年一度の胃カメラ検査
   (中島 節) -2008. 6. 1-


 私は20年近く毎年胃カメラ検査を受けています。 その動機は「こんなに荒れた胃は見たことがない。 毎年検査を受けてください」と在職中に注意されたから。 また姉は胃癌でなくなっているし、 太田胃酸は私の常備薬だったということも影響しています。 今回は「転ばぬ先の杖」を地で行く検査について 皆さんのお役にたてばと先日の検査をレポートします。

 5月29日午前9時半の予約。 ここ3年は歩いて数分の胃腸外科クリニック (私のホームドクター、毎月不整脈・高血圧で受診)で検査している。 麻酔の関係もあり歩いていくつもりでいたが、生憎の雨、自動車で出かけました。 雨のためか患者さんは少ない。定刻2,3分前に呼び出され検査室へ。 ベッドに腰を下ろし、まず血圧検査、異状なし。

 リピーターであることを知ると看護婦もホッとした様子。 例によって、胃をきれいにするという 概して飲みやすい液体の飲み薬を少量一気に飲みほす。 続いて喉の麻酔液を口の奥に含み、顔をあげていると間もなく口内が麻痺してくる。 2分経過を告げられ、液体を膿盆に吐き出す。 数年前と比べるとこの辺の事前処置がすっかり簡便になり、 注射することも、げっぷを漏らさない努力もしなくて済むようになった。

 マウスピースのようなものを歯でくわえ、 左側を下に横臥し2,3分すると、「では中島さん頑張りましょう」 と言って医師が入室。 ビニールエプロン、手袋を身につけると 外径5ミリほどの黒いファイバースコープを挿入し始める。 先端が咽喉を通過する時、「この辺りがちょっと辛いですからご免なさい」 と 言いながらぐいぐい胃の奥にファイバーを進めて行く。 涙はボロボロ、よだれは膿盆に垂れ流し。 咽喉が圧迫され、異物が胃の中動いているのだから不快ではあるが、そんなに辛くもない。

 途中で看護婦に何か命令すると、胃の一部を摘出する銀色の細い管をファイバーに挿入、 鈍い音が耳元に響く。私は医師の動きを観察するのが好き。 検査が終了し、異物がスーと引き抜かれるときはやっぱりほっとする。 検査に要する時間はわずか5分位。 医師によってはモニターで検査の様子を見せてくれるが、 ここでは終了直後にハガキ大に印刷された写真を提示し簡単な説明をしてくれる。

 別室に移り、看護婦から肩に止血の注射、それから検査後の注意を受ける。 水、お茶類は1時間後に、昼食は消化の良いものにしてくださいと。 暫くベッドで休んでも、また不快感、麻痺がなければ待合室へ戻っても結構です というので部屋を出る。

 間もなく診察室に呼び出され、先ほどの写真を再度取り出し、 昨年と同じような慢性胃炎の症状です。 摘出部分も柔らかい感触、ガンの心配はないでしょう。 結果は10日後になります。 高齢者医療1割負担 2,860円を支払い、薬局に寄ったが、 家を出て約40分後には無事帰宅という簡単な検査でした。(了)