オリエンテーリング目次
オリエンテーリングとは?
OLの特徴
OLパーマネントコースとは?
OL大会への参加
服装
OLの形式
OL用語
OLの記号
歩測
地図読み
地図記号
等高線
地図の正置
シルバーコンパスの使い方

オリエンテーリングとは?
北欧で行なわれていた軍事教練「斥候訓練」が、民間にスポーツとして、採り入れられたのが始まりです。
ドイツ語でOrientieren(方向を定めて)Lanf(走る)という意味で、OL(オーエル)と略して呼んでいます。OLの競技は、地図(マップ)と磁石(コンパス)を使って、自然環境(ゲレンデ)に設けられたいくつかの地点(ポスト)をできるだけ早く発見して、通過してゆき、その所要時間を競い、
体力(行動力)推理力<注意力判断力方向決定技術という能力を養うスポーツです。

OLの特徴
  • 自然の中で
    OLの条件をみたすところであれば、いつでもどこでもできます。
  • 考えながら
    主催者が示した方法で、いくつかのポストを探して、できるだけ短時間でゴールするために、地図から地形を読みとる、コンパスを操作する、歩測する、等の技術を用います。
  • だれでもが楽しめる
    参加者の性別、年齢、経験度に応じて、クラス分けが行なわれています。
OLパーマネントコースとは?
  • 固定ポストの常設コースをいい、日本オリエンテーリング委員会(JOLC)の定めた基準に合格し、登録されたものをいいます。
  • 運営は、それぞれの地方公共団体、各種の事業団体などがこれにあたっています。
OL大会への参加
大会の情報は、JOLC、オリエンテーリングニュース、各都道府県OL委員会などで掌握していますので、問い合わせてみるとよいでしょう。
服装
大会などで主催者が指定しない限り自由ですが、野山を走ったり歩いたりするのに適した服装が望まれます。
  • 上着
    長袖のシャツ、トレーニングシャツ、薄いヤッケで胸にポケットのあるものなど。
  • ズボン
    長ズボン、トレーニングパンツなど。
  • 帽子
    つばつき帽子、野球帽など。

  • オリエンテーリングシューズ、キャラバンシューズなど、軽くて底が丈夫で、滑らないもの。
  • 持ち物
    シルバーコンパス(同じような働きを持つ磁石)、赤のボールペンまたは赤鉛筆、時計(防水性)、マップケース、OL用スケール、笛、着替え、タオル等。
OLの形式
  1. ポイントOL
    主催者が地図上に示したいくつかのポストを順番にまわり、できるだけ早くゴールするもので、ポストの順序さえ間違えなければ、どのルートを通ってもかまいません。
  2. ラインOL
    主催者が地図上に線(ライン)で示したコースをたどって、ライン上にあるいくつかのポストを見つけ、そのポストの記号をチェックカードに記入してくるもので、決められたコースどうりに進まなければなりません。
  3. スコアOL
    ゲレンデに多くのポストを設置し、参加者の能力と体力、難易度に応じて、点数を取ってくるものです。
    1つ1つのルートが一定でないため、いっせいスタートが可能です。
    「制限時間に何点取ってくるか?」
    「指定された得点を取るためにどれだけの時間を要したか?」
    等の方法があります。
  4. 徒歩OL
    3〜5人のパーティーで参加し、決して走ってはいけません。
    必要に応じて昼食ポストが設けられ、必ず休憩すること(30〜60分)が義務付けられます。
    パーティー全員がゴールラインを通過した時がゴール時刻になります。
  5. スキーOL
    ノルディック競技によるOLです。
    地図には夏道のほか、雪道等も記載されます。
  6. ナイトOL
    日没後、暗くなってから行なわれるOLです。
  7. サイクルOL
    自転車を使って行なうOLです。
  8. リレーOL
    駅伝マラソンのように一定区間を参加者が交替して行なうOLです。
OL用語
  • ポスト
    参加者に共通するように指定された地点のことで、ポストマークのある所。
  • ポストマーク
    三角柱の標識のことをいいます。
    最大30×30cm、最小20×20cmで、右上から左下への対角線によって、白とオレンジ色に塗り分けられています。
  • チェックポイント
    ポストからポストへ進むルート上の手がかりになる地点。
  • アタックポイント
    ポストに到達する最後の足がかりになる地点。
  • マスターマップ
    親地図のことで、普通スタート地点から200m以内の地点に掲示されています。マスターマップには、参加者が進むべきコース,ポストの位地,ポイントなどが記入してあります。
    スタートした参加者は、最初にマスターマップから自分の地図にコースを写し取ります。
  • チェックカード
    ポストを通過する証明になるカードのことで、ポストマークのそばに置かれている記印具(クレヨン、スタンプ、パンチ)で、ポスト記号チェック欄に正しく記印します。
  • ペナルティ(罰則のことで、減点や失格の対象)
    ・指定されたポストを正しくまわってこないとき、
    ・一部のポストが不通過のとき、
    ・チェックカードをなくしたとき、
    ・ポスト通過の際の記印がされていなかったり、また不正確のとき、
    ・所要時間が規定時間(上位3名の平均所要時間の1.75倍)をこえたとき、などは失格になります。
OLの記号
マスターマップの記号
  • △ (一辺7mmの正三角形)    :マスターマップの位置
  • ○ (直径5〜6mmの円)     :ポストの位置
  • ◎ (直径7mmと5mmの二重同心円):ゴールの位置
  • □ (一辺7mmの正方形)     :昼食ポストの位置
歩測
歩幅による距離の測定を「歩測」といい、右(左)足の回数だけを数える「復歩」で計算します。
自分の歩幅を知るには、実際に数回、100mの距離を歩いて(走って)みて、その平均値を出します。ただし、坂道での上り下りでは、値が異なってきますから注意しましょう。
OLでは、アタックポイントからポストへ向かうには、この歩測が大きな役割を果たします。
地図読み
OLでは、地図読みの技術が優れていないと、どんなに体力のある人でも、目的のポストを見つけることができません。従って、地形図を見て、そこに表わされている記号や地形を的確に読みとることが大切です。

