本日は2000年11月25日(土)。天気は晴れ。気温は−3℃〜5℃です。サンクス・ギビングが終わり、通りにはクリスマス用の装飾が増えてきました。ラジオからもさかんにクリスマスの音楽が流れてきます。これから街は、1年の中で最もはなやいだ雰囲気になります。今回は「アメリカの超特急列車アクセラ」に関して、お伝えいたします。

1.アメリカ版の新幹線ともいうべき「アクセラ」(AMTRAK'S ACELA EXPRESS)が、いよいよ12月11日より営業運行を始めます。首都ワシントンとニューヨークの間を約2時間44分、ボストンまでを約6時間で走り、それぞれ在来線より15分、1時間45分の時間短縮となります。特に、競争が激しくなっているワシントンとニューヨーク間では、航行便やバスの便から利用客を呼び込もうと、宣伝にも力が入っています。

2.ワシントンとニューヨーク、さらにボストンはアメリカの中でも、最も交通量(飛行機による空路、自動車やバス、トラックによる陸路など)が多い地帯であり、ビジネスで出張する人々も多く、日本でいうと東京と大阪間の ような位置付けになると思います。

3.「アクセラ」はアムトラック社(アクセラを運行するアメリカ最大の鉄道会社)が、アルストム社(フランスのTGVの電動システムを担当)と、ボンバルデア社(カナダ・モントリオールの会社で、先端技術システムを担当)に対し、20台の列車製造を約8億ドル(約880億円)で発注したものです。1台の列車当たり6両編成で、1両あたり約304名の乗客を乗せ、それぞれ前後に動力車、中ほどにビストロ(カフェ)車を連結します。

4.料金はワシントンとニューヨーク間がビジネス・クラス(普通車)で143ドル(現行特急122ドル)、ボストンまでが162ドル、ファースト・クラス(グリーン車)はそれぞれ217ドル、248ドルとなり、これまでの特急列車より約20%の値上げとなります。

5.「アクセラ」の最高速度は時速約260KM(160マイル)ですが、これまでの線路や施設を使って運行するため、速度制限をしなければならないところがあります。それでもこの開発に要した時間とお金、それに対する意気込みは並々ならぬもので、多くの人々から支持されることが期待されます。

6.この他にも高速列車の開発は、中西部のシカゴ、西海岸のロサンジェルスとサンフランシスコ間、カリフォルニア、フロリダ、ジョージア州など7州の共同計画があり、「アクセラ」の活躍とともに、その需要がますます高まり、さらに列車の開発や路線の整備が進むと予想されています。

アメリカ版の新幹線にご興味のある方は、12月11日以降にワシントンDCに来られるのがよろしいかと存じます。なお、上記内容は、ワシントン・ポスト紙:www.washingtonpost.com、 CNN(英語版):www.cnn.com、(日本語版):www.cnn.co.jpを参考といたしました。次回は「アメリカと日本との差」に関して、お伝えする予定です。

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