UC 0153.03.11

コリーンの旧自動車工場へ向かうことになる。

ボイスンという工場長に会うことが目的らしい。
運転を任され、助手席にはチャバリーさん、荷台にネス、ストライカーを乗せて朝食を済ませて午前8時には出発した。
念の為、荷台には予備のバッテリーボックスを積んでおいたが、使う必要がなく無事到着する。

約3時間の行程だった。

びっくりしたのは、廃工場と思っていたのに、すごく活気があり、たくさんのモビルスーツがラインに並んでいた。

工場長との打合せが済むまで見学を許された。
でも、工具の不足、材料の品質の面で、作業員は、かなり苦労していることがわかった。

ネスが何かはじめていたので、近づくと、壊れた洗濯機を直していた。
驚いた事に、ネスは工具セットを自前で持っていた。

ストライカーも手伝ったが、1時間の苦闘の末、洗濯機は動き出した。
要するに、電気モーターのコイルを巻き直したのでパワーが回復したのである。
「旧世紀時代の遺物でも動くね」とネスが笑っていた。
考えてみれば、彼女の笑い顔を初めて見たように思う。

チャバリーさんが「さぁ!帰るよ!」と声をかけてくれたので大型トラックに集合した。

帰り際に、工場の作業員から、
「色々と頼みたいから、また来てくれよ。」と声をかけられた。

のどかな田園地帯が続いているし、戦争はどこか遠くに感じる。
もう地獄を見るのは、ごめんだ。


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