第四話「白影」


小学生の頃、よく不思議な体験をしました。
今回はそのうちの1つをお話します。

ある日の夕方、教室に忘れ物をして取りに行った時のことです。 廊下の角を曲がって前を見ると、白いもの(その時は白い服を着た人に見えた)が、廊下の突き当たりの右側にある図書室に入っていくのが見えました。

「あれ?」

そこで、当時図書委員だった私は考えました。 図書室には普段鍵がかかっており、開いているのは昼休みと放課後の数時間だけ。 私が行った時には図書館は閉まっているはずなのです。 すぐに図書室に行ってドアを開けてみようとしても、やっぱり鍵は閉まっています。 あの影は、ドアを突き抜けて入ったことになります。 目が悪い私でも(もちろんメガネをかけていましたが)、はっきり見えた白いもの。 あれはなんだったのか、今でも不思議でなりません。


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