WISH A RING

[WISH A RING]


夏の夜のIMITATION-CITY
露地には光も闇も溢れ、商品が羅列されている棚を見る。
キレイに紅が引かれている少女達から、
銀の輪を首に掛けられた少年達まで。

甘えた猫撫で声で、翼を隠す。

「・・・・・買うて・・・や・・・・。私はあんさんの物やで・・・」

僕は何処に行っても、翼なんてないのに。

「助けて・・・・・狂いそうだから・・・・・・」

僕は狂うことさえできない。全てが制御されてるから。


『………キット。マタ逢エル』


何度、Eraseしようとしても、映像がFlashbackして、
一つの音が聴こえて、全てを戻す。

僕の中のErrorの理由は、多分、君。

「・・・・・・・・何で・・・・・・こんなに執着しなくちゃいけないのかな?」
冷たく透った紅の瞳を、天上に向けながら呟く。銀の髪が風に靡いた。

どうして、命が限られたモノに縛られたんだろう。
長い時は、楽しむ事も悲しむ事も、麻痺させた。
気付いた時には、感じるのは、本当に見えるのは、君だけになってた。

紅や群青の提灯の光が、くるくると回る。
少年が、こちらを見据える。視界も変わる。
何もかも変わった。
それでも動くしか、できない事の苦痛をヒトは解るはずがないだろう。
生まれ変わるなんて約束、本気で信じるヒトはいないのに。
でも、それをインプットしてしまった。
揺るぎ無い人の手によって。
そして、残酷な優しさを僕の身体に刻み込んで、君は先に逝った。

逢えても、また先に逝かれるなら何の意味がある?
でも。
この矛盾は、解決できない。世紀が変わる今でも。
孤独は怖くない。でも君がいなきゃ、存在なんて意味がない。
君がいたから、僕はいた。
君は僕がいなくても輝けるけど。
僕は月だ。
君という太陽がなければ存在なんて見えないのに。



必然でも偶然でもいい。
君に巡り会える運命にプログラムが書き換えられたら。


「君に逢いたい」


僕は、願う事しかできない。

そう。誓いは貴方の手によって行われた。


カンソウ。
いつもの事ですが、暗いです。(苦笑)
大抵、樋口が短編書き始める時は鬱がきた時ですから。(笑)
えー。説明しときましょうか。
主人公は機械人間みたいなものでしょう。
描写にも書いてある通りに、目は紅く、髪は銀。(髪は短い方)
そんなに背は高くなく。エセチャイナ服みたいのを着てます。
一応イメージは、アジアだったんです。(・・・・・・わかんねーって。)
まぁ、夜の露店で、人身売買が行われてる所に佇む主人公。
本当のテーマは、・・・・・・タイトルに少々もじってますが
iceman[Wish A Matrix]です。
私の中では、この曲は偽物のアジア(エスニック?)で、歌詞が機械人間なのです。
この世界観出したかったのですが・・・・・、(汗)