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 ノミのシーズンがやってくる 

そろそろノミの季節です。皆さんの今年のノミ対策にはどんなものを考えてますか?

 

 はじめに 

 

私の飼っているシェルティのランスロットは数年前からノミのアレルギーで悩んでいます。アレルギーは数匹にさされただけでも出てしまうので、完全に防止することはできませんがとても効果のあるノミ除けの薬が開発されてそれを使うようになってからは、ノミの成虫をみることはほとんどなくなりました。

去年のノミ対策には、飲み薬と滴下式殺虫剤(プログラムとフロントライン トップスポット)を使ってみました。どちらも、動物病院でのみ購入できる薬で、安全性もかなり高いといわれています。しかし、フロントラインは一応殺虫剤ですし、薬の使用上の注意の欄には人への有害性も明記されているので、ペットにも100%安全であるとは限りません。特に、うちの犬は12歳と高齢なので、こうした薬物への耐性も若い犬より低くなっている可能性も考えられます。

そこで、他のノミ除けの手段にはどんなものがあるのかということや殺虫剤に使われている成分の毒性や安全性について少しリサーチしてみました。殺虫剤を使わずに済めばそのほうがずっといいのですが、そういうわけにもいかないので、できるだけ効果的に使えるようにノミの生態についても調べました。

 


1

 ノミの種類 

 

知られているノミだけでも約2000種類もいて、そのうちの95%が哺乳類、50%が鳥類に寄生するといわれています。ペットだけでなく人の血も吸うノミのほとんどが”Pulicidae科”というグループに属しているそうです。下の表のノミは人やペットにたかるものとしてよく知られているものですが、これらは全てPulicidae科です。ペットのノミとして最も多いのがネコノミだそうで、これは猫だけでなく、犬の血も吸います。

 

俗称 学名 ホストとなる動物
ネコノミ
Cat Flea
Ctenocephalides felis 人、犬、猫、オポッサム、アライグマ、その他
イヌノミ
Dog Flea
Ctenocephalides canis 人、犬、猫、その他
ネズミノミ
Oriental Rat
Flea
Xenopsylla cheopis 人、ウサギ、リス、その他
ウサギノミ
Rabbit Flea
Cediopsylla simplex 人、ウサギ、その他
ヒトノミ
Human Flea
Pulex irritans 人、犬、猫、豚、その他

 

犬が体を痒がっていたら、ノミがいるかどうかチェックしましょう!

ノミアレルギーの他にもアトピー性アレルギー、食物アレルギーなど他にも原因は考えられますが、これからはノミのシーズンなので、季節性が見られる場合はまずノミがいることを疑ったほうがいいと思います。

●しっぽの付け根あたりに砂粒のようなものがないかどうか見る

かなりの数のノミがたかっている場合はノミとり櫛で犬の毛をすいてみると、ノミの成虫がひっかかります。成虫が発見できなくてもノミが存在してるかどうかは、成虫ノミの糞によって確認できます。しっぽの付け根あたりの皮膚に砂粒のようなものがついていたらノミがいる可能性が大です。その粒を湿らせたペーパータオルの上にのせてみてください。ノミの糞であれば血が染み出して赤くなるので、砂と区別できます。(かかりつけの獣医さんもこの方法でチェックしてました。)


2

 ノミのバイオロジー 

 

ノミの駆除方法を決める前に、まずノミという昆虫について知っておく必要があります。ノミは卵・幼虫・さなぎ・成虫と完全変態を行う昆虫ですから、それぞれの段階の特徴を理解すればどんな手段が最も効果的なのかを知ることができます。

 


Eggs

50%

幼虫
Lavae

35%

ライフ
サイクル
成虫
Adult Flea

5%

さなぎ
Pupa

10%

 

ノミの各生活段階の特徴

下のリンクのところで、ノミの画像をのせているサイトをいくつか紹介してありますので、参考にしてください。

● 卵 ●
0.5ミリほどの白い楕円形。肉眼でも見ることができ、塩粒のような感じ。

1〜12日で孵化。

相対湿度が50%以下か92%以上になるとほとんどの卵が死んでしまう。

8=8 8=8 8=8 8=8 8=8  卵が多く見つかるところ  8=8 8=8 8=8 8=8 8=8

ペットのよく休んでいる場所(寝床、ソファの隙間、カーペットなど)

ペットの体に産みつけられるが、粘着性が低いので、ペットが体を掻いたり、動いた時に体から容易に落ちる。

● 幼虫 ●
卵から孵化したばかりの時は1〜2ミリの細長く白い色をしている。

エサである親ノミの糞などを食べるようになると、だんだん黒っぽくなる。

2回の脱皮を行い、4〜5ミリくらいまでに成長する。

熱・乾燥に弱い。

植物の根っこのように、暗い方向に移動したり、重力に従って下の方へ移動する性質がある。

幼虫期間は5〜11日。

8=8 8=8 8=8 8=8 8=8  幼虫が多くいるところ  8=8 8=8 8=8 8=8 8=8

卵から孵化した幼虫は、光を避ける性質があるため、薄暗いところに集まる。

犬の寝床のマット、カーペットの繊維、ソファなどの隙間の奥深くに潜りこんでいる。

● さなぎ ●
粘着性が強く、周りのゴミがくっついていてうまくカモフラージュされている。

5〜14日でさなぎから成虫になる。

殺虫剤に対する耐性が高い。

圧力、熱(気温や動物の体温)、二酸化炭素の濃度(ペットや人間の呼吸)、振動(ペットや人間の歩くときの振動や掃除機の振動)などにより刺激を受け、さなぎからかえる。

ひとつの刺激に対して全てのさなぎが一度に羽化するのではなく、数日間〜数週間かけて少しづつ成虫になることが報告されている。(生き残る確率を高くするため)このため、殺虫剤が全然効かないものと勘違いして、あきらめてしまうと、ノミの策略にひっかかる。

