採集レポ−ト
〜ギフチョウ編〜



 1999年4月4日、日曜日晴れ、私と先生は、京都府某所へとギフチョウ採集に行きました。
この場所は、先生が26年前(!)にギフチョウを採りに行って、わんさかギフチョウが採れたという所で、 私はとても期待して今回の採集に望んだのですが、電車を下りると先生は 「26年も経っているからギフチョウもいないかもしれないなあ。」と言っていました。 (私は、最初からそんな事を言っていたらだめだ!と思っていました。) しかし!麓には住宅が建ち並んでいたので、(これは本当にいないかもしれないなぁ。) と疑問に思いつつも住宅地を抜けて林道に入りました。
途中、道が二手に分かれていて、26年前は右に行ったのですが、もうその道は通行止めになっていたので、 しょうがなく真っ直ぐ進みました。
しばらくすると、ひらひらと何か飛んでいるのが見えました。
先生がテングチョウ飛んでいるのを発見されたのですが先生はさすがキャリアが違うのか捕虫網を出そうともせず、先へ行ってしまいました・・・・。
私は網を出し、テングチョウを採って三角紙に入れ、後を追っていくと先生は、「コツバメがいる」、とカメラを出して写真を撮ろうとしましたが逃げられたと言っていました。
先生によるとテングチョウは冬に冬眠して今ごろ出てくるらしく、標本にするには秋に羽化したての成虫のほうがオレンジ色が 濃くて良いそうです。
しばらく行くとまた林道工事のために通行禁止と書いてありましたが、もうここまで来たからには進むしかありません。
<安全第一>を乗り越え、ユンボーの横をかすめ、先へ進みました。
どんどん先に行くとどこが道なのかわからなくなってきました。
ずっと進んで、きつい斜面を稜線まで登りましたが、病み上がりの私には大変きつくバテバテです。
稜線らしき場所には到着したのですが、聞いていた話と今見ている風景のギャップが大きすぎてびっくりしました。
昔は、稜線の周りの木々も小さく、大きく開けていてギフチョウも集まって来ていたらしいのですが、 どう見ても木々が茂りギフチョウも飛んで来そうになく、 しかも麓の田園や、ちょっとした日陰が無くなってしまったので、ギフチョウの幼虫の食草であるカンアオイが激減し 、発生場所が無くなったか、少なくなったかもしれないのです。
まあそう言うことも分かり、開けた場所を見つけたので、そこで昼食を食べました。
そのまま、そこで午後三時までずっと待ちましたが1匹もギフチョウを見かけることはありませんでした。
しかし、もし採れなかった時のために私たちは、クワガタムシを採集する道具を持って来ていました。
それが大当たり!立ち枯れしているクヌギの木を倒してみると、根元からノコギリクワガタのオスの新成虫が、 ポロッと出てきました。
その木を根元から崩していくと、今度はコクワガタのオスの新成虫がみつかり、ほかの立ち枯れの木も崩してみると、 根元からはミヤマクワガタの結構大きな幼虫が私と先生が採集されたものを合わせて6頭。 コクワガタの幼虫と思われるものも2人合わせて21頭採れました。
結局ギフチョウ採集がクワガタ採集となってしまいましたが、新しいクワガタ採集のポイントが見つかるなど、 色々と成果が出てよかったなあと思っています。
しかし26年という時間は、自然をこんな風に変えてしまったんだなあと思いました。


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