旅のこぼれ話
(中島 節) -2007. 11.1-
9月中旬、高野山・熊野めぐりをした際に学んできたことをお伝えします。
それから先週25日、裏磐梯グランデコで撮ってきた見事な紅葉をお見せします。
コンパクトデジカメのため残念ながら鮮明度が欠けています。
- 神仏融合 昔日本史を学んだとき「神仏混淆」と教わってきたが、バスのガイドは「神仏こんごう」を繰り返すので家内も私もちょっと奇異に感じた。その翌日、偶然一緒になった別会社のガイドにこのことを尋ねると「私たちは神仏融合と教えられています。これはいい宿題が出来ました。帰ったら早速調べてみます。」と喜んでくれた。
最近の教科書では「神仏習合」が優先されているようです。たぶん混淆と習合が混線し「こんごう」になったのでしょう。しかし現地の観光パンフレットやインターネット上には「神仏融合」が使われています。
- 鳥居 鳥居は木、石、コンクリートなどで作られ色もまちまちだが、朱色の鳥居は日本全国で見かける。神仏混淆の始まりと言われ、また世界文化遺産にも登録されている高野山の丹生都比売(にうつひめ)神社の朱塗りの鳥居、楼門、太鼓橋は人目を引く。「赤色」は古来「魔除け」を表すと考えられ、神聖な神社の入り口に立てられてきた。赤色は鉱石の丹(に)(朱砂(しゅしゃ)ともいう)を粉末にし顔料の原料にしたという。海上に立つ厳島神社の鮮やかな朱色の鳥居が脳裏に浮かんでくる。
- 供花 高野山では槙(常緑樹)の小枝を供花に使用するのが普通のようです。理由は弘法大師が御仏前に花の代わりに槇を植え故事から槇は霊木とみられている。それに高野山は冬が寒く長いので花に恵まれず槇の小枝を供えざるを得なかったし、日持ちが良いから四季を通じ重宝されるようになったらしい。仏前、お墓には清楚な花を供えるのが良いと思っている方が多いが、出来ることなら五色の花を揃え供えるのが理想ですとの説明も受けた。
- お札、お守り 普通、買い求める家内安全、交通安全といったお守りは手にした日から翌年のどんど焼きの日(1月15日前後の小正月)まで。この日は古神札焼納祭りとも呼ばれる。しかし永久に御利益のある金箔の貼られた札(弘法大志御廟、奥の院)もあり、玄関ドアの上、内側に内向きにして置くことになっている。そのお札には南無(なむ)大師 遍照(へんじょう)金剛と書かれた金箔の文字が光っている。
- お題目 お坊さんの唱えるお題目「南無妙法蓮華経」や「南無阿弥陀仏」には馴染んでいたが、前者が日蓮宗、後者が天台宗、浄土宗、浄土真宗のお題目とは知らなかった。ところで我が家の属している真言宗のお題目は聞きなれない「南無大師 遍照金剛」と知り、いかに宗教心の薄い自分であったかを知り恥ずかしい限りであった。南無大師の「南無」は帰依の念を表す言葉、そして「大師」は弘法大師のこと。遍照金剛は唐に留学修行中に与えられた称号で「遍く一切を照らす最上の者」といった意味だそうで、「弘法大師に帰依します」を意味したお題目と教えられた。
- その他 数珠の形、扱い方、また線香の上げ方も宗派によって違うそうです。
裏磐梯グランデコの紅葉
 |
 |