ノミの成虫はさなぎからかえる時は、あっという間にマユからでて、数秒後には血を吸っているということもある。

周りの環境があまり好ましくない場合(温度が低すぎたり、ホストとなる動物がいないときなど)、数週間から中には1年近くもさなぎの状態でいるものもある。

8=8 8=8 8=8 8=8 8=8  さなぎが多くいるところ  8=8 8=8 8=8 8=8 8=8

カーペットの繊維、マットやクッションの中綿など、掃除機をかけても、なかなかとりにくい場所。

さなぎの状態だと殺虫剤に強いのでこまめに掃除機をかけるようにしてその振動でさなぎ⇒成虫を促して、マユからでてきた成虫を殺虫剤で殺すのが効果的。

● 成虫 ●
体長およそ2〜5ミリで動物の毛の間を移動しやすいように平べったい体をしている。足の部分にとげのような毛が生えていて、動物の毛の間を前進するのに都合が良く、また、ふるいおとされにくくなっている。

色は茶褐色。寿命は約3〜4週間だが中には3〜4ヶ月生きるものもいる。

幼虫とは逆に、光にひかれる性質と上のほうに移動する性質がある。

さなぎからかえった直後、1〜3週間位何も食べなくても大丈夫だが、一旦血を吸い始めるようになると3〜4日置きに食事をとらないと死ぬ。

幼虫の食事となる糞を出すために自分が必要とする量よりはるかに大量の血を吸う。

吸血するときに、血が固まらないようにする物質が唾液に含まれていて、これがペットにアレルギーを起こさせる元となっている。

1日20〜50個の卵を産み、多いものは一生のうちに2000個以上産む。

老犬や体の弱ったペットに多くたかるともいわれている。(あまり動いたりしないせいなのかはよくわからないが、ノミには健康なペットとそうでないものとの区別がつくらしい。このことは野生動物にもよく見られることで、老齢のものや体が弱っているものにほど寄生虫の数が多い。)

8=8 8=8 8=8 8=8 8=8 ● 成虫が多くいるところ ● 8=8 8=8 8=8 8=8 8=8

ペットの体、ペットがよく居る場所。

基本的に、一度ペットの体にたかったら、自分から進んで離れることはない。

 


3

 ノミが引き起こすトラブル 

 

●ノミアレルギー性皮膚炎(Flea allergy dermatitis - FAD)

ノミの唾液に含まれるタンパク質がアレルゲンとなる。皮膚炎の激しい痒みから、噛んだり舐めたりして、その傷が化膿し、2次感染も引き起こすことがよくある。

●寄生虫の媒介(Internal parasites)

腸内寄生虫である瓜実条虫(サナダムシ)-Dipylidium caninum の卵をもったノミがペットの口から体内に入り、腸内でその卵が孵化する。

●貧血(Anemia)

たくさんのノミに吸血されると貧血になることもある。特に、子犬、老犬、病気の犬など体力のないものが危ない。

特に”Ctenocephalides”属のノミの種類であることが多いらしく、このグループにはイヌノミやネコノミも含まれている。

 


3.5

 ノミをコントロールする手段 

 

ペットの体に寄生するノミの成虫は全体のおよそ5%でしかありません。(たった1%でしかないともいわれています。)従って、ノミの成虫の駆除だけ行ったのでは、次から次へとさなぎから成虫に羽化してしまって、不十分なのは明らかです。

また、ノミの総数のほとんどを占める卵、幼虫、さなぎはペットの体以外の場所に集中しています。従って、ペットの体についているノミの駆除と同時にペットが生活する環境からノミをとり除かないと、いつまでたってもノミに悩まされることになってしまうのです。

 

ペット 環境 のコントロールが重要!

 

 

ペットのノミをコントロール

ブラッシングは皮膚、被毛の状態がチェックできるのと同時に、ノミを早期発見することができます。

ノミシーズン中は、ブラッシングした場所にノミの卵が散らばっている可能性が大きいので、床などの掃除も忘れずに行いましょう。

 

●飲み薬  

”プログラム”のように、卵が孵化(ふか)できないようにして卵⇒幼虫のライフサイクルを断ち切ってノミをコントロールするものと、ペットの血液中に殺虫成分のある物質を含ませることでその血を吸ったノミを殺すものがある。どちらも効果は最低でも1ヶ月継続するものが多い。

安全性の点では、前者の方がペットに対する危険は少ないといわれている。

●スプレー

殺虫剤のスプレーやノミを寄せ付けないようにする虫除けスプレーなどがある。最近では、IGR(昆虫成長調整物質)も配合して、ノミの卵や幼虫にも効果のあるものがでている。

●滴下式  

IGR(昆虫成長調整物質)はノミの卵・幼虫の駆除だけに効果があるので、ノミの成虫用として多く使われています。最近は、殺虫成分の他に、IGR(昆虫成長調整物質)と組み合わせたものも各種でている。

滴下式でも中には、IGR(昆虫成長調整物質)だけを使ってノミの卵を孵化(ふか)できないようにするものも売られている。(殺虫剤に敏感な猫・子猫には適している。)

●ディップ

だいたい1〜2週間くらい効果があるといわれている。お風呂、シャンプー、雨などで体が濡れたりすると、効果がなくなるのが早い。大型犬だと、飲み薬や滴下式のタイプの薬も量が多くなるで、ディップを使えば少し安い。猫は体をよく舐めるのであまり安全でない。殺虫剤だけのものや、IGR(昆虫成長調整物質)を組み合わせたものが売られている。

