砂時計

 

上から下に流れ落ちる砂は決して上に昇る事なく
徐々に下にたまり続ける。

人はこの砂が流れ落ちる間のみ時の流れを感じることができる。
それは儚い命の灯火

たぶんみんなにもそんな砂時計を一つずつ持っていて、
流れ落ちる砂の量も人それぞれ決まっていて、
流れ落ちる速度も人それぞれ違うと思う。
だから見える世界も人それぞれ微妙に違う。

そしてそんな世界で体験した貴重な経験は、
流れ落ちた砂に化学反応を起こし、質を変え、光を帯び始める。
経験の種類によって多種多様な色彩に光り輝く。
それは、砂金などとはくらべものにならないくらいの貴重な砂

はたして、僕の中にある砂時計の砂はどんな色をしているのだろう。

 

 

 

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