幽霊マンション


上記のテーマで体験談を募集していた雑誌に、前に住んでいたマンションでのできごとを投稿したことがあります。掲載されたのですが、引っ越す時にその雑誌は捨ててしまいました。捨てなきゃよかった・・・・

「イグアナの娘」(ドラマ)の最終回を見ていたときのことです。テレビの前で、今にも泣きそうになった時、鼻先を香水のような香りがかすめました。フローラル系の匂いです。
「何、今の?」
その瞬間涙も止まり、においの元が気になりはじめました。香水、スプレー、シャンプー・・・似たような匂いのするものを片っ端から調べましたが、同じ匂いのものはありませんでした。それ以前にフローラル系の匂いのするものなんて、私はほとんど持ってません。
風に乗って外から入ってきたことは、ありえません。窓もドアも閉まっています。
では、この匂いはどこから来たのでしょう・・・・

ある日の深夜、ベッドに入って寝ようとしていると、ぼそぼそとくぐもった男の人の声が聞こえてきます。抑揚のない、ニュースキャスターのような淡々としたしゃべり方に、「隣の人がニュースでも見ているのかな」と思いました。しかーし、よく考えてみると、そんな時間にニュースなんてやってるわけないのです。その上その声は、壁を通してくるよりももっとはっきり聞こえてきたのです。その瞬間、金縛りです。顔の近くに何かがある気配までします。「やっべ〜。これはなんかいるよ〜。」そう思ってがっちり目をつぶりつつ、金縛りを解こうとしました。やっと金縛りを解いたのは、数分後だったでしょうか。すごく長い時間のように感じました。

これもある日の深夜のことです。
テスト前で、かなりせっぱつまった状態で勉強をしていました。徹夜を覚悟しました。
と、その時、洗濯機の横にあったビニール袋がカサカサと音を立てています。
「なんかいる・・・・」
そう感じましたが(もちろん見えない)、かまっている余裕はありません。無視して勉強していると、今度はその隣の冷蔵庫の扉に貼ってある、ラップやアルミホイルを入れる箱に入っていたラップがカタカタ動いています。
もちろん無視して勉強し続けました。
そうこうしているうちに、とうとうラップが落ちました。
無視です。
すると今度は、冷蔵庫の隣の食器棚のガラスがガタガタ鳴り出しました。場所を移動しているだけでなく、だんだん私に近づいてきます。でも怖がっている余裕はもちろんありません。
「うるせーんだよ。アンタなんかにかまってる暇ないの。どっか行って!」
と、言うと、その音はピタリと止みました。
「勝った」と思いました。

と、こんなことを書いて投稿したのですが、掲載された雑誌を見て驚きました。
「鼻先をかすめた匂い」とほとんど同じ体験談が載っていたのです。
ああ、よくあることなのねー。と思いましたがどうでしょう。皆さんもこんな体験ありません?


戻る