●薬用シャンプー

殺虫効果のある成分の入ったものや、炎症を起こしている皮膚用の刺激の少ないものなどたくさんの種類のものが市販されている。

洗う時は、顔から体の順に洗ったほうが、ノミが耳などに隠れてしまうのを防げる。また、シャンプーを洗い流す前に5〜10分くらいそのままの状態にしておくとよいといわれている。

●ノミ除け首輪

殺虫剤がしみ込んでいるものや、虫除け効果のあるといわれるハーブが入っているものなどがある。IGR(昆虫成長調整物質)の入っているものも売られている。

耐水性のあるものや、ベタつかないタイプのものも出てきている。値段は、”プログラム”や”フロントライン”よりははるかに安い。

殺虫成分にもいろいろなタイプのものが使われているので、特に他のノミ除け製品と併用して使うときは、よく注意して選んだ方がよい。

ノミがつく前には効果があるかもしれないが、すでにペットの体についてしまっている場合は、別の手段を選んだ方がよさそうである。特に長い毛の犬種には向いていないような気がする。

ペットについたノミは尻尾のほうへ集まる傾向があるので、どのくらいの効果があるかは疑わしい。敏感なペットだと首の周りの皮膚に接触性アレルギー症状がでることがある。

昔一度だけ、ペットショップで売っていたものを使ったことがあったが、うちの犬はその時健康だったにもかかわらず、首輪をつけ始めた直後に嘔吐した。また、匂いが強烈で、そばにいるだけで気分が悪くなるほどだった。そんなものを首につけていたらどうにかならないほうがおかしいのではないかと思ってすぐ使用をやめ、それ以来、使ったことはない。(最近のはもっと質がよくなってきているかもしれない。)

●ハーブ

ノミ除け効果のあるといわれているもの

シトロネラ油(蚊除けとしてよく使われる成分であるが、ノミにも同様の効果があるかは不明。)

ペニーロイヤル油   ローズマリーエキス   コンフリー油   ユーカリ油   ラベンダー油

これらのハーブについては、どの程度の効果があるのか科学的に証明されているものがほとんどなく、単なる気休めだという説もある。また、仮に効果があるとしても満足できるような虫除けの効果を出すには、よほど純度の高いエキスやオイルでないと無理であろうと思われる。

さらに、いくら植物から採れる天然成分とはいってもオイルやエキスのように濃縮してあるものは飲みこんだりするとペットにも十分毒になるので必ずしも合成化合物よりも安全であるとは限らない。

すでにかなりの数のノミが存在する場合にはあまり有効な手段ではないような気がする。香りはよさそうなので、シャンプーやコンディショナーなどに使うには十分満足できそう。

●サプリメント

これらのサプリメントを与えられたペットの体からは、ノミの嫌う匂いが出るので、虫除けになるといわれている。

ガーリック - むやみやたらに多くのガーリックを与えても刺激が強すぎて害になることもある。

醸造用イースト - ノミ除けの効果の有る無しは別として、ビタミンB補給にはなる。ただし、イーストに対してアレルギーを持ったペットもいるので注意。某ペットフード会社の話ではノミ除けの効果は醸造用イーストの品質によっても違いがあるとのこと。

●ノミとり櫛

化学薬品を使わないので、一番安全といえば安全なノミ駆除の方法である。しかし、手作業であるので、大型犬を飼っている人や忙しい人には向いていない。ノミ駆除の手段というより、ノミがいるかどうか調べるときには有効である。

卵をもったノミをペットの体の近くで潰すと卵が飛び散るので、必ず中性洗剤などにつけて殺すようにする。

●超音波器具

科学的な根拠がなく、ノミ除けの効果はかなり低い、もしくは全くないといわれている。効果があるといっている人は、もともとノミの少ない環境にいるのではないかと思う。自分で実験しようとも思ったが、プログラムを飲ませるようになってから、ノミの成虫を見かけなくなり、わざわざノミを飼育することもないと断念した。

●ムース

人間用のヘアムースと同じような感覚で使える。殺虫剤やIGR(昆虫成長調整物質)などが入っている。殺虫剤の効果は約1週間と短いが、IGRのほうはもう少し長持ちするらしい。(メーカーによって成分や効果継続期間に差はある。)

●パウダー

ペットの体に殺虫成分の含まれる粉をふりかけるタイプのノミ・ダニ駆除剤。水遊びが好きな犬ややまめにシャンプーが必要な犬には向かない。雨が多い地域にも不向き。

 

 

ペットの環境のノミをコントロール

ソファの隙間、カーペットなどの室内の掃除をまめに行う

ノミシーズン中は掃除機をかけた後のごみ袋をまめに交換するようにしましょう。よく殺虫剤の入ったノミとり首輪を掃除機の袋に入れて置くといいと言われていますが、これは殺虫剤の有効成分が部屋中に広がってしまうのでペット・人間の健康上あまりよくないです。

犬がよく居る場所(寝床、ソファ、小屋、涼しい日陰など)の掃除も忘れずに。

大抵、ペットが好む所はきまっているので、ノミの卵・幼虫もその場所に集中しています。スプレーや燻蒸剤を使うのが効果的。燻蒸剤を使うときは、どの部屋も一斉に行ってノミの非難場所をなくすことが大切です。また、これらの薬物類は魚や小鳥のペットに有害であるものが多いので使用前にはそれぞれの製品の取り扱いの注意をよく読みましょう。

 

●燻蒸剤

殺虫剤だけのものや、IGR(昆虫成長調整物質)を組み合わせたものがある。

●スプレー

カーペット用やコンクリート・タイル・リノリウムの床、フロアリング用など各種。殺虫剤だけのものや、IGR(昆虫成長調整物質)を組み合わせたものがある。

●パウダー(ノミの卵・幼虫駆除)

