この体験記は これから白内障手術をする方の役にたてば と思い作成しました。1月23〜25日は左目、1月30日〜2月1日は右目を手術する為に入院しました。 一口で話せば、「実に簡単な手術で、こんなに世界が明るくなるのか?」です。
私が入院・手術した病院は「日立総合病院」です。 この写真は手術の翌日、退院直前に7階の病室の窓から撮ったものです。 手術前は朝日に輝く海がまったく見えませんでしたが、 手術後はこの写真通りにはっきり見えて感動しました。
まだ退院してから8日目なので、視力は安定してなく、
気をつけなければならない事などたくさんありますが、
家内や病院関係者に対して感謝の気持ちでいっぱいです。
| 手術日 | 1月31日 | 安静1時間:その後歩けます 3時間後:テレビを見る、読書| 1日目 | 2月 1日 |
はみがき、シャワー(首から下)、ひげそり(電気カミソリ可)、喫煙 | 3日目 | 2月 3日 |
上向きでの洗髪、散歩、入浴(首から下) | 7日目 | 2月 7日 |
自分でする洗髪、炊事・掃除、歯科治療、買物、勤務(事務)、パソコン | 14日目 | 2月14日 |
洗顔・化粧、飲酒、軽い運動・ラジオ体操、散髪・パーマ | 28日目 | 2月28日 |
自転車運転、スポーツ、旅行 | ? | ? |
自動車運転は医師の許可、眼鏡の新調は医師と相談 | |
《手術までの経過》
私にとっての闘病は長い長い二年間でした。
振り返ると2002年11月の成人病検査での「眼底出血があり要検査」の通知が始まりで、
眼科医の診察では「ちょっと出血しているが、問題はありません」でした。
でも、糖尿病を患っているので 半年毎に検査通院することになりました。
2003年から2005年は平穏に過ぎましたが、 最初の主治医、2番目の主治医は退職され、2006年10月からは現在の主治医です。 2006年3月の診察の時「左目の虹彩が炎症しています」と告げられ 「瞳孔を広げる目薬(ミドリンP)」の点眼は寝る前に、 「炎症を抑える目薬(リンデロン)」は 1時間毎→2時間毎→1日6回→1日4回→1日3回と2007年6月まで続けました。 また、右目も3ヶ月遅れて炎症し、左目と同じ治療が始まりました。
虹彩はぶどう膜の1つで、瞳孔の大きさを調節する器官で、カメラの絞りに相当するものです。 虹彩に炎症が起こったものが「虹彩炎」、 炎症が虹彩の近くの毛様体に広がると「虹彩毛様体炎」になり、 眼の内部の広い範囲を覆っているぶどう膜が炎症するのが「ぶどう膜炎」です。 虹彩炎の治療を怠ると虹彩の一部がレンズにあたる水晶体にくっついてしまい、 瞳孔の開閉に支障をきたしてしまいます。 くっついた虹彩をはがすのと、くっつけない予防には瞳孔を広げる目薬でします。
この炎症(私の場合は糖尿性虹彩炎)を治療している最中に、 白内障が少しづつ進行し、2007年に入ると左0.04、右0.5と視力が悪くなり、 標識の文字が読みづらくなってきたので自動車の運転を休止しました。 2007年6月 炎症が治まったので、9月13日と9月20日に白内障の手術をすることになりました。 しかし、手術前日の9月12日に入院し、 午後の診察で炎症(ぶどう膜炎)が再発していることが分かり、 手術は急遽 延期になってしまい、再度、炎症治療に戻ってしまいました。
2ヶ月後の2007年11月に炎症が治まったと診断され、 2008年1月24日と31日に手術日が決定しました。 前回は手術の3ヶ月前から「炎症を抑える目薬」の点眼を止めていたので、今回はその点を反省し、 炎症を再発させない事を重視して手術日まで「炎症を抑える目薬」を点眼していました。
《手術前検査(2007/11/21)と直前準備》
手術前の検査で、心電図、胸部X線撮影、血液検査、尿検査を行いました。
この検査で、なんらかの疾患が見つかると、それを治すまでは、手術が出来ないそうです。
私の心配は血糖値でしたが、
毎朝していたウォーキングの効果のためか軽くクリアーしました。
手術の1週間前になると同じ日に手術する人達とその家族全員集まり、 白内障手術についての詳細説明があり、質疑応答します。 私は4ヶ月前に体験していたので今回は省略しました。
私は両眼手術するので、症状が進んでいる左眼から始めて、 術後の経過に問題がなければ、次の週に右眼の手術を受けます。 血の巡りを良くする薬(バイアスピリン)は手術の5日前(19日)から服用を中止し、 手術の3日前(21日 & 28日)からは 菌を殺し、感染を治療する目薬(ガチフロ)を1日4回 点眼します。
