本日は2000年8月6日(日)。天気は晴れ時々曇り。気温は18℃〜28℃です。先週から連日夕立ちが降り、湿っぽい日々が続いています。今週の全国ニュースのトップは、「大統領選挙関連」で共和党(Republican Party)の全国大会が開かれ、ブッシュ氏が党の大統領候補に選ばれたことです。そこで、今回は特別編(2回連続)として、「ワシントンDCからみた大統領選挙」に関してお伝えいたします。
1.共和党の全国大会は7月31日より4日間フィラデルフィアで開かれ、ブッシュ現テキサス州知事(こちらではお父さんの元ブッシュ大統領(the former president)と区別する(ともに名前がGeorge Bushの)ため、ジョージ・ダブュル(George W.)と名乗っている)が、正式に党の大統領候補となりました。ブッシュ氏はその選出を受け、約1時間の演説を行い、 その力の入れぐあいを大会出席者やメディアを通して、全米の共和党員や国民に示しました。
2.大統領選挙を勝ち抜くには、その政策、名前や実績が必要ですが、資金や選挙戦を戦う優秀なスタッフを集めることも重要な要素(大統領になるための大切な能力の1つ)となります。今回、ブッシュ氏がここまできたのは、前者の要素とともに、資金を集める能力(各地でパーティーを開き、企業や個人から資金を集める)と、家族を含めた支援スタッフの総力戦がものをいったといえます。
3.ブッシュ氏は選挙戦を勝ち抜くために、夫人であるロウラさんをはじめとし、有力なメンバーを自らの支援と支持に回しました。元大統領のお父さんは、立場上あまり表だって応援活動はしていませんでしたが、元大統領婦人(the former first lady)でお母さんのバーバラ・ブッシュさん、弟のジェブ・ブッシュ現フロリダ州知事、妹はメリーランド州の選挙対策代表者として、それぞれブッシュ氏1人ではカバーしきれない全米の各地を担当し、積極的に活動していました。
4.また、先日の党大会ではマイノリティー(小数民族)・グループを意識して、フロリダ州知事の息子ジョージ P.ブッシュ氏(すなわちブッシュ氏のおい)が英語とスペイン語(お母さんがヒスパニック系)の演説をしました。 娘2人も大会に参加し、家族一同が姿をみせ、その結束力をみせつけました。その模様は、テレビ局の生放送、新聞の一面にのって、全米中に流れました。
5.党大会の演出の仕方も、単なる全国大会というより、ブッシュ氏のパブリシティー(広告宣伝)の意味合いが強く、絶好の宣伝チャンスとして、専門スタッフを中心に、綿密な計画と演出の実施がなされました。大会に出席している全米から来た党代表もその出演者として、プラカード(すでに作られたものが大会の始まる前に配られる)を持ち、声援を送るといったものでした。結果として、党大会は世論の動向にきわめて強い影響力を持つ、全米向けのテレビ放送や新聞向けに作られたものとなりました。
6.さて、もう1つの党、民主党(Democratic Party)は8月14日から全国大会が行われ、正式にゴア現副大統領を党の次期大統領候補として、選出する予定です。これまでのいくつかの世論調査によると、ブッシュ氏が民主党の次期大統領候補予定のゴア氏を約10ポイントほど引き離しているようです。 先行する共和党の動きをみて、この8年間クリントン大統領が守った政権の座を、民主党とゴア氏が守ることが出来るかどうか、まずはそのまき返しとして、この全国大会に期待が集められています。
次回は、特別編第2弾として、「大統領選挙とワシントンDC」に関してお伝えする予定です。
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