いつ現れたのかわからない・・・・遥か遠くにおぼろげに見える美しい都。
ちょっとした好奇心から
「行きたい」という願望へと変わり、
僕は旅に出た。
「あれは蜃気楼と言って幻なんだよ」
「あそこには、君の心を満たしてくれるものなどありはしない」
周りの人々は口々にそう言った・・・。
たぶん皆の言うとおりだろう・・・。
この旅も決して楽ではない。むしろ過酷だし常に孤独である。
でも、そこに何があるのかを確かめずにはいられない。
たとえそこに何もなくとも、その旅の過程にこそ意味があるのだ。
目の前に闇が覆っていた今までの自分より、
何か一筋に光らしきものを見ている今の自分の方がよほど幸せであろうから・・・。
たとえその光がミセカケの光であったとしても・・・・・。
遥か遠くに見える美しき都・・・。もしかしたら蜃気楼かもしれない・・・。
でも僕は進もう・・・。それが消えぬうちに・・・・・。
・・・・・・・・・・信じた者のみが立ち入る事の許される都。
そこは誰もが夢見る理想郷(ユートピア)・・・・・・