殺虫成分が入ったものや、乾燥剤が入ったものがある。カーペットに振り掛け、しばらく時間を置いて有効成分がカーペットの繊維に染み込んだら、余分なものは掃除機で吸い取るというのが一般的。(1回で1年間効果が長持ちするというものも出ている。)

●昆虫成長調整物質 IGR(Insect Growth Regulator)

これは成虫には効果がないので、単一で使用するよりも成虫に対して殺虫効果のある薬と併用するとよい。昆虫の外骨格の主成分であるキチン質が作れないようにするタイプと、幼虫ホルモンにみせかけることによって幼虫が脱皮しなくなり成虫に成長できないようにするタイプがある。前者の例は”プログラム”の有効成分であるルフェニューロンで、後者の例ではメソプレンがある。

●トラップ(成虫ノミ用)

ゴキブリホイホイのノミ版。エサの代わりに、光源や熱源を使っておびき寄せ、粘着テープでくっつけるもの。ノミの駆除というより、今の環境にどれだけのノミが存在しているかを調べたいときには有効な手段。

これらのトラップでかなりの数のノミがつかまった場合、周りの環境には、すでにもっと多くの卵、幼虫、さなぎがいるとみて間違いない。(成虫は全体のおよそ5%にしかすぎないといわれている。)

●ノミの天敵

ノミの幼虫の天敵であるネマトーダ(線虫類)を利用するというもの。庭用。ただし、天敵であっても、一応生き物なので殺虫剤にはもちろん弱いので注意が必要。化学物質を使った殺虫剤よりはるかに安全であるのが最大の利点。欠点は、100%ノミの駆除は出来ないこと。(エサであるノミの幼虫が少なくなれば、ネマトーダの数も減ってくる。)


4

 主なノミ除け・殺虫剤 

 

◆ 特に効果があるとされているもの(獣医さんを通して入手可能) ◆
商標名 プログラム
Program
フロントライン スポットオン
Frontline Top Spot
アドバンテージ
Adbantage
製造元/販売元 Ciba Animal Health
Ciba-Geigy Corporation
メリアル
Rhone Merieux
Bayer.Inc
有効成分 ルフェニューロン
Lufenuron
フィプロニル
Fipronil
イミドアクロプリド
Imidacloprid
薬の分類 キチン質合成抑制物質
Chitin Synthesis Inhibitor(CSI) OR

昆虫成長抑制物質
Insect Development Inhibitor(IDI)

殺虫剤
Insecticide
殺虫剤
Insecticide
種類 飲み薬
(Tablet & Suspension)
(犬用は錠剤、猫用は液体)
滴下式
(Spot On)
滴下式
(Spot On)
使用法 錠剤(犬用)、液体(猫用)を毎月一回。有効成分の吸収をよくするため、飲ませる直前に食事を与える。

いつも好きなときに食べるようにフードを置きっぱなしにしている猫などの場合は、飲ませる前に出来るだけ空腹状態にさせてから、食事を与え、薬を飲ませる。

背中の皮膚にオイルを滴下する。 背中の皮膚にオイルを滴下する。
効果の
継続期間
犬:約3ヶ月
猫:約1ヶ月
犬:約3ヶ月(ノミ)、約1ヶ月(ダニ)
猫:約1ヶ月(ノミ)
犬:約一ヶ月
ノミ成虫
Kill Adult Flea
効果なし
ノミ成虫除け
Repellant
効果なし 効果なし
ノミ幼虫
Kill Larva
(孵化できない)
ダニ
Kill Ticks
効果なし 効果なし
子犬・子猫・
老犬
への使用
妊娠中、子犬(生後6週間以上)、子猫(生後6週間以上)にも使用可。 子犬(生後10週間以上)・子猫(生後12週間以上)にも使用可。

高齢・妊娠中・授乳中や体の弱っている犬猫には害を及ぼす可能性もある。(製品の取り扱い上の注意の欄に記載されている。)これらの動物への使用はかかりつけの獣医に相談することが必要。

子犬(生後7週間以上)・子猫(生後8週間以上)にも使用可。老齢の犬猫にも使えるが、使用前にかかりつけの獣医に相談したほうがよい。妊娠中の犬の使用についても同じ。
商標名 プログラム
Program
フロントライン スポットオン
Frontline Top Spot
アドバンテージ
Adbantage
パッケージ 犬用:
体重0-10lb(4.5Kg以下)
体重11-20lb(4.5-9Kg)
体重21-45lb(9-21Kg)
体重46-90lb(21-41Kg)

猫用:
体重0-10lb(4.5Kg以下)
体重11-20lb(4.5-9Kg)

犬用:
体重0-22lb(10Kg以下)
体重23-44lb(10-20Kg)
体重45-88lb(20-40Kg)

猫用:
1種類のみ

犬用:
体重0-10lb(4.5Kg以下)
体重11-20lb(4.6-11Kg)
体重21-55lb(111-25Kg)
体重55lb以上(25Kg以上)

猫用:
体重0-9lb(4Kg以下)
体重9-20lb(4Kg以上)

副作用 ごくわずかだが、服用後、吐き気を催す個体もいることが報告されている。 使用後に、発疹、嘔吐や脱毛などの副作用がみられたという飼い主からのコメントも多々あるが、薬とこれらの症状との因果関係は明らかでない。特に猫のほうが犬よりもこの有効成分に対して敏感らしい。(一般的に、猫のほうが犬より薬物・毒物に敏感であるといわれている。) 有効成分の毒性:急性の口内毒性を示すが、その程度は中ぐらい。皮膚への毒性はかなり低いといわれている。また、呼吸によって体内に有効成分を吸いこんだ場合も哺乳類(ペット、人)に対する毒性は低い。
備考 ノミが血を吸わないと効果はでない。

