本日は2000年9月26日(火)。天気は雨。気温は11℃〜23℃です。 最近は雨が多く、朝晩は上着が必要なほど気温が下がっています。コロラド州では雪が降ったというニュースがテレビで放映されていました。また、NBCがオリンピックの中継を約半日遅れで独占放送するため、先に結果が分かってしまい、興味が半減するというニュースも伝わってきています。インターネットなどで即時に情報が手に入る時代においては、視聴率を考えるより、生放送する方がよいように思います。今回は、「エンターテイメント・ビジネスのプロレス」に関してお伝えいたします。
1.前回ご紹介したスポーツ競技の中でも今1番注目を集めているのが、プロレス、特に「WWF」という団体です。ニューヨークを中心として発展したこの団体は、マス・メディアへの対応をいち早く考え、成長を続けている企業です。テレビなど多くのメディア向けに自社で番組を作り、それを様々なテレビ局に販売しています。また、ペイ・パー・ビュー(有料のテレビ番組)やビデオ、雑誌、キャラクター商品などへの進出を果たし、最近ではプロレスだけでなく、ボディビルの大会を主催したり、プロ・フットボール協会の新設など 新しい分野にも着々と事業を広げています。
2.商品である選手「ハード」だけでなく、それをいかに引き立たせるかという「ソフト」にも力をいれています。番組の構成も視聴者や観客に合わせ、試合だけでなく、試合前のインタビューや登場の仕方、マイク・パフォーマンス などを随時取り入れ、善玉(ベビーフェイス)と悪役(ヒール)の役割をつけ、見ている人たちに分かりやすく感情移入出来るように番組作りをしています。その商品の売上も膨大で、昨年の年間売上は約400億円となっているそうです。
3.このほどWWFでは、若者の選挙離れを防ごうと、大統領選挙の候補者討論を独自に進める計画を進めています。実現するかどうかは分かりませんが、先日の党大会にプロレスラーが出演したり、レギュラーの放送枠でこのキャンペーンの模様を流したりして、視聴者にその実現を訴えています。視聴者約1,400万人の3分の1は、有権者として未登録(特に若い人々)であると、団体側では推定しているようです。
4.現オーナーであるビンス・マクマホン氏は父からこのビジネスを受け継ぎ、プロレスを「エンターテイメント・ビジネス」と位置付け、それまでの業界の常識だった興行売上依存の体質から、テレビを始めとするマス・メディアとの融合を図り、その体質改善と売上向上に成功し、さらなる拡大を続けています。マクマホン一家(奥さん、息子、娘)もプロレスの試合にマネジャーや選手として出場し、「エンターテイメント・ビジネス」を盛り上げています。
次回は、「アメリカ企業で必要な人材」に関してお伝えする予定です。