☆SCENE06:嫉妬☆

 ■海商城下カルラ■

(到着・ランゾーが前に出る)

ランゾー:
前々から言っておいたのだが
そろそろお別れだ、フェイト▼
俺様はこの街で
やらなきゃならない仕事があるのでなぁ▼

フェイト:
仕事って・・・、ドロボ・・・▼

ランゾー:
うう、別れは辛いが仕方がない
一ヵ所に片寄った幸せを、皆々様におわけする
ああ、誰かがやらねばならぬ仕事なのだ▼

フェイト:
だから、それってドロボ・・・

ランゾー:
何も言うなフェイト!
黙って俺様を見送ってくれい!▼

はい
いいえ

(いいえ)

ランゾー:
別れを惜しむのは分かるが
この街には金が、もとい幸せが片寄りすぎているのだ▼
俺がやらねば誰がやる!?
黙って俺様を見送ってくれい!▼

はい
いいえ

(はい)

ランゾー:
うひょ、分かってくれたか
縁があったら、また逢えるさ▼

リアーナ:
ランゾーさん、お仕事頑張ってくださいね▼

ランゾー:
(うっ、真顔で言われると良心が痛むぜ)▼
お嬢ちゃんの記憶が戻ることを祈ってるぜ
んじゃ、あばよ▼

(ランゾーが去る)


(看板)
街の中でも何かが起きる!!
                 〜旅の日誌屋〜

(日誌屋)
あら、いらっしゃい
ここではあたしが旅の日誌に記録してあげるわよ▼

それじゃあ記録するわね

(ゆっくり1回転、高速で8回転)

はい、終わったわよ
また来てちょうだいね、フフフ・・・▼


(おばさん)
南のキナリース港近くに
レイガルドという古い砦があるのよ▼


(戦士)
最近、ダーク教の連中をよく見かけるなぁ▼


(戦士)
カルラの南に浮かぶ島には
3つの街があるんだ▼
キナリース港
岬のクーリン
魔憧の街コースト▼
いずれにせよ、船がないとな・・・▼


(女の子)
あなたたちのことを
探してた人が
宿に泊まってたんだけど・・・▼
まだいるのかしら▼


(女の子)
この街の王様はね、ちょっと気が弱いのよ▼


(おばさん)
この街の南にキナリースっていう港があるよ▼
図で説明すると・・・▼
    ○海商城下カルラ
    ↓
    ↓
    ↓
    ↓
    ●キナリース港▼
こんなものかな・・・▼


(カルラ城1階)

(戦士)
ようこそカルラ城へ
王に御用事ならば2階へ
武器屋、教会は1階に用意してあります▼


(戦士)
何でも盗賊が入ったらしくてな
城の地下の宝が
ほとんどやられたそうだ▼


(女の子)
記憶を失う時の多くは
強いショックを受けた場合と聞きます▼


(カルラ城2階)

(戦士)
ここは、王の間であります
王のはからいで、どのような方でも
お話しができるようになっております▼


ガルーダ3世:
余がカルラ王、ガルーダ3世である!▼
と、威張ってみたいのだが
近頃はダーク教団の連中の方が威張っていてな▼
街の船も連中が買い取ってしまって
この街にはもう一隻も残ってないのじゃ
海商城下の名が泣くわい▼
船と言えば、連中が買い取った最後の貨物船が
出航の準備を今しているところじゃ▼
あれが出てしまったら
本当にこの街に船がなくなってしまう・・・▼


イカロス妃:
初めまして、旅のお方
私はイカロスと申します▼
夫の嘆きはもう聞いたでしょうか?▼
この街の船はダーク神聖騎士団を乗せて
南のキナリース港に向かっているのです▼
彼等は南に集結して
何をたくらんでいるのでしょうか?▼


(カルラ城3階・図書室)

(従者)
ここは、主に世界の歴史をつづった本を中心に
集められた図書館です▼


(本)
カルラの街から南に行くとキナリース
内海を西に向かえば、アーウィンにつく▼
外海に出て東へ向かえば、サクシウムにたどり着く
南西の洋上にはケルズという街がある
北東ならば、シーラに向かえる▼