有効成分の働き(キチン質の形成を妨げる)により、ノミの幼虫の卵歯(卵の殻を破るために使う突起)が出来るのを防いで、孵化できなくする。

有効成分の入った親ノミの糞を食べた幼虫も、さなぎになる時に成虫になるために必要な外骨格(キチン質)ができないので死んでしまう。

ノミの成虫の水分を除いた体重の25-50%はキチン質。

実験データ:プログラムを6ヶ月使用後ノミ成虫平均数4匹(プログラム未使用は230匹)

24時間後には体中に薬が広がり効果が現れる。

動物の皮膚や被毛にノミが接触すると、殺虫成分が速やかにノミ体内に吸収され、ノミは動物の血を吸う前に死ぬ。

シャンプー後にも効果はあり。

薬をつける前後のそれぞれ3日間くらいはシャンプー(入浴)は避けたほうがいいとされている。

”アドバンテージ”よりシャンプーなどに対して耐久性があるといわれている。

扱いに関しての注意事項で、直接皮膚につけるとよくないので、ラテックスなどのゴム手袋を着用と記述されている。

有効成分により、ノミの神経系に作用し死亡させる。

動物の皮膚や被毛にノミが接触すると、殺虫成分が速やかにノミ体内に吸収され、ノミは動物の血を吸う前に死ぬ。

泳いだり、シャンプーした後にも効果はあり。

薬をつけるのはいつでもよい。シャンプーして2,3時間後につけてもOK。

実験データ:アドバンテージを付けた後、犬の体を水につけて、その後一週間置きに、ノミに感染させた時の効果を試す実験では、28日後でも90%のノミの殺虫効果がみられた。

別の実験で、アドバンテージを付けた後、4日間シャンプーを繰り返したときには、28日目で92%のノミの駆除に効果がみられたとのこと。

他のペットには? 犬猫のみ。 犬猫のみ。 公式の実験は犬猫のみにしか行われていない。

 

◆ ペット用 ◆
商標名(製造元) 【有効成分】/薬物のタイプ 備考
センチネル
Sentinel
(Novartis Co.)

【飲み薬】

【ルフェニューロン&ミルベマイシン オキシム】
Lufenuron & milbemycin oxime

キチン質合成抑制物質&殺虫剤
Chitin Synthesis Inhibitor(CSI)

プログラム&インターセプターが一つになったもので一ヶ月に一回錠剤を飲ませれば、フィラリア虫や腸内の寄生虫(鞭虫、回虫、鉤虫など)の予防ができるというもの。

飲みやすい味付けがしてある。

値段はプログラムとインターセプターを別々に使用したときと大差なし。ただ、2度に分けて薬を飲ませる手間が省けるというもの。

プログラム
Program
(Ciba-Geigy Corporation)

【注射】

【ルフェニューロン】
Lufenuron

キチン質合成抑制物質
Chitin Synthesis Inhibitor(CSI)

犬に比べて猫に錠剤や液体の薬を飲ませるのは難しいので、猫用だけの注射タイプのプログラム。有効成分は錠剤・液体のものと同じだが、薬の含まれる濃度が違うので、犬用には使えない。

最高で6ヶ月の効果がある。

フロントライン
FrontLine
(Rhone Merieux)

【スプレー】

【フィプロニル】
Fipronil

殺虫剤
Insecticide

ペットの体にむらなくスプレーする。特に小さな犬猫向き。(トップスポットより割安になる。)

一ヶ月に一度の使用で効果あり。

スポットオン
Spot On

(Flea Science)

【滴下式】

【パーメスリン&IGR】
Permethrin

殺虫剤 & 昆虫成長調整物質
Insecticide & IGR(Insect Growth Regulator)

IGRも入っているので幼虫にも効果あり。一ヶ月の効果(ノミ除け・殺虫、ダニ除け・殺虫、蚊除け・殺虫)

犬の血液中には有効成分は入らない。

生後6ヶ月以上の犬用。さわやかなシトラス系の香り。

バイオ スポット
Bio Spot
(Farnham Corporation)

【滴下式】

【パーメスリン&ピリプロキシフェン】
Permethrin & pyriproxyfen

殺虫剤 & 昆虫成長調整物質
Insecticide & IGR(Insect Growth Regulator)

ノミの成虫の虫除け・殺虫(3〜4週間の効果)、ダニ除け・殺虫、蚊除け・殺虫。IGR入りで卵・幼虫にも効果あり(最高123日間)。

犬(生後10週間以上)に使用可。

ノミが血を吸わなくても効果あり。

プロスポット
Pro Spot

【滴下式】

【フェンチオン】
Fenthion

コリンエステラーゼ抑制物質
cholinesterase inhibitor

2週間に一度の使用。ただし、継続して6ヶ月以上の使用は不可。

病気やストレス下の犬への使用はだめ。生後10週間以上の子犬への使用可。

ノミ・ダニ除け首輪との併用は不可。

コリンエステラーゼを抑制する働きのある薬、殺虫剤、化学薬品との併用や、これらの薬物を使用するときは、間を最低でも2週間以上あけなくてはだめ。

環境にも非常によくない化学物質であり、毒性がかなり高いといわれている。

プロバン
Proban

【錠剤・液体】

【サイチオネート】
Cythioate

殺虫剤
inseciticide

1週間に2度飲ませる。ペットの腸から体内に吸収されて、その有効成分が血液に入り、その血を吸ったノミやダニを殺すというもの。

毒性のある物質がペットの血液中にまわるので、肝臓に負担がかかり長期の使用には向かない。

フロントラインやアドバンテージの方が安全かつ効果があるといわれている。

毒性が高い殺虫剤。

スポットオン
Spot-On
(Zodiac)

