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怪しいアジア旅行
1998/09/20 No.29
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みなさんお元気ですか?
すっかりご無沙汰してしまいました・・・。
最近HP(へたくそのくせに)の方ばかりしてまして・・。
旅行にいったときにの入場券とか、領収書とかをいれました。
へんなものばかりですが・・・。
興味がある方はご覧くださいませ。

【地獄のクリスマス〜じいふう誘拐未遂〜 その一】
あれはわすれもしないクリスマスのできごとだった。
私が中国で仕事をしているときのことだった。

年末は勿論日本だ!ということで帰国できるのを楽しみにしていた。
私はずっと一人で大連にのこり仕事をしていた。
上司(常務)と張と李は丹東(北朝鮮にちかいところでめちゃくちゃ寒い)
で仕事をしていた。
仕事の関係上丹東にいかなくてはいけないこともあったが、
なんせクルマで6時間ほどかかるので私はお留守番をしていた。
通信状態がよくなくて携帯電話も通じないし、
公衆電話もなかなかなくて、
会社との連絡が困難になるからだ。
私が会社と常務たちとの間をとりもっていた。

常務たちは何度も丹東にいっていた。
何度かいこうかと思ったが「あそこは女性がいくところではないよ」
と常務にいわれ、いつもおるすばんだった。
・・・本当はいきたくなかったのでちょうどよかった。

いつものように事務所にむかった。
特別仕事はなくていつものように会社にファックスを送っていた。
・・・そういえば今日はクリスマスだ。
今日常務が帰ってくるようになっている。
・・・それにしても、ここ2.3日常務から電話がないなあ・・。
・・いつもの如く?電話が通じてないし・・・。
実際何度も電話したが電波が届かないか電源がきってあるようで
こちらからは連絡ができなかった。

明日帰国なので事務所を片づけて、残っている仕事も片づけた。
明日帰国予定なのに常務がかえってこない。
おかしいなと思い会社に電話した。
「常務から何の連絡もなく、帰ってきません。
雪がひどくて路面が凍って帰ってこれないんでしょうか??
もし明日帰国しないならば、飛行機の日にちをかえなくてはいけませんが・・・。
どうしましょうか・・・」
すると
「そこにいてもしょうがないし、あなたはホテルにかえっていいわ。
そこで常務の連絡をまってちょうだい。それと明日の帰国はキャンセルして。
あなたは明日帰ってきていいから」
そういわれたが常務は一切中国語ができないし、張はあてにならないし、
会社のお金や、チケットは全て私がもっている。
事務所においておくには・・・。
「お金やチケットのこともありますので、私も常務と一緒にかえりますから。
飛行機のほうはひとまずキャンセルしておきます。」
とりあえずホテルにもどった。

いくらまっても常務から電話はなくそれどころかこちらから電話しても通じなかった
そして夜7時をまわったころ一本の電話がなりだした。

注:これからは中国語の会話を日本語になおしてます
電話の主「もしもし、おまえはじいふうだな。」
じいふう「どちら様ですか??」
電話の主「おまえのところの常務は帰ってきてないだろう?」
じいふう「あなたがなんでそれをしってるの??
それはそうとあなたは誰??」
電話の主「おれは常務の友達だ。丹東の。それでいいだろう?
俺は友達の常務を助けたくておまえに電話している。
ただそれだけだ。」
じいふう「ところであなたは?常務は中国語できないし、あなたと話ができるとは思えない。
いったいあなたは誰??」
電話の主「おれは新聞社の鄭だ。言葉はできなくても友達なんだそれだけだ。」
・・・・常務はけっこうおしゃべりだった。私が何もきいていなかったし・・・。
電話の主「おまえのところの張はタイフォアイラだ」
じいふう「タイフォアイラ??」
・・・・タイフォアラとはいろんな意味をもっていて、オオケガをしたとか、
おかしくなったとか問題があるとか・・。一言では説明ができない・・。
じいふう「なにがどうタイフォアイラなの?あなたがいってることが分からない!!」
電話の主「だからおまえにでんわしているのだ。常務を助けたい。
でもそれは俺にはできない。おまえが必要だ。」
じいふう「は??何が??あなたのいってる意味がゼンゼンわからない!!」
電話の主「助けるには金がいる。会社の金はおまえがもってるだろう。
だからおまえが必要なんだ。」
じいふう「わたしは丹東にいったことないし、私が勝手に行動することを会社は許さない。
会社にきいてOKがでたらいってもいいわ。でも道はしらない。」
電話の主「まってろ。迎えにくる。会社には言うな。おまえは金を用意しとけ。じゃあ」