OLに使用される地図は、OL用に特別に作られた地図(O-MAP)で行なわれることが多くなりましたが、国土地理院の1/2万5千の地形図で行なわれる所もかなりあります。特に、パーマネントコースとして設置されたOL用のコースの地図には、この国土地理院の地形図が多く利用されています。地形図には、必ず縮尺が表示されていますから、それによって、100mは何cmかを読みとることが必要です。
1/2万5千の地形図では、1cmが250mになります。

地図記号

地形図の説明欄に、必要な説明が記入してあります。その中で、OLに必要なものに次のようなものがあります。

  • 鉄道
    駅,線路脇の切取部と盛土部,トンネル,鉄橋など。
  • 道路
    道路の幅員(実線2本,実線1本,破線など)道路脇の切取部と盛土部,分岐点と交差点など。
  • 建物
    独立家屋,学校,病院,役場,派出所,郵便局など。
  • 地類
    田,畑,空き地,荒れ地,桑畑,竹林,果樹園,広葉樹林,針葉樹林,植生界など。
  • 水部
    川,用水,水門,堰,池,滝など。
  • 特殊
    送電線,記念碑,神社,寺院,水準点,三角点,変電所,史跡名勝,墓地,天然記念物など。
等高線

地形図には、土地の起伏や傾斜の度合を正確に表わすために、東京湾の平均水面から等しい高度の点を結んだ曲線が書き込まれています、この曲線を等高線といいます。

  • 1/2万5千の地形図の場合
    主曲線;10mごとに引かれている細い線。
    計曲線;50mごとに引かれている太い線。
    補助曲線;主曲線の間隔が広い場合に利用される5mごとに引かれている線。
  • 等高線の間隔が狭いところは傾斜が急であり、広いところは緩やかです。
  • 楕円形や不規則な円形の小さな輪は、丘の頂上や山頂であり、円の中心に向かって矢印が書いてあれば、凹地を表わしています。
  • 2つの円が近くに接していて、まわりが眼鏡状またはそれに似た形になっている場所を鞍部といい、この2つの中間は凹んでいます。
  • 丘や山の頂上から低地に向かってのびている曲線は、尾根を表わしています。
  • 田や畑,人家,川などの低地から逆に山頂方向に入り組んでいる曲線は、谷や沢を表わしています。
  • 尾根に含まれない小円は、こぶという隆起を表わしています。
地図の正置
正置とは、地図を正しく北に向けることです。地図の上に磁石(コンパス)
を置き、磁北線の北とコンパスの針の北が同じ向きに平行になるようにします。こうすると、地図と地形は同じ向きになり、自分の現在地などが確認しやすくなります。
シルバーコンパスの使い方
  • 特徴
    磁石 ;方向を知る。
    分度器;角度を測る。
    定規 ;距離を測る、線を引く。
    拡大鏡;地図上の細かい所を観る。
  • 磁北線の引き方
    地図上の北(真北)と、磁石の針が示す北(磁北)とは、違います。
    真北と磁北とのずれを偏差といいますが、これは場所によって異なり、地図の余白に必ず記してあります。日本の場合は、5〜10度西よりです。
    目的地の正確な方向を知るためには、磁北線を地図に引いておくと非常に便利です。
    OL用の地図には、磁北線が印刷されている物もありますが、磁北線の記入がされていない地図もありますので、磁北線の引き方を覚えておきましょう。
  1. 偏差(西へ)7度のときは、コンパスのリング(ハウジング)を右に回して、353度を進行線(トラベルライン)に合わせる。
  2. 地図の経線にリングの360度と180度の目盛りを合わせる。
  3. コンパスの長辺に沿って、地図上に線を引く。
  4. 上記3の線に平行に、何本か線を引いておく。
    このとき、地図上の記号や等高線などと、区別が出来るように濃淡や色を変えて線を引く。
目的地の方向を知る
  1. 地図上の現在地と目的地(アタックポイントorポスト)に、コンパスの長辺を合わせ、進行線の方向を目的地の方向に向ける。
  2. リングを回して、リングの矢印(の北)と磁北線(の北)を平行にする。
  3. コンパスを地図から離して、身体の前面に水平に構え、リングの矢印の北と磁石の北が重なるまで身体を回す。このときの、進行線の示す方向が、目的地の方向です。

   注:磁界,電界,磁石,金属などに注意する。