《入院(2008/1/23 & 2008/1/30)》
朝9時半過ぎに病院の入院窓口で入院手続きを行い、D棟7階のナースステーションに行き、
体重と身長を測定してから病室へ案内され、このフロアーの説明を受けました。
その後、看護師に手術までの経過、過去の病気、家族関係、飲んでいる薬などを話し、
右手に名前を確認する為のリストバンドを着用します。
午後2時頃、このフロアーのカンファレンス室で眼科医の簡単な診察を受け、 午後3時半頃、A棟1階の外来診察室に移動して、最初に検査室で眼圧と視力を測定し、 チーフ医と主治医の診察を受け、眼に軟膏薬を塗り 眼帯をつけて 絆創膏で固定します。 昨年9月はこの医師の診断で「ぶどう膜炎再発のため手術中止」となった苦い経験を味わいました。
《手術当日(2008/1/24 & 2008/1/31)》
手術を受ける人は 24日が7名、31日が5名でした。
私は2回とも1番目の手術となり9時からの開始です。
手術日の夜中0時から水を飲むことは禁止され、朝食は止められました。
朝食を抜くので糖尿病の薬の服用は禁止されました。
朝7時頃、昨日つけた眼帯を外して眼の周りを綺麗にしました。 7時半頃、手術のための飲み薬を少しの水で服用しました。 そして、10分の間隔を空けて、瞳孔を拡げる目薬(ミドリンP)、 末梢血管を収縮させ速やかに瞳孔を拡げる目薬(ネオシネジン)、 術後の炎症を抑える目薬(ジクロード)を繰り返して8回も点眼しました。
8時半頃、主治医の若き女医先生がやって来て、 左手の甲に抗生物質の点滴をセットしました。 500ml の生理食塩水を加えてあり、ゆっくり落とすので、 点滴が終わったのは、手術後の安静時間も過ぎた約3時間後でした。 9時頃、車椅子で2階の手術室へ運ばれ、 病棟担当から手術場担当へと、看護師同士の申し送りがなされ手術室の椅子に移ります。
椅子が倒れてベッドになり、看護師が心電図のシールを胸に3ヶ所貼り、 左手の人差し指に心拍数を測るモニターを、右碗部に血圧帯をつけます。 そして、息がしやすいように酸素用の管を鼻につけて、 顔に片目の部分だけ穴の開いた布がかかります。 1番目の手術なので、スタッフがいろいろと準備している気配が感じます。 次に、手術中に眼を閉じないように、上下の目蓋を開いたまんま、 絆創膏で、バッチリ固定されます。
主治医の「消毒します」の声が聞こえ、 目に消毒液(たぶん、イソジン)をかけられ、いよいよ手術が始まりますが、 「左を見て下さい」「上を見て下さい」「右を見て下さい」「下を見て下さい」と言いながら かける消毒液が眼にしみるのが、この手術で一番つらいと思えた時間でした。
画像で見ながらやるためか、照明らしい光が中央に見えます。 麻酔が効いているので一切痛みはありません。 「下を見ていて下さい」、「麻酔を追加します」など声を掛けられ、 スタッフへの「レーザー」の声で、水晶体を超音波で壊していると察しられました。 その後、水を送り込んで、乳化した水晶体を水と共に吸い出している時には、 水の動きの感触が何となく分かりました。
その後の作業が長く感じたが、「ごみも全部取れました」との声で、 丁寧にクリーン処理していたのだと想像し、 最後に、レンズを挿入している気配が感じられ、手術が完了しました。 手術中はリラックスしていようと考えていましたが、 眼をいじられているとの思いが強く、何時の間にか 両手とも椅子をしっかり握り締めていて、緊張のしっぱなしでした。
手術終了後、軟膏を塗り 眼帯をつけて きつく絆創膏で固定します。 血圧計、心電図用シール、モニター、酸素管がはずされ、ベッドから椅子になります。 再び、車椅子に移り7階の病室に戻り、1時間の安静です。 9時に手術室に入り、10時過ぎに出てきたので、 家内にとっては予想以上の時間だったので、心配していたそうです。
30分位で終わるはずが1時間を超えたのは、 1番目の手術は準備作業に時間を費やされた点と、 炎症の副作用で、虹彩の一部が水晶体に付着している為と想像しますが、 左眼の瞳孔があまり拡がらなかったので。 手術がやりにくくて途中て、執刀医が主治医からチーフ医に交代したようです。 右眼の時は順調で 主治医が最後まで執刀しました。 この時はチーフ医の到着が遅れて待ち時間が多くなってしまいました。
《退院(2008/1/25 & 2008/2/1)》