・・・そういって電話はきれた。
頭のなかで整理した。
常務はなにか大変なことになってるみたいでお金が必要らしい。
でも張と李とあと除がいるはずだ。
でも張がタイフォアイラ??
なんだ??
・・・たしか私を迎えにくるって??
しかもお金もだあ??
それって危険??
電話をきってから大変な事に巻き込まれたことを改めてしった。

ピンポーン
チャイムがなった。
学生のころからの友人がたまたまやってきた。
「ごめん今いそがしくて・・。とりあえず今日は帰ってくれるかな??
忙しくて・・。ごめん」
彼らを巻き込みたくなくてそっけなく帰した。

彼らが迎えに来るまえにここを出た方がいいのだろうか?
そうだ友人に相談しよう!!
社会人の働いている友人にきいてみよう!
そうおもい電話したが友人たちは出ない。
ポケベルをうってみた。
返事はない。

とてつもない恐怖が襲ってきた。
私の電話番号をしっている。
しかもホテルの部屋番号もしっている。
向こうは本気か??
・・・・でも常務がかえってこない。連絡がない。
それだけは事実だった。

そのとき電話がなりだした。

・・・・続く・・・。

【zenさん から頂きました】
タイでの銃撃戦巻き込まれ(?)騒動について(完結編)

(前回の続きより)
深夜1:00くらいでしょうか?いきなり部落に2〜30人もの人々の怒号と
犬の咆哮が響き渡りました。

なんだ???何が起こったんだ???

大麻のタイ人は蝋燭の火を吹き消し、囲炉裏に水をぶちまけ、
藁葺きの小屋の隙間に大麻を突っ込み外に飛び出していきました。

私と友人は飛び起き、外の様子を小屋の隙間から外を垣間見ようと
しましたが、漆黒の闇の中、何が起こっているか皆目見当もつかず、
ただ物音と懐中電灯の動きから、逃げ惑う人とそれを追う人がいる
事だけがぼんやりとわかりました。
とそのとき、銃声が数発、また間隔を置いて数発響き渡りました。

山賊の襲撃か?逃げるべきか?
でもこんな所で逃げても逃げられるはずないし‥‥
こんなわけわからん所で逃げ出しても遭難するのがオチだし‥‥
有り金で許してもらえるかなあ‥‥
パスポートとられちゃうのかなあ‥‥
とっ捕まって身代金請求されるのかなあ‥‥
フィリピンの若王子さんみたいになるのかなあ‥‥
ああこれで日本帰るの遅れるなあ‥‥
仕事あるのにやばいなあ‥‥

そんなことより口封じに殺されたらどうしよう?
ここで殺されてもぜったいみつかんないだろうなあ‥‥

そんなことをつらつら考えていると、ガイド達の小屋の方向から
男達の罵声と、捕まった人の悲鳴、そして殴られているような
鈍い音が何発も何発も響き渡りました。

ガイド達が捕まった????
やばい!!!ここに隠れているのがばれてしまう!!!!

周囲は依然として何かを捜索している懐中電灯の明かりと
犬の咆哮が乱れ飛び、そのうちの一つがこちらの小屋に
向かってきているように見えました。

やっっばぁぁいぃぃ‥‥

山賊に捕まったらなんて言おう??
"I am Japanese!!"かなぁ??
でもそれだと却って捕まえてくれと言ってるようなもんだし‥‥
"I am tourist!!"かなぁ??
などというパニックの思考に陥り、わけわかんない状態に
なってしまいました。