(本)
秘法と伝説・・・
「黒めのう」「炎の水晶」月の石」・・・
それらは古代の遺跡を再起動させる鍵となる・・・▼


(本)
今より十数年前・・・
最強と呼ばれた騎士団を抱えたビスト城の悲劇・・・▼
当時のビスト王は
あまりにも強すぎた自国の騎士団をおそれ
彼等を追放しようとしたのです▼
国に、王に裏切られた彼等は
よりどころを失い、信じるものを求めて
いずこかへと去っていったのです▼


(本)
古代の魔法技術は現在の比ではないという・・・▼
その昔、地上に平和を導いた天使たちは
魔王サタンと側近の3魔将を倒すために
「超重力の黒い渦」を用いて異界に封じたとある▼
天使たちはその異界を「地底界」と呼んだという▼


(カルラの港)

(街人)
やあやあ、あんた知ってるかい?

はい
いいえ

(いいえ)

ここから先は
カルラの港になってるんだ
つまり、海の玄関なのだ▼


(街人)
ここからは主にキナリース港行きの船が出てるぜ
あそこの船もそうみたいだな▼


(おばさん)
ダーク教の人は夜になると酒場に集まってるよ▼
ダーク教団のうわさ話は
酒場のマスターが一番くわしいよ▼


(女の子)
港に泊まっているお船に
怖いおじさんがたくさん乗っていったわ▼


(船の前)
ダーク騎士:
なんだ貴様は!! これはダーク教団の船!
関係者以外は立入禁止だっ!▼


(夜・宿屋・店主)
おう、うちは宿屋兼酒場「テーヴァ」だぜ
あんたらお泊まり界?
一晩35ギミルになってるけど▼

はい
いいえ

(いいえ)

ん? 泊まらんのか?▼

っつーことは、酒飲みに来たっつーことだな!?
うちの酒は、飲めばたちまち元気になるぜ!!
さあ、一杯10ギミルでなにか飲んで行くかい?▼

はい
いいえ

(はい)

そいじゃあ、おすすめの酒だ!
味わって飲んでくれよ!▼
そうそう、あんたら旅人みたいだけど
金髪のえらいかっこいい騎士を知ってるかい?▼
さっするにダーク神聖騎士団の人らしいんだけどよ
先日この街にやってきて、船の準備をしてるから
どうやらキナリースの方に向かうんだろうけど・・・▼
にしても、かっこいい兄さんだったなぁ
確か上の宿に出入りしてた気がするなぁ▼
キナリースに行くために・・・?
船で行くしかないんだろうけど、それも不定期だし▼
海運商の旦那に頼み込むか・・・
船が出るのを待ち続けるしかないんじゃないか?▼

(2階からシオンが降りてくる)

フェイト:
・・・シオン!?▼

(シオン、無言で走り去る。フェイト達が追いかける)

(シオンが船に乗り込む。フェイト達は戦士に止められる)

ダーク騎士:
なんだ貴様は!! これはダーク教団の船!
関係者以外は立入禁止だっ!▼

(桟橋を去ろうとすると、ファンがひらめく)

ファン:
フェイト、どこかに倉庫がなかったか?▼
今、キナリース行きの船があの1隻だけなら
積み荷は全部、あの船に運ばれる・・・▼
もう分かっただろ・・・ 密航するのさ!▼
さぁ、船が出る前に倉庫を探そうぜ!▼


(倉庫)

ファン:
ここの積み荷に潜り込もうぜ▼
きっと、うまくいくさ▼

(倉庫の中に入る)

ファン:
衣類の箱か・・・
ちょうどいいクッション代わりだな▼

フェイト:
ごめん、リア・・・▼
君の記憶を探していたのに
こんな事になってしまって・・・▼

リアーナ:
優しいのね。あたしのことはいいのよ・・・▼
あたしの記憶を取り戻すのを手伝ってくれたように
あたしもフェイトの大切なものを
取り戻す手伝いがしたい▼
旅の目的は変わっても・・・▼
・・・・・・▼

フェイト:
どうした、リア!?▼

リアーナ:
・・・目的、あたしの・・・
大事な・・・▼

フェイト:
何か思い出したのか!?▼

リアーナ:
あたし、大事な目的をもって、遠いところから・・・
・・・だめ、ここから先は何もうかばないわ▼

ファン:
しっ、静かに!
・・・誰か来たみたいだぜ▼
・・・・・・▼

港の労働者A:
おーい、この箱で最後か?▼

港の労働者B:
じゃないか? そのでっけえ箱で最後だ!▼

港の労働者A:
よっ、結構重いぞ! 手伝ってくれ!▼

(画面揺れる)