朝8時頃、このフロアーのカンファレンス室で眼科医が眼帯を外し、
簡単な診察を行いました。
この時、初めて回りを観察して、はっきり見えるのが確認できての安堵感を感じ、
喜びが込み上げてきました。
そして、病室に戻り、術後の飲み薬や目薬の説明と点眼方法の指導を受けました。
| 飲み薬 | 6日間の朝昼夕食後、抗炎症薬・抗生剤の内服 |
|---|---|
| フォロモックス錠 | 体内に入ってきた細菌(ばい菌)の発育を抑える |
| ダーゼン | 蛋白質や粘液を分解する酵素で、炎症を鎮める |
| ムコスタ錠 | 胃の粘膜を修復する |
| 目 薬 | 朝7時、11時、3時、夜7時の4回 点眼 |
| クラビット点眼液 | 原因菌を殺し、感染を防ぐ |
| リンデロン点眼液 | 炎症を抑える |
| ジクロード点眼液 | 白内障の手術後の炎症を抑える |
| ミドリンP点眼液 | 眼の瞳孔を拡げる(この目薬は夜7時だけ点眼) |
《費用詳細》
| 入院期間 | 負担金額 | 食事負担 | 支払金額 |
|---|---|---|---|
| 1月23日-25日 | *69,160円 | 1,350円 | 70,510円 |
| 1月30日-31日 | *61,760円 | 1,090円 | 62,850円 |
| 2月 1日 | 7,400円 | 260円 | 7,660円 |
《退院後の通院》
術後4日目(左眼は1月28日、右眼は2月4日)に、眼圧、視力を測定し、診察を受けます。
正常の眼圧は 20以下ですが、左眼の眼圧が 40だったので、
左眼に3種類の眼圧を下げるを目薬を追加し、リンデロン点眼液は2時間毎に変更しました。
2月4日の外来診察で、左眼の眼圧は 31に下がりましたが、
手術直後の右眼の眼圧が 24だったので、右眼にも3種類の眼圧を下げる目薬を追加しました。
左眼の視力は 0.04 → 0.8 に、右眼は 0.5 → 1.0 に向上していました。
| 目 薬 | 効用と点眼する時間 |
|---|---|
| チモプトールXE | 眼圧を下げる (朝7時だけ点眼) |
| トルソプト点眼液 | 眼圧を下げる (朝7時、3時、夜7時に点眼) |
| レスキュラ点眼液 | 眼圧を下げる (朝7時、夜7時に点眼) |
家内には通院時、入院時、手術時、退院時の車運転に感謝しています。 まだ自動車の運転は禁止されていますが、 運転が出来るようになった時は「5倍返し」を約束しております。
通院はまだまだ数ヶ月続き、 視力が安定した時の眼鏡の新調などがあるので、 すべて完了とはなっていません。 (了)
| 日時 | 左視力 | 右視力 | 左眼圧 | 右眼圧 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 2008年02月08日 | 0.8 | 0.8 | 24 | 19 | 点眼液は同じ |
| 2008年02月20日 | 0.8 | 0.9 | 21 | 21 | 点眼液は同じ |
| 2008年03月19日 | 0.6 | 0.8 | 19 | 19 | 点眼液は同じ |
| 2008年05月14日 | 0.7 | 1.0 | 16 | 15 | 担当医が交代 ミドリンP、ジクロード中止 リンデロン⇒フルメトロン |
| 2008年06月13日 | 0.7 | 1.0 | 14 | 14 | 1日2回 クラビット
1日2回 フルメトロン 1日1回 チモプトール 1日3回 トルソプト 1日2回 レスキュラ |
| 2008年06月16日 | 眼鏡新調 | ||||
| 2008年06月19日 | レンズ矯正は不能 上側が素通し・下側が老眼の眼鏡を新調 | ||||
| 2008年07月18日 | 0.8 | 1.0 | 15 | 14 | チモプトール、トルソプト、レスキュラを中止 |
| 2008年07月25日 | 16 | 14 | 上記点眼なしで眼圧が安定 クラビット、フルメトロンだけの点眼続行 | ||
| 2008年09月05日 | 0.7 | 1.0 | 17 | 16 | 点眼中止 |
| 2008年10月10日 | 0.7 | 1.0 | 17 | 19 | 〃 |
| 2008年11月14日 | 0.7 | 1.0 | 17 | 21 | 左眼炎症発症 左眼リンデロン6回/日 |
| 2008年11月21日 | 0.7 | 1.0 | 17 | 21 | 右眼も炎症発症 両眼リンデロン6回/日 |