【滴下式】

【パーメスリン】
Permethrin

殺虫剤
inseciticide

ノミとダニの成虫駆除。効果は約1ヶ月。犬用。

普通のペットショップで手に入る。ノミの予防には効果あり。すでにペットにのみがついてしまった場合は、フロントラインやアドバンテージの方が毒性も低く、効果があるといわれている。(特に猫や子犬に使用する場合。)

パワースポット
Powerspot
(Zodiac)

【滴下式】

【パーメスリン & IGR】
Permethrin

殺虫剤 & 昆虫成長調整物質
Insecticide & IGR(Insect Growth Regulator)

ノミの卵、成虫、ダニの成虫駆除。効果は約1ヶ月。犬・子犬用。

普通のペットショップで手に入る。ノミの予防には効果あり。すでにペットにのみがついてしまった場合は、フロントラインやアドバンテージの方が毒性も低く、効果があるといわれている。(特に猫や子犬に使用する場合。)

コントロール
Control
(Hartz)

【滴下式】

【パーメスリン & IGR】
Permethrin

殺虫剤 & 昆虫成長調整物質
Insecticide & IGR(Insect Growth Regulator)

上に同じ

 

◆ 環境用 ◆
商標名(製造元) 有効成分 備考
プレコール
Precor

【液体】

【メソプレン】
Methoprene

合成幼虫ホルモン
Juvenile hormone (JH)Mimic

水で薄めてカーペットにスプレーする。室内の使用で約3〜4ヶ月効果がある。UV(紫外線)で分解されやすい。光がなければ4〜6ヶ月効果が続く。

卵・幼虫が成虫になるのをストップ。

昆虫成長調整物質のひとつ。幼虫にJHが大量に与えられると、生殖可能な成虫にまで成長できなくなる。すでに、生殖可能なノミの成虫に与えられると、それらの卵は孵化しない。

ナイラー
Nylor
(McLauglin Gromley King Co.)

【液体】

【ピリプロキシフェン】
Pyriproxyfen

昆虫成長調整物質
IGR(Insect Growth Regulator)

UV(紫外線)に強いので室内・室外の両方に使えて効果はかなりあるらしい。

卵・幼虫が成虫に育たないようにする。

ノミの成虫の殺虫剤と併用するとよい。

各種いろいろ

【スプレー、エアロソル、噴霧剤】

【パーメスリンなど】
Permethrin(tetramethrin, pyrethrin, permethrin, etc)

殺虫剤
inseciticide

カーペット、小屋、庭用。

即効性があるがすぐ効果がなくなるので、2〜3週間置きに繰り返して使うことが必要。

マイクロカプセル製法を使って効果が長持ちするような製品もある。

猫は特にこの化学物質に敏感なので、猫を飼っている家にはあまり向いていないという意見もあり。

各種いろいろ

【粉末】

【珪藻土】
diatomaceous earth(food grade)
幼虫を乾燥させて死なす。プロフェッショナルの害虫駆除でよく使用される物質。

湿度が高い地域での使用は効果が低い。プール用の珪藻土では、効果がないらしい。

ただし、この粉末をペットや人間が吸いこむとアスベストと同様に呼吸器官に害がでることもあるので取り扱いには注意。

各種いろいろ

【粉末】

【ホウ酸】
Boric acid
幼虫と成虫に効果。植物にかけると枯れてしまう。魚・鳥にも有害なので使う時は注意。

正しい使い方をすれば、比較的安全な殺虫剤といわれている。

害虫駆除会社がよく使う殺虫剤のひとつ。(アメリカでの話)

 


4.5

 有効成分の働き 

化合物の日本名についてはよくわからないので、英語名も合わせて表記してあります。

【物質名リスト】

ピレスリンパーメスリン、アレスリン、リスメスリンリモネンジクロロボス、クロロピリフォス、サイチオネート、ジアジノン、マラチオン、カルバリル、フェンチオン、プロレートフィプロニルイミドアクロプリドホウ酸塩ルフェニューロンジフルベンズロンメソプレンフェノキシカルボピリプロキシフェン

◆殺虫剤◆

物質名 ピレスリン Pyrethrins(pyrethrin I, II, cinevin I, II, jasmolin I, II)
種類 殺虫剤(天然) コリンエステラーゼ抑制物質
用途 ノミ、ダニ、シラミ、蚊の駆除。 例) 滴下式殺虫剤、ディップ、スプレー
働き コリンエステラーゼという酵素の生成を抑制する。コリンエステラーゼという酵素は、神経刺激伝達物質アセチルコリンを加水分解するもので、コリンエステラーゼの生成が阻害されると、神経細胞の末端部分にアセチルコリンが蓄積して刺激が過剰な状態になるので痙攣や麻痺を起こし死に至るというしくみ。(有害性はペットや人に対しても同じ。)
安全性 加水分解されやすい。胃酸によって分解されやすい。(誤って飲みこんだ場合) 分解されやすい分、毒性も低い。
備考 除虫菊が原料で種類もいくつかある。

 

物質名 パーメスリン、アレスリン、レスメスリン Permethrin,Allethrin, Resmethrin
種類 ピレスロイド系の殺虫剤(合成)  コリンエステラーゼ抑制物質  
用途 ノミ、ダニ、シラミ、蚊の駆除。 例)スプレー、エアロソル、噴霧剤、燻蒸剤。
働き ピレスリンと同じ。
安全性 比較的毒性は低いがピレスリンに比べると分解されにくいので毒性もやや高くなる。猫・子猫には不適。
備考 ピレスリンよりもゆっくりと作用するが、やや効果が長持ち。殺虫効果だけでなく虫除けの効果もある。脂溶性。

