3月中旬、某社主催の「のんびり滞在4日間」の旅に参加し秘湯・高湯温泉へ行ってきた。 ご参考までに今回の旅行で学んだことの幾つかをご披露します。
旅行社主催といっても新幹線の乗車券と宿を購入、斡旋してくれるだけで、 グループの人数、参加者の名前などは一切不明。 同一行動は迎えのバスに乗り福島駅から温泉までの35分とホテル到着直後の諸注意、 連絡事項を聞くだけ。 もちろん帰りもバスに同乗し駅まで送ってもらったが、 個人旅行と全く同じ終始自由行動のできる気楽な旅であった。
ホテルへの途中、「無散水除雪地帯」と見慣れない標識が2箇所にあった。 宿のフロントで聞いてみると舗装下にヒーターを埋め込み消雪しているらしく、 温泉利用ではないとのこと。 あまり残雪はなかったがこの短い数百メートルの区間には全く雪はなく、 なんとなくゴムで作られた道路のように見えた。
今年は降雪が少なくホテルも おお助かりとのこと。 軒下に落ちた雪を従業員が駐車場の隅に捨てていたが。 日中なら普通タイヤでも心配ないので、福島市内から入浴にやって来る客、家族連れなどもいた。 それどころか、夕方気軽に車を走らせ風呂代わりに温泉へ浸かりに来る常連客もいる。 さらに驚いたことは飯坂温泉からわざわざ老人会の方々が泊り込みで来ていた。 地元の温泉だけでは飽きてしまうから、県内の温泉地巡りをしているとのこと。
部屋から薄茶色のボタ山らしい禿山が見えた。 2日目の朝食後、カメラを持ち不動滝遊歩道をのぼり 結局この山の麓に来てしまった。 脇には不気味なごみ焼却場だったらしい建物と煙突が立っている。 たまたま部屋にやって来た仲居さんにこの不可解な場所のことを尋ねてみた。 戦時中硫黄採掘をしていた跡地で、爆弾もそこで作っていたらしいとの答えであった。
日本国内なら人の住むところ必ずカラスがいるはず。 しかし ついぞ大胆な真っ黒な鳥の姿を見かけなかった。 それに見慣れたセキレイ、スズメもホテルの近くでは見かけない。
帰り際、この事情を売り子に聞いてみた。 「そう言われれば余り見かけないね。でも時々カラスは調理場付近に、 セキレイ、スズメも駐車場や庭先にはやってき来ますよ」とのこと。
当地に野鳥が少ないのは硫黄泉、硫化水素の影響ではないですかと重ねて質問、 「そうかもしれませんね」と笑顔で反応してくれた。 浴場には「硫化水素の滞留を防止のため少し戸を開けておきます」との掲示板がぶら下がっていた。 (了)