| 2008年11月28日 | 0.8 | 1.0 | 19 | 20 | 両眼リンデロン3回/日 |
| 2008年12月05日 | 0.7 | 0.8 | 20 | 21 | 点眼中止 |
| 2008年12月12日 | 1.0 | 1.0 | 18 | 19 | 〃 |
| 2008年12月26日 | 1.0 | 1.0 | 19 | 21 | 〃 |
| 2009年01月21日 | 1.0 | 1.0 | 19 | 19 | 〃 |
| 2009年02月25日 | 1.0 | 1.0 | 18 | 19 | 両眼炎症発症 クラビット、フルメトロン共 各4回/日 |
| 2009年03月27日 | 1.0 | 1.0 | 18 | 20 | 点眼中止 |
| 2009年05月01日 | 1.0 | 1.0 | 17 | 19 | 左眼炎症少し 左眼フルメトロン3回/日 |
| 2009年06月03日 | 1.0 | 1.0 | 17 | 15 | 左眼炎症少し 左眼リンデロン6回/日 |
| 2009年06月17日 | 1.0 | 1.0 | 18 | 17 | 左眼炎症治癒 左眼リンデロン3回/日(次回で中止予定) |
| 2009年06月24日 | 1.0 | 1.0 | 18 | 16 | 炎症なし・点眼中止(6/24〜) |
| 2009年07月17日 | 度数・乱視が変化したため、眼鏡再作成 | ||||
| 2009年07月29日 | 1.0 | 1.0 | 19 | 17 | 炎症なし・点眼中止(継続) |
| 2009年09月30日 | 1.0 | 1.0 | 20 | 16 | 炎症なし・点眼中止(継続) |
| 2010年01月20日 | 1.0 | 1.0 | 19 | 17 | 炎症なし・点眼中止(継続) |
| 2010年04月28日 | 1.0 | 1.0 | 17 | 17 | 炎症なし・点眼中止(継続) |
| 2010年07月28日 | 1.0 | 1.0 | 17 | 15 | 左眼炎症発症 左眼リンデロン6回/日・ミドリンP3回/日 |
| 2010年08月04日 | 0.8 | 1.0 | 18 | 16 | 左眼炎症少し 左眼リンデロン3回/日・ミドリンP1回/日 |
| 2010年08月11日 | 1.0 | 1.0 | 18 | 16 | 炎症なし・点眼中止(継続) |
| 2010年08月25日 | 1.0 | 1.0 | 16 | 19 | 炎症なし・点眼中止(継続) |
| 2010年10月06日 | 1.0 | 1.0 | 17 | 17 | 炎症なし・点眼中止(継続) |
| 2011年04月01日 | 1.0 | 1.0 | 19 | 19 | 炎症なし・点眼中止(継続) |
| 2011年07月01日 | 1.0 | 1.0 | 16 | 16 | 炎症なし・点眼中止(継続) |
| 2011年10月14日 | 1.0 | 1.0 | 16 | 18 | 左眼炎症発症 左眼リンデロン6回/日・ミドリンP3回/日 |
| 2011年10月21日 | 1.0 | 1.0 | 17 | 19 | 左眼炎症少し 左眼リンデロン3回/日・ミドリンP1回/日 |
| 2011年10月28日 | 1.0 | 1.0 | 17 | 18 | 炎症なし・点眼中止(継続) |
| 2011年11月11日 | 1.0 | 1.0 | 17 | 17 | 炎症なし・点眼中止(継続) |
| 2011年12月14日 | 1.0 | 1.0 | 20 | 21 | 炎症なし・点眼中止(継続) |
| 2012年02月15日 | 1.0 | 1.0 | 17 | 17 | 炎症なし・点眼中止(継続) |
| 2012年05月23日 | 入院中であった為、診察取消 | ||||
| 2012年07月20日 | 1.0 | 1.0 | 17 | 17 | 炎症なし・点眼中止(継続) |
| 2012年10月19日 | 1.0 | 1.0 | 15 | 16 | 炎症なし・点眼中止(継続) |
| 2013年02月08日 | 1.0 | 1.0 | 18 | 19 | 炎症なし・点眼中止(継続) |
| 2013年08月16日 | 0.8 | 1.0 | 18 | 18 | 炎症なし・点眼中止(継続) |
| 2014年02月XX日 | 2013年12月に予約 | ||||