
8月20日土曜日
朝からずっと、お天気のことを考えていた。
札幌は、朝はどうにか晴れていたものの、昼過ぎには土砂降りに
なり、私が会場に着いた3時ごろも、降ったりやんだりという空模様。
限定Tシャツや缶バッチは、何処で売っているのか分からなくて
あっさり諦めた。
まあ、その時点ですでに売り切れていたみたいなので、それで良かったのだと思う。
行く前は手に入れる気満々だったのに。
この時は、まあいいか、という気分になっていた。
だって今からライブだもの。SUN STAGEでは奥田民生氏の歌が始まっていた。
後ろの方で聴いていたが、良い感じだった。
歌もMCも自然体で、それがとても格好良い。
終了後は、そそくさと前方へ移動。するはずが、出遅れて10列目辺りに。
それでもなんとか中央の、ドラムがよく見える位置を確保。
ステージのセッティングが始り、欣ちゃん自身がドラムセットのサウンドチェックに
出てきてくれたのは、嬉しい驚きだった。
欣ちゃんが長めのフレーズを叩くたびに、盛り上がる観客。
欣ちゃんものってきて、マイクチェックしながら煽ってくれる。
譲さんもいて「I dub Fish」な世界になったらしいけど、私はあんまり記憶にない。
なんだか恐ろしいほど、覚えていないことが多すぎる。
ひょっとして、断続的に、立ったまま気絶していたのかも。
雨が。
サウンドチェックの途中、不意に本格的になる。
ああ、降るなぁ、と覚悟して、雨対策に取り掛かる人多数。
音楽だ。
さあ、始まる。
Fishmansにピッタリの、この曲は何?
あとでcheap thingさんに聞かなきゃ、と思っていたらやはりcheap
thingさんは知っていた。
Buffalo Daughterの「Mirror Ball」。とっても素敵な曲。
「やばい、泣きそう」「泣いていいよ」そんな会話が聞こえてくる。
「Fishmans! Rising Sun!」
ディレイの効いた、欣ちゃんのシャウト。
この言葉を聴くために、やって来たようなもの。
ここに来れなかった人たちにも、届けたかった。
1曲目は、もちろんこれでしょう。
「Weather Report」
ゲストボーカルは、原田郁子 from clammbon。
風が吹き続けて いつもここにいるよ
何かいいことがなかったけなぁ 何か
風が吹き続けて いつもここにいるよ
だれかがいつも そばにいたはずさ
郁子ちゃんは、とても気持ち良さそうに歌ってた。
仰ぎ見た空が、嘘のような青空だなんて、できすぎ・・・
佐藤さん、いつも空のことを歌ってたから、空は、いまでも味方してるのかなぁ。
続いて、ハナレグミ永積タカシさんの登場。
耳に馴染んだギターのイントロ。
空高く、「ナイトクルージング」の声が響く。
ずっと生で聴きたいと思ってた、スネアのバックビート!
UP & DOWN UP & DOWN SLOW FAST SLOW FAST
STAY TOGETHER ナイトクルージング
CDだったら聴き入っていたであろう、永積さんの美しい声だけど、今は一緒に歌ってしまう。
この曲のためにFishmansはこの時間だったのだと言われたら信じる。
一瞬も同じ色をしていない、夕暮れ。
歌い終えて「最高気持ちイイ!」と笑う永積さん。皆も笑顔で見送る。
照明を落としたステージに、賛美歌のごとく「頼りない天使」のメロディが響く。
ゲストボーカルはUA。
歌が始まったら、何を考える間もなく泣いていた。
深い、深いところまで連れて行ってくれる歌だった。
あの子は僕に言うさ 天使は今来ますって
本当さ ウソじゃないんだよ
未来はねえ 明るいって
あの子の信じた確かな気持ちは
きっと僕を変えるだろう
祈りに近いものが、この曲にはある。
そんなことに改めて気付いた。
「ヤバすぎる!みんな、見て!」というUAの声に、振り返って見た空の色。
あれはきっと、忘れられないだろう。
音楽は続く。
永遠なんて分からないけど。
泣きたい時に口ずさむのは、いつでもあなたの歌だったよ。
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