| 目を開けると手術は終わっていた。かなり意識はもうろうとしている。病室に戻ってきたのは分かるが
それだけである。 次に記憶にあるのは夜の暗闇であった。酸素マスクに混ざってくる水分がもれて目の周りを濡らしている。 気がつく度に目が濡れているのでマスクをちょっとずらそうといじっていたらチューブが抜けてしまった。耳元で 酸素がしゅぽーっと抜けていく。チューブをねじ込んでなんとかもとに戻す。やたらとチューブが抜けるので これを朝まで十回くらいやってた気がする。とちゅう面倒だからチューブくわえてようかと考えたが、見つかったとき おもしろすぎるのでやめといた。 朝がきた。マスクとの格闘で痛いどころでなかったので痛み止めをもらってなかったのだが結構苦しいことに気付く。
次の日、少しでも楽になろうと痛み止めをもらう。素晴らしい効き目だ。なんでもっと早くもらわなかったのだろうか。
朝の消毒時に鏡で傷口を見てみる。なんと!これは痛々しい。太いホッチキスのようなものが傷口に十数個並んでいる。
29日。テレビでオウムの上祐が出所してくる様子を中継している。まだ朝の六時だ。
回診の際、担当の先生が傷の具合もいいし熱も下がっているのでその気なら年内退院も可という話をした。これは
そして31日夕刻、早すぎる退院となった。高速道路の入り口には年末年始暴走を取り締まるべく、警官隊が大勢待機
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