本日は2001年2月13日(火)。天気は曇り。気温は7℃〜−2℃です。 明日は、2月14日「バレンタイン・デー」ということで、男女関係なく親子、夫婦、恋人同士、友達などの間で、カードとともに、お花や小さなプレゼント(主にチョコレートやキャンディー)を渡すによって、日ごろの感謝や親しみの気持ちを表す日となっています。
今回は、「アメリカの学校の現状」に関してお伝えいたします。
1.こちらでは、小学校、中学校、高校は休み時間や昼休み(昼食時間を除く)時間を少なくし、勉強の時間だけに集中させるようになってきています。生活やしつけをしようということよりは、勉強に専念する体制になっています。休み時間や集団生活の中で起きるいじめや様々な問題を排除するという意味合いもあるかと思います。
2.したがって、クラス単位で活動するということは、あまりありません。日本でいう1年1組とか、1年A組というものがなく、そのかわり、生徒は各先生の教室を移動するという形をとっています。例えば、算数を担当する先生のクラスに生徒が来て、その時間が終わると次の科目担当の先生のクラスに移動するという形になっています。(先生は自分のクラスを持ち、そこで1日教えることになります。)
3.生徒は成績や進路、生活面で助言や指導が欲しい時、自分たちの決められたカウンセラーのところに行って、相談することになります。また、学校や学年によっては学級委員に近いものもあるようですが、基本的に「学級委員」や「日直」あるいは「掃除当番」といったものはありません。クラブや部活動は任意の形、あくまでやりたい人だけでやります。
4.このように学校が学級制や担任制を採用していないのには理由があります。1つには学校や先生に対する責任や要求が増えていることが上げられます。子どもたちに対する学校の持つ役割は、とても大切です。教育は、1人1人の子どもの将来を決めるものです。しかしながら、両親や社会からの要求や意見によって、学校や先生の持つ役割が変わりつつあります。
5.学校や先生を尊敬する気持ちがなくなり、責任ばかりを問う声が高くなり、先生の応募者も少なくなっているのが現状です。学校側も問題が起きないことを第1に考え、様々な規則を作り、生徒が違反した場合は即警告、処分をするようにしています。(例えば、廊下を走らない、走った場合は指導だけでなく、処分するといった形です。)
6.宿題も、科目や先生によりますが、生徒の学力向上というより、親の意見が反映する場合があるため、本来の学力向上に結びつくかどうか、一概にはいえない状況です。例えば、宿題の量が多い、少ない、やさしすぎる、難しすぎるなどの意見が出て、先生はそれに合わせて、宿題を決めざるをえないこともあるようです。
7.また、待遇(特に給料)も他の仕事とくらべ、よいものとはいえず、学校は常に先生の補充に懸命です。先生の信念(教えることへの情熱や気持ち)だけではどうにもならない状態になっています。日本でもこのような状況にならないよう、学校の役割を考え、先生と生徒が信頼できる関係を続けられるよう、社会が支持する必要があるように思います。
次回は「アメリカの教育システム」に関して、お伝えする予定です。