UC 0153.03.27

朝、起きるとストライカーが慌てていた。
ネスの姿が見あたらないらしい。
ホテルのフロント係りに聞くと、市内へ出かけたそうだ。
市内はべスパの兵士がウヨウヨ居るって状態だから心配だった。

昼すぎになっても電話も無い。
チャバリーさんは、同じホテル内で会議中らしい。

昼食後、ストライカーと一緒に迎えに行く事にする。

市内は、のどかだけど本当にべスパの兵士で一杯だった。
何度も検問を受け、身分証の提示を求められる。
「こんな御時勢に観光かい、結構な身分だね」って、皮肉を言われた。

「もしかしたら美術学校かも」と思い、ストライカーと一緒に行ってみた。
果たして、居た!
よかった!

でも、美術学校のロビーで、たたずんでいたネスの表情は忘れられない。
悲しみに沈んでいたよ。
学校の事務局にネスの伯母という人から連絡があり、
「ネスの家族の戦災死」が確認できてしまった・・・
望みを持っていただけに俺も悲しかった。

ストライカーは本当に良い奴だ。
「俺たちが新しい家族だよ。辛いだろうけど一緒に生きて行こう」ってネスを励ましてくれた。

ネスは休学手続きをした。

でも、学校の中は活気に溢れていたよ。

俺って、どちらかと言うと技術系だから、人生とは?
何て考えた事はなかったけど、本当に考えさせられた。

夕刻前にホテルに戻る。
今度はチャバリーさんが顔面蒼白になって心配してくれていた。
「あなた達が出かけている間に、市内でリガ・ミリティア狩りがあったんだよ」って、怒られた。
本当に心配をかけて悪かったと思った。


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