカー王国ブラジル、若き天才プレイヤー ペレ誕生
誰が何と言おうとブラジル!はっきり言って、それ以外で目立ったのはスウェーデンの右ウイング・ハムリンくらいなものだ。この大会はフランスのフォンテーヌがコパとのコンビで13得点という1大会あたりの個人最多得点を挙げた大会なのだが、編集のせいもあってそれよりもブラジル!
まずはペレ。準々決勝からの3試合で6得点を固め獲りしているのだが、そのシュートは今見ても華麗。準々決勝のウェールズ戦では、小さな浮きダマでDFをかわしながら反転からボレー。ハットトリックを決めた準決勝フランス戦では、左からのセンタリングをGKがこぼしたところを素早く蹴り込む抜け目のなさが光る。左足で2点目を決め、最後に右足でのボレー。2得点を挙げた決勝では、ブラジルの3点目と5点目を挙げる。ループヘッドで決めた5点目も素晴らしいが、何と言ってもサッカー史に残る3点目が凄い。後半10分、左からのクロスボールをジャンプして胸でトラップし、詰め寄るDFの前でボールを相手の頭上に浮かすシャペウ(ポルトガル語で「帽子」)で抜き去ると、ボールが地面に落ちる前に右足のボレーシュートで叩き込んだのだ。しかもこれがペナルティエリア内という、最もDFのチェックが厳しい中で行なわれたのだから。
次にガリンシャ。「誰にも止められない右サイドの突破」で有名なガリンシャだが、映像を見る限りその表現に間違いはない。フェイント自体は何ということのない通常の緩急で抜くドリブルなのだが、その仕掛けるタイミングが絶妙。さらに抜く瞬間の初速が速すぎる。それでいて全然足元からボールが離れないのだ。あのドリブルなら、今でもワールドクラスに活躍できるだろう。
最後はディディ。ブラジルの司令塔として中盤に君臨している。例えば左サイドに向かってドリブルしながら、右足のアウトでゴール方面のババに向かって90度はあるであろうスルーパスをDFの間を抜いて正確に通すのだ。
これにババや“マッツォーラ”アルタフィニの得点力、ニウトンとジャウマの2人のサントスのオーバーラップ、ザガロの左サイドの突破が加わるのだから、その攻撃は破壊的なことこの上なかった。
1962 Chile ;
Champion : Brazil
史上初!ブラジル連続優勝への軌跡
まず。このビデオは映像資料としての完成度が非常に高い。“サッカーのワールドカップ”という大会の準備から優勝国のその後までを追い、余計なものが一切ない。スタジアムや街の準備、0−0のドローゲーム、優勝したセレソンを迎えるリオの街の様子……。映像は白黒ながら、試合重視の編集で、大会運営の様子も「人」を中心に細かく見せており、「ワールドカップの全てが分かる」ように思う。
さて、開催国チリの開幕戦から。「チ!レ!チ!レ!チ!レ!チ・チ・チ!レ・レ・レ!ビバ!チレ!」という、チリ独特のコールが鳴り響く中キックオフという、なかなかの演出である。
この大会全体のサッカーは、パスとドリブルの組み立てからサイドアタックという形が多くなっており、現代サッカーに近い感じがする。ただ、そのような中でもやはり古い時代のサッカーの色を残しているという印象を与えるのが、ドリブルのシーンである。ドリブルで中盤から突っかけていく選手に対し、ディフェンスは一定の間合いを保ちながら(=間合いをなかなか詰めずに)ジリジリと下がり、ペナルティエリアぎりぎりのところでようやく勝負にいくという、チェックの甘さが60年代のサッカーか。
この大会はやはり優勝したブラジルの圧倒的な強さが目を引く。他国とは全く異なる異次元のサッカーという感じがする。テクニックが段違いに上手いというか、他国が持つフェイントとは全然違うテクニックを持っている。動き方が違うんだよね。特にその中でもこの大会のMVP的働きをしたガリンシャ!ペレが潰されて試合に出られなくなっても、ガリンシャ1人がいれば勝てたのがこの大会のブラジルである。ガリンシャってばホントに凄いッスよ!4年前より斬れ味を増しており、完全にチームのクラッキとなっている。右足でも左足でもヘディングでもゴールを積み重ね、代名詞であるドリブルも健在。言葉がないね。準決勝で退場になっても、特例で決勝に出させてもらえたというのも分かる気がする。牧歌的だけど。でも、あのガリンシャなら、決勝でプレーするのを観たいもん。
ブラジルの強さが目立ったこの大会だが、史上ただ1人GKとしてバロンドールを受賞しているソ連のレフ=ヤシンも書いておきたい。確かにチーム全体としてはオソマツなところもあり、ニアサイドを守っていたはずのDFのミスでCKから直接ゴールを許してしまったりしているが、ヤシン個人はそんなに悪くない。1対1を止めたりするのはもちろん、この時代にしてエリア外をに出てスイーパー的なプレーもこなす。(言い方は悪いかもしれないが)この時代の彼ならバロン=ドールも文句無し。
1966 England ;
Champion : England
ボビー・チャールトン 母国イングランドを世界に導く
この大会のビデオは特別。いい意味ではない。編集の仕方に非常に“英国色”を感じるのだが、それは【足元ばかりを映したカット】【肉弾戦のカット】【接触時の効果音】など、得点以外の所で映像編集に力を入れているのがよく分かるのだ。ゆえに、サッカーのプレー云々ではない。
やはりこの大会で気になるのは、決勝戦の延長でハーストが放った疑惑のシュートであろう。右サイドからのグラウンダーのセンタリングをトラップし、反転して放った、シュートはゴールバーを叩き真下に落下。ボールはゴールラインの
辺り
で跳ね、戻った西ドイツDFがクリアしたが、審判は得点を認めたというものだ。これは「ボールはゴールに入って得点となっていたか」という根本的な部分で未だに解決していないが、僕が見た限りでは微妙にボールがゴールラインの上を跳ねていたのでノーゴールだと思う(サッカーではボールが完全にゴールラインを越さない限り、少してもラインにかかっていればノーゴールである)。だが、これを裁く審判も人間。決勝という大事な舞台でこういう判断をしなければならなかった主審も可哀相だが、これもサッカーであろう。
1970 Mexico ;
Champion : Brazil
ワールドカップ3度目の制覇!王国ブラジルとキング・オブ・ペレ
昔に比べると全然スペースがないというのが第一印象である。チェックは早く厳しいし、マーク時の密着度も高い。それでも、現代と比べればまだまだゴール前での厳しさは足りない。サッカーが発展していく様を実感できる。
サイドチェンジもしっかりしているし、人数のバランスも攻撃・守備どちらかに偏っているわけではなく、システムの変化か、バランスが取れている。パスワークも複雑になってきているし、それに対応するポジショニングも良くなっている。ただ、逆に言えば、それはサッカーが難しくなってきているという意味もあるのだろうな・・。
決勝のゲームをじっくり見せてくれる一方で、またも要らんドラマが挿入される。それだけがケチ。
1974 West Germany ;
Champion : West Germany
1978 Argentine ;
Champion : Argentine
1982 Spain ;
Champion : Italy
1986 Mexico ;
Champion : Argentine
1990 Italy ;
Champion : West Germany
1994 U.S.A. ;
Champion : Brazil
1998 France ;
Champion : France
2002 Korea/Japan ;
Champion : Brazil