UC 0153.03.10
今日より、日記を書き始める。
リガ・ミリティアではメンテ要員を募集しているとの事で応募した。
粗末なテントが一枚、親切そうな、おばさんが面接官だった。
名前と、どの程度のレベルまで機械を取り扱えるかを、かなり細かく聞かれた。
ラゲーンの航空会社で、おもに旅客機のメンテ用員をしていたことを話す。
「君には期待しているよ。私はチャバリー。よろしくね。」
面接官はニコニコしながら握手を求めてきた。
今日から、このおばさんが俺達の上司かぁ。
早速、新しい仕事が決まった。
ラゲーンの航空会社がベスパの空襲で破壊され、無一文、着た切りすずめで路頭に放り出された俺としては、
正直、良い人に出会えたと思った。
他に、美術学校の学生のような女性と、顔は、いかついが、
親切そうな男性も応募していた。
女性はネス、厳つい男性はストライカーという名前で、すぐ友達になった。
ネスは、やはりヌーボー・パリの美術学校に通っていたとのこと。
戦乱が広がり、勉強どころでなくなり、故郷へ帰ろうとしていたが、
彼女の故郷も空襲で破壊され、家族とは音信不通となってしまったそうだ。
ストライカーは勤めていた作業用モビルスーツ・メンテ工場がべスパの空襲で破壊され、目の前で多くの同僚の死を目撃する。
彼は少し涙を流しながら、その模様を語った。
戦争の恐怖って、何時までも人の心に残ると思う。
ネス、ストライカーとは、いつも一緒に作業をする事になった。
最初の仕事は大型トラックのエンジン整備。
リガ・ミリティアって大丈夫か?
かなりの旧式の電気エンジンを使っていてるようだけど。
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