高床式の小屋の下を犬達が駆けずり回り、懐中電灯がこちらを照らす
度に肝を冷やしながら、私と友人はひたすら息を殺し、外の様子を
伺っていました。

どれほどの時間が過ぎたんでしょう。私たちの小屋の扉が
突然開けられました。

とうとう来たか!!
なななんて言おう??
で、出てきた言葉は"Who are you?"でした(^_^;)。

入ってきたのは大麻のタイ人でした。
何が起こっているのか説明してくれとお願いすると、
彼はつたない英語で
"Policemen come,Policemen come,Bang! Bang! Bang!"
と笑いながらいいました。

なにっ??警察??なんで警察がこんなところに?
そんな質問を彼に浴びせると、
手に手錠をかけられたようなポーズをして
"Opium!, Opium!"といいました。

なにっ??それって所謂「ガサ入れ」???
じゃあガイド達は??と尋ねると、
彼は手に手錠をかけられたポーズを繰り返します。
げぇっ!!!
じゃあ吸ってない我々も巻き添えかっ???
どうやって吸っていないって証明できるんだろう??
なんか試薬でもあるんだろうか?
あっ俺一口吸っちゃった。反応したらどうしよう??
復流煙は影響あるのかなあ??
そんなことよりも賄賂目当てで有無を言わさず逮捕かなあ??
賄賂の相場っていくらくらいなんだろう??

それで大麻を吸っていた自分はだいじょうぶなのかぁ??
と尋ねると、"OK,OK"といって彼はまた出て行きました。
おいおいそれなら小屋の隙間に隠した「ブツ」を処分してくれよ〜

その後しばらく捜索は続けられており、私たちは状況把握も
満足にできないまま、ひたすら息を潜め、体を小さくして隠れていました。
1時間もたったでしょうか?ようやく捜索は打ち切られたと見え、
集団の喧燥と犬の鳴き声が小さくなっていきました。

ガイド達はどうなったんだろう?
捕まってふもとまで連れて行かれたんだろうか?
襲来したのは本当に警察だったんだろうか?
それとも山賊だったんだろうか?

あまりにも情報が少なく、我々はまんじりともしない夜を過ごしました。
大麻のタイ人は結局あれから帰ってきませんでした。


空が白々としてくると私たちは恐る恐る外を覗いてみました。
昨夜の痕跡は何もありません。
逮捕されたガイド達はどうなったんだろうか?

あれっ?
あそこにあるのはイギリス人の靴?
靴なしで連行?
しばらくベランダみたいなところからぼんやり外を見ていたら、
あれっ?
誰かがガイドの小屋から出てきた?
あれっ?
ガイドだ?
あれ?
大麻のタイ人もいる。
イギリス人もいた。"Good morning!"
あれ?あれ?

朝食を取りながらガイドから昨日の顛末を教えてもらいました。
(彼はイギリス女性をGirl Friendにしているだけあって英語が非常に達者)

実はその日、その部落よりもう少し奥地でミャンマーから密入国して
阿片の買い付けに来ていたマフィア10人くらいがタイ警察に逮捕され、
数珠つなぎになって20人くらいの警察官にふもとの町まで連行されて
行くところだったそうです。しかしながら数珠つなぎのロープの締めが
甘かったため、数人がその部落にさしかかった辺りで逃げ出し、
捜索が行われていたとの事です。銃撃戦と思ったのは犯人に逃げられた
警察が腹立ち紛れに(^_^;)空にぶっ放していた音だそうで、
悲鳴と殴られているような鈍い音は同じく警察が再逮捕した犯人を
殴打していた音だったそうです。

散々盛り上げといて、終わってしまえばなあ〜んだという話ですが、
結局逃げた犯人の全員が捕まったわけではなく、
更に言えば、進退極まった逃亡犯が我々の小屋に転がり込んできた危険も
あったわけです。
また山岳民族が阿片を作り、その阿片をタイやミャンマーのマフィアが
買い付けに来るのも日常茶飯事みたいです。
(ですから当然警察の見回りもあるはず)

きちんとしたエージェントを選べばそんな騒動に巻き込まれることは
少ないのでしょうが、いずれにしても100%安全とは言えないと思います。
カレン族は唯一阿片を栽培しない民族と聞いていますが
耳学問なので保証はできません。
君子危うきに近づかずが一番正しいのかと思います。

P.S.おびえながら隠れていたとき、ついつい会社の事を考えてしまった
私はサラリーマン(T_T)

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