身近な日本語の語源  (中島 節) -2008. 9. 1-


 お盆過ぎの天候異変、大雨など皆さん方に被害はありませんでしたか。 今週もまだ大雨の心配があるとか、そしてこの蒸し暑さにはうんざりしています。 さて今回は読書の秋を先取りし、お勉強の時間にしました。

 最近、私達の写真クラブ顧問のブログに「ごまかす」の語源を書きこんだところ、 喜んで下さったようです。 そこで昔の読書メモを取り出し、 この機会に皆さんにも身近な単語を少し受け売りしてみたいと思います。 奥さんとのあるいは茶の間での話題になれは幸甚の至り。

 まず「ごまかす」ですが、これは「胡麻菓子」から生まれた言葉と 坂板元氏は『日本語を外から見れば』で述べています。 つまり小麦粉にゴマを混ぜて焼きふくらまし、 中を空にした胡麻菓子を、あたかも中まで香ばしいゴマが入っているように見せかけた。 このだまかし、いんちき菓子の胡麻菓子を作ったことから動詞「ごまかす」が誕生。 しかし『大言海』は別の語源説をあげています。

 同書からもう一つ「へなちょこ」。 酒をつがせると、ジウジウと音がしてブクブクと泡がたち酒が盃の中に 吸い込まれたままになる変な猪口から未熟なものをあざけって言う 「へなちょこ」が生まれてきた。

次の例は『語源の文化誌』杉本つとむから。

 「助平・助兵衛」は「(女)好き」の好を人名に多い助に置き換え擬人化したことば。 「好き平」より「助平」のほうが発音もし易く座りの良い語句ですね。

 「おもちゃ」は「持ち遊び」が訛り「もちやそび」になり、 それに「お」付け後半を省略し現在使われている語に定着。

 一か八かやってみるの「一か八か」の語源は「丁か半」。 丁は奇数を半は偶数を意味し賭けごとで使われた言葉。

 「ピンはね」のピンはポルトガル語のピンタの短縮語で数字の1です。 つまり1は「最初、一番上そして頭」になり上前をはねるの意味で使われるようになった。 「ピンからキリまで」のピンもここから。 そしてキリ(クルツ)は十字架で10を意味させ 「1から10まで、最上のものから最低のものまで」になった。

次は『日本語語源詮索辞典』武光誠から。

 「往生」は仏教用語で極楽浄土に往って生まれ変わること、つまり死を意味します。

 「雷」は天の神が鳴らす音、つまり「神鳴り」にこの漢字を借用したもの。

 「相撲」は「素肌の舞」が「すまい」そして「すもう」に訛ってきた言葉。

 「学ぶ」はまねるを意味した「まねぶ」から。

 「旦那」は梵語つまりサンスクリスト語の「ダナナ」が語源でこれに漢字をあてたもの。 ダナナは布施を意味し旦那の最初の意味は「布施をする人」でした。 皆さん老後を周囲から好かれる良い旦那さんになって過ごして下さい。

 最後に目の保養!先月の写真クラブの講評会で、 さくらんぼ狩りに行った時 「小野川湖の日の出」が準優秀作品に選ばれましたのでご披露します。 (2008-9-1)