 

物質名 リモネン D-Limonene
種類 殺虫剤 コリンエステラーゼ抑制物質
用途 ノミ、ダニの駆除。 例)ディップ、スプレー、シャンプー
働き ピレスリンとほぼ同じ。
安全性 天然成分だが、使い方を誤ったりすると、必ずしも安全であるとはいえない。この成分を使った製品で、猫には毒性が強すぎるものもある。皮膚がかぶれたりすることも報告されている。
備考 柑橘系果物の果皮からの抽出成分。 

 

物質名 ジクロロボス、クロロピリフォス、サイチオネート、ジアジノン、マラチオン、カルバリル、フェンチオン、プロレート
dichlorvos, chlorpyrifos, cythioate, diazinon, malathion, carbaryl, fenthione, prolate
種類 有機リン酸&有機カルバミン酸系 の殺虫剤  コリンエステラーゼ抑制物質
用途 シロアリ、アリ、ゴキブリ、ノミ、ダニの駆除。 例)飲み薬、滴下式殺虫剤。
働き 作用はピレスリンと同じだが、特に強力なコリンエステラーゼ抑制物質。
安全性 かなり有害性の高い物質で、ペットの中毒が一番起こりやすいもののひとつ。猫には不適。犬ではグレイハウンド、ホイペット(グレイハウンドとテリアのミックス)が特に過敏に反応するので不適といわれている。
備考 解毒剤はある。 クロロピリフォスが最も多く使われている。

 

物質名 フィプロニル Arylheterocycles(Fipronyl)
種類 殺虫剤
用途 ノミ成虫の駆除。 例)滴下式殺虫剤、スプレー(”フロントライン”の有効成分)
働き 昆虫の神経系において、細胞間の塩素イオンの通過を阻害することで神経刺激が過剰な状態にすることで死に至らせる。
安全性 副作用としては、軽いものでは薬をつけた皮膚が赤くなるといったものが報告されている。
備考 フロントラインの取り扱い上の注意の欄を読むと、高齢・妊娠中・授乳中や体の弱っている犬猫には害を及ぼす可能性もあると書かれている。また、扱いに関しての注意事項で、直接皮膚につけるとよくないので、ラテックスなどのゴム手袋を着用と記述されている。その理由として薬の有毒性が理由ではなく、フロントラインの液体が犬の皮膚のかわりに人の皮膚に吸収されてしまうのを防止するという説もあるが、"HAZARDS TO HUMANS. CAUTION"の欄に記載されているので、どうも無害説の説得力に欠けている感じ。”フロントライン”の使用は1996年から。

 

物質名 イミドアクロプリド Imidacloprid
種類 殺虫剤
用途 ノミ成虫の駆除。 例)滴下式殺虫剤(”アドバンテージ”の有効成分)
働き 昆虫の神経細胞の受容体に作用して神経系の伝達を阻害。
安全性 比較的安全性は高い。
備考 ダニには効果なし。同じタイプの”フロントライン”と比べて効果の持ちが短いらしい。”アドバンテージ”の使用は1996年から。

 

物質名 ホウ酸塩 Borates
種類 殺虫剤
用途 ノミの卵、幼虫の駆除。 例)パウダー(カーペット用のノミ幼虫駆除剤)
働き 効果には2つあって、ひとつはノミの幼虫への毒性と、もうひとつは乾燥剤としての働きがあるので、乾燥に弱い幼虫が死にやすくなる。
安全性 正しい使い方をすれば、比較的安全であるといわれている。主な中毒症状は嘔吐、下痢、食欲不振など。ペットが飲みこんだ場合の急性な中毒症状はでは、肝臓や腎臓へのダメージがある。
備考 IGRやIDIに比べると、毒性は高い。

 

◆ 昆虫ホルモン系 ◆

物質名 ルフェニューロン Lufenuron
種類 昆虫成長抑制物質(IDI) 又は キチン質合成抑制物質(CSI)
用途 ノミの卵、幼虫の駆除。 例)飲み薬、注射剤(”プログラム”の有効成分)
働き 有効成分の働き(キチン質の形成を妨げる)により、ノミの幼虫の卵歯(卵の殻を破るために使う突起)が出来るのを防いで、孵化できなくする。

有効成分の入った親ノミの糞を食べた幼虫も、さなぎになる時に成虫になるために必要な外骨格(キチン質)ができないので、死んでしまう。作用を受けた幼虫はほとんどが脱皮中または脱皮直後に死んでしまう。

たとえ、成虫になったとしても奇形や生殖不能の状態になる。

安全性 IDIはノミ駆除の手段として、最も安全性が高いとされている。
備考 ダニには効果なし。ルフェニューロンは今の段階では、用途は飲み薬だけに限られている。”プログラム”は1995年に初めて使用が始まった。

 

物質名 ジフルベンズロン diflubenzuron
種類 昆虫成長抑制物質(IDI) 又は キチン質合成抑制物質(CSI)
用途 ノミの卵、幼虫の駆除。 
働き ルフェニューロンと同じ。
安全性 IDIはノミ駆除の手段として、最も安全性が高いとされている。
備考 ダニには効果なし。

 

物質名 メソプレン methoprene
種類 昆虫成長調整物質(IGR)
用途 ノミの卵、幼虫の駆除。 例)滴下式(ノミの成虫に効果のある殺虫剤との併用が多い。)
働き 幼虫にこのタイプの物質大量に与えられると、脱皮ができなくなり生殖可能な成虫にまで成長できなくなる。すでに、生殖可能なノミの成虫に与えられた場合ではその卵は孵化しなくなる。
安全性 IGRはノミ駆除の手段として、最も安全性が高いとされている。
備考 ダニには効果なし。紫外線(UV)で分解されやすい性質があるので、どちらかといえば室内での使用向き。1980年代の始めごろから使用されている。