港の労働者B:
どれ・・・ ホントだ、結構重いな!
中に人間が2、3人入ってるみてえだな!▼

港の労働者A:
中身は・・・ 衣類だとぉ!?
鎧でも入ってるんじゃねぇのか?▼

港の労働者B:
かもな・・・ それじゃ、さっさと行こうぜ!▼


 ■謎の貨物船内■

・・・・・・▼
フェイト:
・・・波音が響いている
ここはすでに、海の上らしいな・・・▼
・・・人の気配がしないな▼
・・・・・・▼
出てみよう▼

(箱から出る)


(甲板へ)

シオン:
フェイト! なぜここに!?▼

フェイト:
目を覚ませシオン!
ダーク教団に荷担するのはよすんだ!▼
全てを力でねじ伏せるのが
お前の正義なのか!!▼

シオン:
・・・・・・▼
私も、フェイトの様に生きてみたかった▼
領主の一人息子として生まれた・・・
ただ、それだけで見えない鎖に縛りつけられた
きゅうくつな生活から解放してくれる・・・▼
フェイトとの出逢いはそんな期待すら
私にいだかせた。だが同時に・・・▼
型にとらわれない、自由に振るう剣も
感情のままに行動する性格も
フェイトの全てが私に劣等感を感じさせてきたのだ▼
私が持つことを許されなかったものを
フェイトはたやすく手に入れてしまう▼
アーウィンの街が襲われた前夜
リアーナの瞳に映る男が、誰であるかを知ったとき
私は思った・・・▼
全ての人間が同じだけの幸せを受けられる・・・
そんな世界があれば、劣等感などという
下らない感情と共に夜を過ごすことはない、と▼
確かにダーク教の急進的なやり方に
間違いが無かったとは言い切れない▼
だが、全ての人間が等しく幸福を受けるためには
仕方のないことなのだ!▼
人間同士がねたみ合い、憎み合うのは
統一された理想の下、信念が一つになっていないからだ▼
それが理解できぬなら
力づくでも排除せねばなるまい▼
私は、私の様に苦しむ人間はもう見たくない・・・▼
個人の幸福は、きっと誰かを傷つける!
私の正義は、全ての民が等しく幸福を目指すと
ラミアム最高司祭が説く、理想卿の中にある!▼
私は自分の信じる正義を貫く!▼

男の声:
男にとって何が正義で、何が悪なのか
区別をつけることなどたやすきこと▼

(フェイトの後ろから、赤い鎧の男が登場)

シオン:
メロウズ殿・・・▼

メロウズ:
男にとって、そして剣士にとって
正義とは、己の信念を貫くことに違いあるまい▼

シオン:
では、私の信念を貫くため
この者らの処置は私が・・・▼

メロウズ:
無理をするな。かつての親友同士を
切り合わせるほど、私は非道ではない▼

シオン:
・・・・・・▼

(メロウズが前に出る)

メロウズ:
聞いてのとおりだ
この私に、貴様の信念を見せてみろ▼

フェイト:
ふざけろよ! シオンは俺の親友だ!!
首に縄をつけてでも連れ帰る!▼
てめぇをぶっ倒してなぁ!!▼

(フェイトがメロウズに向かって行くが、簡単に倒される)

リアーナ:
逃げてぇ! フェイト!!▼

メロウズ:
・・・何!? フェイト・・・▼
・・・・・・▼
立て、そして救命ボートにでも乗って
私の前から立ち去れ▼

フェイト:
ふざけるな! 俺はまだ負けちゃいねぇ!▼

ファン:
無理だ! 俺たちの腕では
あいつを倒すことは出来ない!!▼
あいつはかつて最強と呼ばれた剣士
赤鬼メロウズだ!▼

フェイト:
どいてくれ! 刺し違えてでもこの俺が!
シオンを連れ戻してやるんだ!▼

(再びメロウズに向かって行くがはじき飛ばされ、海へ落ちる)

リアーナ:
フェイト!!▼

(フェイトを追ってリアーナとファンも海へ飛び込む)

(シオンとメロウズが海を見つめる)

メロウズ:
フェイト・・・・ まさかな・・・▼




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