老木
帰りの電車の
窓ガラスに映る自分に
しかめっつらをしてみた
走ってく街灯の中を
眉間のしわがすり抜ける
向いに座ったじいさんの
刻み込まれた年輪に
私の小じわはふんわりと
そして優しく包まれた
帰りの電車の
窓ガラスに映る自分に
そっと笑いかけてみた
過ぎ去る思い出の中を
頬のエクボがすり抜ける
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