 

物質名 フェノキシカルボ fenoxycarb
種類 昆虫成長調整物質(IGR)
用途 ノミの卵、幼虫の駆除。 
働き メソプレンと同じ。
安全性 IGRはノミ駆除の手段として、最も安全性が高いとされている。
備考 ダニには効果なし。1990年代の始めごろから使用されている。

 

物質名 ピリプロキシフェン pyriproxyfen
種類 昆虫成長調整物質(IGR)
用途 ノミの卵、幼虫の駆除。 例)スプレー(室内、室外用)
働き メソプレンと同じ。
安全性 IGRはノミ駆除の手段として、最も安全性が高いとされている。
備考 ダニには効果なし。メソプレンよりは光に強い。

5

 私の今年のノミ対策 

◆ うちの犬のデータ ◆

犬種 シェトランドシープドッグ  名前はランスロット
年齢 12歳
ノミアレルギー かなりひどい。
居住地 アメリカ シアトル
気候(6〜9月) ほとんど雨は降らない。湿度は低い。夕方の気温はかなり低くなる。
生活環境 日当たり良好、バスルーム・キッチン以外全面カーペット。

ベランダ(風通し良好)。庭なし。

よく居る場所 各部屋に1,2ヶ所づつお気に入りの場所がある。一日中、ほとんど寝ている。バスマットの上。
寝場所 私のベッド。(ノミの卵や幼虫の巣になってしまったら大変!)
お散歩コース 草むらがたくさんある。芝が多い。(すぐ、日陰でごろごろする。)

 

◆ 1999年度 ノミ対策 ◆

予防策1 ノミとり櫛で、ノミがついていないかまめにチェックする。
予防策2 散歩の時、草が生い茂っているような場所は避ける。今のお散歩コースはたくさんの犬もよく来ているので、ノミシーズン中は出来るだけ、他の犬があまり来ない散歩コースにかえる。
犬のケア1 まめにシャンプーをする。(薬用シャンプー)
犬のケア2 プログラム(ノミ除け、卵・幼虫対策)をノミのシーズンが始まる前から毎月飲ませる。
犬のケア3 散歩中に多くのノミをつけてくるようであれば、”アドバンテージ”を使う。去年は”フロントライン”を使ったが、12歳と老齢なので、あまり強い殺虫剤は使いたくない。(ノミの成虫の駆除用)
環境のノミ対策1 バスマットをまめに洗う。(暗くて湿度というのは幼虫にとって最適な環境。)
環境のノミ対策2 ランスがいつもいる場所は毎日掃除機をかける。(さなぎに振動で刺激を与え、早く成虫にかえるようにする。)
環境のノミ対策3 上記の場所以外は2〜3日に一回くらい掃除する。(その度に掃除機の中の袋を交換できないので、袋の中にたくさん入っていると思われる卵・幼虫をどうするかは思案中。)
その他 ペニーロイヤルというハーブを育ててみて、どの程度効果があるのか実験してみたい。

 


6

 リンク 

 

●ノミの画像

VW & R 殺虫剤やネズミなどのペストコントロールの製品を扱っている会社のホームページ。

販売用ノミのスライド写真なので、コピー防止用の背景が入っているが、ネコノミの卵、幼虫、さなぎ、成虫のアップ写真がたくさんある。とても気持ち悪い。このスライドのサンプルをみると、どんな人でも真剣にノミ駆除をやる気になる。ホームページのスライドのセクションのところに入っている。検索が必要なので、すぐそのページに行きたい人はここ

Flea and Tick Control このページにあるノミのライフサイクルの画像をクリックすると、さなぎからかえったばかりのノミ、卵から孵化したばかりの幼虫、ノミの卵、親ノミの糞を食べて育つ幼虫、ノミのマユの画像が見られる。”プログラム”はノミの幼虫の卵歯(卵の殻を破るために使う突起)が出来るのを防いで、孵化できなくする効果がある。

Dennis Kunkel's Microscopy  

ネコノミの正面からみたイメージをすぐ見たい人はここの"Cat Flea"をクリック。イヌノミのイメージをすぐ見たい人はここの"Dog Flea"をクリック。ノミの他にも人に嫌われている虫のイメージがいっぱい。

教材としての走査型電子顕微鏡画像集 ”画像集一覧”のページにいくと、昆虫や植物の顕微鏡写真がたくさんあります。

●ノミ一般

Fleas and Flea Control ノミのライフサイクルやノミ除けの方法、ノミ駆除薬の成分についての情報 by 米国アイオワ州立大学のDr.Noxon.

Urban Entomology 米国カリフォルニア大学リバーサイド校 昆虫学のクラスのレクチャーノート。

ノミとひと・ペット  健康ネット小辞典より。

●ノミ除けについて

Advantage Flea Control ”アドバンテージ”のページ。

Frontline.com ”フロントライン”のページ。

フロントラインの製品概略 ”フロントライン スポットオン” と ”フロントライン スプレー”の製品についての概略。FAQのコーナーもある。

Novartis Animal Health Canada Inc. ”プログラム”のページ。ノミの生態についてはかなり詳しく説明がしてある。

Pest Web: Insects and Organisms ノミについての一般情報やいろいろなノミ除け製品のページへのリンク集。

Pet Expo Products ペットグッズの通販のページ。

ペットランド13番館 ノミの撃退法についての説明の他にもお役立ち情報があります。

 

●化学薬品情報

FDA Approved Animal Drug Products 

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